![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/db/506dccb23f135032f1152a2ec7f2a1a1.jpg)
現在オーバーホール中のカブ100EXエンジンなんだが、
前回もそうだがなんだか怪しいなぁ、と思ったから調べてみた。
まず右側ケースなんだがカブ100は2次側遠心クラッチで、その本体の下にオイルを貯める皿があるはずなんだけど、
ケースにはその取り付けが無い。
さらに前回書いたようにベアリングのサイズはカブと同じ事を考えるとオリジナルのケースではないって事が分かる、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/5f/a9e1494ac90b398549639bf28191c1bf.jpg)
こちらは左側ケースだけど本来あるはずの車体番号が無く、良く観察したらどうやら削り取られているみたいで、
でも良くみると刻印がうっすらと残っていて、
まぁベアリングのサイズも6003と6001でホンダの刻印はちゃんとあるから、
多分カブカスタム90のケースとみてほぼ間違いないだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/71/2384cb82772bf4aa965ebf59474f5be4.jpg)
スタッドボルトなんだがカブ100はヘッドカバーのネジの部分はM7のはずなんだがこのボルトはカブ90と同じく長いタイプのM6で、
でもシリンダーとピストンは50ミリボアだから100EXので間違いは無いんだけと入っていたノックピンは全てM6タイプ。
ノックピンは両端が絞ってあるからM6と直ぐ分かるんだが、
ケースを流用したは良いがスタッドボルトは移植しなかったみたいだから前に組んだ人は何考えてんだろ。
手持ちの部品使って修理しとけば良いか♪ みたいな感じだったんだろうか。
んで、本物のカブ100のケースを新品で両方買うと3万近くするから諦めて、
クラッチの皿なんだが実は無くてもオイルを多めに入れとけば平気ってのはタイガー125エンジンの時に学習しているからこのまま使い、
スタッドボルトはM7に交換出来るか調べたらシリンダーとヘッドは穴が大きいから大丈夫でノックピンもM7用にする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/d6/589f0f4ca576887e8db63fa1c7dca87c.jpg)
ただヘッドカバーだけ穴が小さかったからドリルで広げれば問題無いだろう。
よってスタッドボルトを交換してナットとワッシャーなどもカブ100の純正に交換して、
こうしておけばちゃんとしたトルクでヘッドが締められるようになるかな。
他のエンジンはM6だから別に問題は無いと思うがこのエンジンはボアアップするから強度を重視する。
こんな感じで修理の方向性は決まったが、オークションで買ったエンジンは何があるか分からないから怖いと思う一方、
せっかく依頼下さったんだからとことん追求して良い仕事をするだけ。
そしてそのうち自分のSPD100もフルオーバーホールして飾っておきたいかなぁ、
って言うかこのエンジンをゾンシェンで作り復刻出来ないかなぁ。
…まぁ私には資本が無いから無理か。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/6d/3d2418a65daa69f390f2ff8534ac749c.jpg)
子供の日にはこども店長に会いに高森町のカムイに行こう!