コアジサシ 観察難易度: 2 (都市公園) 平成24年5月26日 nikonD4
分布 | 北極圏と南極大陸を除く全世界にまばらに繁殖する。繁殖地は連続しておらず虫食い状に各大陸に分散し、比較的ユーラシア大陸の西部と東部、北アメリカ大陸の東南部に集中しているようだ。冬季は各大陸の赤道近くに渡って過ごす。日本では夏鳥として本州以南の各地で繁殖している。 |
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生息地 | 湖沼、河川、河口などの大きい水系のある河原、砂州、砂浜やその上空で見られる。非繁殖期には、海岸の干潟や洋上に現れる。 |
生態 | 年中を通して、群れ生活をする。繁殖期にもコロニーをつくり、集団繁殖をするものが多い。5~15番ぐらいの場合が多いが150番にもなることがある。コロニー内での巣間距離は短く、平均7m。巣の周りに狭い縄張りを設立し、強く防衛する。コロニーの近くに魚の豊かな採餌地があることが多い。侵入者が接近すると鳴きながら激しく追い回し、空中に上がる。コロニーは共同防衛をし、急降下の攻撃をしかける。番の形成は塒(ねぐら)の集まりで始まる。空中で行われるディスプレイは、雄は魚をくわえて鳴きながら飛び回り、雌を引きつけようとすると、これに対し数羽が舞い上がり、追いかけながら高空に上がっていくハイフライトとよばれるアジサシ類に共通のものを行う。項点に達すると雄は翼動を止め、滑翔しつつ下降する。地上ディスプレイは、雄は猫背ポーズで魚をくわえて雌に迫る行為をする。コロニーでは雌が番以外の雄から餌をとるための番以外の交尾行動が知られている。 |