伊勢街道は、甘いもの好きには「餅街道」などと呼ばれたりするそうです。
私はこちらに引っ越してくるまでは「赤福」くらいしか知りませんでしたが、
今は、旧街道沿いに散らばる古い餅屋を探して、
2個とか、3個とか買って帰り、家でゆっくり味わうのが楽しみです。
賞味期限は当日か、せいぜい次の日まで。
古いたたずまいを残している店が多く、販売している菓子は、ほぼ、その店の名物の餅だけ。
飾りのない素朴な味わいの餅菓子です。
昨日立ち寄ったのは「二軒茶屋餅」の店。
瀬田川のほとりに立つ古いお店です。
↑ 手前に川が流れている、右の建物が「川の駅」、奥の、のれんの掛かっているのが「二軒茶屋餅」の店、ポストの向こうが伊勢街道。
かつて、伊勢参りには、静岡や愛知から船に乗り、海をわたってやってきた人たちも多くいたそうです。
二軒茶屋(餅屋とうどん屋の二軒の茶屋があった)は、船に乗って川をさかのぼってきた人たちが、上陸する場所(川の駅)でした。
↑ 川の駅、川の写真を撮るのを忘れました!(右奥の建物は二軒茶屋餅の店の蔵)
舟は、二軒茶屋に近付くと、どんどこどんどこ太鼓や笛、鉦を叩きながら、賑やかにやってきたので、「ドンドコ舟」と呼ばれたそうです。
太鼓の音が聞こえてくると、「ドンドコ舟が着くぞー」なんて言って、御師(おんし・ツアーガイド)たちが待ち受けていたのかも?
そして船を降りた人たちは、今度は、店の前の街道を歩いて神宮へ、と向かったのです。
↓ 駐車場に車ではなく船が! 「どんどこ丸」