マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

お正月の料理

2017-12-31 | 手づくり
お正月の料理は時間がかかる!
先ずお餅、もち米を洗ってから数時間から一晩水につけておく必要があります。
黒豆は豆を洗うところから始まって食べられるようになるまでほぼ3日かかります。
栗きんとんは、先ず栗のシーズンに栗の甘煮を作っておかなければなりません。
「お煮〆」も完璧に作ろうと思うなら、
サトイモやレンコンやゴボウやニンジン、こんにゃくなどを別々に煮なくてはなりません。
棒鱈を作るなら、カチカチの鱈を水につけておくところから始まります。
どこまで手抜きができて、且つ美味しいのをつくるか、
腕の見せ所でもあります。

そして、お正月のお料理は、甘い!
お煮しめも、栗きんとんも、なますも、
お砂糖をたくさん使います。
貴重なお砂糖や味醂をたくさん使って作ったからこそ、
特別のお料理だったんだなと思います。

でもその加減が難しくて、
中々満足いく味になりません。
でもお正月の三ヶ日は美味しいものをゆっくり食べたいから、
頑張ります…

(サンシュウの木)
今年もこのブログをお訪ね下さってありがとうございました。
読んでくださる方がいるというのはとても励みになります。
来年も張りきって、面白いこと、楽しいことを、
たくさん見つけたい、と思っています。

どうぞよいお年をお迎えください。


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ミニシアター

2017-12-30 | Weblog
近くの商店街に、小さな映画館ができました。
12月28日から上映が始まりました。
出町座です。

「出町」と呼ばれる
古くからの、魚や、農産物の集散地で、
かつてはとても賑わっていましたが、
周辺部に大きなスーパーができて、だんだんシャッターを下ろす店が増えていきました。
それでも出町(桝形)商店街のみんなが頑張って、
いろんなアイデアで人を集めて、
最近は観光客なども立ち寄るようになりました。

一方、二つの川が合流する先っぽは三角公園と呼ばれて、
休日には水遊びする子供たちや、
歌ったり踊ったりする若者たちでにぎわっています。
周辺には手作りのカフェも増えて、
不思議な活気があります。
その近くに「小さな映画館」がやってきたのです。

映画館の建物は、元、薬局でしたが、
地下があるとは知りませんでした。
40数席のシアターが、2階と地下に作られました。
映画好きの若者や、お年寄りが集まってくれば、
商店街にも、また新しい展開がみられるかもしれません。
ドキュメンタリーなども上映されるのではないか、と期待します。

1階に併設された少々おしゃれ過ぎるカフェや本屋が気になりますが、
やがて、出町カラーになるのではないかと思っています。
出町カラーとは、レトロというより古っぽくて、
庶民的、普段着、という感じかな。

私は遠くへ移転するので、今後、映画を見に通うことはできませんが、
私も、母も、祖母も、
毎日のように買い物に通った出町周辺の、
これからの行方が楽しみです。

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お正月の準備

2017-12-28 | Weblog
荷造りはちょっとお休み、
お正月も京都の今の家で過ごすことになったので、
お正月の準備です。
年賀状!
先ず母のを60枚、毎年頼まれて作っています。
先日仕上げて渡し、
母が自分で宛先を書いて、すでにポストに投函したようです。
私はわずかしか出さないけれど、それでも今から、何か考えなくちゃ。

しばらく前に、カレンダーを作ろうと思いったって、
家族みんなに、2枚づつ絵を描いて私に渡してね、と頼みました。
落書きでいいからね、と。
母も入れて6名、2枚づつでちょうど12か月。
まだ2名の絵を受け取っていません。
もうすぐ今年が終るよ・・・!
おもしろいのが出来そうで楽しみです。

そして掃除と、買い出しと、料理…。
今年はうんと手抜きにするつもりだけど、
1日と2日は8人くらい集まる予定なので、
やっぱり何とかしなくちゃ。

と、思っていたら、
昨日、ぎっくり腰になったみたいで、
パジャマに着替えるのも大変で、
痛くて寝返りも打てなかった。
先日来、腰の辺りが怪しいなと思っていたんだけれど、
今まで、肩はしょっちゅう故障するものの、
腰は大丈夫だったので、ちょっとショック。

今日は少しマシになったけれど、
これでは何もできない。
困った。
でも、まあいいや、できることだけ、をしていいにしよう。






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冬の木

2017-12-27 | 自然
落葉する木は落葉し、
常緑の木は、
小雪が舞う今日のような日にもびくともせず青い葉をしっかり茂らせている。
それぞれの木々の生き延びる戦略らしいけれど、
どんなにたくさんの理屈を並べたって、
やっぱり、なぜ、と思ってしまう。
不思議でしかない。
枯れているとしか思えない木が
春になれば軟らかい緑の芽を吹くなんて、
自然は奇跡に満ちている。

住宅街の中で堂々と手を伸ばしているこの木は何の木かな?




橋の袂のセンダン、
季節ごとの変化が楽しい。
楕円の実も一様でなくて、
細長いのや、丸いのや、大きいのや小さいのや…


標識に絡みついたヘクソカズラ、
太陽の光を求めてここまでやってきたところで、
冬がやってきた・・・
でも、この実の数はどうだ!


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小さな電車

2017-12-21 | Weblog
京都では市電が撤去されてから、
市内を走る小さな電車は叡電(鞍馬・八瀬方面)と嵐電(嵐山・嵯峨野方面)だけになってしまいました。

線路からの振動が伝わってくる小さな電車、
隣に座った人に話しかけられたり、話しかけたり、
窓の外の風景はゆっくり流れていきます。

(西日を浴びて走る叡電)

普段は通勤通学客が、
私は鞍馬に行く時に利用します。
桜や紅葉のシーズンは観光客で満員。
また、八瀬で降りれば、ケーブルカー、ロープーウェイと乗り継いで比叡山山頂へあっという間です。

子どもでなくても小さな電車に乗るのは楽しいものです。
たまにしか乗らない私は、
思わず前に行って、運転席の窓から
何処までも続く線路を見つめ、
左右に分かれて、後ろに飛び去る光景を飽きず眺めてしまいます。

小さな電車、いいな。

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大阪へ

2017-12-18 | 
一昨日の夜は大阪の「大正区」にある、ライブ・レストランへ行ってきました。
音楽と、久々の大阪を楽しんできました。
一組はキーボードとボーカルの二人、
もう一組はボーカルとギターとベースの二人、
京都の自宅まで帰り着いたのはもう日付が変わる頃でした。
近いようで遠い大阪です。

大正区は大阪湾に注ぐ川が作った三角州の地に、
更に運河が作られ、あるいは埋め立てられたりしてできた地域で、
橋を渡るか、地下鉄で川の下を潜り抜けなければ行くことができない島です。
今でも何ヵ所も公営の渡し船が活躍している珍しいところです。

大阪も日本各地の都市と同様に「水の都」。
ざっと地図を見ただけで、
駅名や地名に使われている漢字が、
「島」「津」「橋」「川」「波」「浪」「湊」「堀」「岸」
「灘」「浜」「泉」「芦」「汐」「渡」「堀」「池」「舟」
水の都であることがしっかり納得できます。

(右は水上レストラン、向こう岸に大阪ドーム)
京都では見ることが出来ない風景が面白くて、
カメラをもってぶらぶら歩きました。

右に並ぶ建物の向うは川です。
川沿いの道路は防波堤替わり。
町があるのはだいぶ低いところ。
街へ抜ける坂道には頑丈な防水ゲートがありました。



小雨が降ってきたので、
慌てて遠くに見えたアーケードに飛び込んだら
昔のまんまのような細いアーケード街でした、
残念ながらシャッターの下りた店が目立ち、暗くて、
おもちゃ屋さんの前だけ明るいのがよけいに寂しい感じで、
歩くのがためらわれました。

橋を渡れば、川向うに巨大なショッピングモールがあります。
そして大阪ドームと大阪ガスのタンク、

児童公園で見かけた木に何やら実がいっぱい付いています。、
薄暗くてよく見えなかったけれど、
帰ってからパソコンで鮮明にしたら、
これはリンゴではないのでしょうか。
こんなに鈴なりのまんま、ということは美味しくないのかな~。

そう言えば2年前に行った時も、
リンゴの木を見つけました。
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戦争とヘイト

2017-12-15 | book
2冊紹介します。
小説ではありませんが、
とても読みやすい本で、
すぐに読めます。

1冊は図書館のティーンズ・コーナーに並んでいました。

『14歳からの 戦争のリアル』 
雨宮処凛・あまみやかりん(1975~ )河出書房新社 2015年 

・イラク戦争のアメリカの帰還兵の話、
・太平洋戦争時トラック島に配属された、当時24歳青年の体験。
・戦地でのボランティア活動の現在。
・戦場出稼ぎ人たちのリアル。
・徴兵拒否で亡命した韓国の青年の話。
・元自衛官の話などの項目があり、
文字も少なく、やさしい文章なので、どんどん読めますが、
内容の重たさに、
ちょっとぐったりしました。
しかし、これからの日本で生きていく若い人たちに、
知っておいてほしいことが、たくさん書かれています。
アメリカの、貧しい若者を、戦争に行くしか道がない状態に追い込む、
経済的徴兵制の話は恐ろしいです。
貧富の差が広がっている情報鎖国の日本も、
このまま進んでいけばきっとそうなるだろう、と思えるからです。


『アンチヘイト・ダイアローグ』
 中沢けい 著    人文書院 2015年

こちらは作家「中沢けい」がヘイトについて
8人の様々な分野の人と語り合う、対談集です。
ダイアローグ、というのは対談、対話というような意味だそうです。

右翼の派手なトラックが日の丸を立てて軍歌を鳴らしながら走り回るのは見慣れていたものの、
安倍政権が誕生し、
街に現れた、ヘイトデモには驚きました。
市民社会の常識ではありえない言葉で、
特定の人たちを差別し侮辱する様子は、
安倍政権の中で生まれ育った「悪魔」が遂に姿を現した、
という感じがしてぞっとしました。

この本では、
ヘイトの歴史、世界の事情、右翼について、
モラル、学者の立場、民主主義について、市民運動とのかかわり、
報道について、ツイッターなどのネットについて、言葉について、
親鸞の思想について、などなど
思いつくまま、語り合います。
この本もすいすい読めます。

おぞましい言葉を吐くヘイトデモは、
カウンターデモや、裁判などで、
脅迫や、醜い中傷の渦の中でも、頑張って闘い続けた人たちの努力によって少し減りましたが、
マスコミの一方的な報道や、
ネットで差別心を煽られた人たちが、
事実や歴史を知ろうともせず、
罪悪感もなく、
軽い気持ちで抱く差別心を、
次第に膨らませているのではないかと感じます。

誰かが苦しんでいたら心配し、寄添う気持ち、
共感する心は、
最も大切な人間的な部分ではないかと思うのですが、
そして、それは本能ではないかと思うのですが、
違うのでしょうか?













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3棹の和箪笥

2017-12-11 | Weblog
我が家には古い和ダンスが3つあります。

赤い塗りの箪笥は、祖母(父の母)がお嫁入りの時に持ってきたものです。
大正時代のことです。
その時祖母は18歳でした、赤い箪笥がきっと似合ったことでしょう。

嫁入り先は、姑が早く亡くなって舅と、
小舅が2人、小姑が3人いました。
小姑といっても、まだ幼い子どもたちでした。
大変な毎日だったと思います。
想像もつきません。
さらに、19歳で私の父が生まれました。
でも、誰も祖母の愚痴を聞いたことがないと言います。
また、父は祖母の、たった一人の子どもでしたが、
父と母の作った家庭に干渉することは皆無でした。
凄い人だったんだなと、いまになれば分かります。
負けず嫌いが徹底していました。
けれど昔は、そのように暮らした女性がたくさんいた、と思います。

この箪笥は母の箪笥。
正確には母の母の箪笥でお嫁入りの時に、
洗いに出して持ってきたそうです。
(母の母は享年40歳で、その時すでに亡くなっていました。)
箪笥の桐の色はまるで新品のようにきれいになったそうです。
歴史を刻み、再びすっかり黒ずんでしまいました。

もう一つは伯母から譲り受けました。
着物の好きな伯母でした。

娘たちが着るかもしれないと期待して、
この箪笥には、着物を入れて置いていきます。
あとの二つは移転先に持っていきますが、
赤い箪笥は着物ではなく、
こまごまとした手芸材料や布類、毛糸類を入れたいと思います。

洋服ダンスはもう絶滅したようですが、
箪笥類(チェスト)は、
まだ家具屋さんにも道具屋さんにも並んでいます。
よく入るし使いやすい。
きっと多くの家で和ダンスは使われていると思います。

これからも、この古い3棹の和箪笥は活躍しそうです。

ちなみに、93歳の母は、小学校に入学するときに、
祖父(母の父)に、神戸の古道具屋さんで買ってもらったライティング・ビューローを今も愛用しています。
いったい、いつ作られたのもなのでしょう?

家が古いので古い家具が似合います。





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『R帝国』

2017-12-07 | book
このところ40~50代の日本の作家の作品を続けて読んでいます。
現代日本に、世界に、
危機感をつのらせている若い小説家たちの作品に、
読みごたえがあります。

R帝国 』中村文則(1977~)  
中央公論新社、2017・8


どのようにして戦争ははじまるのか、
「今」権力者は何を考え何を準備しているのか、
凡人には考えつかない怖ろしいことを考えているに違いないと思うのですが、
それでもやっぱり、庶民には権力者の考えてることはわかりません。
このような小説を読むと、
想像力が高められ思考を一歩進めることが出来るような気がします。

架空の近未来を舞台に物語は進みますが、
人々の不安や不満が、
差別と憎しみへとつながっていく仕組みがありありとえがかれます。
権力者にとっては全て予定通りのこと、
読んでいて苦しくなります。
しかし、現に日本で、今まさにその通りのことが進んでいるのです。

今が未来を作っていく、
当たり前のことですが、
その大切な「今」を見ようとしない人たち、
世界から遮断された「ここだけの世界」しか見ない人たち。
そのような人たちばかりになったとき、未来はあるのか?と問いかけます。

特に若い人に読んでもらいたい本です。
以下に、もう2冊紹介します。

馳星周(1965~) 『雪炎

原発の町に生きる人々の苦悩は
都会に住む人には想像もできません。
政治家や電力会社と暴力団の癒着もリアル。
原発の町から送られてきた電気を、
盛大に使っている都会に住む人に読んでほしい小説です。

東山彰良(1968~)『

抜群に面白い小説です。
台湾出身、この作品で直木賞を受賞しています
台湾と中国と日本の、近代の歴史的な関係なんてほとんど何も知りませんでした。
しゃべり声や、料理の匂いや、
舟の音、海の風・・・雑多な風景の中で、
どんな事態に立ち入っても、自らの意志で行動する主人公らに
心を揺り動かされました。
辛くすさまじい内容ですが、
青春の物語も絡んで、
どこか希望を感じる終わり方で、ホッとしました。





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紅葉

2017-12-06 | 自然
サクラやプラタナスやナンキンハゼの木は
もう、オー・ヘンリーの「最後の一葉」状態です。

イチョウは舞い散る真っ最中。

そしてモミジやフウは紅葉のピークです。



駐車場に止まった自動車の後部窓や車体に映り込んだフウの紅葉。

そのフウはこちら、

正確にはタイワンフウ、で、漢字で書くと「台湾楓」
「楓・カエデ」と同じ文字。
こんがらがるけど、
「通称・モミジ」の「楓・カエデ」はムクロジ科、カエデ族。
「楓・フウ」のほうは「フウ科」「フウ族」で実はモミジからちょっと遠い、
そうです。
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