月見団子を食べなかったので、
小さな『月見団子風・おはぎ』と、

ついでに『京風・月見団子風・おはぎ』を作りました。

そして、またついでに、中に餡が入ったきな粉をまぶした普通サイズの『おはぎ』も作りました。

おはぎを食べると甘いもの好きだった祖母のことを思いだします。
あまりに暑いのでお彼岸とは思えません。
1ヵ月間違っているような感じがします。
食欲がわきません。
ふと、祖母が作っていた8月のお盆の料理を思い出しました。
あらめとお揚げ、ずいき(芋茎)、とうがん(冬瓜)、かぼちゃ
そして素麺・・・
夏の疲れた胃にやさしそうです。食べたくなりました。
というわけで『あらめ』を買ってきました。

毎日とても忙しかった(賄付きの下宿をやっていた)祖母ですが、
盂蘭盆(8月)には祖先の霊を迎えに、必ず六道さん(六道珍皇寺)へ鐘をつきに行っていました。
(京都市東山区、清水寺や八坂神社にも近い、かつての野辺送りの地・鳥辺野に位置する)
体が弱ってからは替わりに行ってくれと頼まれて、鐘をつきに行きました。
境内入り口付近に小野篁が冥界へ通ったという井戸があります。ちょっとこわい・・・
毎年そうやって、六道さんで祖先の霊を迎え、大文字の燃える火でまたあの世へ送るのです。
そしてまたせっせと、仏壇や神棚に、お供えをしていたことを
信心深いのだなーとだけ思っていましたが、
生きていることの感謝と家族の無事をいつも祈っていたのだな、と今は思います。