家(京都)の前にまで、野菜を積んだ大八車がやってきて、祖母らが買い求めていたのは、
はるか昔のことになってしまいました。
夏はキュウリやスイカやトマトやナスなどの中にウリもマクワウリもあったに違いありません。
『瓜売りが瓜売りにきて瓜売り残し売り売り帰る瓜売りの声』は定番の早口言葉ですが、
子どもにも「瓜売りの姿」がばっちり想像できました。
だから「今昔物語」の「瓜売り」の物語も身近に感じることができました。
その今昔物語の『外術を以て瓜を盗み食わるる語』はわかりやすくて愉快な物語です。
(未読の方はぜひご一読を)
今昔物語には他にもこっそりウリ(甘瓜)を食べた子供を父親が勘当する話もあります。
今昔物語当時の、甘瓜とはどんな味だったのでしょう。
私はメロンが苦手で、マクワウリが好きなので、今年もマクワウリを作りたいと思って、
春に苗を探しに行きましたが、時期が少し遅かったようで
残っていたのは「バナナウリ」という名の貧弱な苗が1本だけで、
悩みましたが、買って帰り植え付けました。
そして、昨日2個収穫しました。
小さいのがあと2個くらい生育中です。
マクワウリより少し黄色っぽくて少しだけ長い、そして皮が薄い、
果肉がマクワウリより少しだけ柔らかいくて甘い。
誰が名付けても「バナナウリ」になりそうです。
ウリ独特の香りと歯ざわり、美味!
よかった!