マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

福島の父母たちの戦い

2011-06-29 | Weblog
山下アドバイザーの解任を求める運動をするお父さんの話を聞いていると涙が出てきます。
福島に住む自分たちはモルモットなのか、という悲痛な声は人ごととして済まされるものではありません。

山下俊一放射線アドバイザーにNO〜解任を求め署名開始

この福島の人たちへの補償だけでも、東電が何度潰れたってとても間に合わないくらいなのに、
自分の持っている東電の株価を上げることばっかり考えている人たちの頭の中はどうなっているのでしょうか。


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「別冊宝島」11年前の本

2011-06-28 | Weblog
図書館でこの本を見かけた時、
最近出版された本だと思いました。
手に取ってよくみたら、なんと、11年前の本でした。

別冊宝島「これから起こる原発事故」2000年1月、宝島社
中を読めば読むほど(まだ途中ですが)今回の事故が想定外どころか、
十分に想定されていたことがよく分かります。
また、原発に反対する立場の人たちではなく推進する側の人たち(科学技術庁の委託で原子力産業会議が見積もった)が、この本が出版されるさらに40年も前に大事故を想定し報告書を作成していたことを知りました。
冷却材喪失による炉心溶融が起こった時の地面の汚染や人への被害を見積もっています。
その賠償金額はざっと試算して、当時の国家予算の2倍に相当する、と結論付けています。
ただし、晩発性障害は除外した、放射線障害による人体障害に関するデータ不足が痛感される、と付言されているそうです。
何故こんな報告書が出されたかというと、
「原子力損害の賠償に関する法律」成立のために計算する必要があるからで、
事故の際、国が電力会社に変わって災害補償を肩代わりするという約束がここでなされていたのです。
その報告書は長い間秘密にされていました。

この章は、京大の原子炉実験室の瀬尾健(原子核物理・94年没)のシュミレーションと比較しながら、小出裕章の意見を交えてルポライターの高橋繁行が書いています。

驚くべきことに、日本の原発は1年おきに事故を繰り返しています。
どんなことが起こっても、誰も責任をとることがない、
下請け孫請けひ孫請けと上から下への構造が責任をそのまま下へなすりつける構造になっています。
福島の今回の大事故は、そのような反省のない事故が積み重なって、
目先の利益を追い求める電力会社と政治が、過疎地の住民をがんじがらめにしてしまった中で、
起こるべくして起こったのだと、いうことがわかります。
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枇杷 変形菌の変身

2011-06-27 | Weblog
小鳥たちがビワの木でにぎやかにさえずり始めると、
ビワの食べごろです。
鈴なりの実があっという間に食べつくされていきます。小鳥たちの食欲はすごいもんです。
今年は剪定もしそこねたし、そのせいで実が小さいし、もう小鳥や蜂などの小さな虫たちに全部食べてもらおうと思っていましたが、
やっぱり、その前にもちょっとだけ人間も食べさせてもらおうよ、と小鳥の食べ残しから綺麗そうなのを探して夫が採って来ました。
なぜか家の枇杷葉は琵琶形ではなく、まんまるです。
皮と種の隙間に僅かに実がある程度、
でも今だけの甘い美味しい枇杷を味わうことができました。
  

下の写真は前回アップした変形菌の次の日の姿です。その変身に驚きました。
表面が固くなって、見た目も固さもちょうど麩のようです。
木の棒でつつくとすぽっと穴があいて粉が散りました。



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変形菌(粘菌)

2011-06-23 | Weblog

今頃の季節は糺の森できのこを探すのが楽しかったけれど、
このところめっきり減ってわずかしか見つけられません。
食べるわけではないけれど、珍しい形や色のきのこに出会うと心ときめきます。
今日も仕事帰りにちょっと寄り道して見てきましたが、がっかりでした。

家に帰ってから、ふと庭の隅を見たら、
おお、、鮮やかな黄色、これは粘菌では!
(黄色い丸いのは木から自然に落ちたビワです)
コンクリートの塀にもよじ登ろうとしています。
何度か変形菌について書かれたものを読んだはずですが、
うろ覚えですが、
たった一つの細胞で、巨大なアメーバーのようなもので…
細胞は一つだけど核がたくさんあって…移動しながら微生物を食べて栄養を摂っている…
でもある時「きのこ」のように子実体をつくって動かなくなり…胞子をまき散らす…
そんな不思議な生物ですが、じつはありふれた存在らしいです。

しばらく前に粘菌が迷路を最短距離で通ることがわかって話題になったことがありました。
また光などの条件で様々変化する性質はコンピューターの世界でも注目されているそうです。
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SFではない

2011-06-21 | Weblog
どこまでも続く醜い権力争い、
どうやってなるべく金を使わずに事態を始末するか、
或いはいかに真実を覆い隠そうか、
そして外国に格好を付けるためにどうしようか、と算段している間に、
地下へ、海へ、土壌へ放射能汚染は拡がっています。

東電も経団連も、もうそんなことどうでもいいように見えます。
核燃料は圧力容器の底も溶かして、地下のコンクリートも溶かし、
地面にじわじわもぐりこんでいるらしいのに、
地下に防御壁を早く作れ、という声を未だ無視しているのですから、
いつまで無視できるのか?

空へ、地面へ、海へ、とにかく放射能は全部垂れ流していく方針にした、としか思えません。
何年か後に誰が癌に罹ろうと、誰が苦しんで死んだって知ったこっちゃない、と思っているとしか思えません。

食べられない野菜、果物、食べられない魚、耕せない田んぼ、遊べない公園、走れない運動場、泳げないプール…
誰もいない家…近づけない場所…
ビニールシートに覆われた土の山、ドラム缶、どこへも持って行くことができない高濃度の廃棄物の山、
コンクリートの塊ばかりが延々と積み上げられていく…

こんなことが現実になろうとは…

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手作りのパズル

2011-06-20 | 手づくり


右のは「箱入り娘」などと呼ばれる古来からある市販の脱出ゲームです。
木の板に王将、金、銀、飛車など将棋の文字が書いてありましたが、裏返して動物の絵を描きました。
昔作ったものですが、片付けていたら出て来たので、久しぶりにやってみましたが、なかなか手ごわい、
以前は何分で脱出できるか、なんてやっていたのに…
左はソリテアと呼ばれるものの一つ、
版木にビー玉が載る様に彫り込みを入れただけの簡単なもの。
一つとび越えたら飛び越えられたビー玉を一個取ります。
飛び越えては1個取り、
最後に1個になったら上がりです。
こちらは今でも簡単でした。よかった、

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店内は?

2011-06-20 | Weblog
自転車で通る度、このレトロな喫茶店の中はどんな感じかな、とちょっとだけ思います。
メニューはコーヒーにスパゲッティ、カレー、サンドウィッチかな?それとも…
店の前の街路樹に目を奪われます。

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『オメラスから歩み去る人々』

2011-06-17 | book
アーシュラ・K・ル・グィン作(初出/1973)の短い小説(文庫で12ページ弱)を読みました。
あっという間に読めますが、先日偶然手にとって以来心の中から離れません。

ジャンルはSF、でも絵空事ではない気がする、こわい寓話です。
特に原発の事故を目の当たりにした今は。

明るく清潔な町で便利な暮らしを享受する、多くの人のしあわせは、
あたかも社会契約があるかのような、犠牲の上に成り立っている、ということを直視させられます。
毎日被曝しながら働いている原発ジプシーと呼ばれる労働者が居ることを知りながら、
またレアメタルやウランがどこでどのように掘り出されているのか…
…私たちは、見て見ぬふりをして暮らすことで、
表面上の平穏な社会を保っています。

いけにえを必要としたインカ帝国、植民地によって繁栄した欧米諸国、
奴隷制度のおかげで豊かな大国にのし上がったアメリカ…
古代から結局何も変わっていないのかもしれないと思うと、つらくなります。

本をテーブルの上に置いてテレビを見たら、
女性の経済評論家とやらが、社会のバランスのために…社会のラーニングとして…リスクが必要…
などとしゃべっています。
自分の発言に全く後ろめたさも感じないらしい厚顔無知に吐き気すら催します。

「オメラスから歩み去る人々」の最後にル・グィンが書きます。
たった一人の少年の犠牲の上に成り立っているユートピア「オメラス」から暗闇の中へ歩み出す人々がいる…
『かれらが赴く土地は私にはそれを描写することさえ出来ない。それが存在しないことさえあり得る。しかし、彼らは自らの行き先をこころえているらしいのだ。かれら……オメラスから歩み去る人々は。』


“SF短編傑作選「きょうも上天気」”角川文庫 2010
   朝倉久司 訳   大森望 編
  フイリップ・K・ディック   カート・ヴォネガット・ジュニア
  アーシュラ・K・ル・グィン  他
 (ル・グィンは「ゲド戦記」のようなファンタジーの他に多くのSF、詩を書いています。)           
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アジサイ

2011-06-16 | Weblog
あじさい科には200種くらいあるそうですが、
アジサイは日本が原産だそうです。
雨のそぼふるつゆ空のしたで、
あちこちの庭や垣根から溢れんばかりの
色とりどりのつややかな花を
見るのはいいものです。


2年前に小さな鉢植えを買ったのを地面に下ろしたら、
今年は大きな花がたくさん咲きました。
瓶にさして玄関に置きましたが、たった1本で花束のようです。

「紫陽花や藪を小庭の別座敷(芭蕉)」
コメント (2)
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ふちどりのしっかりしたお地蔵さん

2011-06-15 | Weblog
今まで気が付かなかった、
近所にこんなユニークなお地蔵さんが…
右手前の三角の仏さんにも注目。
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