マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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一見の価値あり!素晴らしい截金(きりかね)工芸。

2006-11-23 07:47:51 | 展覧会
 先週開いていた個展にお越しくださった方に「ぜひ見たらいい。あの数出展されることは今後難しい」と力強く勧められ、アウトプットが多かった日々のため、少しインプットしたいと思っていたのもあって、「東京銀座和光」6階にある和光ホールで開催中の「江里康慧・江里佐代子展 仏像と截金  —今、その語りかけるもの— 」を観てきました。
 
 その方が強く勧めてくださるのがわかった展覧会です。「なにはともあれ観に行って!」とだけ言いたいのが本音(笑)。とはいえそれでは紹介にならないので簡単に…。

 まず「截金」(きりかね)とは純金箔やプラチナ箔などを数枚焼き合わせて厚みをもたせたものを、線状、菱、三角、四角などに切って貼りながら、さまざまな文様を描く技法で、おもに仏像や仏画の加飾荘厳(かしょくしょうごん)として用いられ、仏教ととも日本へ伝わったといわれているものです。
 義父様とご主人の江里康慧さんが制作された仏像(写真左下)を飾るために、江里佐代子さんは子育てをしながら大変な苦労をし修行を積まれ、髪の毛よりも細い金箔を自在に扱う技術と精神力を修得されました。

 さらに佐代子さんは、截金をより多くの人に知って欲しいとの願いから、仏像以外の工芸作品にも取り組まれ、写真の上のような素晴らしい作品を生み出されました。

 とにかく可能であれば実物をご覧になってください。息を呑む美しさです。繊細さと精緻さに凄味さえ感じました。

25日までと残りわずかですが、ぜひご覧になってみてくださいませ!

■江里康慧・江里佐代子展
仏像と截金  —今、その語りかけるもの— 2006年11月15日(水)〜25日(土)
場所:和光ホール  〒104-8105東京都中央区銀座4-5-11 6階
時間:10:30〜6:00(最終日は5:00まで)
入場料無料
会期中無休