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芸能界とかけて、なんとトク、そのココロは(?)

2013-01-01 | Weblog

 

 

 

斉藤和義 ギターのストラップに反核メッセージ「核はもう終わりだ」

2012年12月31日の紅白歌合戦に歌手の斉藤和義さんが、「NUKE IS OVER(原子力は終わった)」のフレーズが書かれたギターストラップを付けて出演し、ネットでちょっとした話題となっている。

■「やりよるなあ」「問題にならないといいが…」

 今回が初の紅白出演となる斉藤さんは、演奏前の紹介で「何か場違い」な感じがすると静かな調子で答えた後、ドラマ主題歌にもなった「やさしくなりたい」を披露した。曲の歌詞は、原発とは全く関係のないものだったが、斉藤さんのギターのストラップに「NUKE IS OVER」と書いているのが、テレビ画面でも確認できた。

 斉藤さんはかねてから脱原発の立場をとっており、2011年4月に自身のヒット曲「ずっと好きだった」を替え歌にした脱原発ソング「ずっとウソだった」を自ら歌ってYouTubeにアップロードし、大きな話題を呼んだことがある。

 番組を見た視聴者らはツイッターで早速反応した。

「さりげないメッセージ。最高」「本当にスゴイよ。主張し続ける、ロック」と賛意を示す声の一方で、「こういうのはOKなんですかね。後で問題になったりしないといいけど」と疑問を呈する人もいる。

 なお、J-CASTニュースでは、「紅白歌合戦で『期待外れ』だった出演者」を紅組と白組を別々にワンクリック投票で聞いている。集計結果は、1月2日に紅白の舞台裏と合わせて紹介予定。

初出場の白組・斉藤和義(46)は、ギターのストラップに「NUKE IS OVER(核はもう終わりだ)」と反核のメッセージを書き込んでステージに立った。東日本大震災直後には、自身のヒット曲「ずっと好きだった」の替え歌で反原発の思いを込めた「ずっとウソだった」を歌い話題となっていた。このギターを弾きながら「やさしくなりたい」を熱唱。歌唱後は「楽しかったです」とのみ語った。

 

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これが日本の音楽業界の現状です」発言を批判する 安易なAKB、嵐叩きをやめよ

2012年も終わりではないか。年末と言えば、レコード大賞に紅白歌合戦だ。音楽不況なる言葉があるにも関わらず、今年もこの2つの番組が放送される(一つは既に終了した)。そんな中、昨日のレコード大賞では「これが日本の音楽業界の現状です」という服部克久氏の発言が物議をかもした。

この発言について、年末に徒然なるままに考えてみることにする。これは、偽善だ。商業音楽に関わっている者が今さらそんなことを言わないで欲しい。ここ数年、年末になると盛り上がるのは「ランキングはAKB48と嵐だらけで、どうなのか」という問題である。これを根拠にして「日本の音楽シーンは腐っている」という議論がネット民を中心に起こる。

ただ、ちょっと待って欲しい。

そもそも、商業としての音楽なので売れてナンボの話である。だいたい、ヒットチャート上位が売れ筋以外だった試しは、ほぼない。昔で言えば「ザ・ベストテン」にランクインしても、「テレビでは自分を表現しきれない」などの理由で出演しなかった「アーチスト」と呼ばれる人も結局は商業音楽をやっているわけだ。売れることは偉いことである。この事実を虚心に直視しなければならない。

なかでもAKB48は投票券、握手券などをはじめとするおまけ商法、微妙に違うバージョン違いはどうだという話になるが、これもまたCDがあまり売れなくなった00年代に入ってから、やれDVDだ、ブックレットだと、おまけが「出血大サービス」とも言えるくらいついてくるわけで、別にAKB48だけの話ではない。売る努力をしているという点ではむしろ評価してもいいだろう。もちろん、「そこまでやるか」という話になるのだが。

人は誰かを推すために生きている。AKB48は推さざるを得ない存在なのである。

嵐にしても、ジャニーズ50周年の最終鬼畜兵器だと私は解釈している。高度なプロデュース力と、本人たちの努力の究極進化系だと思っている。そういえば、私が学生時代、商学部の講義でPPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)について説明する際の事例が、ジャニーズ事務所だった。市場成長率と、相対的マーケットシェアが絶妙なバランスをとっており、金のなる木、花形製品、問題児、負け犬の分布が絶妙なのである。ビジネス誌では2050年がどんな世界になっているかの特集が組まれていたが、明らかに言えるのは、2050年に日本で、いやアジアで売れている男性タレントはジャニーズ事務所の所属だろう。

というわけで、AKB48と嵐という究極的に完成されたビジネスモデルは直視するべきなのだ。

そして、もう1つ。

AKB48と嵐ばかりという話になるが、この2つのアーチストが「シングル」で「圧倒的に売れている」という状況なのであって、音楽シーンは実に多様化している。

たしかに、シングル・チャートはAKB48(と、その姉妹グループ)と嵐だらけである。

だが、アルバム・チャートをみるとそうでもない。もちろん、大御所中心ではあるし、ユーミンと山下達郎、ミスチルのベスト版という禁じ手に近い最強鬼畜兵器もあるのだが。

ジャンルに関しても実に多様化していると言える。これは年間のチャートであるが、週間のチャートにおいてはより多様化している。例えば、私は幼い頃からメタルが好きだったが故に、肩身の狭い思いをして生きてきたのだが、日本のメタルバンドGALNERYUSがオリコンのアルバム・チャートでトップ10入りするなどの快挙を成し遂げている。

もちろん、トータルではAKB48や嵐ほど売れていなくて悔しいのだが、「圧倒的に売れている」アーチストと、そこまでではないが売れているアーチストの分化が起こっているわけである。

これはそれぞれのジャンルにおいてもそうだ。音楽雑誌の表紙を1年分、見てみると良い。ジャンル別の雑誌ですら、表紙を飾るのはそのジャンルで圧倒的に売れているアーチストにしがみついている。結果として古参バンドになることが多いのだけど。ちなみに、私はメタル雑誌BURRN!を愛読しているが、この1年間で表紙を飾ったアーチストの8割は20年以上のキャリアを誇るバンドたちだった。これもまた現実だ。

そもそも、低成長の時代である。音楽の楽しみ方も変わっている。ライブとソーシャルメディアでミュージシャンと触れ合う楽しみ方になってきている。ミュージシャンたちも最初からバカ売れしようと思っているわけではない。そこに希望を持っているわけではない。これもまた問題なのだけど。

というわけで、AKB48と嵐を今さら批判するのは偽善なのである。そして、音楽関係者なら、それを超えるアーチストを生み出してみろ、と。

もちろん、ロックが大好きな私としては彼らを打ち倒すようなバンドに出てきて欲しいと思っているのだけど。私自身、デスメタルバンドでボーカルをしている。まだ、ライブもレコーディングもままならない状態だが、いつかは紅白だと自分の中の中2が叫んでいる。

さて、今日は紅白歌合戦だ。朝まで生テレビ同様、この番組がいつまで続くのか激しく注目しているし、男女で争っている場合じゃなく、仲良くしろと言いたくなるわけだが。今年も勝負をかけた男女の骨肉の闘いが始まる。AKB48と嵐だけと揶揄される日本の音楽シーンだが、このラインナップをみて本気を感じた。この2つのグループ以外にも役者が揃っているではないか。

個人的には、もはや「クイーン・クイーン」に改名した方がいいくらい熟女化したプリンセス・プリンセスの狂い咲きと、とりをつとめる国民的グループ、実力派のいきものがかりに期待している。水野良樹は時代を代表するソングライターである。そもそも、いきものがかりは編成が昔のドリカムと一緒で、男性の方が多いのに紅組のトリだ。ただ、そんなことはどうでもいい。このグループが日本の音楽シーンの新しい扉を開くのだと信じている。

最後に、音楽は音を楽しむと書く。音で楽しむともいえる。AKB48と嵐だけと揶揄されるが、世界はロックで動いている。みんなが聴くべきグループはたくさんあるのだ。我々ファンも楽しむことをサボってはいけない。来年の音楽シーンの発展を祈ることにしよう。よいお年を!(文:常見 陽平)

 

 斉藤和義

(1966年6月22日生)、栃木県出身。日本のシンガーソングライター。O型。1992年にTBSのオーディション番組へ出演(5週勝ち抜き)した後、1993年に「僕の見たビートルズはTVの中」でデビュー。その後もCM曲などで知名度をあげ、ファン層を広げている。1995年に同年代の一般女性と結婚。現在一児の父親。

デビューから15年目の2007年から2008年にかけては一気に知名度が高まった。リクルート社『ゼクシィ』に作ったテレビCM曲「ウエディング・ソング」が話題になり、UHA味覚糖「e-maのど飴」のテレビCM曲に「愛に来て」が起用された。2008年5月からは、武田薬品工業の「アリナミン」CM曲を担当、ブランドCM曲「おつかれさまの国」と「どんなに頑張ってみても」のフレーズの商品CM曲「やぁ 無情」の2曲を提供。「やぁ 無情」は第50回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。

6月には所属事務所を「ロード&スカイ」に移籍。8月にリリースのシングルズ・ベスト『歌うたい15』はオリコンチャートで最高4位。2010年4月OAの資生堂「IN & ON」CMでは「ずっと好きだった」を提供。

2011年4月1日から、東日本大震災へのチャリティーライブ「斉藤和義 on USTREAM 『空に星が綺麗』」(SPEEDSTAR RECORDS公式Ustreamチャンネル)を5週続けて敢行。同時期に、日本の政府や原発保有電力会社を批判した曲「ずっとウソだった」(「ずっと好きだった」の替え歌)を斉藤本人が歌っている動画がYouTubeにアップロードされ、話題となった。

 

 


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