更新記事:維新との選挙協力解消=みんな代表が明言
時事通信 5/19/14:24
みんなの党の渡辺喜美代表は19日、都内で記者団に対し、日本維新の会との参院選での選挙協力について、「解消せざるを得ない。もう関係を断ち切る」と表明した。維新の橋下徹共同代表(大阪市長)の従軍慰安婦問題などをめぐる発言を受け、みんなは17日に選挙協力の「凍結」を決めていたが、維新側に発言を撤回する意思がないと判断、解消に踏み切ることにした。
みんなは維新側に対し、橋下氏が在沖縄米軍に風俗業利用を勧めた発言の撤回などを求めていたが、橋下氏や松井一郎幹事長(大阪府知事)は「発言に誤解がある」などとして撤回はしていない。こうした対応について、渡辺氏は「常軌を逸している。言い訳を百万回繰り返しても国民は理解しない」と批判した。
:みんな、維新との政策協議凍結…橋下発言問題視
みんなの党の渡辺代表は17日午後、国会内で記者会見し、参院選での日本維新の会との共通公約策定のための政策協議を凍結することを明らかにした。
維新の会の橋下共同代表によるいわゆる従軍慰安婦問題を巡る一連の発言を問題視したためだ。
渡辺氏は「維新の会は、みんなの党とは文化が違う」と批判し、参院選の25選挙区で合意した維新の会との候補者一本化を白紙に戻す方針も示した。5/17 YOMIURI
みんなの党、維新と選挙協力解消も…橋下氏発言を批判
みんなの党の渡辺喜美代表は15日、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が「従軍慰安婦は必要だった」と発言したことについて「古色蒼然(そうぜん)たる歴史認識」と指摘。「一線を画したい。党としての見解であれば今までの関係は見直す」と述べ、参院選での選挙協力を解消する可能性を示唆した。国会内で記者団に語った。
渡辺氏は「こういう歴史認識の人は、依頼があっても推薦しない」と明言。石原慎太郎共同代表も同趣旨の発言をしたとして「常識的には党の見解だ」との見方を示した。これに対し、維新国会議員団の松野頼久幹事長は記者団に「個人的な見解だと橋下氏も言っている。党内で意見集約や党議決定したことはない」と釈明した。
一方、民主党の海江田万里代表は渡辺氏の対応について、国会内で記者団に「考え方が一致する点がある」と強調。「いろいろな形で協力してきたが、改めてみんなの党と『よしみ』を通じていきたい」と秋波を送った。 5/15 MAINICHI
参考
世論調査の「支持率」つるべ落とし 民主に抜かれ、日本維新本当の崖っぷち:
2012年12月の衆院選では「第三極」として躍進した日本維新の会の勢いが、すっかり衰えた様子だ。
アベノミクスを背景に「一人勝ち」を続ける自民党の影響ですっかり存在感を失い、2013年7月にも行われる参院選の投票先を聞いた世論調査では民主党に抜き返される有様だ。橋下徹共同代表(大阪市長)は「このままいけば『年内消滅』もあり得る」と危機感を煽るが、参院選を乗り切れるのか。
維新の失速ぶりは、世論調査の結果に如実に表れている
フジテレビの報道番組「新報道2001」では、首都圏の500人を対象に「次の選挙でどの政党の候補者に投票したいですか」という質問で電話調査している。この中で維新の会を挙げた人の割合は、5.2%(13年4月11日調べ)、4.8%(4月18日)、3.4%(4月25日)、4.0%(5月9日)といった具合で、ここ1か月ほど低調に推移している。5月9日の他党の結果を見ると、自民党が43.0%で「一人勝ち」。民主党が5.0%で、民主党に抜かれてしまった。みんなの党は3.2%。
衆院選から日が浅い1月4日の調査結果では自民党43.2%、日本維新の会8.2%、民主党7%、みんなの党4.2%で、民主を上回っていた。
読売新聞が5月10日から12日に行った電話(RDD)世論調査でも、13年夏の参院選での投票先を聞いている。維新の会は8%で自民党(47%)に次ぐ勢力で、民主党(7%)、公明党(5%)が続く。だが、1月の調査では自民37%、維新16%、民主8%。「維新離れ」が急速に進んでいるのは確かなようだ。
だが、旧「大阪維新の会」と旧「太陽の党」との距離感が埋まらないこともあり、支持回復への道筋は見えないままだ
旧「大阪維新」出身の橋下氏は13年5月11日の党会合で、
「衆院議員54名、衆院選で当選した。次の参院でも、『そこそこ当選すれば、まあいいのではないか』。そういう気持ちがもし僕らにあれば、それはすぐに有権者に見透かされてしまう」
「このままいけば『年内消滅』というのもあり得るんだな、と僕は思っている」
と檄を飛ばした。旧「太陽」の石原慎太郎共同代表も5月8日の選対本部立ち上げ後に
「衆院選の時と違って、維新の会は決して『昇り龍』の勢いにあるとは、私は言えないと思う」
「非常に苦しいシチュエーションの中で、大事な選挙を戦わなくちゃならない」
と述べた。
2人とも危機感を持っている点では変わらないが、方法論ではまだ一致できていないようだ。石原氏は5月7日の国会議員団の会合で、「維新は賞味期限を迎えつつある」として、橋下氏に参院選出馬を促すべきだと主張したことが明らかになっている。だが、当の橋下氏は参院議員と市長は兼任できないことを理由に、現時点では出馬を固辞。5月9日の定例会見では、
「僕が国会議員になっても、クソの役にも立たない」
とまで述べている。衆参ダブル選もささやかれる中、資金力に乏しい維新は現有勢力の確保すら怪しい 。J-CAST NEWS
参考
「本音言う維新」参院選へ裏目? 橋下氏に問われる危機管理能力
慰安婦制度は当時必要だった、在沖米海兵隊は風俗業者活用を-。日本維新の会の橋下徹共同代表の発言をめぐって14日、政界に波紋が広がった。刺激的な発言をすることで「本音を言う政党」であることを印象づけたい橋下氏の思惑がちらつくが、批判の声は大きく、夏の参院選にも影響が出かねない。
「慰安婦は女性の人権に対する大変な侵害だ」
稲田朋美行政改革担当相は14日の記者会見で橋下氏を批判。自民党の野田聖子総務会長も「論外だ。男性の矜持はどこに行ったのか」と怒りをぶちまけた。
これに対し、維新の松野頼久国会議員団幹事長は「党の決定事項ではない」と釈明したが、橋下氏は短文投稿サイト「ツイッター」で反論を連発。「確信犯」の可能性は高い。松井一郎幹事長は14日、記者団に「建前だけ言って支持を集めて、裏では全然違うことを言っているよりはいいんじゃないか」と述べた。
橋下氏は、参院選をにらみ、正面から問題に取り組む政党であることを示そうとしたに違いない。もっとも、「年内に維新が消滅することもあり得る」と語る橋下氏だけに、焦りのあまり必要以上に世論を挑発してしまった感も否めない。
こうした事態に沸き立つのは民主党だ。14日の常任幹事会では「女性蔑視だ」「人権侵害だ」などの批判が続出した。過激な発言で耳目を集めようとするのは橋下氏のいつものやり方だが、どうやら今回、問われているのは橋下氏の危機管理能力のようだ。SANKEI
参考
公明党、代表「維新は暴走政党」メルマガで橋下発言批判 公明党の山口那津男代表は15日、自身のメールマガジンで、日本維新の会を「暴走政党」と厳しく批判した。橋下徹共同代表の従軍慰安婦などをめぐる発言を擁護した石原慎太郎共同代表も合わせ、「2人の発言は女性の人格と人権を著しく傷つけるものであり、内外の批判を招くのは当然」と指摘。石原氏が自称する「暴走老人」をもじる形で批判を展開した。 さらに「このようなリーダーに率いられた政党には、有権者の良識をきっぱりと示そう」と、維新を支持しないよう呼びかけた。 |
共産党、市田書記局長「橋下氏の慰安婦発言、戦慄覚えた」 橋下徹・日本維新の会共同代表が旧日本軍の慰安婦問題について「慰安婦制度は必要なのは誰だって分かる」と言った。さまざまな性奴隷制度の発言を聞いてきたが、本当に人間の血が流れているのだろうか、と戦慄(せんりつ)を覚えた。公党の党首の資格がないだけでなく、市長たる資格も国政を語る資格もない。これほど人間をおとしめる発言はない。(国会での記者会見で) |
維新の会 松井・大阪府知事が擁護 「米軍は風俗店楽しんで」 従軍慰安婦制度などを巡る橋下氏の発言について、日本維新の会の松井一郎幹事長(大阪府知事)は14日、「問題意識を建前論でなく本音でぶつけていく中での発言だった。慰安所は現実にあったわけで必要とされていた」と擁護した。在日米軍の風俗業の活用に関する発言には「合法的な店はいっぱいあるので、軍関係者にも楽しんでいただけたらいいんじゃないか」と述べた。 石原共同代表「間違ってない」 風俗女性への差別に 日本維新の会の石原慎太郎共同代表は14日、橋下徹共同代表が戦時中の旧日本軍慰安婦を「必要だ」と発言したことに対し、「軍と売春はつきもので、歴史の原理みたいなもの。」と述べ、橋下氏を擁護する考えを示した。 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます