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ゾウの絶滅危機 国際連合、日本に象牙の国内取引禁止を勧告 (安倍政府は採択に反対)

2016-10-20 | Weblog

国際自然保護連合(IUCN)

象牙の国内取引禁止を勧告 IUCN、日本は反対

各国の環境保護団体や政府が加盟する国際自然保護連合(IUCN)は10日、ハワイでの総会で各国内の象牙取引禁止を求める勧告を賛成多数で採択した。

国内に象牙市場を持つ日本政府はナミビアとともに採択に反対。「取引禁止」の表現を「取引規制の強化」に変更するなど、勧告内容の修正や削除を求め、多くの提案を行ったが、すべて否決された。

勧告に強制力はないが、象牙の密輸や密猟が深刻化する中、日本などに厳しい目が向けられていることを示す結果だ。勧告は「国内に合法的な象牙の取引市場を抱える国に、閉鎖するための法的な措置を取ることを求める」とした。

象牙目当ての密猟によってアフリカゾウは絶滅の危機にあり、ワシントン条約は象牙の国際取引を禁止している。ただ日本国内には禁止以前に輸入されたものなど象牙の在庫があり、法律に定められた措置を取れば自由に国内で売買できる。(2016/9/12 日経)

ワシントン条約締約国会議

象牙 国内取引禁止 日本「禁止の対象外」 決議、表現あいまい

ワシントン条約締約国会議の委員会が、各国に象牙の国内市場を閉鎖するよう求める決議を採択したが、日本は「閉鎖対象にはならない」と主張し、国内での売買禁止には踏み切らない見通しだ。決議に盛り込まれた「密猟や違法取引の原因となるような市場」には当たらないとの解釈だが、環境保護団体などは批判しており、あいまいな表現の解釈を巡る議論が続くことになる。

象牙は、日本では印鑑の材料や装飾品などとして利用されている。環境省は、種の保存法に基づき、取引する象牙の届け出を義務付けていることなどを理由に「流通は管理されていて、違法品は排除されている」と説明する。ただ、登録が必要なのは完全な形の象牙で、加工品は対象外だ。中国では日本から密輸出された象牙が摘発されており、環境保護団体は「日本の管理制度は抜け穴だらけだ」と批判している。

 日本も対象だ NPO法人「トラ・ゾウ保護基金」事務局長の坂元雅行弁護士の話

日本の象牙市場は規模が大きく、中国が国内取引禁止の方針を示した現状では、再び世界一の消費国になる可能性が高い。その上、現行の象牙登録制度は、密輸品が入ってしまえば合法品に交ざって流通する恐れがあるなど問題が多い。今回の決議は、閉鎖対象に「密猟や違法取引の原因になるような市場」と例外を設ける規定が入ったが、日本も市場閉鎖を求められているのは明らかだ。

業界は評価

決議について、象牙業界関係者は、決議文に「密猟や違法取引の原因となる」と限定する表現が入った点を挙げ、「主張が理解された」と評価した。現地で議論を見守った日本象牙美術工芸組合連合会(東京)の鶴見剛専務理事(44)は採択後、「日本は管理された市場だとアピールしたい」と述べた。(2016/10/3 毎日)

 


 


タイ ゾウの赤ちゃん、川で恩人を「救助」 保護団体が映像公開

タイのチェンマイにあるゾウの自然公園で、川を流されていく男性のもとにゾウの赤ちゃんが駆けつけて「救助」する映像を保護団体がこのほど公開した。

川の中の男性は同自然公園を運営するゾウ保護財団の共同創設者ダリック・トムソンさん。川岸にいたメスの赤ちゃんゾウ「カームラー」は、自分に向かって呼びかけるトムソンさんの声を聞いて助けを求められていると解釈し、水に入ってトムソンさんに追いつき、体で流れをさえぎりながら鼻を伸ばしてトムソンさんにつかまらせた。

実はトムソンさん、溺れていたわけではなかったが、カームラーはトムソンさんのことが大好き。いつも声をかけるとやって来て、一緒に公園内を散歩したり、川で水浴びをしたりして過ごしていた。

同団体の職員によると、トムソンさんは2015年、カームラーと母ゾウの保護に尽力し、「その後も一緒に過ごして心の傷を癒やし、カームラーに愛情を注いでいた」という。「間もなく強い絆が生まれ、カームラーはトムソンさんを群れの一員として受け入れるようになった」

これまでに保護されたゾウは70頭以上。年を取ったゾウや障害のあるゾウが大半を占めており、公園内で自由に暮らしている。

愛情を持って動物たちに接すれば、その動物も愛情を返してくれる」。同団体はそんな単純な信条に基づき運営されている。

ビデオhttp://www.cnn.co.jp/video/15557.html

 

インド 虐待50年、解放されたゾウが「涙」 

インド北部マトゥラー(CNN) インドで50年間も鎖につながれ、虐待を受けてきた1頭のゾウが助け出された。この時ゾウが涙を流したとされる場面のビデオが、インターネット上で大きな話題を呼んでいる。

このゾウは、野生動物の救助活動に取り組む団体、ワイルドライフSOSが今月4日、北部ウッタルプラデシュ州アラハバードで解放した「ラジュ」。チームが到着すると、目から「液体」があふれ、両方のほおを流れ落ちたという。同団体の幹部は「私たちも深く感動した。ゾウがあんな風に泣く姿は見たことがない」と振り返る。

ビデオは3日後に動画共有サイト「ユーチューブ」に掲載され、閲覧回数はすでに100万回を超えた。

救出には、野生生物の専門家10人と当局の職員30人のチームで8時間かかった。ラジュは太いとげのついた足かせをはめられ、栄養失調に陥っていた。足かせを外された後、今度はうれし泣きのような涙を流したという。

同幹部は「科学的にどうなのかは不明だが、私たちが助けに来たことが分かったようだ」と話す。専門家によれば、ゾウは感情をよく表すことで知られている。

チームによると、ラジュは生まれた直後に捕らえられ、人から人へ30回近く売り飛ばされた。主人に従わせるためと称して強く殴られたり、拷問に使うような道具で虐待されたりしたようだ。物乞いに利用されたほか、結婚式などの祝い事に貸し出されることもあった。平均5トン程度になっているはずの体重は、その半分しかない。

インドではゾウの取引や商業利用などの不法行為が横行している。ワイルドライフSOSは2011年以降、虐待を受けていたゾウ11頭を救出した。だが古くからの風習や貧困などの理由で、人々の意識はなかなか変わらない。

晴れて自由の身となったラジュだが、専門家らによれば、人間の優しさを受け入れられるようになるまでには何年間もかかる見通しだ。

 ビデオhttp://www.cnn.co.jp/video/13056.html

 


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