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福島児童の健康調査 年ごとに甲状腺ガン患者が増加

2013-08-20 | Weblog

記事時事:子ども18人が甲状腺がんと確定 

東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは、前回6月の12人から6人増の18人と報告された。「がんの疑い」は25人(前回は15人)。

甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人が対象。

2011年度は、1次検査が確定した約4万1千人のうち、2次検査の対象となったのは214人。うち甲状腺がんと確定したのは9人、疑いが4人。

12年度は約13万5千人の1次検査が確定。2次検査の対象は953人で、うちがんの確定は9人、疑いが21人だった。


参考:

記事福島:子ども屋外で遊ばせてよいか迷う

2013/7/28 放射線 放射性物質 Q&A

子どもが夏休みに入り、家の外で遊びたがっています。東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質の影響が心配ですが、既に2年4カ月余りが経過しており、屋外で遊ばせてよいか、迷っています。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■内部被ばくのリスクなし 適度な運動や日光浴必要

せっかくの夏休みですので、外で思いっきり遊びたい子どもさんも多いと思います。その一方で、家族の中では外部被ばくや内部被ばくの影響が気になる方もいらっしゃるかと思います。

例えば、空間線量が1時間当たり0.5マイクロシーベルトである場合、屋外で2時間遊ぶと1マイクロシーベルトの外部被ばくをすることになります。夏休みの期間中、毎日2時間ずつ遊んだとすると合計で40マイクロシーベルト程度になります。これは医療被ばくにすると胸部レントゲン写真1枚分程度、ということになります。

また、現在、空気中に放射性セシウムは存在していませんので、外にいる間に空気を吸い込むことによる内部被ばくのリスクはありません。土や砂などに微量な放射性セシウムが吸着していることがありますが、これらは帰宅後手足を水で洗ったり、髪を洗うことで十分落とすことができます。転んで手足を擦りむいたとしても、傷口を洗ってあげれば付着した砂や土と一緒に放射性セシウムを取り除けます。

以上の状況から考え、現在、県内で居住できる地域であれば、夏休みの間、子どもを屋外で遊ばせても特に問題ないと考えられます。むしろ、育ち盛りの子どもにとって、適度な運動をすることはとても重要です。さらに、骨の発育に必要なビタミンDの合成のため、適度に日光に当たることも大切です。熱中症対策で小まめに水分を摂取することを心掛けながら、遊ばせたらいかがでしょうか。


記事毎日:甲状腺検査 市町村別の結果を開示..福島県、請求拒めず

2013/4/22  

東京電力福島第1原発事故を受けて福島県が実施している子供の甲状腺検査で、市町村別の判定結果一覧表が、情報公開請求していたNPO法人に開示された。

県側は「プライバシー保護」を理由に公表を拒み続けていたが、県の情報公開条例上は非開示にする理由がなく、開示を余儀なくされた。識者からは「一覧表で個人が特定される恐れはなく、情報を出そうとしない県の姿勢は疑問だ」と批判が出ている。

県の甲状腺検査(1次検査)では、しこりの有無などを超音波で調べ、4段階で判定している。開示されたのは、2011年度に検査した子供3万8114人の判定結果を市町村ごとにまとめた一覧表。

検査を委託されている県立医大が昨年4月に作成した。NPO法人「情報公開クリアリングハウス」(東京都)の三木由希子理事長が同12月に請求し、今年1月下旬に開示された。

2次検査が必要な「B」と判定された人の割合は0〜1.7%、5ミリ以下のしこりなどがある「A2」は25.2〜41.6%と、自治体間でややばらつきがあった。

公害調査に詳しい津田敏秀・岡山大学教授(疫学)は「1回の数値だけで明確なことは言えないが、放射性物質(ヨウ素131)の拡散状況と甲状腺がんの因果関係を調べるのに重要な情報。変化の動向を見るためにも定期的な公表が不可欠だ」と指摘する。

開示決定について、県の県民健康管理課は「条例の規定を踏まえて判断した」と説明した。

条例は個人情報や県民に誤解や混乱を与える情報などが記載された公文書は開示しないと定めているが、一覧表はこれらに該当しない。

しかし、検査責任者の鈴木真一・県立医大教授は開示後の2月13日の記者会見でも「地域が特定されて本人に迷惑がかかる」と述べ、市町村別の判定結果を明らかにしなかった。