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安倍のヤクザ政権、被爆国日本の”志”までも売り渡す(NPT体制の形骸化を自ら進めることに)

2016-11-14 | Weblog

日印原子力協定 被爆国の志はあるのか

安倍晋三首相とインドのモディ首相は会談で原子力協定締結に最終合意し、署名文書を交換した。

核拡散防止条約(NPT)未加盟の核保有国インドに対し、日本からの原発輸出が可能となる。

核廃絶の先頭に立つべき唯一の被爆国日本が、NPT体制の形骸化を自ら進めることになる被爆者の思いを踏みにじるものであり、認められない。

インドから急激な経済成長の果実を得たいというのなら、あまりにも志が低い。協定承認案について国会での徹底審議を求める。

人口増も続くインドには各国に魅力的な巨大市場がある半面、国内の電力不足が深刻化している。

こうした背景から米国、フランス、ロシアなどがインドと原子力協定を締結した。日印の協定は原発再稼働の遅れで苦境にあえぐ日本の関連業界にも朗報だろう。

しかし、失ったものは大きい。

NPT体制は核兵器保有を米ロ英仏中の5カ国に限る一方で核軍縮を義務付け、他の国に原子力の平和利用を認めるものだ。

だが、NPT未加盟のインドやパキスタン、イスラエルが次々と核保有に走り、北朝鮮は2003年にNPT脱退を宣言した。

日本は核不拡散体制の空洞化を食い止める責務を負うが、インドの核は容認し北朝鮮に核放棄を迫るのでは著しく説得力を欠く。

先月、国連委員会で採択された核兵器禁止条約の制定交渉開始決議に日本は米国などと反対した。そこに今回の協定締結だ。決議の賛成国は不信感を強めないか。

日本は、インドが一時停止中の核実験を再開した場合の協力停止を協定に明記することを目指していたが、インド側が抵抗し、別文書で確認するにとどまった。最低限の原則も妥協を強いられた

インドは核開発を「自国の権利」といい、包括的核実験禁止条約(CTBT)にも署名していない。別文書が核実験再開の歯止めとなるかどうかも不透明だ。

日印協定締結の前日、ベトナム政府は日本などが支援する原発建設計画の白紙撤回を求める決議案を国会に提出した。

高コストや核廃棄物への懸念などが理由だが、そもそも原発輸出を成長戦略と位置付ける安倍政権の姿勢こそ改める必要がある。

インドには水力発電や再生可能エネルギーなど別の支援方法があろう。「広島・長崎」「福島」と核の悲惨さを何度も体験した日本が、その教訓から目を背け原発を売り歩く姿は無責任極まりない。 

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0092248-s.html

 


次期大統領トランプ 私はいい人 怖がらないで(年俸100円にまけるから)

2016-11-14 | Weblog

米国の次期大統領に選出されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は13日放送された米CBSテレビのニュース番組「60ミニッツ(60 Minutes)」のインタビューで、米国で同性婚が合法化されている状況を覆す考えがないことを明らかにした。

全米各地で「反トランプ」デモが続いていることに関しては自分の政権を「怖がらないでほしい」と述べ、マイノリティーに対する取り締まりを危惧する国民の不安の払しょくに努めた。

トランプ氏のテレビインタビューは当選後初めて。その中で「結婚の平等を支持するか」と問われると、「それは法律だ。最高裁で結論が出ている。決着済みだということだ」と回答。「それ(同性婚は合法)で構わないと思う」と続けた。

一方で、定員9人のうち1人が空席となっている最高裁判事の人事をめぐっては、新たに指名する判事は人口妊娠中絶の制限を支持し、憲法で認められている武器所有の権利を擁護することになると明言した。

全米各地でトランプ氏の当選に抗議するデモが続いていることに関しては「(トランプ政権を)怖がらないでほしい。国を元に戻していく」と約束。マイノリティーに対する嫌がらせや脅しが急増しているという報道に接して「悲しんでいる」とも語り、こうした行為は「やめなさいと言っておく」と訴えた。

このほか、年40万ドル(約4300万円)の大統領職の給与を辞退する意向も表明。法律の規定があるため「年1ドルは受け取る」とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161114-00000005-jij_afp-int


第45代米大統領選 泡沫候補だったトランプが本命クリントンを破る(上下両院議会選も共和党が多数維持)

2016-11-09 | Weblog

トランプ共和党候補が第45代米大統領に選ばれた。米東海岸時間で日がかわった9日の午前2時35分ごろ、ヒラリー・クリントン民主党候補がトランプ氏に電話をかけて敗北を受け入れた、とCNNが午前2時40分に報じた。その直後、ニューヨーク市内の選対本部にペンス副大統領候補が登壇し、集結した支持者らに向かって勝利宣言した。2時49分には、トランプ氏とトランプ一家が舞台のうえに登場し、「開票結果が出るまで待たせてすまなかった」「たったいま、クリントン長官から祝福の電話をもらった」と述べ、勝利を宣言した。クリントン氏が敗北受諾電話を入れた時点では、トランプ氏は、選挙人票数(538)の過半数である270をまだ確保していなかった。しかし、残り5州での開票率が90%以上に達した時点で、4州での開票経過が僅差ながらもトランプ氏優勢だったことから、クリントン陣営が敗北を認めた。

 

トランプ大統領誕生 米市民の反応は?

 

共和党候補ドナルド・トランプ氏が勝利確実 米大統領選

2016.11.09 Wed posted at 16:59 JST

(CNN) 8日に投開票が行われた米大統領選は、CNNの予測で、共和党候補のドナルド・トランプ氏の勝利が確実となった。

情報筋によれば、民主党候補のヒラリー・クリントン氏は9日未明、トランプ氏に電話をかけて敗北を認めた。

CNNの集計によると、午前3時過ぎの時点で、トランプ氏は勝敗ラインの270人を超える288人の選挙人を獲得。クリントン氏は215人の獲得にとどまっている。

トランプ氏はフロリダなどの激戦州を押さえたほか、テキサスといった共和党の牙城など28の州で勝利。ネブラスカでも割り当てられた選挙人5人のうち4人を獲得する見通しとなった。クリントン氏は大票田のカリフォルニアなど17州と首都ワシントンで勝利する見通し。

米上院も共和党が過半数獲得、下院に続き

2016.11.09 Wed posted at 17:42 JST

ワシントン(CNN) 米連邦議会上院選挙は8日、投開票が行われ、CNNの予測によると共和党が過半数を確保する見通しとなった。

改選前の議席数は共和党54議席、民主党46議席で、民主党は過半数の奪還を目指して5議席の積み増しを狙っていたが届かなかった。

同日行われた大統領選挙では、共和党候補のドナルド・トランプ氏の勝利が確実となった。トランプ氏はニューヨークで勝利演説を行い、クリントン氏が敗北を認めたことを明らかにした。

 

 


米恐怖指数 急上昇  ”トランプ大統領あり得る” 市場はリスク回避急ぐ PM12:30

2016-11-09 | Weblog

米大統領選開票速報:

米国時間 11/8 PM20:30 ABC

トランプ共和党候補、オハイオ州で勝利。1964年 以降、同州を制した候補がいずれも大統領となってきた。


共和党候補のドナルド・トランプ氏、民主党候補ヒラリー・クリントン氏が予想以上に接戦を繰り広げており「現時点の予想は50対50だ」(米証券会社)といった声も出ている。

8日夜の米市場で米大統領選を巡り株などのリスク資産への投資を手控える「リスクオフムード」が急速に高まっている。

米東部時間21時半(日本時間9日11時半)時点で一時100ドル高となっていたダウ平均先物は400ドル以上下落する場面があった。

相対的に安全資産とされる米10年物国債の利回りは一時1.90%近くに上昇(価格は下落)していたが、足元では1.75%付近まで急落(価格は上昇)している。

日経平均 午前取引、一時500円安 大統領選で乱高下

2016/11/9 11:55

9日午前の東京株式市場で日経平均株価は一時、前日比500円超の下げになり、心理的な節目となる1万7000円台を下回った。

米大統領選の開票速報で、事前予想に反して共和党候補のドナルド・トランプ氏の優勢が伝わり、リスク回避の動きが広がった。

円相場が一時1ドル=102円台まで上昇し、株式市場はほぼ全面安の展開となっている。

昼休み時間中に日経平均先物12月物は下げ幅を広げ、前日の清算値に比べて一時700円まで下落した。


米恐怖指数高水準 トランプの起死回生で市場心理が急変(マネーの逃避が止まらない)

2016-11-06 | Weblog

11月第一月曜日の翌日、8日は米大統領選の投票日だ。日本時間9日午後には大勢が判明するという。古傷を抱えた両候補、世論調査では誤差の範囲内という1%台の僅差の戦いが続いていた。だが10月になると、共和党候補トランプの古傷である人種差別言動、とりわけ彼から身体的なハラスメントをうけた被害女性が次々にメディアの前で証言する事態になると、クリントンが当選に必要な過半数の選挙人270を超える勢いを見せてきた。金融市場はこれを大いに歓迎していた。ところが10月28日、米司法省の助言を無視し、米連邦捜査局FBIのコミ―長官(ブッシュ共和党政権下で司法副長官を務めた)は、一端は矛先を収めたクリントンの古傷、公務上での私用メール問題について、新たに捜査するとの爆弾発言。この発言に助けられるように、劣勢だったトランプは息を吹き返し、5日現在、クリントンとの差を1.7ポイントまで追い上げている。こうした米大統領選を巡る不透明感から市場の不安心理が高まっており、株などリスク資産を処分し市場からマネーを引き揚げる動きが加速している。管理人


米恐怖指数、連日で4カ月ぶり高水準 大統領選巡る不透明感で

2016/11/5 日経

投資家心理を測る指標である変動性指数(VIX)は4日、前日比0.43ポイント(1.9%)高の22.51となった。上昇は算出開始以来、最長となる9日連続。英国の欧州連合(EU)離脱が決まった直後で市場が混乱していた6月27日以来およそ4カ月ぶりの高水準を連日で更新した。取引時間中には23台に乗せる場面もあった。

VIXはS&P500種のオプションから算出する指数で「恐怖指数」と呼ばれる。20を上回ると投資家の不安心理が高まった状態とされる。


トランプ氏の影におびえる世界市場、24市場で下落 

2016/11/5 日経 

今週(10月31日~11月4日)の世界の株式市場はほぼ全面安。主要25市場のうち24市場で下落。米大統領選の世論調査で共和党候補のドナルド・トランプ氏の支持率が民主党候補のヒラリー・クリントン氏に肉薄し、先行き不透明感が高まりリスクを回避する売りが広がった。

米国のダウ平均は4日まで7日続落して約4カ月ぶりの安値を付け、機関投資家の多くが参考指標とするS&P500種株価指数は9営業日続落となった。

9連続下落は1980年以来、36年ぶりの記録だ。

 

 
 

トランプ氏の影におびえる市場
2016/11/5 日経

米大統領選が大詰めを迎えるなか、共和党候補、ドナルド・トランプ氏の影が市場を覆っている。

リスクを避ける動きは市場のあちこちに広がる。選挙結果がでる来週まで、投資家は嵐が通り過ぎるのをじっと待つ。

36年ぶりの9日続落――。多くの投資家が運用の指標にするS&P500種株価指数が4日、0.2%安で終え、1980年以来の珍事となった。ダウ工業株30種平均も7日続落し、4カ月ぶりの安値をつけた。


トランプ氏台頭でリスク回避、新興国・資源国通貨売り

2016/11/5 日経 

日経通貨インデックスを構成する25通貨のうち、4日までの1週間で最も下落したのはブラジルレアルだった。この1週間は米大統領選を巡る動きに市場が反応。世論調査で共和党トランプ候補の支持率が高まってきて投資家のリスク回避姿勢が強まった。

 

 

日経通貨インデックス 日本経済新聞社が算出する実効為替レートの指標。25通貨が対象。2008年=100
 

日経通貨インデックス 日本経済新聞社が算出する実効為替レートの指標。

 

 


姉弟間の扶養義務 アイドルの姉、引退を決意(芸能活動は弟の学費のためだった)

2016-11-05 | Weblog

橋本奈々未さん引退「芸能活動、弟の学費のため」…姉弟間でも「扶養義務」はあるの?

橋本さんは10月30日深夜のバラエティー番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)で、卒業・引退を報告した。アイドルになった動機について、弟の学費など、金銭面が目的だったと明らかにした。弟が大学に入学し学費も免除され、母から「無理しないで、好きなことをしてください」と手紙を受け取ったことが引退を決意するきっかけだったという。

ネット上では、「この若さでなかなか出来る事じゃない」と橋本さんのエピソードに感動の声が相次いでいるが、一般的に、両親が経済的に厳しい状況にある際、姉が弟の面倒をみる法的な義務はあるのか。浜田諭弁護士に聞いた。

●姉が弟に対して負う可能性があるのは「生活扶助義務」

「民法877条には、『直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある』との条項があります。この条項だけを見ると、姉は弟に対して具体的な『扶養義務』を負うようにも読めますね」

浜田弁護士はこのように指摘する。実際は違うのだろうか。

「少しややこしいですが、詳しく説明します。扶養義務は『生活保持義務』と『生活扶助義務』に区別されます。

『生活保持義務』の例は、たとえば、未成熟子(経済的に自立していない子)に対する親の義務です。親(扶養義務者)は未成熟子(扶養権利者)に、親の生活レベルと同じ程度の生活を保持させる義務があります。

一方、『生活扶助義務』については扶養権利者の生活を維持するために、義務者の地位相応な生活を犠牲にすることなく扶助すればよいとされます。簡単に言えば、『余裕があれば助けてあげましょうね』という義務です」

姉が弟に対して負う義務は、どちらなのか。

「姉が弟に負うのは『生活扶助義務』です。『扶養義務』が発生するのは次のような場合です。

(1)弟が、扶養を必要とする状態にあること(2)姉が、自分の生活を犠牲にすることなく、扶養することが出来る能力があること」

橋本さんの場合は、両親が経済的に厳しい状況だったようだ。

「両親が経済的に厳しい状況にあるだけでは(1)の要件は満たすものの、(2)の要件を満たさないので具体的な『扶養義務』は発生しません。

両親の状況に加えて、姉が自らの地位相応な生活を維持しつつ、弟を扶養する能力がある場合には具体的な『扶養義務』が発生する可能性があります」

(11/4 弁護士ドットコムニュース)


安倍のいかさま、また国民をだまし討ち 衆院TPP特別委員会で採決を強行

2016-11-04 | Weblog

TPP法案、賛成多数で可決 特別委、抗議の中採決強行

2016/11/4 朝日配信

環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案は4日の衆院TPP特別委員会で、民進、共産両党が抗議する中、自民、公明、日本維新の会の賛成多数で可決された。山本有二農林水産相の失言をめぐり、民進など野党側は辞任を求めていたが拒否したうえで、採決を強行した。政府・与党は8日の衆院通過を目指す方針で、与野党の対立は激化している。


安倍首相「我が党、強行採決しようと考えたことない」

2016/10/17朝日配信

安倍晋三首相は17日、環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案を審議する衆院特別委員会で、「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と述べた。民進党の今井雅人氏への答弁。

首相の発言は、特別委理事だった自民の福井照氏が「強行採決という形で(承認が)実現するよう頑張る」と発言した問題に関連したもの。首相は「円滑に議論し、議論が熟した際には採決する。民主主義のルールにのっとっていくのは当然のこと。この考え方とは相いれない発言であったから(福井氏)本人が辞職した」と説明した。

自民党は過去、幾度となく強行採決に踏み切っている。昨年9月の安全保障関連法案の審議では、参院特別委で与野党議員がもみ合う中、採決を強行。参院の速記担当者は当時、「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」と記録している。


参考:安倍の病的ウソ

総理の恩師(成蹊大・加藤節教授)安倍首相の無知と無恥を叱る!

加藤名誉教授は、安倍首相が在学中に政治思想史を教えていた

「安倍さんは、ずるい政治家です。政治の世界では、人を欺いたり、裏切ったり、ずる賢く立ち回ったりというのはありますが、それは政治家同士の権力争いで行われること。政策決定が国民の生活なり人生設計に影響がある場面で、そういうズルをやっちゃいけないんですよ。消費増税の再延期、伊勢志摩サミットでのパフォーマンスも非常に大きな問題があります。安倍さんのやり方は本当に姑息だと言わざるを得ません」

こう安倍首相を批判するのは、政治学者の加藤節成蹊大学名誉教授。実は加藤教授は、安倍首相が成蹊大学法学部に在籍していた当時の恩師の一人であり、「安保法案に反対する学者の会」の呼びかけ人の一人でもある。

ただ、「在学中の彼については、まったく記憶にないんですよ。目立った生徒ではなかったんでしょうね」と、当時を振り返る。

安倍晋三は幼少期からの16年間を、成蹊学園、成蹊大学で過ごした。現在でも同級生などとの交流を大事にし、『成蹊』への思いはかなり強い。その母校から突きつけられた「NO」の声にどう答えるのか。

安倍首相のどこがダメなのか。加藤教授はこう語る。(以下、加藤教授の話)


安倍さんを表現するとき、私は、二つの「ムチ」に集約できると思うのです。一つはignorantの「無知」、もう一つはshamelessの「無恥」です。


「無知」についていうと、彼はまず歴史を知らない。戦後の日本が築いてきた歴史を踏まえていないんです。歴史はよく知らないから、そんなものは無視しても良いと考えているのではないでしょうか?

ある政策を決定する場面で、現代にいたるまで過去の政権がどういう議論と決定をしてきたか、そのプロセスを知ることは非常に重要なことです。しかし、安倍首相はそういう過去の世代へのリスペクトがまったくないんです。

日本国憲法というのは、戦争で400万人もの人が亡くなり、その犠牲者たちに対する義務感で作られた側面があるわけです。歴史を学ぶというのは、過去の人々のアイデアを学ぶことで、憲法制定までには、敗戦直後から多くの学者や政治家が必死になって頭を使ってやってきたわけです。憲法議会ではまさに丁々発止の議論をして憲法を作っていきました。押しつけ憲法なんて言う人もいるけど、私が影響を受けた政治哲学者の南原繁(憲法制定時の貴族院議員で元東京大学総長)は、「(憲法制定に関わった)メンバーを見たまえ、そんなケチなヤツは一人もおらんよ」と言っていました。人から押しつけられて自分たちのことを決めるようなヤツは一人もいないから、メンバーを見てものを言えと言いたかったのでしょう。

さらに、これまで70年間、憲法を改正しようという動きはほぼ封じられてきました。これは、憲法を自分たちの手で掴み取り、そして定着してきたという証拠でしょう。

安倍さんが戦後70年に渡って議論を積み重ねてきた流れを汲み取って、それを踏まえているとは到底思えませんし、個人的にも、現行憲法で十分だとは思いませんが、その原理を簡単に捨てるの愚かなことだと思います。

もうひとつ、安倍首相のshamelessの「無恥」についてお話しましょう。一言で言って、安倍さんはずる賢いんです。立憲主義とは、最高規範が権力を縛る、というのが基本的な考え方です。いまでいう最高規範は憲法ですよね。憲法が政策決定に影響を与えるのは当然のことなのです。しかし、安倍首相は自分の考えに同意する人物を登用し、反対する人はクビにしてしまう。つまり、安倍政権のやり方というのは、「法による支配」ではなく「人」による支配なんです。現在、政策の違憲性について指摘するのは最高裁判所と内閣法制局です。安倍さんは、これまで集団的自衛権について違憲だと唱えていた内閣法制局長官をクビにし、自分に都合の良い人物を据えた。内閣法制局長官が解釈すれば、それが法ですから、形としては法の支配です。しかし裏を返せば、実際には人の支配なんですよ。これまでの歴代の内閣はこれだけはやってこなかった。人事に手をつけて自分の都合の良い解釈を引っ張り出して後のことは考えない。実に危険な考え方です。無恥としか言いようがない。

安倍さんは、7月の参議院選挙で消費税増税再延期を争点として国民の信を問うと言っています。ここでは、安倍さんが、アベノミックスによって増税を可能にする経済状況を作り出せなかったのではないか、増税延期の理由にサミットでは合意されなかった議論を政治的に利用したのではないかという点についてはふれません。私は安倍さんの政治手法や政治姿勢をめぐる問題点を二つ指摘しておきたいと思います。

消費税の増税は、特に次の世代のために社会保障の充実をはかるための財源を確保するという共通認識の下、国会という立法部で合意し、決定した政策でした。首相は行政府の責任者として立法府のこの決定を忠実に執行する義務を負っています。それをしないということは、安倍さんが三権分立という近代国家の大原則を認識していないのではないかと考えざるをえません。何度となく自分を「立法府の長」と公式の場で語った安倍さんの発言とともに大変気になるところです。これが指摘しておきたい第一の点です。

第二に指摘しておきたいのは、消費税増税を選挙の争点として国民の信を問うという安倍さんの姿勢の問題性についてです。国民の多数も野党の多くも賛成している消費税増税再延期は選挙の争点にはなりえません。むしろ、消費税増税が次世代への責任という政治家が負うべき重要な責任に基づくものであるならば、その責任に忠実に、むしろ増税の実施をこそ争点として国民の信を問うことが、政治家に求められる態度であり見識であるはずです。それを示すことのできない安倍さんには、次世代を含む国民の豊かな人生の設計に責任を負うべき政治家としての資質や姿勢に大きな問題があると感じられてなりません。

先般の伊勢志摩サミットに際して日本のマスコミで取り上げられなかった問題点を一つ指摘しておきたいと思います。それは、安倍さんが、伊勢神宮の門前で各国首脳を出迎えるというパフォーマンスを行ったことです。この点については、外国の多くのメディアが注目して本国に配信しました。そこに、神道という宗教の政治的利用の匂いを敏感に感じ取ったからです。政教分離という日本国憲法も掲げている近代法の原則に照らしてみて、そこには、宗教の政治的利用という憲法に触れる側面があったように感じられてなりません。昨年来、立憲主義や法の支配、三権分立といった近代国家の原則を蹂躙する傾向を強めてきた安倍政権が、宗教に対してどういう態度を取るかを、政教分離という原理的な視点から今後とも注視して行かなければと思います。

過去の世代が議論し築き上げてきたものへの敬意と次世代への責任。

その二つを考えるなら、もっと重要な案件はたくさんあります。少子高齢化、原発、地震など国民の存続に影響する重要議題は山積しています。きちんと過去と向き合い、次世代につなぐ政権運営をするべきなのです。(記事:2016/6/3friday)

殺処分の檻の中 抱き合っておびえる犬 (安倍政権下 貧困格差に囚われ 怯える生活保護者 どこが違う?。。犬も人も同じ心境だ!) 

2016-11-03 | Weblog

 

悲しげな表情としぐさに多くの反響が寄せられた=Malena Evans

殺処分が目前に迫った2匹の犬が檻(おり)に入れられ、おびえ切った様子で固く抱き合っているように見える写真が保護団体のフェイスブックに掲載され、大きな反響を呼ぶ出来事があった。

写真に写っている茶色と黒白の犬は「カラ」と「ケイラ」。処分施設の檻の中で、カラが茶色い両前足をケイラの首に回して固くしがみついている。2匹とも、まるで自分たちの身にこれから何が起きるか分かっているかのように、おびえ切った表情に見える。

この写真は、殺処分施設から犬や猫を保護する活動を展開している米アトランタの非営利組織(NPO)「エンジェルズ・アマング・アス」*1がフェイスブックに掲載した。

2匹は引き取り手が現れない限り、その日のうちに処分される予定だったという。

このため同団体は投稿の中で、「もしも里親になりたいと思いながらためらっているのなら、今こそ決断すべき時です」と訴えた。

写真はインターネットで瞬く間に広まり、共有や「いいね」は数千に上った。この反響のおかげで投稿からわずか2時間のうちに2匹の引き取り手が見つかり、殺処分施設を出ることができたという。

同団体は、男性に抱きかかえられて甘えるカラとケイラの2枚目の写真をフェイスブックに掲載。

「2匹はもう安全です!」というコメントに添えて、ペットの避妊と去勢を促し、「ペットは生涯を通じて責任を果たさなければならないことを分かって下さい」と呼びかけている。

*1:Angles Among Us

https://www.angelsrescue.org/


8月の生活保護受給、過去最多=高齢単身世帯が増加続く―厚労省

時事通信 11/2(水) 10:42配信

厚生労働省は2日、8月に生活保護を受給した世帯が163万6636世帯となり、過去最多を更新したと発表した。

前月より1877世帯増え、4カ月連続の増加。同省は「景気回復で雇用状況は改善しているが、高齢単身世帯の受給が突出して増え続けている」(担当者)と分析している。

受給世帯(一時的な保護停止中を除く)の内訳は、高齢者が83万4621世帯と全体の51.3%を占める。このうち単身は、約9割に当たる75万6320世帯。

高齢者を除く世帯は、傷病・障害者が43万210世帯、母子が9万9047世帯、失業者のいる「その他」が26万3607世帯だった。 

 


泥仕合戦 ケンカ上等の”徹”に 強力なライバル”瑠麗”が挑む

2016-11-01 | Weblog

橋下徹氏vs「美人」論客・三浦瑠麗氏〝上から目線〟対決 「分析浅すぎ」「そこらへんの政治家と一緒」…慰安婦発言めぐり場外バトル

大阪府知事、大阪市長を経験した弁護士として政治評論を続ける橋下徹氏(日本維新の会法律政策顧問)が、戦時中の慰安婦問題をめぐり、新進気鋭の女性学者、三浦瑠麗(るり)氏と対立した。

橋下氏がフリーアナウンサーの羽鳥慎一氏と司会を務めるテレビ番組に三浦氏がゲストとして出演したのがきっかけ。議論は番組内にとどまらず、放送終了後に互いのツイッターに場を移して激しい「場外バトル」が展開されたのだ。お互いに一歩も譲らない激しい言葉の応酬は収拾がつかず、最後は橋下氏に近い衆院議員が仲介に入る結末に。政治家時代、さまざまな論敵とディベートを繰り広げてきた?ケンカ上等?の橋下氏に、強力なライバルが現れた?

日本維新の会法律政策顧問の橋下徹氏と国際政治学者の三浦瑠麗氏。共演したテレビ番組で、橋下氏のかつての慰安婦発言がテーマとなり、ツイッターでの〝場外バトル〟に発展した

きっかけはテレビ番組

三浦氏は、東京大大学院で博士号を取得した国際政治学者。「民主主義国家同士の間では戦争は起こらない」という平和学者の仮説を打ち破る著書『シビリアンの戦争--デモクラシーが攻撃的になるとき』(岩波書店)で学会の注目を集め、『日本に絶望している人のための政治入門』(文春新書)の刊行や討論番組「朝まで生テレビ」への出演で全国的な知名度を得た。

最近は情報番組などでコメンテーターとして活躍する場面が目立ち、若手らしくツイッターなどインターネットを介した発信も盛ん。自身のブログ「山猫日記」では、橋下維新への論考も多数発表してきた。明快な論旨の鋭さに加え、「美人」と評判の容姿と、自信あふれる若手にありがちな「ちょっと上から目線」の物言いも注目を集める要因となっている。

そんな三浦氏が橋下氏とぶつかったのは、ゲスト出演した10月17日放送の「橋下×羽鳥の番組」。サブタイトルが「橋下徹のこれまでの問題発言&政策を徹底糾弾するSP」で、旧日本維新の会の共同代表で大阪市長だった平成25年5月当時の「慰安婦制度は必要だった」という発言が話題となった。三浦氏が「まともな中道を行く政治学者が避けて通る論点に全速力で、深い知識とかがなく突っ込んでいった」とコメントすると、橋下氏がすかさず「徹底的に勉強したから専門家とだって議論できますよ」と応酬した。

三浦氏は「南洋諸島では慰安婦は非常にひどい環境で働かされていた。戦地の性暴行に近い形で、売春婦の形が成立していなかった」と主張。これに対し、橋下氏は「戦場と性の問題は有史以来続いてきているが、これは正当化できない、悪いことだと思っている」と強調した上で、先の大戦時の連合国軍や朝鮮戦争・ベトナム戦争時の韓国軍が同様の制度を持っていたことを指摘し、「世界各国が自分たちのやってきたことを棚上げして『日本だけ特異なことをやっていた』と言うのは違うでしょ」と反論した。

さらに「(慰安婦を強制連行された「性奴隷」と認定した1996年の国連人権委員会=当時=の)クマラスワミ報告書にあるような『手足を切って』とか『強制連行で連れてきた』なんて証拠はない」とも強調した。

ツイッターに場所移し…

もともと慰安婦発言を取り上げたのが別のゲスト出演者だったこともあり、議論はいったん収束した。しかし、三浦氏は放送終了後の18日、視聴者の質問に答える形で、自らのツイッターで持論を展開した。

要点として《(1)資料は裁判資料や聞き取りをまず当たるべき(2)(慰安婦の)研究が極めて少なく政治化もしているので誰かひとりに責めやお墨付きを与えることはしません(3)南洋では他人の領地で「本土決戦」をしたが負けている軍隊は残虐化するもの》の3つを挙げた。

その上で、慰安婦発言を提起したときの橋下氏を《内向きの男性目線でした》と指弾し、《中途半端に提起して、意図的に切り取られたことによって女性票を相当失い、国際的な期待が萎(しぼ)みました》《今に至るまで女性からの維新評価は相対的に低く、それは政党のポテンシャルとして大きな損失だった》との分析を披露した。

ツイッターなら橋下氏も負けてはいない。さっそく《有権者の顔色ばかりうかがうなら僕が政治家になる意味なんてない》と反論。慰安婦問題の国際社会での論点は、国内でよく議論されるような慰安婦の強制連行があったか否かではなく《残虐性のレベルの話》だと指摘して、《学者や自称インテリが完全に勉強不足》だと批判した。

その上で《国際社会から特別な非難》を受けるような《残虐性の高い人道に対する罪は和解条約では解決しない》として、《他国がやった戦場の性の同類事例と比べてどうなのかと問題提起した》《世界各国における戦場の性の問題と比べて、日本の慰安婦問題が残虐性で特異だったわけではない》と主張した。

さらに、三浦氏が番組内で発した「政治学者が避けて通る論点に全速力で、深い知識とかがなく突っ込んでいった」という言葉を念頭に、自身の発言は《政治学者や自称インテリのめんどくさいモノには触らないという無責任さへの一石》だったとも書き込んだ。

橋下氏の?口撃?はまだ続く

自らの慰安婦発言以降、産経新聞などが1年以上にわたって慰安婦問題を取り上げ、朝日新聞が、朝鮮半島で女性を強制連行したと偽証した自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の「吉田証言」を取り消したことにも言及。《僕がやったことが全て正しいとは言わないけど、多くの人がこれまで左系が言ってきたことは何かが違ったんだと感じた。この流れで安倍政権の日韓合意。こういう流れが政治でありこれは学者のお勉強とは異なります。貴女(あなた)の分析は浅過ぎますね(笑)》と挑発した。

痛烈な皮肉にキレ気味に…

橋下氏の厳しいツイートにも、三浦氏は気落ちすることなく、新進気鋭の学者らしく、なおも反論していく。

橋下氏のツイートが一段落した頃合いを見計り、《一流の学者とメディアと政治家がいて初めて民主主義は一流になるもの。十把一からげな敵意は良くない》と?上から目線?で応酬。《橋下氏の意図は汲むべきだが、共感メッセージが伝わらなかったので一部の有権者を遠ざけた》と、慰安婦発言が維新のダメージになっているとの認識を改めて示した。

橋下氏は再反論の中で《あの問題提起を内向きの男性目線と評価するようでは貴女もそこらへんの学者とかわりませんよ》と痛烈に皮肉った。さらに《一皮むけるには、一皮むける思考が必要です。慰安婦問題を日本の事例だけで国の事例だけで国内視点で見るのではなく、国際視点で他国比較で冷静に見ようと主張したのです。他国の事例をもっと勉強するように》とアドバイスし、?上から目線?で切り返した。

すると、三浦氏は《橋下さんは橋下さんらしくやればいい。信念があるのもいいでしょう。しかしあの発言は言われたことの字面を超えて女性は共感しない。あの発言によって失われた機会や萎んでしまった期待を直視できないとすれば、そこらへんの政治家と一緒ですよ》と痛烈なパンチ。

これに対し、橋下氏は《共感してくれない人もいれば共感してくれる人もいる。その判断こそが政治家にとって最も重要な判断》と述べ、橋下発言が維新のポテンシャルを損ねたという三浦氏の指摘に対して《政治家が学者の研究領域に一定の配慮をするのと同じように、学者もでしゃばったらダメ》と切り捨てた。

これには三浦氏も猛反発。橋下発言が維新の勢力消長に与えた影響を分析するのは政治学者のまっとうな研究領域だけに、《でしゃばるなと橋下さんに言われたので仕事に行きますね》と半ばキレ気味に応酬した。

果たして?再戦?は…

泥仕合に発展しそうな内容を懸念したのか、「民進党はあほ」など、歯にきぬ着せぬ発言でたびたび物議を醸す日本維新の会の足立康史衆院議員がカットイン。

《続きは、日本維新の会の憲法改正推進委員会でお願い致します!》とフォローを入れ、三浦氏が《はーい。よろしくお願いします》と了承し、議論は一応の終息をみせた。

一連のやりとりを見守るフォロワーから《貴女にはやはり態度と言動に問題が有りますね》と三浦氏を批判する声が上がる一方、《普通失礼なのは橋下氏でしょ? だって彼怒っちゃうんだもん》と問題は橋下氏の方にあるという人も。

《橋下さんと三浦さんがメインで定期的にネット座談会兼討論番組みたいなものを開催してほしい》と今後の展開に期待する意見もあった。

険悪なムードも漂う2人だが、果たして?再戦?の機会はあるのだろうか。

 


アンデルセン文学賞 村上氏の受賞スピーチ(影のもつ意味とは)

2016-10-31 | Weblog

作家の村上春樹さん(67)はデンマークの「ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞」の今年の受賞者に選ばれた。 村上さんには賞金50万デンマーククローネ(約770万円)と、アンデルセンの作品にちなんで「醜いアヒルの子」の銅像も贈られた。

同賞委員会は昨年11月に村上さんへの授与を発表。「古典的な語り口やポップカルチャー、日本の伝統、夢のような現実、哲学的議論を大胆に融合させた力量はアンデルセンの功績の継承者にふさわしい」と評価した。

同賞はアンデルセンが世界の作家に与えた影響をたたえる目的で2007年に創設され、受賞者は村上さんで5人目。過去には「ハリー・ポッター」シリーズで著名な英作家J・K・ローリングさんも受賞している。

30日、村上さんは、童話作家アンデルセンの出身地、デンマーク・オーデンセでの授賞式に出席し英語スピーチで、アンデルセンの異色作「影」を取り上げ、「私が小説を書く時、物語の暗いトンネルを抜けると、まったく予期していなかった自分に出会う。それが私自身の『影』に違いない」と指摘。必要なのは、それを正確かつ大胆に描写し、逃げずに分析もしないことだと語った。

主人公の影がいつの間にか一人歩きを始め、恐ろしい結末につながるアンデルセンの作品「影」に触れ、「個人だけでなく全ての社会と国家には影があり、個人同様に、向き合わなければならない」と指摘。「どれだけ高い壁を築き、厳しく部外者を排除しても、結局は自分を傷つけるだけだ」と述べた。

その上で「アンデルセンが生きた19世紀でも、われわれの21世紀でも、必要なら影と直面し対決しなければならない」と述べた。さらに、それは個人だけでなく、社会のレベルでも必要だと指摘。「侵入者に対しどれだけ高い壁を築こうが、部外者をどれだけ厳しく排除しようが、歴史をどれだけ自分に都合よく書き換えようが、結局は自分を傷つけるだけだ。われわれは影と共に生きることを学ばなければならない」と結論付けた。

壁や部外者などの意味するところは明言しなかったが、日本のメディアは、世界各地で深刻化する難民・移民など「他者」への排斥感情に警鐘を鳴らしたとみられると解説しているが、管理人には、靖国に祀られたA級戦犯の怨念に取りつかれた安倍政権の影を示唆したものと思われる。

アンデルセン文学賞 受賞スピーチ要旨

ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞授賞式で行われた作家、村上春樹さんのスピーチ要旨は次の通り。

 一、アンデルセンの「影」は興味深かった。童話作家が暗く望みのないファンタジーを書いていたとは思いもしなかった。主人公が影に乗っ取られ、殺されてしまう話だ。

 一、小説を書くことは発見の旅だ。アンデルセンも何かを「発見」するために書いた。自分探しの痕跡が見える。

 一、小説を書く際、予期していなかった自分と直面する。自分の影を率直に描き、自分の一部として受け入れる感覚を読者と共有することが小説家の重要な役割だ。

 一、影に向き合い、時には共に働かなければならない。もしそれを避ければ成熟できない。「影」のように自分の影に破壊されることになる。

 一、全ての社会と国家にも影があり、向き合わなければならない。われわれは影から目を背けがちで、排除しようとさえする。影を生まない光は本当の光ではない。

 一、侵入者を防ぐためにどれだけ高い壁を築き、厳しく部外者を排除し、自分たちに都合よく歴史を書き換えても、結局は自分を傷つけるだけだ。

 一、影との共生を学ばなければならない。暗い側面と向き合わなければならない。向き合わなければいつか影はもっと強大になって戻ってくるだろう。

 一、傑出した物語は多くのことを教えてくれる。教訓は時間や文化を超越する。(毎日新聞2016年10月31日共同)


アンデルセン, ハンス・クリスチャン:
1805年4月2日、デンマーク、フューン島の小さな町オーデンセに貧しい靴屋の息子として生まれる。14歳のとき、舞台俳優を夢見て首都コペンハーゲンに出たが挫折し、その後、声楽家やバレエダンサーを目指しながら、苦労して大学を卒業。舞台の世界での成功は収められなかったものの、書きためていた脚本や詩が認められ、1935年に最初の小説『即興詩人』(日本では森鴎外の訳で有名)を上梓する。同年に『子どものためのお伽』を発表。これで一躍“童話作家”として注目を浴びる。「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」「おやゆび姫」など世界じゅうで読みつがれる名作を著し、“童話の王さま”と呼ばれるが、おとなに向けたメッセージを秘めた作品も多い。私生活では、生涯独身を通し、孤独な生活を送ったと言われている。

アンデルセン「影」:
学者の「影」は一人歩きをはじめ、やがて恐ろしい結末へ。「影」とは果たして何者なのか、アンデルセンの作品中もっとも解釈の分かれる作品。寒い国から暑い国へとやってきた若い学者が気になったものは、向かいの家のバルコニーでした。その国では暑さのあまり、日中、人は家に閉じこもり夕方涼しくなると活動し始めます。そのバルコニーも夜になればドアは開かれているのですが、中は真っ暗なままでした。しかし、バルコニーには美しい花が置かれているので、誰かが住んでいることは間違いありません。しかも中からは聴いたこともない音楽が流れてきます。そのバルコニーに住んでいる人がどんな人なのか、気になって気になってしかたない学者は、ある日自分の影がそこにうつっているのに気がつきます。学者は考えます。影がそっと部屋の中に入っていって、見たものをすべて自分に話すことを。「さあ、入れ、入れ。」次の朝、学者の足元に影はいませんでした。







 

 


核兵器の法的禁止への国連決議 その一歩に北朝鮮すら賛成(安倍政権下、被爆国日本は反対し国際社会の笑いものに)

2016-10-28 | Weblog

国連総会委、核禁止条約の交渉開始決議=日本は反対―保有国抜きで来年開催

2016/10/28:国連総会第1委員会(軍縮)は27日、核兵器禁止条約など核兵器の法的禁止措置について交渉する国連会議をニューヨークで来年開くとした決議を123カ国の賛成を得て採択した。(時事通信)

日本や核兵器保有国の米ロ英仏など38カ国が反対し、中国など16カ国が棄権した。核開発を進める北朝鮮は賛成した。

決議はメキシコやオーストリアなどが主導し、55カ国以上が共同提案した。年内に総会本会議で採択され、正式な決議となる見通しだ。核兵器を法的に禁止する枠組みについて、国連で初めて本格的な議論が行われることになる。

決議は「国連総会は核兵器全廃に向け、核兵器を禁じる法的拘束力のある措置を交渉するため、2017年に国連会議を招集することを決定する」と明記。来年3月27~31日、6月15日~7月7日を会期とし、国連の全加盟国に参加を促している。

しかし、核保有国側は交渉には参加しない構えで、核軍縮をめぐる国際社会の分裂が一層鮮明になった。

日本の佐野利男軍縮大使は採決後、記者団に対し、「実効的な核軍縮は核保有国と非保有国の協力の下で進める必要がある」と強調。反対した理由について「意思決定のあり方に国際社会の総意を反映させてほしいと主張してきたが、(決議案には)反映されていなかった」と説明した。

日本外務省関係者は「安全保障を考慮しながら核軍縮を進めていくという記述が(決議案には)ない」とも指摘した。

日本と同様、米国から「核の傘」の提供を受ける北大西洋条約機構(NATO)加盟国など欧州諸国も軒並み決議に反対した。


キャリア 新卒が続々とタクシー乗務員に その理由とは

2016-10-27 | Weblog

新卒が続々とタクシー乗務員を仕事に選ぶ理由

国際自動車大卒を大量採用

2016/10/22 nikkei

国際自動車では新卒の女性ドライバーも増えている=同社提供

新卒でタクシードライバーとして入社する大卒社員が増えている。タクシー大手の国際自動車(東京・港)は、2012年は10人だった大卒ドライバーを、2015年には109人まで増やした。17年卒では新卒全体で180人を目指すなど、新卒有効求人倍率が1.74倍と売り手市場が続くなか、新卒採用市場に異変を起こしそうな新たな潮流だ。なぜタクシードライバーなのか。大卒の若手社員たちに話を聞いた。

■「なんてホワイトな仕事なんだろう」

東京・赤坂にある国際自動車の本社会議室。ここに毎月末、16人の若手社員が集まり、17年卒の新卒採用、18年卒のインターンに向けた議論を重ねている。彼らは全員20歳代、半数以上が女性社員だ。ほとんどは日ごろ、ドライバーとして都内を走る「タクシー女子」や「タクシー男子」だ。「ジョブトレーニング」という社内公募制度で3カ月ごとに入れ代わり立ち代わりで人材採用課に出向する仕組みだ。この間、ドライバーとしての仕事は一切せず、採用活動の業務に携わる。今年の新卒ドライバーの採用目標は150人。優秀な大学生に自社を選んでもらうためのアイデアを出し合うとともに、前月の達成状況を発表し、振り返る。

召田春花さんは「タクシードライバーはホワイトな仕事。後輩に勧めたい」と話す

人材採用課に出向していた三鷹営業所(東京都三鷹市)の召田春花さん(23)は、15年に東京経済大学を卒業後、新卒でドライバーとして入社し、タクシー女子となった。「もともと、タクシードライバーという選択肢はなかったが、今は後輩にも勧めています」

就職活動では、なかなか自分のやりたいことが見つからなかった。早い時期に大手外食チェーンから早々に内定はもらっていたものの、決めきれずに活動を続けていたときに就活サイトで国際自動車の募集を見つけて訪問。会社説明会での社員の親しみやすい雰囲気にひかれ、総合職で応募した。面談を重ねるうちに「ドライバーもいいな」と感じるようになった。タクシードライバーの待遇のよさを強く訴える召田さん。その1つは休暇の多さだ。

「1カ月の勤務は11日です。大学生のときよりも遊んでいるかも」。

国際自動車の勤務体系は、朝から夕方まで働く「日勤」と、夜から朝まで働く「夜勤」、1回の勤務で2日分働く「隔日勤務」の3種類がある。まとまった休みを好む若手ドライバーは、隔日勤務を選ぶ人が多い。

召田さんは、午後4時から翌日午前10時まで勤務し、そのあとは休み、という勤務体系だ。通常は月に11日の勤務が多く、多くても法律で13日までの勤務と決まっているので、3連休を2回取れる月もある。営業所には仮眠室もあるので、業務中でも体力的にきつくなれば休んでいる。

「残業はないし、連休も多いし、ほかの会社に入社した同級生の話を聞くと、なんてホワイト(労働条件が良い)なんだろうと思う」(召田さん)。

隔日勤務のスケジュール例。月に2度、3連休がある月も

 

■「同級生の倍」 給与はいうことない

給与の高さも魅力的だ。基本給と売り上げに応じた成果給で決まり、月の売り上げの約半分が給与として振り込まれる。「自分が頑張った分だけ給与がもらえて、あとどのくらい頑張れば目標額に達するか分かることもやりがいになる」と召田さん。厚生労働省によると、2015年の大卒初任給は20万2000円。年収にすると300万以下だが、ドライバーの場合、年収400万円台は「余裕」で、腕のいいドライバーなら600万~700万円を稼ぐ1年目もいる、という。

13年に立正大学を卒業後、タクシードライバーとして入社した松山航希さん(26)も、2年連続で人材採用課に出向して新卒採用に関わった一人。待遇のよさや、仕事のやりがいを後輩たちに伝えたい、という。

松山さんは「卒業後に同級生と給与を比べたところ自分は倍もらっていた。もっともらえる仕事もあると思いますが、これだけ休みもある、という条件も加えたらなかなかないはず」という。

■社内恋愛も増加

「タクシー運転手はオジサンの仕事」。そういったイメージから人間関係に課題を感じる人もいる。国際自動車に勤めるドライバーの平均年齢は56歳、新卒のドライバーにとっては父親世代だ。しかし、入社の決め手を「社内の雰囲気のよさ」という人も少なくない。

「タクシーは、強盗などトラブルの際にスモークを出すしかけなど、ドライバーを守る設備も充実している」と語るのは東雲営業所の成毛望紗さん

国際自動車は、特に大卒のドライバーを採用するようになってから、入社して2年足らずの社員を営業所のドライバーを束ねる管理職の「班長」に抜てきするケースが増えてきた。やる気ある若い世代の熱気で現場の士気をあげることと、将来の管理職候補を育てることが主な目的だ。

「父親のような年齢の人がドライバーとして後輩になることもあるが、それが当たり前。年功序列のような上下関係もないし、逆に社会人としての常識を学ぶこともある」と松山さんは話す。

社員同士の仲の良さを反映してか、社内恋愛の多さを指摘する社員も多い。入社2年目のある女性ドライバーは「私も社内恋愛中です。同僚とダブルデートすることもあります。相手もドライバーで、互いの仕事に理解もあるし、休みをあわせられるのでうれしい」と告白する。「営業所によっては、同期入社した女性ドライバーの半分以上が社内恋愛中」と話すドライバーもいた。営業所を超えた部活もあるなど、仲のよさを否定する社員はいない。

■業界を変えたい

板橋営業所に所属する広村舞さん。「タクシー業界を変えたい」と意気込む

大東文化大学を卒業後、15年に入社した広村舞さん(24)は、入社2年目で約100人ものタクシードライバーを束ねる班長に抜てきされた。車が好きだったことがきっかけでタクシー業界に飛び込んだ広村さんは、「入社を決めてから、タクシードライバーという仕事に偏見があることを知った。業界を変えたいと思ったし、その会社の覚悟を強く感じたので入社を決めました」という。

利用者から「若いのに何でタクシー運転手になっちゃったの」といわれることもたびたびある。営業所の同僚のなかでも、タクシードライバーは「最後につく仕事」と考える人はまだ多いという。

「逆に若いドライバーを街にあふれさせたい。『なんでタクシー運転手なの』と聞かれたら、『業界を変えたいからです』と街の至るところで若いドライバーが伝え続ければ、きっと変わると思う」と広村さんは熱を込める。

人材採用課の柴田幸範さん(26)も業界変革を強く意識する一人だ。早稲田大学を卒業後、ドライバーとして入社してからこの仕事の魅力を知り、偏見と実態のギャップを埋めようと人材採用課に異動した。

「タクシー業界の課題は高齢化です。配車サービス大手の米ウーバーが上陸して、自家用車を使って有償で人を運ぶ『ライドシェア』も脅威です。我々はとても苦しい時期だと思う。でも我々には、歴史のある会社だからこその運転の技術や、接客のノウハウもある。2020年の東京五輪では、その力が生かされるはず。ずっとこの会社で働き続けたい」という。

新卒で入社した若いドライバーたちは、サービス向上への意欲も高い。「古い価値観を変えなければ」と口をそろえる。横柄な接客や、道を学ばないことによるクレームが、タクシー全体のイメージを落とす、というのだ。「クレームが多い人は決まっているし、まったくトラブルのない人もいる。まずお客様が乗車したら、目を見てあいさつして急ぎかどうかなど、ニーズが何か尋ねる。まず、個人の接客スキルを上げることが重要だ」と前述の松山さんは指摘する。

■バンドマンとしての夢

静岡大卒の安田聡太さんは「ドライバー兼バンドマン」

ドライバーのなかには、他に夢や目標がある人もいる。シフトで時間の調整ができ、かつ正社員の待遇が保証されているからだ。13年に静岡大学工学部を卒業後、新卒で入社した安田聡太さん(29)は、「将来はミュージシャンとして生きていきたい」という夢をかなえるため、両立できる職業を探していたときにタクシードライバーに出合った。会社説明会で「音楽をやりたい」と現場にいた国際自動車の社員に話したところ、「その夢を応援します」といわれたことが入社を決めた理由だ。

出勤日はライブのある日を優先して決めている。仲間と組むバンド活動と、一人での弾き語り、あわせて月5、6本のライブ活動をこなす日々だ。将来は音楽で食べていきたい、とも思う一方で、社会人としてのマナーや人を見る目が養えたこともいい経験だという。「ビジネスマンなら急いでいたり、お年寄りは体が悪いからゆっくり走ってほしい、と思っていたりする。人を観察する癖がつきました」。安田さんは、自分の働き方や生き方を見て「タクシー業界のイメージが変わった」という人が一人でも増えたらうれしい、と話す。

■ウーバーと戦えるか

16年現在、国際自動車に大卒で入社したドライバーはすでに400人を超える。国際自動車に入社したドライバーのなかには、「四年制大学まで出したのに、タクシードライバーなんて」と親に泣かれた、という人も珍しくない。しかし、新卒のタクシードライバーの採用に力を入れているのは、国際自動車だけではない。競合である日本交通も、17年卒の新卒で150人の採用することを発表した。入社当初は、ドライバーとしての勤務だ。大和自動車交通も16年に初めて新卒者を5人採用、17年は6倍の30人を目指している。

若手ドライバーたちは「待遇の良さ」「人間関係」、そして「業界を自分の手で変えられる」というやりがいを口にする。国際自動車の西川洋志社長は採用の現場に携わる若手に対し、「君たちが国際自動車とタクシー業界を下支えする」と激励した。ウーバーなど、競合サービスとどう戦っていくのか。未来は偏見なき若い世代の「プロ意識」にかかっている。


世銀ビジネス環境報告書 安倍政権下 事業のしやすさ 更に後退(「働き方改革」は看板倒れ)

2016-10-26 | Weblog

2017年版ビジネス環境報告書

世界銀行は25日、世界各国・地域の「事業のしやすさ」を評価した2017年版のビジネス環境報告書を発表した。

日本は全体評価で34位と、前年の32位(改定値)から順位を落とした。安倍政権が掲げる「20年までに先進国で3位以内」(注1)との目標から遠ざかり、規制改革の遅れが改めて浮き彫りになった。

報告書は各国・地域の起業手続きや資金調達環境、投資家保護など10項目を比較し、ランク付けした。日本は「破綻処理」が2位、「電力供給」が15位となったものの、「起業の簡便性」が89位、「資金調達」が82位、「税支払い」が70位と苦戦。制度の柔軟化が課題と指摘された。

1位はニュージーランド、2位はシンガポール、3位はデンマーク。続いて香港、韓国と東アジア諸国の健闘が目立つ。


 

安倍政権が掲げる新たな成長戦略 ~「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」

主な成果目標:”2020年までに、世界銀行のビジネス環境ランキングで日本を先進国3位以内(現在15位)に”

官邸ホームページ http://www.kantei.go.jp/jp/headline/seicho_senryaku2013_plan1.html


参考:週刊現代 2015/12/12号 

韓国、台湾、香港に完敗!
ビジネス環境ランキングに見る日本の無策(古賀茂明)

アベノミクス「成長戦略」の失敗

2013年6月14日に発表された「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」を覚えておられるだろうか。鳴り物入りで発表された安倍政権最初の「成長戦略」だ。

その中で、「日本産業再興プラン」と銘打たれたアクションプログラムの6本柱の一つ、「立地競争力の更なる強化」の項には、「第一歩として、2020年までに、世界銀行のビジネス環境ランキングで日本が現在の先進国15位から3位以内に入ること」という目標が掲げられた。

ところが、実際には惨憺たる状況だ。順位は安倍政権発足2ヵ月前発表の24位('13年版)から27位('14年版)、29位('15年版)、そして最近発表された2016年版では189ヵ国・地域中34位と下がり続けている。

さらに、おかしなことがある。それは、世銀の発表では世界全体189ヵ国・地域中の順位なのに、安倍政権は「先進国中」3位という順位を勝手に作って目標としていることである。

今や世界の立地競争は、先進国間だけでの問題ではない。企業は、途上国も含め、最適な場所に立地するという行動を強めている。「先進国中3位」という目標の立て方がおかしいのだ。

そこには安倍政権の姑息な思惑がある。現状の世界34位から3位を目指すことなど無理に決まっている。だが、目標が世界全体で20位などというのは恥ずかし過ぎる。そこで、先進国だけに限定して、少しでも順位を高く見せようとしたのだ。

しかし、現実は厳しい。今年の世界全体のランキングでは、1位シンガポール、4位韓国、5位香港、11位台湾、18位マレーシアとアジア諸国・地域が日本よりもはるか上に並ぶ。

ちなみに中国は84位だが、ロシアは2011年の120位から今回は51位まで急速に順位を上げ、日本の背中に迫る。総合得点では、日本は昨年と同じだが、順位は大きく下がった。周りの国は努力して前進しているのに日本は現状維持なので、どんどん追い越されている。

また、日本の順位が低いのは、安倍政権の企業に対する姿勢にも原因がある。政府が常に力を入れるのは経団連に加盟する大企業の支援などが中心で、世界銀行がランク付けにあたって重視するニュービジネスの起業や中小企業の事業環境整備への支援には無策が続いている。これでは順位が上がるはずがない。

こうした惨めな結果を受けて11月13日に更新された「アベノミクス 改革の断行」では、「対日直接投資の促進」という項目があるのに、このランキングについて一切触れられなかった。都合の悪い情報は隠すというのがこの政権のやり口だ。

本質から目をそらすこんなやり方を続ければ、来年秋発表のランキングでも日本がさらに順位を下げ、「ロシアがライバル」なんてことにもなりかねない。

昨年から今年にかけて安倍政権がやったことといえば、違憲の安保法を成立させただけ。成長戦略は掛け声だけだった。そのツケが如実に表れている。

安倍政権はISのテロや中国の「脅威」を声高に唱えているが、日本のビジネス環境が途上国にどんどん追い越されていくこともまた、深刻な「日本の危機」ではないだろうか。

 


世界経済フォーラム報告書、安倍政権下の男女格差 歴代で最悪に(「すべての女性が輝く社会づくり」は看板倒れ)

2016-10-26 | Weblog

 

日本の男女格差

ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)は26日付で、各国の男女格差(ジェンダーギャップ)を比較した今年の報告書を発表した。

日本は世界144カ国中111位となり、主要7カ国(G7)で最下位。前年の145カ国中101位から大きく順位を下げた。

「経済活動への参加と機会」「政治への参加」「教育」「健康と生存率」の4分野の計14の項目で、男女平等の度合いを指数化して順位を決める。

日本は教育や健康の分野では比較的格差が小さいが、経済と政治の両分野は厳しい評価を受けた。国会議員における女性比率で122位、官民の高位職における女性の比率で113位、女性の専門的・技術的労働者の比率で101位とされた。過去50年で女性の首相が出ていないことも、低評価の一因だった。

安倍政権は2014年から「すべての女性が輝く社会づくり」を掲げるが、報告書は日本について「教育参加などで改善が見られたものの、専門的・技術的労働者の男女比率が著しく拡大している」と指摘した。

1位アイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェーと北欧諸国が上位を占めた。近隣国では中国が99位、韓国が116位だった。G7ではドイツ13位、フランス17位、英国20位、カナダ35位、米国45位、イタリア50位だった。(10/26 朝日 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000014-asahi-soci


参考:

看板掛けを行う安倍総理(官邸ホームページ)

メイン画像:看板掛けを行う安倍総理

平成26年10月15日、安倍総理は、すべての女性が輝く社会づくり推進室の看板掛け及び職員への訓示を行いました。総理は、訓示の中で次のように述べました。

すべての女性が輝く社会づくり推進室。まさに、この看板に我々の思いが込められていると思います。
あらゆる立場の女性、すべての女性が輝く社会をつくっていきたいと思います。もちろん、家庭で頑張っている人も、仕事をしながら頑張っている人も、様々な困難を抱えながら一生懸命頑張っている女性も、そういう、すべての人たちが輝けるような、そういう社会をつくっていきたいと思います。そのためには、働き方を変えていく必要もあるんだろうと思います。働き方を変えていくということは、女性だけではなくて、男性もしっかりと意識をしながら、男性にとっても良い社会になるんだと、そういう意識を持つことが大切ではないかと思います。すでに政策パッケージを取りまとめているわけでありますが、それを推進していくことによって、女性の皆さんにとって、日本はもっと住みやすい場所に変わっていく、より良い場所になっていく。女性だけではなくて、すべての日本人にとって、日本はもっと良い国になっていく。その変革を進めていく、ここは司令塔になります。そういう責任感を持って、有村大臣の下に一生懸命頑張っていただきたい。皆さんの仕事ぶりに期待していますhttp://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201410/15josei_kagayaku.html

参考:

有村は第3次安倍内閣 (2014年12月24日 - 2015年10月7日)で内閣府特命担当大臣(規制改革、少子化対策、男女共同参画)に任命された。

だが実は、男女共同参画などに反対する保守系政治団体「日本会議」の議員懇談会のメンバーだ。2010年には日本会議が主催した「夫婦別姓に反対する国民大会」に拉致担当相になった山谷えり子氏とともに参加していた。

また、2009年には「堕胎根絶」などを掲げるNPO法人「天使のほほえみ」で講演も行っていて、中絶に慎重な姿勢を示していた。

インターネット上ではこうした立場が早くから指摘され、

「夫婦別姓反対で、中絶も反対で、伝統的な家庭を守りたいんだよね。そんな人が考える『女性活躍』…恐ろしいなあ」

「およそ『女性活躍推進』とはまるっきり反対の信条をお持ちのようですが、つまりこれが自民党の意思ってことでしょうね」

などと「女性活躍担当相」への起用を問題視する声が相次いだ。加えて、靖国神社との関わりも注目を集めている。有村氏は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーであり、先の「天使のほほえみ」の講演要旨には

「国政の決断で迷いのある時など、一人で靖国神社にお詣りして、英霊にお尋ねする。国難の時に生命を捧げられた英霊が、『最後に守るべき価値観とは何か』をお教え下さるのだと思う」

との発言も掲載されていた。

また、複数の新興宗教からも支援を受けていることも明らかになっている。01年の参院選前には真如苑と黒住教からの支援が読売新聞に報じられ、13年の参院選後には神道政治連盟、仏所護念会教団、崇教真光、黒住教、天台宗、世界救世教・主之光教団の6団体からの支援が朝日新聞に報じられていた。こうした面に驚いた人も少なくないようで、インターネット上には

「有村治子女性活躍担当大臣の経歴がすごい。再魔術化というよりカルト化する日本」(社会学者・毛利嘉孝氏)

などと言う声も上がっていた。

 

 


蓄財に余念がない稲田 いわく、”防衛相は単なる副業よぉ” 

2016-10-22 | Weblog

稲田朋美 副収入で月80万円!密かに進める3億円アパート経営

10月7日、自衛隊がPKO活動を行っている南スーダンへ視察に出向いた稲田朋美防衛相(57)。帰国後、自衛隊の新たな任務として南スーダンでの「駆けつけ警護」を加えるかを巡って野党の追求に答えられず、国会が空転した。

防衛大臣の資質を問われた稲田氏だが、政治資金のやりとりの不透明さも指摘されている。

「6日の参院予算委員会でも、ほかの議員の政治資金パーティーに支出した会費で白紙の領収書をもらい、事務所職員が自分の事務所で金額を書き込んで政治資金収支報告書に計上していたことが問題となりました」(政治部記者)

“お金”の問題で窮地に立たされている稲田氏は現安倍改造内閣の資産公開でも新任閣僚のなかでダントツの資産額を誇っている。その額、土地・建物有価証券などあわせて計約1億8千万円。

「資産公開の不動産評価額は一般的に課税標準額と呼ばれるもので、実勢価格の10分の1以下の場合もあります」(前出・政治部記者)

そんな“資産家”稲田氏の気になる動きを、本誌はキャッチした。

「持ち家のひとつ、文京区内の一戸建てを現在、建て替え中なんです」(不動産関係者)

どんな豪邸を建てているのだろうか。

「230平米、約70坪の土地に3階建ての物件です。3階を稲田大臣の居住スペースにして残りの1・2階は内部を細かく区切り、単身者用の物件として貸し出し、アパート経営に乗り出すようです」(防衛省関係者)

稲田氏はこの物件以外にも、東京千代田区のマンションや現在居住している練馬区のマンション、関西で弁護士の仕事をしている夫が居住する兵庫県の一戸建てなど計6軒の土地建物を所有している。その資産価値を専門家に試算してもらうと――。

「弁護士をされているご主人との共有物件もありますが、夫婦の資産として見積もると10億円近くになるでしょうね」(大手不動産業者)

土地建物の資産だけで10億円。閣僚資産公開によると約3億円の借入金があるが、資産家であることは確かだ。これほど資産があるのに、稲田氏はなぜアパート経営に乗り出すのだろうか。

「文京区の物件の周辺は大学も近くにある閑静な高級住宅地ですから、賃貸用の需要があると考えたのでは。余った不動産を有効活用し、副収入を狙っているのでしょう」(前出・防衛省関係者)

前出の不動産関係者によると、この物件の資産価値は土地建物合わせて約3億円。1~2階を賃貸にして貸せば、部屋数から考えて月80万円の収入が見込めるという。ここまで資産運用に執着するのはなぜか。政治評論家の有馬晴海氏はこう語る。

「現在、国会議員は議員年金も廃止され、落選すればただの人。将来的な不安から考えると、副収入を持つケースは珍しくありません」

約10億円の土地家屋を持っているなら、毎年の固定資産税も相当な額になる。改めて、改築目的を彼女の議員事務所に確認すると、以下のような答えが。

「賃貸用マンションを建設しているわけではありません。遠方に住んでいる議員の実母とご主人の両親を呼び寄せ、住むための建て替えです」

前出の不動産業者に確認すると「3階に夫婦それぞれの親を呼び寄せて、そこで生活したとしてもスペースは十分だと思います」とのこと。親孝行は結構だが、資産活用ばかりに熱心にならずに、日本の防衛についても真剣に考えてほしいものだ。

(2016/10/21 女性自身 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161021-00010000-jisin-pol

 

「メガネベストドレッサー」受賞した稲田朋美、大のブランド好き

党内でのニックネームは「政界の泉ピン子」。フランスの高級ブランド、クリスチャン・ルブタンのパンプスやルイ・ヴィトンのバッグを身にまとい、選挙区である福井県の鯖江市で作られた伊達メガネがトレードマーク。兼任しているクールジャパン戦略担当相の“広告塔”としてゴスロリファッションに身を包んだこともある。