フウラン マンポウ(漫歩)・風蘭と友達、旅と花

カメラ大好き人間の拘りの画像の発信集。

常緑ヤマボウシあれコレ

2015年07月07日 | ◎常緑ヤマボウシ
  人気のシンボルツリー 常緑ヤマボウシ をウオッチしてみました。 

(6月18日)
知り合いの依頼で植えてあげた「常緑ヤマボウシ“ 月光 ”」が満開です。


「常緑ヤマボウシ」、最近特に人気の高まっている樹木の種類。

「ヤマボウシ」と「常緑ヤマボウシ」は花は似ているが全くの別物。

「常緑ヤマボウシ」の魅力は。
“常緑”でありながら花も樹一杯に咲き、更には開花期間も1か月程度と
長い期間花を咲かせているのも大きな魅力。
花後は食べられる実を付けてきれいだ。


ここ数年の間に新規に造られた、郊外の中規模の公園や大型電気店や
大型ショッピングセンター、
更には大型マンションや大規模集団住宅等にはたいていこの木が多く
植えられているのを見かける。

だが残念な事に花はあまり多く咲いてない、咲いていても注意して見ないと
分からない程少なくパラパラ程度の咲き方ばかり。
そのうち年が経てば沢山咲くのかもしれないが。


最近人気が高まっているのは「常緑ヤマボウシ“ 月光 ”」という
品種が牽引役となり、いわゆる花付きの良い品種が選定増殖されて
誰でもが品種名を指定すれば それが容易に入手出来るようになった
からである。

但し、人気が出ると偽物も多く出てくるので購入には現物を確認して
買うのが確実である。


◎◎◎
↓昨年10月末 ネットで「常緑ヤマボウシ“ 月光 ”」として購入したもの。
植え付け時 花芽を50%程削除して植えたので、花数は少々物足りないが
来年に期待。

配達日の指定日を変更したら(手違いにて) 運送会社に指定日まで数日
放置されていたようで商品は到着したら水切れ状態で元気無くガッカリ。

元気が無かったがそれなりに処置をして植えた。
当然植え替えなので、ビッシリ付いていた蕾も半分程削除。

水切れしてあまり時間が経ってなかったのか処置が間に合って良かった。
手遅れではどうしようも無い。



「常緑ヤマボウシ」を観察のためアチコチ探しに行ってきた。
要約画像




↓これを(“ 月光 ”A)とし基準とします。
何故ならば、我が地域のアチコチ廻って調べてみると、“ 月光 ”として
流通していて、多く花を咲かせている殆どがこのタイプ。

葉の大きさ⇒普通、(“ 月光 ”B)と比べやや厚肉で幅広だがやや柔かい
葉の反り方⇒普通
葉裏の色 ⇒白っぽくない。表から見て葉脈が浮き出て見える。

新芽の出方⇒普通
幹及び枝の太り⇒普通・幹の太りは(“ 月光 ”B)と比べ太い
花の付き方又は数⇒良好・かなり多い、下部も程々に花が付く
花径 ⇒咲き始め4~6センチ、中心部の本当の花が咲き始める頃
    約7,3~8センチと大きくなる。




↓我が家の物であれば嬉しいですが残念ながら 預かって我が家に仮植え
されている知人所有の物である。

これを(“ 月光 ”B)とします
常緑ヤマボウシを調べて廻ったが40数本見てこのタイプは(花付きの極めて多いもの)これ一本だけ。
常識ながら植え替え時には蕾を30%程削除。

葉の大きさ⇒普通(“ 月光 ”A)と比べ、やや細長め・葉肉やや薄め・やや硬質
葉の反り方⇒(“ 月光 ”A)と比べ、やや反りがきつい・冬寒過ぎると変形しながら丸く反る
葉裏の色 ⇒白っぽい

新芽の出方⇒(“ 月光 ”A)と比べ、葉の間隔ヤヤ短く、新芽はそこから更に2本芽が立つ。
幹及び枝の太り⇒(“ 月光 ”A)と比べ、細く出る。
花の付き方⇒(“ 月光 ”A)のかなり多いに対し、枝葉が多いため更に20%程多く付く。
       下部からビッシリ花が付く。
花径 ⇒咲き始め4~6センチ、中心部の本当の花が咲き始める頃約7,5~8,3センチ、





↓近くのマンションの前の樹達。 
画像は4画面に省略したが 5本(株)ある、全長最大3,5~4m程度。
夫々4・5本の寄せ植え型株立ちだ。

花付きは非常に悪いタイプ 、花径は5~6,5センチとやや小さい
のと8センチ程度のがある。
これを(“ 月光 ”B のそっくりサン)とします
樹の特徴は(“ 月光 ”B)と全く同じ性状にて花数だけ極端に少ない。

花のソコソコ多く咲く木と、全く咲かない木が混合寄せ植えされ
株立ち状態に仕上がっている。

昔買った常緑ヤマボウシはこのタイプがかなりあるそうだ。

花の付かない分、挿し木時の気勢が強いのか、多く増殖されている。









↓ちなみに我が家のものはまだ小苗2鉢(“ 月光 ”A)タイプ
  苗木にてまだ花すら咲いていない。



↓近くの知人の預かり物の樹。この大きさでまだ苗木、従って花は咲かない。
「サマーグラッシー」




↓近くのお家の見事な大輪花である。
花は大きくその分豪華にて威厳さえ感じられる樹である。
これを大型だから(“ 月光 ”B のお兄さん)とする。

◎◎◎
この樹が一番気に入った。 私好みの樹だ。

株元から6本の幹が立っている株立ち。

花径が大きく、10~12センチと大輪で迫力がある。
花付きが非常に良く、遠くからでも目立つ。
樹は、葉も大きなやや大型種ながら新芽の出方が蜜にて(節間が短い)
大型のわりには成長が遅そう。 
徒長枝も殆ど出ないので樹形を乱さない・花の表に出て花を隠してしまう)
こともなさそう。

大型種ながらコンパクトにまとまる樹だ。

通常この様な大型の樹は枝がドンドン上に伸び横に広がり
一般のお家では剪定に苦労するものだが、
この樹は優良種。

我が家のような小さな庭にもおさまりそうである。

樹の特徴は(“ 月光 ”B)と良く似ていてそれの全てが大型化である。

昔から植えられている公園等や住宅の大型常緑ヤマボウシはこのタイプ。
残念ながら これら花付きは極端に悪い。
日当たりが悪いとあまり咲かない。

良く伸びるので花後に深い剪定をするが、翌年はあまり咲かず
更に次の年に(剪定後に伸びた枝に)多く咲く。


画像の樹のように花付きが良いと一般住宅の庭や大型公園のメインツリーとして
注目を浴びるのだが。 

大型ながら枝がコンパクトに出てまとまりこのように花付きの良い樹は
これ1本だけしか見ていない。
葉の大きさ⇒(“ 月光 ”A)と比べ、大きく且つ厚肉
葉裏の色⇒白っぽい
新芽の出方⇒普通、(“ 月光 ”A)と比べ軸太く枝隔は大型の割に短い
花径 ⇒平均10~12センチにて大輪である。



◎◎◎
挿し木のこと。
この「常緑ヤマボウシ」という種類は挿し木が非常に難しい樹である。

根付いたと思っても3か月後・半年後・1年後頃いきなり
葉を落し始め枯れてしまう。
私にはチョット難し過ぎる技術である。

以下は元気の無い、その内枯れていく運命か?と
心配している挿し木苗達である。

↓(“ 月光 ”A)挿し木後3か月、8本挿して半分以上残っている。
 1本くらいは枯れずに残したい。
 近所の方より挿し木してほしいと頼まれている。


↓(“ 月光 ”B)挿し木後3か月、8本挿してこの状態。
  このタイプ挿し木は特に困難。そのうち全て枯れてしまうパターン。




↓ 「サマースカイツリー」もう1年になるがまだこの大きさ。
 3鉢程あったが本年5月頃より枯れ初めて残ったのはこれ1鉢のみ。


↓「サマーグラッシー」挿し木後1年。そのうち枯れそう。
新芽の色は画像では赤が薄くなってきているが新芽が出た当時
           の色は遭遇した赤花とソックリ。


↓(“ 月光 ”B のお兄さん)挿し木まだ1か月弱。
  これは強健タイプか?新芽一杯付いた元気な徒長枝を戴いた。
  元気そのもの。全部根付きそう。


↓下記述 赤花発見の もらってきた樹の枝の挿し穂 2本まだ1か月。
 土壌菌が多いと思われる青木実生苗の鉢内に挿し木してみた。
 日陰部分の枝、この部分は白花が咲いていた枝だ、
新芽が全く無かった枝。  葉も落とさずケッコウ元気ダ。



挿し木とする挿し芽の確保は、陽の良く当たる場所の元気な枝を
使用するのが原則だが。

この樹、挿し芽の確保に当たり 花物なので最適な場所は来年の開花用に残す必要がある。
剪定不要と云うだけあって徒長枝も出ていない。

従って、挿し木用の枝は樹の裏側の日陰か又は観賞しない所、枝に隠れた
懐の陽の当たらない内側の不要枝等が充てられる。

要は、
理想とは反する最悪の 陽の当たらない場所の元気の無い枝が充てられるのだ。

私の場合、無理して挿し木で増やす事の 必要性を感じない。




≪ 赤花を発見 ≫

 赤花を見つけた。 
常緑ヤマボウシを探してアチコチ自転車で街を廻っていた時
偶然見つけた。

赤花と云っても極薄い赤で、そばによって覗き込まないと
花が咲いているかどうか分からない、
又は 枯れかけの白花か、また又は単なる花弁焼けかと
思われる程の薄い色で 葉色の赤に負けている。

画像は、何故か 少々赤が乗り過ぎでいて、良さそうに映っているが
実物はもっと赤が薄く、濁った白茶色に近い。

花は殆ど付いていない樹だった。

残念なことに、花径は約 4・5センチ程度の極小輪である。
どちらかと云うと狂い咲きのパターンにも似ている。


この樹、白花とごく薄い赤花が混在するようにも見えた。


樹全体又は葉色が全体的にヤヤ赤ッポイ色をしているように
見える。様は日焼けで赤くなっている感じ。

この樹、陽の良く当たる中心部の場所だけ葉も赤く花も赤い(たった4輪のみ)。

陽当たりの悪い場所は葉も緑色で花も白い(赤花のやや上側の花は2輪程
咲いていて色は白い)
、赤花の下側辺りは花が咲いてない。

樹の高さは2,5m程にて頂部側から3・40センチは枯れかけにて葉がない。
上側から枯れ始めている。


樹の中央部だけ葉先の輪郭が赤色にて、赤花なのでこの部分の枝だけが
枝変わりしている可能性もある。

要は中央部だけ良く陽が当たるので、焼き出しの赤色にも似ている。

太陽の登る角度の変化により日当たりが悪くなると花色は白に戻って
しまうのか?。


この赤ッポイ雰囲気に似た品種は。
「サマーグラッシー」や「サマースカイツリー」があり
遠くから見ると雰囲気は良く似ている。


近くで観察すると全く別物。
「サマーグラッシー」の新芽をより赤く鮮やかにした感じ。
「サマースカイツリー」は新芽の色は赤く鮮やかで似ているが
その他の葉がチョットこげ茶が濃過ぎ全体的に暗い感じ。
 ちなみに 赤花の方は新芽の赤とそれに他の葉の深い緑が
ベースなので葉(樹)の全体が明るい感じ。

葉の性状は、葉の表面から見た葉脈の浮き出方は(“ 月光 ”A)
と似ているが葉裏は何処か違う。
今まで見た中での中間的なもので、どちらかと云えば
(“ 月光 ”B のそっくりサン)に似ている?。

新芽は、今まで見た品種の中では最も赤が濃い。
古い葉は緑が濃い照り葉。
陽の良く当たるところの赤花が咲いている所は緑濃い葉ながら
葉の輪郭や先端付近が真っ赤である。

何れも、育て方や環境の違い又は花の形状等が影響変化するので長期に亘り
観察しないとはっきりした事は言えない。・・・?のが結論ダ。


この樹その後、赤花の色は消えているのか。又は赤が濃く出ているか。
花弁形状は全てが丸弁に成っていないか等が気になるところ。


この樹(赤花)もう一度シッカリ見たいものと出かけて行ったが
探せなかった。

場所は少し遠い、自転車で50分~1時間程かかる。
1時間程かけて隣の市まで行ってきた。
記憶の場所近辺に到着し、更に3・40時間程探し廻ったが
見つからない。


もう2度と会えることのない樹となってしまった。


持ち主によると、数年前、植木屋さんに適当に植えてもらっただけの植木とか。
 毎年花は殆ど咲かないらしい。








別の樹である。
爪紅タイプの赤。
咲き始め、一部の花の 花弁の先だけ赤くなるがやがて白色となり
花の終盤又赤が出てくる。このタイプけっこう多くみかける。








この「常緑ヤマボウシ」冬の寒さと水切れには弱いようである。

“常緑”とはいうものの厳冬期凍結する我が住居場所の“葉姿”は全く
期待外れで 近くで見ると少しも美しくない場合がある。

少し離れて見ると 美しくない葉姿に気が付かなくて良いのかもしれない。
(美しい・美しくないは個人差があるが。)


冬の寒さによる地域差や更には寒風の当りの多さ等の環境に大きく左右される
ようで、紅葉した葉が極端に丸く歪に変形し反り返る場合が多くある。
これに更に水切れが加わると落葉が増える。

“常緑”と云うので、期待し過ぎるとガッカリするのでよく考慮しておく
必要がありそう。

秋口頃より植え替えると葉を多く落とす場合がある。
次の春また葉が出てきて 通常の姿に戻る。


◎◎◎
「常緑ヤマボウシ」花付きの良さが問題となる。花付きは多ければ多いほど良い。
花の咲き方に、観賞するには不向きな特性がある。

咲き始めに花軸がニョキニョキと4~5センチ真上に向かって伸びそこに
花は真上を向いて咲く。最初はやや緑色で咲き後白色となる。
この時花を観賞するわけだが、


  ≪観賞する眼の位置が問題となる。≫
真横や高いところを見上げて観賞しても花が咲いているかどうか全く分からない。

2階から下を見下ろすように観賞すると綺麗に咲いているのが判るノダ。

花は開花後2週間程度で、花軸が花の重みや更には花同士の押し合いへし合現象で
少し傾いてきて、真正面から見てもなんとか観賞出来るようになる。

この花、開花後3週間程過ぎると、中心部にある本当の花が開花し出し
それに伴い花弁は更に一回り大きくなりその重みで花軸は更に垂れ下がり
(30~40度程に傾く)のでそばで見ても充分観賞できるようになる。

開花初期は、あれほどくど過ぎるくらい花芽が有ったのに花は何処に行ってしまったか、 
不思議でならない現象だ。
(それでも2階から見ると花はビッシリで白い布をかぶせたようで迫力満点)


これら上記“ 月光 ”、私が育てたのではなく、私は現状維持に努めただけ
私の育成の成果はまだ現れず来年以降となる。
前任者である業者の方が最高の条件で育てたものを元に
花数とか花径又は葉の性状を見ているのである。

植え替えして半年内外なので本来の樹勢は戻っていないもの事実。
それの考慮も必要だ。

知人より植えてほしい依頼された昨年の7月当時はネットでやれば何時でも
容易に購入できると安心していたものだ。
9月に入り いざ様子を調べてみるとどのサイトも全て売り切れとなっており
ビックリ。あわてて近郊の植木屋さんに探しにいったもの。

我が地域は植木の生産者の産地であり且つ、9月末の秋のお彼岸の頃、
更には3月の末の春のお彼岸頃から5月の連休に入る迄当りに、
ホームセンターの一画や公園や空き地等あちこちで植木市が開催される。


本年に入り、別の知人より植えてほしいと頼まれ又探しに出かけた。

我が持病、膝痛治療には体重を減らす必要もあり自転車が最適なそうナ。
ならばと植木のシーズンには自転車でアチコチと走り廻った。
(別の病気もあり現在は薬で一時的に元気?を保っている。
 薬の副作用か、1日数時間しか元気が持たない。
 医者からは個人差があり、そうならば外出も控えるようと指示されている。)


「常緑ヤマボウシ“ 月光 ”」と云う樹はアチコチで沢山売られていて
その中で特別花付きの多い 2種類の違ったタイプがあることが分かった。
(“ 月光 ”A)と(“ 月光 ”B)タイプ

この2種類、花付きの特別多い樹を選べばどちらを取っても甲乙付け難い
優秀な樹であった。
(考え方の基本は我が家です。
南側に高い塀が有って朝日は当らず且つ西日しか当りません。
日当たりの悪い場所でもソコソコ花が咲いてくれると有り難い
と云うのが基本です。)

ここからが重要で、
優秀な樹であるがゆえ偽物?が多く樹の性状が同じでも
花のあまり付けないタイプが同じ品種名で多く売られていた。


品種名が印刷された名盤が付いていたものや
マジックで手書きされたものが付いている。
「常緑ヤマボウシ“ 月光 ”」
「ヤマボウシ“ 月光 ”」
「“ 月光 ”ヤマボウシ」
「常緑ヤマボウシホンコンエンシス」
「常緑ヤマボウシ」
等が多かった、
特に多かったのが単なる品種名無の「常緑ヤマボウシ」である。

本年も昨年観察した樹を含め50数本見たが花付き(蕾付き)の
特別多い樹は1本しか無かった。  即これを買った。


この樹「常緑ヤマボウシ“ 月光 ”」の花付きの特別多い樹を
買うのは難しい。

花が咲いている時期であれば植木屋さんの培養畑の遠くからでも
確認出来るのですぐ見つかるのだが、花が咲いたら直ぐ良いものは
売り切れる。

蕾の内に見つけるのが良策のようだが、少し違う。
この樹、
窒素ゼメの促成栽培をされていて2~3mの大きな木でも
買ってから2~3年経たないと本来の花数は着けないそうなのだ。
(詳しくは知らない、間違いかも)

つまり、蕾の付き数だけでは判断出来ない樹だ。


こうなると昨年の様にネットで信頼出来るサイトから購入するしか
方法はなさそうだが
信頼出来るサイトが分からないので困っている。



だからあまりネットでは買いたくない。



  コメントは、体調不良の為対応出来ない場合が多々ありそうなので
  はひかえさせて戴いてます。 ゴメンナサイ。
 





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