goo blog サービス終了のお知らせ 

チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「はみずはなみず」 何の花?

2022年12月11日 | 

晴、11度、68%

 昨日「はみずはなみず」と言う言葉を教えていただきました。「はなみず?鼻水?」と思いクスリと笑いました。昨日の私のブログ「初冬の庭」にくださったコメントです。

 次第に緑が少なくなる庭でひときわ力強く春先まで緑を湛えるのは「彼岸花」または「曼珠沙華」です。最近では「リコリス」などと洋名でも呼ばれます。秋の畦道の彩り真っ赤な「彼岸花」は秋彼岸の思い出と重なる花です。我が家の庭には黄色と白の「彼岸花」があります。赤い「彼岸花」よりやや遅れて開花します。 今年の9月の写真です。「彼岸花」は夏も終わりになると球根から花芽がまっすぐ伸びます。開花してもご覧のように葉はありません。花が終わり秋が深くなる頃葉の芽が、これまたまっすぐに伸びて来ます。「彼岸花」の花はとっくに終わっています。そしてこの緑の葉が春先まで持ちこたえます。

 「はみずはなみず」は「彼岸花」のまたの名前です。漢字を当てると「葉見ず花見ず」。花がある時には葉はなく、葉がある時には花はない。全くよく言い表している言葉です。

 ブログに寄せられるコメントでこの10年たくさんのことを教えていただきました。花や庭造りのこと、モモを香港から連れ帰る時は検疫での注意事項、アドバイス、お顔を知らない方からもらう言葉が役に立ち今も私の中で生きています。

 そんな思いで昨日は改めて庭の「葉見ず花見ず」を眺めました。ありがとうございます。


初冬の庭

2022年12月10日 | 日々のこと

晴、8度、64%

 この数日、お昼間は過ごしやすい気温です。日が照ると庭に出ようと思います。

きれいに色づいたレモンの収穫を始めました。 毎年よく実ってくれます。芝枯れが始まり次第に緑が少なくなります。そんな冬、勢いある緑を庭に添えてくれるのは「彼岸花」の葉っぱです。花が終わった後に芽が出る「彼岸花」の葉っぱは冬中青々としています。 黄色い「彼岸花」

 早春に咲く花は今から花芽をつけ、蕾を膨らませます。 「ミツマタ」の蕾です。花芽もご覧のように三又です。白い花が咲く頃には微かな香りが漂います。 一番早く咲くのは「沈丁花」でしょうか。すでに花芽が見えてきました。この花の匂いが庭に漂う頃はまだ寒い盛りです。

 いく本かある椿、どれにもまん丸な蕾がついています。 蕾のままで数ヶ月開花までかかる種類もあります。間違いなく季節が巡っています。

 地面をよく見ると、チューリップが芽を出していました。 今年は何個植えたのかもう忘れています。

 本格的な寒さは目の前です。土の中は暖かなのかな?植物を支える根が凍えないようにと願います。年も明けないのに春の庭を思います。見出し写真は白の「彼岸花」の葉っぱです。


鳥のいたずら

2022年12月09日 | 庭仕事

晴、6度、74%

 昨日の朝、カーテンを開けると土が散らばっているのが目に入りました。緑のものも見えています。風もない晩でした。「何だろう?」出て見ると、緑のものは芽出ししたばかりの「シクラメン」です。部屋で育てようと小さな鉢に植え替えた「シクラメン」の苗が転がっていました。 抜かれたはいますが、歯型は残っていません。「カラスかな?」と庭を見張りました。

 寒くなり渡りの鳥が渡来し、庭の鳥が冬鳥に代わって来ています。鮮やかなオレンジ色の胸毛を持つ「ジョウビタキ」は頻繁に訪れます。「ヒヨドリ」の甲高い鳴き声も聞こえ始めました。庭の木の実は日に日に少なくなっています。「シクラメン」を食べ物と思ったのかもしれません。夕方前、つがいの「ヒヨドリ」がやって来ました。動く様子から「シクラメン」にいたずらしたのは「ヒヨドリ」に違いないと思います。

 冬も深まると、「ヒヨドリ」は地面をつついて歩いています。草に潜む虫も少ないはずなのに餌探しです。表の庭にある「南天」の赤い実はすでにほとんど啄ばまれています。追い払うつもりはありません。我が家の少ない実を食べて冬を越してくれれば幸いです。年が明け、鳥たちも庭に慣れてくるとだんだん家に近寄って来ます。冬の日差しの中、鳥の訪れを待つ日々です。


鼻紋認証 Nose ID

2022年12月08日 | ここ

晴、7度、68%

 犬の鼻をよく見ると模様があります。「鼻紋」と言うそうです。しかも個体によって「鼻紋」は違い、その違いで個体の識別をしようと言うのが「鼻紋認証」。人間の「指紋」と同じです。

 スマホ用のアプリがあってそれに飼い犬を登録すれば「迷子犬」の捜索にも役に立ちます。早速登録を開始しました。 犬の特徴、性格などを記入、そして「鼻紋」を写真に撮ります。 この写真が厄介です。アプリに映る枠内いっぱいに鼻を収め、5秒ほど待ちます。それが転送されて精密度を見るのか、5分ほど待ちます。いったい何回この「鼻紋」撮影をしたことか、ココの「鼻紋」は登録されません。「このアプリは開発初期ですので、アップデートをお持ちください。」と出て来ます。日を置いてまたトライしましたが、同じ結果です。

 犬の個体の識別のために「チップ」を身体に埋め込む方法もあります。香港ではチップを入れることが義務付けられていました。チップを入れて犬の登録をします。チップを入れていたおかげで、日本の入国審査もスムーズに進みました。首下、背中側に埋め込まれたチップを機械が読み取る仕組みです。日本ではまだ一般的ではない認証法です。

 昨日アプリを開くと「迷子犬」が登録されていました。 飼い主の心配が伝わって来ます。

 せっかく開発された「鼻紋認証」、アプリが改善するのを待ちましょう。

 


ミルクの匂い

2022年12月07日 | 日々のこと

曇、7度、60%

 寒くなるとミルクを温めます。朝一番に飲むミルク、コーヒーに入れるミルク、紅茶に入れるミルク、ココアはミルクで仕立てます。電子レンジで温めるのですが、カップを持ち上げると生温かいミルクの匂いがします。ホッとする匂いです。

 日本に戻って来て、さてどのミルクにしようかな?と初めの数ヶ月、いろいろなメーカーのミルクを試しました。「牛乳」表示のものでお値段は普通、自分の好みに合ったものを探しました。我が家が香港に渡った30年前、香港の牛乳の美味しくないのにトホトホ困りました。今ではたくさんの種類のミルクが並ぶ香港ですが、以前は2つのメーカーのみ、しかも薄くて何とも美味しくなかったのです。

 逆に日本のミルクは種類も豊富です。「九州産生乳」使用と書かれたミルクを我が家のミルクにしました。お値段も安く、紅茶の香りも妨げず、コーヒーにまろみをくれ、ココアには深みをくれるミルクです。毎日毎日の飲むものですから私にはとても大事です。地元九州の生乳が使われていることも嬉しく思います。「地産地消」

 ココにもミルクを与えます。温めたミルクを差し出すと一瞬匂いを嗅ぐ様子を見せます。ココはミルクの匂いに何を思うのかしらとその様を見ます。私の小さい頃はストーブの横で瓶のままミルクを温めました。時には吹きこぼれることもありました。うっかりすると熱くなった瓶の淵で唇を火傷します。そんな様子を胸にミルクを匂いました。昔懐かしい匂いです。私が毎日飲むミルクのパックをよく見ると、「森永乳業」が作っていることを最近知りました。

 子供の頃からずっと、家に届けられるミルクは「森永」のミルクでした。黄色い木の箱に毎朝ミルクが3本届けられました。牛乳屋さんがどの辺りに合ったか、届けてくれたおじさんの顔も覚えています。毎月の支払いに付いて行った私に「フルーツ牛乳」をくれました。

 「森永乳業」の温めたミルクの匂いは昔と変わらないのでしょうか。そしてこれからもミルクの匂いに昔のことを思い出します。


ヘアブラシ用のブラシ

2022年12月06日 | 身の回りのもの

曇、9度、68%

 「櫛」を持っていません。ずっとヘアブラシで髪を梳いて来ました。ヘアブラシを綺麗に保つのは根気が入ります。細くて腰のない髪の毛がブラシにみっしり、頭皮の汚れもブラシにつきます。シャンプーの時一緒に洗っても細い髪の毛が残ります。

 ヘアブラシの掃除用の小さなブラシを見つけました。毛先は硬いプラスチックで、ブラシを梳くと根元から髪の毛を取ってくれます。小気味好くブラシの私の毛は取れました。毎日、しかも幾度も使うヘアブラシです。鏡の前で薄汚れていると恥ずかしいと思って来ました。手軽にブラシの掃除ができます。 いいものを見つけました。

 この掃除ブラシを使ってびっくりしたことが一つ、私の髪の毛に混じってたくさんのココの毛が出て来ました。ココにこれらのブラシは使いません。ということは、私の髪の毛にはいつもココの毛がいっぱいついていることなんですね。一緒に生活しています。当たり前ね、と笑いました。

 


酒粕レーズンのフィナンシェ

2022年12月05日 | おやつ

曇、10度、66%

 お酒の造り元からという「酒粕」をいただいて、一番最初に作ったのは「酒粕レーズン」です。「ラムレーズン」が大好きで家にはいつもラム酒に漬かったレーズンがあります。ラム酒で一層美味しくなるレーズン、酒粕にだって合うはずです。しかも「酒粕」に練り込むだけ。 2週間ほど置きました。酒粕はレーズンの色に染まり、レーズンは酒粕の旨味とアルコールを吸っています。 このままポイポイと口に放り込んでもいいおやつになります。

 「フィナンシェ」は私にとって可哀想なお菓子です。なぜかって、「フィナンシェ」を食べたいと思って焼くことは今まで一度もありませんでした。卵の白身がたくさん残ると、やれやれと「フィナンシェ」を焼きます。白身消化のために焼く「フィナンシェ」です。そして作りながら、「フィナンシェ」を思いついたお菓子やさんもきっと卵の白身が余って困ったからに違いないと呟きます。

 「酒粕」はよく練るとねっとりとチーズのようになります。「酒粕レーズン」を「酒粕」も一緒に「フィナンシェ」の生地に入れました。オーブンに入れている間、「酒粕」の匂いが台所いっぱいです。焼き菓子の中で「フィナンシェ」は足が早いと感じます。しっとり「フィナンシェ」は2日も経つとパサパサになります。

 「酒粕レーズンフィナンシェ」、「酒粕」がうまく働いてくれたらしっとり感が長く続くかな?とこの数日毎日おやつにして観察します。

 「酒粕」は冬の大事な食料、香り甘みを損なわない味付けを心がけます。


「さくらざか能」  大濠公園能楽堂

2022年12月04日 | 能 狂言

雨、10度、72%

 福岡の大濠公園に能楽堂があります。「大濠公園能楽堂」です。いつ建ったのか?福岡を42年離れていたので知りません。帰国後、ほぼ毎朝この「能楽堂」の前を走ります。端正な佇まいの建物です。

 福岡には美術展もこうした演劇もこれっと思うものがなかなかやって来ません。「能楽堂」が一番賑わうのは正月です。それもコロナで取り止めになっていました。私が小さい頃、母は「仕舞」と「お謡い」を習っていました。その関係で「能狂言」を観る機会が幾度かありました。まだ小学生の頃です。どこで見たのか、演目は何だったのかすっかり忘れています。ただ忘れられなかったのはお能の人の足の動きでした。

  地元の方達が演じる能があると知り、50年ぶりに「能狂言」を観に行きました。外観ばかりでなく、内からの景色も「大濠公園能楽堂」はこじんまりとした落ち着きがあります。 久々に見る能舞台です。思うほどの観客もなくゆっくりと観ることが出来ました。

  狂言は「弓矢太郎」能は「正尊」です。出演者は地元で長くお稽古を積まれた方ばかり、福岡の地に文化的な意識が脈々と流れていることに喜びを感じます。

 能狂言といえば舞台に上がるのは数人と思いがちです。今回の演目では狂言が8人、能は10人を超える演者でした。賑やかな舞台です。

 演者はお年を召した方が多いのですが、裏方や地謡にはお若い方がいます。今後を引き継ぐ方達です。3時間ほどの観劇、寒い朝でしたが「能楽堂」を出る頃には暖かな日差しが差していました。

 30年日本を離れていました。その間、日本の文化に触れずにいました。残念に思います。「浄瑠璃」も観たい「歌舞伎」にも行きたい、少しづつ足を伸ばします。 


垢抜ける

2022年12月03日 | 日々のこと

晴、4度、68%

 台所の窓際にテラコッタの「にんにくポット」を置いています。30年以上前に香港のスーパーで買った小ぶりな「にんにくポット」です。よく見ると蓋の取っ手部分も、穴あき胴体も黒ずんでいます。振り返り考えると、このポットを30年以上洗ったことがありません。引越しの荷物に入れた時ですら洗っていません。黒ずみは私の「手垢」です。たわしを使って、ゴシゴシ。

 身近にあるもの、毎日目に入っているもの、意外に本当はよく見ていないんだと気づきます。30年積み重なった私の「手垢」で黒ずんでしまった「にんにくポット」。少しづつ少しづつ垢を身につけてしまっていました。

 洗ってすっきりとした「にんにくポット」を窓辺に返しました。物が綺麗になると嬉しいので幾度も見ます。「スッキリしたわね。」テラコッタですが長年の手垢で艶が出ています。

 「垢抜ける」って言葉普通に使っていましたが、この「にんにくポット」を洗ってこの言葉の意味を実感しました。「垢」という言葉を調べると「汚れに粘液質が混じった物」だそうです。汚れの方はすっかり片付きましたが、私の手指の油分が染み込んだ「にんにくポット」です。「にんにくポット」を洗って、「垢抜ける」という言葉を目の当たりにしました。この歳にして初めて「垢抜ける」という言葉を知ったように思います。

 


南ヨーロッパの陶器

2022年12月02日 | 身の回りのもの

曇、6度、58%

 数日前、クリスマスの「パネトーネ」を焼きました。焼成前の発酵に時間がかかります。そこで、食器棚の掃除を始めました。毎日使う食器棚ですが掃除をあまりしません。こうした時にひびや欠けのチェックもします。

 ガラス扉の一番上、地味な私の食器棚の中で明るく見えるの場所があります。形も様々色が明るい陶器が数個並んでいます。食器として使うことはほとんどありません。飾り物です。 「イタリアのオイル差し」アルミのノズルが緩やかに曲がっていてオイルが程よく流れてくる仕組みです。ところがうまく流れ出ないので一度食卓で使ったきり今の場所にいます。結局「オイル差し」は イタリアのものですがどっぷりした形のこちらを使っています。毎日使うので流しの下に置いています。その横には「スペインの土鈴」 振ると中の小さな土玉がいい音を出します。土と土が作る音は優しい音です。「土鈴」を鳴らす必要もないので今の場所にいます。その横に「ポルトガルのエッグスタンド」が2つ、 これはたまにゆで卵を乗せてテーブルで使います。

 どれも使わないのに手放せません。陶器の土の持つ柔らかさ、暖かさ、色付けの明るさは色の少ない私の食器棚に南ヨーロッパの明るさを添えてくれています。

 色鮮やかな「南ヨーロッパ」の陶器は地元のお土産物屋に並んでいるようなお値段の安いものです。旅の記念にと旅行客が買い求める品、買い求めた人たちの食器棚にも我が家のように飾られているのかなと思い浮かべます。

 「ポルトガルのエッグスタンド」に欠けがあります。まあ、滅多に使わないので修理しません。寒くなると食器棚のこの一角、なぜかホッとさせてくれます。