曇、6度、58%
数日前、クリスマスの「パネトーネ」を焼きました。焼成前の発酵に時間がかかります。そこで、食器棚の掃除を始めました。毎日使う食器棚ですが掃除をあまりしません。こうした時にひびや欠けのチェックもします。
ガラス扉の一番上、地味な私の食器棚の中で明るく見えるの場所があります。形も様々色が明るい陶器が数個並んでいます。食器として使うことはほとんどありません。飾り物です。 「イタリアのオイル差し」アルミのノズルが緩やかに曲がっていてオイルが程よく流れてくる仕組みです。ところがうまく流れ出ないので一度食卓で使ったきり今の場所にいます。結局「オイル差し」は イタリアのものですがどっぷりした形のこちらを使っています。毎日使うので流しの下に置いています。その横には「スペインの土鈴」 振ると中の小さな土玉がいい音を出します。土と土が作る音は優しい音です。「土鈴」を鳴らす必要もないので今の場所にいます。その横に「ポルトガルのエッグスタンド」が2つ、 これはたまにゆで卵を乗せてテーブルで使います。
どれも使わないのに手放せません。陶器の土の持つ柔らかさ、暖かさ、色付けの明るさは色の少ない私の食器棚に南ヨーロッパの明るさを添えてくれています。
色鮮やかな「南ヨーロッパ」の陶器は地元のお土産物屋に並んでいるようなお値段の安いものです。旅の記念にと旅行客が買い求める品、買い求めた人たちの食器棚にも我が家のように飾られているのかなと思い浮かべます。
「ポルトガルのエッグスタンド」に欠けがあります。まあ、滅多に使わないので修理しません。寒くなると食器棚のこの一角、なぜかホッとさせてくれます。