チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

四日目の睡蓮

2021年06月20日 03時57分33秒 | 

晴、20度、94%

 庭の「睡蓮」は咲き始めから四日目を迎えました。「三日花」と言われている通りに日が昇っても花開くことはありません。一昨日から降り始めた雨はまだかすかに降っています。花首を垂らしてその雨を懸命に耐えているかのように見える姿は薄明かりの中で哀れを誘います。気品ある姿の「睡蓮」です。花が終わろうとするこの時間をカメラに収めるのが憚られました。

 雨が上がり日が射し始めました。幾度となく「睡蓮」の様子を見に行きました。変化が起きたのは昼過ぎでした。家の用事にかまけて1時間以上時間が空いてしまいました。その間に「睡蓮」は見事に花弁を全て落としていました。花弁をつけていた時にはそれを支える茎がやや湾曲していたのに、花弁を落とした今はなんと花の盛りの時のように茎がまっすぐに持ち上がっています。 

 花弁を落とすと雌しべの花芯部の「蓮の実」がこうして残ります。花弁を落としたばかりです。その「蓮の実」の周りには雄しべが残っています。この雄しべも今日には全て落ちてしまいます。晴れた空が水面に映っています。

 あれほど品があった花がこの状態になるとなんともヒョンキンな姿に見えます。その落差が大きいので一人で笑ってしまいます。この面白い姿の方が二日前にはあの美しく咲き誇っていた「睡蓮」です。

 「睡蓮」の葉は普通水面に浮かびます。ところが、水面よりはるか上まで伸びる葉があります。しばらくするとその下に花芽をつけた茎が伸び始めます。 高く伸びた葉を傘にしてしばらく身を守るのです。十分に蕾が膨らむと花芽をつけた茎は穂よりも高く伸びます。 そして花咲く日を迎えます。花芽を見つけてほぼひと月、開花までかかります。「蓮の実」はこのままけるまで枯らすつもりです。そのうち新たな花芽が芽生えます。三日しか花を咲かせない「睡蓮」の一生です。

コメント
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