曇、29度、79％
豆や種子を発芽させ、その幼い芽を食するものを全てスプラウトというのだそうです。種から発芽させるものの代表格は「貝割れ大根」です。「貝割れ大根」を日本で作り始めた農家の一つが博多湾に浮かぶ能古島にありました。今から半世紀も前のことです。この農家の方が知人だったので私の実家は時折「貝割れ大根」をいただきました。博多の料亭に下ろす途中で立ち寄って届けてくださいました。子供心にちっとも美味しくないと思いますが、母などは高級なお野菜だと言って珍重していました。
香港での30年、「貝割れ大根」がなかったので種を買っては自宅で作っていました。香港の和食のお店も自分で作っているところがありました。最近では「貝割れ大根」以外にも栄養価が高いと言われて「ブロッコリー」のスプラウトが売られています。クセがなくて食べやすい「ブロッコリー」です。スプラウトはある程度の気温を保てば一年中作ることができます。薬味や添え物にちょっとあると見た目にも楽しめます。
先日「赤ラディッシュ」の種を見つけました。色が深い小豆色です。色に惹かれて作ってみました。種は多めにぎっしりと蒔いた方がうまく育ちます。どのくらいの高さに育つかにもよりますが、高めの容器の方が発芽状態がいい様に思います。お味はピリッと辛めです。「貝割れ大根」の様にしっかりした歯ごたえはありません。サラダに色味ともにアクセントになりそうです。お家で育てるスプラウトは簡単お手軽、お勧めです。
