チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

カステラ

2012年04月14日 05時12分25秒 | 日々のこと

晴れ、25度、92%

 私が子供だった頃は、折に付け、カステラが贈答品に使われていました。お祝い、お礼、お詫びに。高価なお菓子でしたからね。文明堂、福砂屋、私の育った福岡地元の千鳥屋。真四角の紙箱、木箱にキッチリと入ったカステラは子供心にも見事に見えました。そして、家の者の空気から、それとなく福砂屋のカステラが、一番珍重されているように感じたものです。

 25年前の香港、手に入りにくいお菓子の一つが、カステラでした。うまくしたもので、私の周りの菓子作りが上手な友人が、作っては持って来てくれます。帰国が決まると、作り方を書いたレシピを残して、日本に帰りました。私にとって、どうもカステラは頂くもと思い込んでいるせいか、未だにそのレシピは、活躍しません。

 ほんとに久しぶりにいただいたカステラ、長崎の老舗松翁軒のものです。初めてのお店です。卵の黄身が普通より多く使われているそうで、お砂糖も多め。とっても甘い甘いカステラです。家人と、カステラ談義に花が咲きます。確かに、福砂屋も美味しいのですが、福岡の千鳥屋のカステラだって、きめの細やかさ、甘みも程よく美味しいものです。きっと日本中、その土地その土地のお菓子やさんの、美味しいカステラがあるに違いありません。

 以前、ポルトガルに行った時のことです。カステラの原型を食べてみたくて、お菓子屋さんを覗いて回りました。ところが、見つからないのです。私が思う原型と似つかないものらしく、パオン、デ、ローというお菓子と、後にある本で知りました。

 ポルトガル由来ではなく、カステラはもうれっきとした日本のお菓子なのかも知れません。

コメント (2)
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