チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

Anne Morrow Lindbergh Her Life

2012年04月07日 06時08分43秒 | 

曇り、19度、66%

 15年ほど前だったでしょうか、香港の本屋に一冊の本を注文しました。その本は初版が、私の産まれる前で、その時ですら40年経った本でした。初版当時、アメリカで、80週ベストセラーになったという本です。”Gift from the Sea"  Anne Morrow Lindberghの著書です。今のように、海の向こうの在庫まですぐに解ることもなく、忘れた頃に本屋から電話がありました。

   私の手のひらほどの小さな本です。Lindberghは、大西洋単独飛行を初めて成し遂げた、Lindbergh大尉の夫人で、自身も女性パイロットの草分け的な存在です。この本は、日本でも吉田健一の訳で出版されています。

 “Gift from the Sea"を入手してほんの数年後、本屋の店頭に並んだのが、Anne Morrow Lindgergh Her Lifeでした。すぐに求めました。ところがそのまま、10年以上私の本棚で寝たままになっていました。

 今年に入って、いよいよ読み上げようと手に取りました。

 Lindberghとの結婚、初めての子供を誘拐され殺される、彼女自身の宗教的背景、そしてものを書くという情熱。500ページにわたるこの伝記には、結局、なぜ彼女が"Gift from the Sea"を書かなければならなかったのか、その一点に向かって書かれたように思います。この伝記が上梓された一年後に、Anneは他界しました。2001年のことです。

 “Gift from the Sea"以外にも数冊の本を著しています。飛行紀行、詩集もあります。彼女が50才になる少し前に書いた、”Gift from the sea"は、その頃の彼女の心にうずまく様々な思いが、ストレートに書かれた本です。

 15年前、なぜわざわざ取り寄せてまで“Gift from the Sea"読みたかったのか?昨夕、伝記を読み終えて、思い返してみました。私が、ちょうど40歳になった初めの頃です。その頃、私の胸の中を日々過っていたもの、私自身手に余る自分の心を、“Gift from the sea"に解きほぐす糸口を見つけたかったのかもしれません。そして、今もなお、この本に助けられた思いがあります。

 ただ、どうして"Gift from the Sea'という本に行き着いたのか、そのところが思い出せないままです。

コメント (2)
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