雨、20度、90%
私がパンを作り始めた35年ほど前には、国産の小麦粉はパン作りには適さないと言われてきました。ここ10年ほどでしょうか、国産小麦使用のパンを謳ったパンがパン屋さんの店先を飾ります。北海道産が主流ですが、九州の地元の粉だってあります。帰国すぐにでもこの国産小麦でパンを焼いてみたいと思いましたが、国産小麦粉に飛びつくには勇気がいりました。
国産小麦粉を使い始めたのは毎朝焼くバゲットが始めです。国産小麦粉100%で焼くと、まあ、まん丸に膨れました。クープも気泡も十分です。ところがお味がフランス産の小麦粉を使ったときに比べてあっさりとしています。万能、何にでも合うバゲットです。私の好みからいうと少しコクが欲しいと思います。そこでフランス産小麦粉と合わせてみました。半々から順次配合を変えてみました。国産小麦粉7:フランス産小麦粉3、この配合でここふた月、毎朝美味しいバゲットを食べています。 しばらくはこのプロポーションでバゲットは焼くつもりです。
2ヶ月前にプルマンローフも100%国産小麦で焼きました。プルマンローフつまり食パンはオーブンに入れて十分に縦に持ち上がる「最強力粉」を使います。国産小麦粉の苦手とするところです。焼きあがった食パンはもっちりと美味しいのですが、キメなどに不満が残りました。昨日、大幅に配合を変えて焼きました。使ったのは「ゆめちから」という小麦粉です。蓋をして焼くプルマンローフはオーブンに入れてしまえば焼き上がるまで、蓋を取るまでその様子が見えません。 焼き上がり自体は満足ですが、ここからまたパンを切るまでには、数時間完全に熱をとります。クラストの硬さ、薄さも思いのように出来ました。息子のお嫁さんが「真奈お母さんの食パンは重いです。」と言ってくれたように、しっとりと柔らかなクラムです。しばらく「ゆめちから」の食パンを焼いてみます。使ってみたい強力粉がまだ沢山あります。強力粉が思うように手に入らなかった以前の香港で、主人は出張のたびに強力粉を買ってきてくれました。各国の強力粉を使いました。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ベトナム、タイ、韓国。出始めの国産小麦粉を香港までたくさん送ってくれたのは友人です。みんなの支えで我が家のパンが出来て来ています。