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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ギャッベのラグ

2023年11月07日 | 身の回りのもの

曇、17度、61%

 部屋の一部に敷くラグは夏の間は仕舞います。足元がひんやりし始めるとスリッパの前にラグの準備をします。ラグを納戸から出して来て気付きました。小型のラグは全部「ギャッベ」です。ウールで出来た温かみのある図柄が特徴のイランのものです。色もこっくりした味わいある色が出ています。

 二階の畳の上のものはやや大きく通年敷いています。夏の間引き上げる3枚は台所と縁側の一枚です。 丸い白地の「ギャッベ」二階の緑のものと同じく、「ギャッベ」の特徴ある「山羊」と「命の木」が織り込めれたシンプルなものです。毛足は短く密に織られているので足触りはしっかりしています。

 一番派手な色使いは、台所のアイランド横に置いてる日本でいう「玄関マット」サイズのものです。 これは「ギャッベ」にしては毛足が長くフカフカです。

 台所の流しの下に置く2メートル超えの「ギャッベ」をやっと見つけました。 こちらも「山羊」と「命の木」だけが織られています。台所に白のラグは汚れるかと思いますが、ウール100%ですから、シャンプーなどを含ませた布でぎゅっぎゅっと拭くと汚れが取れます。この台所のラグは毛足が短く、「山羊」も少し変?あれ?と思って裏を見ると、イランのものではなくインドで作られたものでした。そういえばお値段がずいぶん安かったと記憶しています。

 敷き込みのカーペット、10畳ほどある大きなペルシャ絨毯、夏でも気持ち良いシルクの小振りなもの、玄関には「玄関マット」ではなく2畳ほどの「段通」、椅子の上のマットは通年「MUNI」の物と場所場所で違うものを求めました。今年も寒さ準備が整いました。異常な十一月の夏日も終わりだそうです。寒いのも好きです。着る物も家の中も厚手のもので包まれます。


汕頭のハンカチ

2023年10月31日 | 身の回りのもの

晴、12度、72%

 自分で買ったハンカチ、頂き物のハンカチ、タンスにはたくさんのハンカチがあります。大判のハンカチで食器を包んでしまうこともあります。小ぶりなハンカチは埃除けに被せることもあります。ハンカチって使い道色々です。もちろんバックにはお気に入りが入っています。ハンカチの整理も時折、くたびれたハンカチでも好きなものは捨てることができません。

 大切なハンカチ数枚あります。フランスやポルトガルのお土産のハンカチ、地元の人の手刺繍のハンカチです。一枚一枚に人の手の温もりが感じられます。刺繍のハンカチは出番は少なくても大事なハンカチです。冠婚葬祭でバックに入れるのは「中国の「汕頭のハンカチ」です。 これも手刺繍のもの、細かさやその質感、色艶が手刺繍のハンカチの中でも際立っています。なぜだろうと他の国のハンカチと並べてみました。白糸刺繍ですが、糸自体がアイボリーに見えます。真っ白でないところが重厚さを醸し出していて、仏事にも使える所以かもしれません。

 「汕頭のハンカチ」は今はこの一枚だけがタンスに入っています。香港在住中はたくさんの方にお土産で買い求めました。お店のおじさんからいい品の見分け方も教えてもらいました。いいものは普通のハンカチのお値段ではありません。この自分用に求めた「汕頭のハンカチ」はそうして選んだ一枚です。もう40年、大事な時の一枚です。どんなハンカチが来てもこの「汕頭のハンカチ」に勝るものはありません。

 出番は少なくても、頼り甲斐のある「汕頭のハンカチ」です。


ペルシャ絨毯の小さなバック

2023年10月29日 | 身の回りのもの

晴、15度、72%

 お店のウィンドーに飾ってあるバック類に目が行きます。袋物、皮のバック、目につくと手に取ってみます。女の人は袋物が好きだと言いますが私もその典型です。好きなのは大きなバックか小さなバック、布物なら柄がポイントです。

 まだ暑い盛り八月ごろでした。見つけたのは小ぶりなコロンしたバックです。白地に黒とピンクの柄、私の冬服に映える色合いです。大きなバックはなんでも入るので躊躇しませんが、これほど小さいと最小限のものが入るか確かめます。お店の人に頼んで、お財布、スマホ、小さく畳んだ買い物袋が入るか確かめました。ぺたんこより物が入ると膨らんで可愛い形になりました。「ペルシャ絨毯の生地だそうです。」とお姉さん。小さいので迷わずに買えるお値段でした。

 数ヶ月、箪笥の中で寝ていました。私の服装は少し重たくなりました。もう夏の服装ではありません。昨日、小さなペルシャ絨毯のバックを初めて持って外に出かけました。2本の持ち手は交差して使うこともできます。二面の柄は対称ではありません。すべすべした感触が気持ち良い。 家に帰ってバックの中の小さな布を見たら、シルク100%です。「そうよね、ペルシャ絨毯だもの。」とすべすべを納得しました。

 好きなバックは何十年と使います。大事なバックの一つになりそうです。もしこの柄のペルシャ絨毯を見つけたら、絨毯でも欲しくなる程「色」「柄」が私の好みです。大きなバックの中に「バックインバック」としても使えそうです。

 


ボディーシャンプー

2023年10月28日 | 身の回りのもの

雨、17度、81%

 お風呂ではずっと石鹸を使って来ました。孫娘が我が家に来て、一人でお風呂に入りました。出てくると、石鹸では泡が立たないと言います。すぐに「ボディソープ」を買いました。泡がよく立ちます。滑らかな綺麗な泡です。

 長く海外に住みました。旅でヨーロッパなどを訪れることもありました。「石鹸」の類は国によって特徴があります。歯磨き粉から洗濯石鹸まで、こうとは言い切れないのですが、「あっ!日本の匂い!」「あっ、中国の匂い!」と思います。メーカーによって差はありますが、国によって特徴があります。日本を長く離れていると、日本の「石鹸」の匂いを懐かしく思いました。

 孫娘のおかげで私は「ボディソープ」に転向しました。泡は立ちますし滑らかで気持ちがいい。甘い匂いが強いせいか飽きて来ました。でもドラッグストアーの「ボディソープ」の棚には日本製しか並んでいません。たまたま量販店で、マレーシア産の「ボディシャンプー」を見つけました。ヤギのミルクから作ったものです。容量が大きく、使い出がありそうなので買いました。使い始めて気付きます。「匂いが違うなぁ。」ミルクの匂いではありません。合成の匂いは強くもなくただ生暖かな匂いです。悪くありません。ところが泡立ちが日本製に比べると数段落ちます。倍量使ってやっと泡立ちます。その泡は小さく、艶のないものです。成分の違いもあります。国民の好みの違いもあります。このヤギミルクの「ボディシャンプー」は捉え所のないホンワリしたソープです。

 ヤギの絵のついたボトルを見ながら、小さな泡に包まれて湯船に浸かっていると、訪れた東南アジアを思い出します。匂いが連れて行ってくれる記憶です。たまに日本製以外を使うのも、改めて日本製の良さがわかります。でも1、1リットルのこの大きさ、なんともおおらかです。


韓国のお膳 ソバン

2023年10月19日 | 身の回りのもの

晴、16度、75%

 韓国は日本に一番近い国、生活習慣も床に座る、床に寝るとよく似ています。韓国の向こう中国は椅子の生活、寝台で寝ます。日本も昔は箱膳で一人一人がご飯を取りました。韓国では一人用のお膳があります。「李朝膳」「ソバン」と呼ばれるものです。

 形は様々あります。日本の座卓よりやや低めです。お膳の形が円、長方形、12角、脚は猫脚と呼ばれる装飾的なものが多いように思えます。我が家には古い「ソバン」が二つあります。お膳として使うのではなく、ちょっとした物置に使っています。

 お仏壇を始末した後、父母の写真は書棚に飾ってあります。その写真に向かって供花を置くのは「ソバン」の上です。 客間の雰囲気を壊さず、供花とは誰もが思わないでしょう。一人がけの椅子の両脇に一つづつ置いています。

 寒いなと思うようになって、自室で本を読む時間が増えました。日差しと明るさが心地よい部屋です。机と椅子もあるのですが、イージーチェアーに座って本を読みます。お茶をすることもあります。そんな時、 本を置いたり、茶器を置いたり、時には私の足載せとなります。軽く持ち運びし易くありがたい存在です。

 買う時にお店の方に聞いたのですが、「韓流」ブームが起こった頃は爆発的に売れたそうです。今では日本で「李朝膳」の新しいものまで作られているとか。「韓流」ブームは当時香港にも流れて来ました。日本ほどではなかったかもしれませんが、韓国映画やテレビ番組が頻繁に流れていました。言葉や顔つきも韓国人と日本人は似ていると感じます。韓国には疎いのですが、古い韓国の家具が我が家に生きています。福岡は韓国に一番近い街です。このひと月、街には韓国からの観光客も戻って来ました。フェリーでも数時間、飛行機ならあっという間に韓国です。フェリーに乗って、その昔流れ着いた人のように海を渡ってみたいと、「ソバン」を見ながら思います。


小さなティーポット

2023年10月17日 | 身の回りのもの

晴、18度、75%

 母が元気にこの家に住んでいた頃ですから20年ほど前です。当時母は70歳代、あの頃私が日本に帰国するのは一年に1、2度でした。東京にいる息子と母の顔を見に帰国でした。この家に入ってまず驚いたことがありました。食器棚にマグノリアの花が描かれたマグカップが2個並んでいました。

 母は日本の陶器ばかりを食器にしていました。艶やかな磁器の食器はこの家にはありませんでした。マグカップなども母は使いませんでした。しかも金線が入っています。「どうしたの?もらったの?」と尋ねると「明るい食器が欲しくなって、買ったのよ。」と朝になるとそのマグカップで温めた豆乳を飲んでいました。日本家屋のこの暗い家にそのマグカップはポット灯が灯ったように見えました。

 1年ほど前、小さな絵付けのティーポットが目に留まりました。最近は急須とは言わずにどんなお茶を入れてもいいようにティーポットと呼ばれます。持ち手は急須のそれとは違います。小さくで派手な手描きの絵付けです。ティーポットは大小いくつも持っています。急須も持っています。幾度も手に取って眺めました。 持ち手にも、 蓋にも、細かく描き込まれています。「かわいいなあ。」一度置いて店を出ようとしましたが、戻ってもう一度手に取りました。「家に持って帰ろう!」そう決めたのは、 蓋裏に描かれた鳥の絵を見たからです。

 緑茶も紅茶も中国茶もこのティーポットで淹れるようになりました。主人が帰宅している時に食後のお茶を入れようとこのティーポットを出して来ました。お湯を注いで、「あっ!二人分は入らない。」と気付きました。

 暑い夏場はずっと食器棚にありました。涼しくなって、またティーポットの出番です。小さいので茶葉を入れた後は葉が開くようにゆっくり回してやります。

 私の食器は磁器も陶器もありますが、明るい絵付けのものは数えるほどしかありません。小さな明るいティーポットを見ながら、母の言葉を思い出しました。「明るい食器が欲しくなって買ったのよ。」あの時の母の年齢に私も近付きました。暗い日本家屋、重い色の家具に囲まれていると、テーブルの上に明るいものが欲しくなります。母のあの頃の気持ちが分かるようになりました。


Apple Watchを8年ぶりに買い替えました。

2023年09月29日 | 身の回りのもの

晴れ、24度、86%

 絶対にデジタルの時計は使わないだろうと思っていたのは、Apple Watchが出る前までのことです。なぜ、使い始めたか、理由はiPhonを持って走るのは面倒だったからです。手に握って走るのはなんとも不便です。iPhonにはナイキランのアプリが入っています。それには日々の走った距離、ペース、どこを走ったかまで記録されています。Apple WatchはiPhonの子機です。Watchをつけて走れば家に帰ると自動的にiPhonに同期されます。出てすぐから使い始めました。1期は電話機能がありませんでした。2期、3期と進化して電話機能が付きました。進化する度に買い替えましたが、3期以降マイナーチェンジばかりです。それで7年間も使い続けました。

 今年の五月の末にナイキのアプリに走った記録が同期されていないことに気付きました。一月から約5ヶ月間もです。気付いてからは手動で同期していました。「そろそろ買い替えかな?」運転中も電話が出来ること、走る記録が手元で取れること、様々なSNSが手元で確認できます。使ってる方は便利さをご存知のはずです。

 新しいApple Watchが届きました。iPhonの情報は簡単にApple Watchに移行されます。この辺りがApple好きな人には堪らないところです。マイナーチェンジですが、使い易さは遥かに良くなっています。私のようにナイキランアプリを使っている人の多くがApple Watchを使っているのでしょう。スタートボタンが文字盤に出るのも選べます。 アプリからのスタートボタンは反応が遅かったのですが、このボタンひとつで即走り出せます。もちろん同期も自動になりました。

 身近な毎日使うものへのストレスが減るのはありがたいと思います。この7年で視力がグッと下がりました。画面が少し大きくなっただけですが、見やすいのもありがたい。それにこの新しいApple Watch、私に新しい楽しみを運んで来てくれました。そのことを思う度に胸が弾みます。新しいものに刺激をもらいます。買い替えてよかった。願うところは、実撮が出来るカメラ機能です。無理かな、この大きさでは。


「真奈」と染め抜かれた袱紗

2023年09月27日 | 身の回りのもの

雨、25度、90%

 主人に代わって、取決めをしなくてはならない事がありました。「滞りなく終わりますように」と前日から準備しました。お渡しするものを慶時の袱紗に包みました。

 結婚式のお招きからはすっかり遠ざかっています。この袱紗を使う機会が減りました。不祝儀の紫の袱紗は出番が少ないに限ります。慶ごとの袱紗は私の名前が染め抜かれています。広げる度に自分の名前を愛おしく見つめます。友人からの贈り物です。受け取った時、嬉しくてしばらく飾っておきました。

 「赤白橡」色です。華やかさがある色ですが私の年齢で落ち着いた色を選んでくださっています。シボの立った布地は手のひらに重みを感じます。色と良い、喜びの席には欠かせません。黒塗りのお盆に乗せて用意を終わらせました。

 無事に事が進みました。主人の代理ですから粗相があってはいけません。喜び事は幾度でもあって欲しいものです。この「真奈」と染め抜かれた袱紗の出番も多くあって欲しい。小さな布ですが、安心と華やかな気持ちが後を引きました。


紫色のグラス

2023年09月19日 | 身の回りのもの

晴れ、26度、91%

 ガラスの食器は透明なものが一番と思います。コップもお皿も透明なものが夏には潔く、光を通す様子も美しい。秋口になるとその美しさを寂しく感じるようになりました。そんな時に出してくるのが紫色のグラスです。

 中に入れたものとの相性もありますが、周りをゆるっとした雰囲気が漂います。 ミルクなどより透明なものを入れると紫の液体を飲んでいるみたいです。電灯の灯りよりお日様の明かりの方が柔らかく映ります。このグラスは水玉のようにカットが施されて「ブルーベリー」という名前がついていました。私の手にすっぽり収まる小ぶりなクラスです。

  ワイン用のカットグラスは重厚感があります。色違いで6客持っているうちの一つです。カットの部分は色が抜かれているので赤ワインを入れてもその色の対照が美しく映えます。日本では「金赤」と呼ばれる赤い色の「切子」が一番いいお値段です。同じサイズのグラスでも「金赤」だけは値段がちょいと高くつけられています。「金赤」は確かに赤に金色が流れた色です。6客あるワイングラスは色が違っても同じお値段でした。

 秋口から12月ごろまではこの紫のグラスが度々登場します。ところがクリスマス、お正月が近付くと、また透明なグラス類がテーブルに戻ってきます。夜食卓で電気の光を反射する、フォークやナイフと共に透明なガラスの光の反射が華やかさをもたらします。

 ゆっくりと流れる秋の夜、紫のグラスがお供です。


秋のご飯茶碗

2023年09月08日 | 身の回りのもの

晴れ、24度、77%

 九月に入った日でした。夏の間使っていたご飯茶碗を手に取ると、気持ちがそぐわないと感じました。「網目」の染め付けのお茶碗です。暑い間は涼しげで細い「網目」が目を楽しませてくれました。そこで食器棚の奥から、秋らしいご飯茶碗を引っ張り出して来ました。

 夏らしい、秋らしいと感じるのは私です。しかもご飯茶碗を数揃えているわけでもありません。 秋は秋なりの華やかさがあると、この歳になって思うことがあります。春とは違う華やかさです。引っ張り出して来たご飯茶碗は、「瓔珞紋」が描かれた赤絵のお茶碗です。「瓔珞紋」はインドの上流階級の人が身につけていた装身具を模った紋様です。首や耳、腕にぶら下がっている装身具、紋様にと思った人の気持ちがわかります。

 私の持つご飯茶碗の中で一番派手なものです。小振りに見えますが反り返りのおかげでご飯がたっぷりと入ります。毎日使います。ご飯が楽しくなります。お膳の上に花が咲いた様です。

 「瓔珞紋」も描く人によって随分違います。この作者、細かくそれでいて大胆に絵を載せています。地の白が目立つ様では寂しい、ここまで描き込まれてこそ見応えがあると言うものです。

 肌寒さが募って来たら、ぽってりとした土物のご飯茶碗を出していきます。それまではこの華やかなご飯茶碗がテーブルにあがります。