『西郷の貌』 祥伝社 加治将一 著
本書は、一枚の古写真を中心に物語が進展する歴史小説です。
西郷隆盛の肖像画は複数枚残されているが、どれも「真の姿」とはいえないという。何故か。
「西郷隆盛の写真」は実在しないはずだった。歴史作家・望月真司は、一枚の古写真に瞠目した。そして、本書のカバーには、こう続く。
――「島津公」とされる人物を中心に、総勢一三人の侍がレンズを見据えている。そして、その中でひときわ目立つ大男……かつて望月が「フルベッキ写真」で西郷隆盛に比定した侍に酷似していたからだ。この男は、若き西郷なのか?
坂本龍馬や勝海舟らと違い、西郷を写した写真は現存しない、とされている。よく知られた西郷の肖像は、彼の死後、外国人が描いたものだ。「一三人撮り」の大男が西郷だとしたら、この写真はいつ、何のために撮られたのか。謎を解明すべく、望月は鹿児島へ飛んだ。
明治維新の中心人物たちと「南朝」を結ぶ糸、西郷と公家の関係、武器商人・グラバーの影……望月は、次々と驚愕の事実に直面する。―――
以上
本書は、一枚の古写真を中心に物語が進展する歴史小説です。
西郷隆盛の肖像画は複数枚残されているが、どれも「真の姿」とはいえないという。何故か。
「西郷隆盛の写真」は実在しないはずだった。歴史作家・望月真司は、一枚の古写真に瞠目した。そして、本書のカバーには、こう続く。
――「島津公」とされる人物を中心に、総勢一三人の侍がレンズを見据えている。そして、その中でひときわ目立つ大男……かつて望月が「フルベッキ写真」で西郷隆盛に比定した侍に酷似していたからだ。この男は、若き西郷なのか?
坂本龍馬や勝海舟らと違い、西郷を写した写真は現存しない、とされている。よく知られた西郷の肖像は、彼の死後、外国人が描いたものだ。「一三人撮り」の大男が西郷だとしたら、この写真はいつ、何のために撮られたのか。謎を解明すべく、望月は鹿児島へ飛んだ。
明治維新の中心人物たちと「南朝」を結ぶ糸、西郷と公家の関係、武器商人・グラバーの影……望月は、次々と驚愕の事実に直面する。―――
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