文庫にやってきたので、読んでみました。
辻内智貴著『ラストシネマ』(光文社文庫)
先日、友人と飲みながら「読み終わったあと、ほうっ、と息をついてしまうような本が読みたい」とゆー話題になり、何か無いもんかと思いを廻らせてましたが、コレがありました。辻内作品。すごく爽やかな読了感。
『青空のルーレット』もオススメです。
表紙がすごくキレイな『青空のルーレット』。
今回の『ラストシネマ』もキレイです。こちらは「星空」。
今はもうオジサンになった主人公が、小学3年生の出来事を思い返す形で、ストーリーは進みます。映画好きな少年が、知り合いが出ているはずの映画を探す物語。
彼の周囲にいる「オヤジ」達が、ステキなんです。私は彼のお父さんのような「オヤジ」になりたいです。
今流行りの「昭和ノスタルジー」な空気もあるのですが、まだ昭和にノスタルジーを感じない私が読んでも、自然に入り込めるあの世界観がフシギ。
そして、読み終えた時に、ほうっ、となる、あのカンジ。
物語の長さも、ちょうど良いのだと思います。それほど読むのが早くない私が読んで、1時間半くらい。あっとゆー間に読めるわけではないけれども、ぐいぐい読ませてくれるので時間を忘れて読めるし、かと言って疲れるような長さでは、ない。
物語のスケールも大きすぎず小さすぎず、ちょうど持ちやすい大きさのお茶碗のよう。
『青空のルーレット』を読んだ時も思いましたが(なのにそのままほったらかしでしたが)、今、このかたの作品を読み漁りたい気持ちです。
ディープインパクトが今年いっぱいで現役引退するというニュース。
どう気持ちをもっていこうにもやっぱりショックはショックです。
池江調教師がこれまたすんごく寂しそうにコメントするもんだから、よけいに切なくなります。(なんてヒトのよさそうなオジサマかしらと、テレビで見かけるたびに思うのですけど)
競馬を始めてまだ8ヶ月な私ですが、やがてはディープも種牡馬になるんだろうなぁとは、分かってはいました。
分かってはいましたが、マスコミの様子や、凱旋門賞のあとの関係者のコメントから、まだもうちょっと先なんだ、とゆー気がしてた矢先だったので、不意打ちをくらってしまったのですね。
今年いっぱいって・・・あとちょっとしか無いじゃん!!と。
ただ、よくよく考えてみると・・・とゆーより、なんとか自分を納得させようとポジティブな考えをめぐらせてみると、数年後(4年後ぐらいになるのでしょうか?)、ディープのあの遺伝子を持った馬が、何頭も出てくるワケですよね。
今はディープはたった一頭しかいないワケで、ディープが出るレースならこれはもうディープを買わずには居られないワケですが、ディープ産駒がいくつか出てくるとなると、さぁ、その中のどの馬券を買うか、迷う楽しみが出てくるワケで。
今はまだ、前走までの着順ぐらいにしか選ぶ基準を置いていない私ですが、数年もすれば血統云々にも目を配るような馬券ファンになってるだろうと思うと、なんてステキなタイミング!とも思えるのです。キミの子供がデビューする頃までに、もっと勉強しておくよ!とゆー気持ちです。
と、なんとかショックから立ち直ってこれたので、引退までの数レース、応援していたいと思います。どれに出るのかな。来週?それとも11,12月の末の二つ?
天皇賞の日は仕事の予定が入ってしまってますが、来月の予定はなにがなんでも空けとかなければ・・・!!
すっっっっごく、悔しいです。
ワタクシ、ノーチェックでした。えぇ、今日まで。
本日、競馬場のグッズ売り場(ターフィーショップ)をぶらぶら眺めていて、そこで発見しました。
『ブレイブハート ディープインパクト物語』(小学館ヤングサンデーコミックス)
あぁ、もう!!
書店員の、しかもコミック担当として、どうなの!?これ!!!
ディープファンとしても、悔しい!!
題名には覚え、あるんですよ。
ラインナップでは見てるんです、この題名。
でも、1巻モノなので、取次への事前注文を出していないんですね、たぶん。(1巻モノは、連載が盛り上がらずに打ち切りになった作品である場合が多いので、スペースの狭いウチは入れない場合が多いのです)
配本も無く、当店には一冊も入荷してません。入荷してきてたら、ゼッタイ気付いてましたって。
仕入れに出ている競馬好きの店長も、コミックには詳しくないので、たぶんノーチェック。気付いてたらきっと数冊、仕入れてたハズ。
どうやら今月の新刊。『Dr.コトー』と同時に出てたと思われます。
ヤングサンデーに連載してたそうですが、それもノーチェックでした。ああ、勉強不足。やっぱちゃんと雑誌読まなくちゃいけないなぁ、と痛感。反省。
とりあえず待ちきれないので、自分用に買ってきました。
作者は盛田賢司氏。『月明星稀~さよなら新選組~』のかたです。
おもしろかったです。ちいさくしゃべってるディープも不自然でない程度で、イイカンジです。かわいいし。
こういったドキュメントマンガは説明の文字が多くなりがちですが、これはちゃんとマンガとしておもしろい仕上がりになってますし。
特に、厩務員さんが「明日は出遅れませんように・・・ケガしませんように・・・」と願いを込めるようにしてディープの足にテーピング(か??なんてゆーんだろ、アレ)してるシーンがとても印象的。ああ、競走馬を支えている人たちは、きっとみんなこんな想いを日々抱いてるんだろうなぁと、じーんときちゃいました。
(唯一気になったのは、池江調教助手がオジサンすぎるような・・・私のケータイの待ちうけになってる彼(メインはディープなのですが)は、もっと若く見えるのですけど。)
それにしても、あぁ!これは売りたい!!
ウチの店でも積み上げたい!!
今から注文出して、在庫、あるのだろうか・・・・・・。
いや、でも、なんてゆーんだろ、熱い気持ちをありがとう・・・な、カンジです。
59.5キロは重いよな。うん。
ライバル2頭には勝ったんだし。うん。
ディープインパクト、凱旋門賞、お疲れ様。