モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

本を贈ること

2014年04月22日 | 書籍業界にて想う
少し前の話になりますが、旦那からホワイトデーにお返しプレゼントを貰いました。
かなり嬉しいプレゼントだったので、のろけさせてください。

貴金属とかお花とかカワイイ雑貨とか、いわゆる「女子ウケするプレゼント」ではありません。
本です。
『人生、ニャンとかなる』

ベタですかね。
ベタかもしれませんね。
しかも話題のベストセラーで、旦那と二人で本屋さんに行くたびに猫好き同士として「コレね~」と眺めていた本ですし、広告も良く見かけるし、書店さんへ仕事で行くことも多くなった私としては目に留める機会も多く、すでに「買って読み終えた」ような気持ちでいた本でした。

なのに、プレゼントされたら自分でも驚くほど嬉しかった。
理由は二つ、考えられます。

まずは、所有できることの便利さ。
現実に所有して、例えば夜、寝る前に好きなページを好きな格好で(汚れることを気にせず)読めるって、こんなにも有難いことなんだなと。

それと、旦那がこの本を「選んで」くれたから。
「いつも忙しくしてて会社の愚痴を言って安らぎが足りてないみたいなので、コレを読んでリラックスしたらいいじゃない」と。
この思いやりの気持ちを、ちゃんと心に留めておかねば!と噛み締めた次第です。

ちなみにその言葉を聞きながら私がたまたま開いたページがまさに「小声なら愚痴、叫べばロック」のページ。
読者ハガキか何かが挟まっていて、開きやすくなっていたのですね。あえて挟んだのか偶然そのページに挟まっていたのか分かりませんが……。
(日々愚痴を聞いてもらってばかりで申し訳ない!)

「ロックに生きたいな」って思います。



本のプレゼントって難しいと感じてしまうことも多いと思います(書店員時代にお客様に相談されて、贈る側が好きな本を選べば良いってワケではないことを知ってしまっているから私はそう思うのかもしれませんが)。
そんな中、ドンピシャな、こんな大ホームランを受け取れたことが嬉しくてですね。のろけさせていただきました。

「その本を選んだ理由とか気持ちを添えれば、本のプレゼントも難しくないのかな」なんてことも思ってみたり。
「もしダブってたら返品(または同額程度の本と交換)OK」とかにしたら、本のプレゼントってもっと流行るんじゃないのかなー。
…なんてことを考えた、今年のホワイトデーでした。

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