モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

マンガ漬け

2007年05月23日 | 日々のできごと
シアワセなことに、売場が広がります。
担当している文庫とコミック、両方とも。

売場の拡張による大幅レイアウト変更は、前の店でも経験してはいるのですが、あの時は規模が大きい代わりに担当さんが男女向け別・出版社別、と、細かく割り振られてたので、私は各売り場同士の調整をするだけで良かったのでしょう。それぞれ、「どの商品をどれだけ増やすか」とゆーことを思い悩んだ覚えがありません。(あの時はむしろ皆さんのほうが大変だったかも??)

しかし今回は。

1.5倍に広がる文庫売場の中で、どんな並び順で本を並べるのか。外国作品やライトノベル系・PHP系を、文庫売場のどこに配置するのか。
棚段数と棚の横幅から合計何冊分増えるのかを計算して、その中で、各社それぞれ何冊増やせばいいのか割り振って、どの作品を入れるかを各社の一覧発注表で決めて、発注して。
平台スペースもかなり増えるので、平積みする作品も決めなくちゃなりません。

同じことをコミックでも。
こちらは1.8倍くらいでしょうか。
これまた各社各ジャンル(青年・少年・少女)の配置場所→増加冊数計算→追加作品決定→一覧表発注、をしていかなければなりません。

今まで諦めてカットしていた作品を棚に並べることができるのは大変に嬉しいのです。
少年マンガは、それはもう喜々として発注書に数字を入れました。「何冊増やせるか」の計算さえ済んでしまえば、あとは楽しいカタログショッピングみたいなモンです。

しかし問題は少女マンガ。
実は私、詳しくないのですよ少女マンガ。
「今、お店にあるもので売れている物」は分かっても、やらなくちゃいけないのは「今、お店には無いけど、あれば売れるものを発注する」とゆーこと。

そんな時のために、出版社はタイトルごとにランク分けしてくれています。一覧発注書に、ちゃんとランクが書き込まれています。
それに従ってランクの上から順に入れることにして、ちゃちゃっとテキトーに済ませてしまえば、とりあえず棚は埋まるんです。当店の売れ筋と出版社の決めたランクが一致しないことは多々ありますが、とりあえずは。
実際、文庫はほとんどランクに従うつもりです。いちいち吟味してられませんし。
しかしコミックは!!
かつてのマンガ専門店勤務で培われてしまった「胸に輝く○らのプライド」が、ただランクに従うだけの発注をさせてはくれませんでした・・・しっかり吟味して、ホントにオススメな作品をオススメしたい!と・・・。

そんなワケでここしばらく、毎晩家に帰ってからも仕事半分、少女マンガ雑誌を読みまくりです。これは!と思う作品・作家をメモしながら。
なんで私、ここまで頑張っちゃってるんだろう、と思いながら。
大型店に行って、表紙がかわいいのを見繕ってくるだけでもいいのでは?とも思いながら。
つーか普通、増加分タイトルを決める作業って取次がやってくれるモンじゃね?と思いながら。

発注締切は明日夜。
文庫がまだほとんど手付かず。
・・・。
改装へ向けて、予想していた通り、バタバタしてきました。