先日(11月14日)、このブログにて記事にさせていただきました、高梨耕一郎先生のデビー4作を読み終えました。
こんなに早く読み出したのは、もちろん、ご本人様からコメントを戴いたご縁があるからですが、それは最初の1冊を読み始めるきっかけがそうだっただけ。オビに「片平なぎささんも一気読み!」とありましたが、読み始めて、まさにその気持ちが分かりました。
まず1冊目は、勤め先の店でイチバン在庫の多かった(イチバン配本数が多かった)双葉社。ふむふむ、と読み出したのですが、終盤に近づいて「ああ!読み終わってしまう!」と思ってしまった時にはもうカンペキ、4冊とも初版でゲットしておきたい気持ちになってしまいました。読み始める時は全て自店で買うつもりだったので、追加注文した分が入荷してからでいいや、と思っていたのですが、そんな時間待ってられない気持ちにさせられました。しかも追加だと、2刷になってしまっているかもしれません!!それはイヤ!
と、もうなりふり構わず、休日、スッピンのまま電車に乗って大手書店に行き、他3冊を買ってくるほどにハマってしまいました。私は謎解きにハマるタチではあまりないので、ともかくもこの「神尾一馬」というキャラクターにハマったのですね。よく年配のおばちゃま達が「光彦さんの新作、出た?」と言ってあのシリーズを買いに来ているその気持ちがよく分かるようになりました。
私も「一馬ぼっちゃま」の活躍がもっと見たいです。楽しみです。お店でも、店長が何を言ってこようが平積みし続けようと心に決めました。ええ、もう決めましたとも!!「年末・年始のお供にいかがですか?」と大プッシュです。
あ。ここでこれから読み始める方に一つオススメを。
このシリーズ、少なくともこの最初の4冊は、順番があるようです。各巻の解説で、その順番がハッキリと明かされています。
①『横浜鎮魂曲殺人旅情』(幻冬舎)
②『京都 風の奏葬』(講談社)
③『入谷・鬼子母神殺人情景』(光文社)・・・「鬼」の字、本当は点抜きの字です(実物参照)
④『加賀埋蔵金伝説殺人秋景』(双葉社)
私は気付かずに4番目から読んでしまいましたが、まぁ問題なく読めることは読めるのです。どこから読んでもすんなり入れる「旅情ミステリー」ですし。ただ、せっかくなら順番どおりに・・・と思うコレクターはいるハズ!かく言う私はちょっと悔しい思いをしました。最初に読んだ④で気付いて、他3冊は順番どおりによむことができましたが。今後続編が出たときは、出版社にこだわらず、シリーズの順番で本屋の棚に並べておこうかと考えています。背表紙がばらばらで気になりそうではありますが。
こういったジャンルの作品で順番があるって、めずらしいんじゃないでしょうか。木谷恭介の「宮之原警部シリーズ」は、どうやらうっすら時間の経過があるみたいですけど・・・。(一度、本文で触れられる時間説明をもとに、シリーズの各作品を時間軸通りに並べてみようとして挫折した思い出があります)
ともかくも、これはまさに新たな「定番」の登場な気がしてます。(贔屓目ではなく。本屋の目で見て、そう思います)
今からもうすでにドラマ化が楽しみです。(これはファンとしての楽しみ。一馬ぼっちゃま役を誰がやるのか、わくわく)
早く次回作が読みたいです~~~!!・・・先生、お待ちしてます!!!