たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

奈良倉富士はかろうじて間にあったが、その後が続かなかった。

2021年10月22日 | 富士山見物
◎2021年10月21日(木)

 21日は天気が終日良さそうだったので休暇をとったが、どこに行くかギリギリまで決めかねていた。当初は草津の滝見に出かけるつもりでいたが、つい数日前に冠雪した富士山の画像を見てしまったのがいけなかった。滝見と富士山見物で迷った。富士山については、今はどうしても大月市秀麗富嶽十二景を基準にしてしまう。自分の記憶では、まだ行っていない山が四山ある。奈良倉山、岩殿山、九鬼山、御前山。九鬼と御前はセット歩きになるし、岩殿はそのついでに寄ればいい。スリルを味わうことなく登れるコースもあるようだ。後二回、大月に行けば済む。さっさと済ませて大月十二景から開放されたいものだ。
 草津の滝見の方は、実は16日の土曜日に草津に向かったところ、前橋を過ぎてから雨がパラつき出し、東吾妻町に入ると本降りになって引き返していたので、今回は三度目の正直と意気込んでもいた。昨日の天気予報では行くのに何ら問題もなかった。
 結論を出したのは今朝だった。GPV気象予報では、草津周辺は明け方まで雨。それ以降は曇りから晴れ。行こうと思っている滝までは背丈のヤブ漕ぎらしいから、全身が濡れるだろう。片や富士山ライブカメラを見てみた。まだ薄暗い中で、どこからの富士山もくっきりシルエットになっていた。これで富嶽十二景に決まりということになったが、YamaYama GPVで確認すると、どうも昨日チェックした際に比べて、午後から周辺の雲量が多くなっている。GPVでも次第に白くなっていく。こうなると、早いとこ富士山が見られる松姫峠からの奈良倉山しかなくなる。
 前置きがどんどん長くなる。十二景は11月以降の休日に行くという前提があった。今月いっぱいはETC割引が効かないからだ。そうなると、奈良倉山の最短ルートの松姫峠は混雑で車が置けるかどうかが怪しくなる。鶴峠には駐車スペースは3台分あるとのことだが、鶴峠に戻るしかなくなるからこれはダメ。そこで考えたのが、道の駅こすげから鶴寝山に向かって南に延びる主尾根。地形図で見る限り、上部は針葉樹帯ながらも緩い。これで奈良倉山まで行き、帰路は狩場山、大マテイ山を経由して道の駅に戻る。そのつもりでいた。だが、雲の様子をこうしてチェックする限りはそんな悠長な歩きに時間をつぶせそうもなく、行きました、見えませんでしたでは笑えもしない。速攻で行くしかなく、最終的には楽チンコースの松姫峠まで車を乗り入れることにした。そのため、高速代の節約を兼ねて軽で行った。むしろそれで正解だったかもしれない。上野原ICで下りてから、まもなく狭くてクネクネした道がずっと続いたし(現在、大月側から松姫峠に向かう道は通行止めになっている)。帰りはこれが嫌で、青梅ICまで一般道を使った。
 以上、長い前置きだったが、運転時間も含めて長いわりには、実際に歩いたというか滞在した時間は2時間程度のものだった。せめて牛ノ寝あたりまで行こうかと思ったりしたが、富士山が見えないのではだらだら歩いていても仕方がなかった。
 その程度の歩きだったから、特筆すべきものは何もなく、奈良倉山では富士山を見られたが、鶴寝山では隠れ富士になっていたというだけのこと。まして1300mの標高では紅葉もまだまだ先。ヤマレコやYAMAP風に写真の羅列だけで終わらすことにした。

(松姫峠から)


(大月側は通行止め)


(駐車地。自分が準備している間にもう帰って行った車があった)


(奈良倉山へはここから入るのだが。9時11分)


(まさに林道。「多摩川源流トレイルランコース」とあった。スバルが主催するトレラン大会があるらしい)


(標識があったので、ここから左に林道を離れたが、先でまた合流した標識には「回り道」と記されていた。「巻き道」と「回り道」とはどう違うのだろう)


(回り道は作業道風)


(林道に合流し)


(林道歩きになった。確かに回り道だったようだ)


(ここからまた林道を離れる)


(登山道ぽくなったが傾斜は緩く、距離は短い)


(山頂のようだ)


(やはり奈良倉山山頂。9時42分。まだ30分しか歩いていない)


(展望所。富士山スポットはここしかなく、広くはない。いろんなアングルから富士山を撮るのはまず無理。富士山が見えているのにコンデジでは写っていない。こんなものかも)


(雲がかかっているが、まずは満足な部類だ)


(少しアップで)


(さらに大きく)


(苦し紛れに富士山を左に寄せたが、せいぜい3mほどの移動)


(やはり、これが無難か)


(どアップは好みではないが、撮りネタがない。山頂に雲がかかり始めている。車で松姫峠に向かう時、東側の空は雲だらけだったが、それが西に移動してきたようだ)


(すっきりしないままにおさらば。これが本日最後の富士山になった。結局、展望地は狭くて一方向からしか撮りようがないから同じような写真を並べたに過ぎない)


(この標識が気になった。後で調べると、坪山周辺の紅葉はきれいらしい。富士山の下半分は山に隠れて見えないようだ)


(これをバックにセルフ写真を撮って奈良倉山を後にする。9時57分)


(戻りはずっと林道歩きにした。決して苦にはならない。のんびりと歩けるが、回り道よりは登りがつらかった感じがした。逆歩きなら楽だろう)


(途中で。隠れるのは時間の問題だ。東側から雲が流れて来ている。奈良倉山に着くのが30分遅かったら、確実に見えずに嘆いていたろう)


(紅葉はまだまだ)


(駐車地に戻る。10時24分)


(松姫峠から富士山はすでに見えない)


(標識は「牛ノ寝 大菩薩峠登山口」とある。とりあえず鶴寝山には行く。その先は行ってから考える)


(先行者がぶらぶらと歩いていた。こちらもまた緩い。ここまで、駐車地で準備している時に下って来たオバチャンと奈良倉山の山頂下で下りのオジサンと出会っただけで、他にはだれとも会っていなかった)


(ここは左に行き、右から戻ることになった)


(ようやく見つけた小さな秋)


(ここが、本日唯一のきつい登りだった。笑)


(鶴寝山山頂。10時44分)


(下だけが見えた。上は雲にすっぽり)


(ここからの展望は奈良倉山よりはマシだろう。展望スペースは奈良倉山の倍はあった)


(この先に行っても、富士山はもう見えないだろう。西側の鞍部から別ルートで戻ることにした。晴れているのにもったいないが、富士山見えなきゃ意味がない)


(鞍部の標識。大菩薩峠方面へ)


(この先は明瞭な道ではなく、積もった落葉に薄い窪みが続くだけで、それもあちこちにある。薄暗い時に一歩踏み外すと、果てしなく迷うことになるかもしれない。テープはある。ここで、凧のような物を持ってうろうろしているオッサンと出会った。何をしようとしているのか聞きもしなかったが)


(ここからまた松姫峠方面に行くが、そちらには「巻道経由」とある)


(巻道方面にはテープも何もない)


(向こうからやってきて、この社の前で正面左に折れる。右にも道があるが、そちらには「この先行止り」とあった。お神酒が供えられている)


(こんな斜めの道が続く)


(こうなると、強風でも吹けば踏み跡も消えるだろう)


(ここで上りの道に合流したが、二輪草コースの標識は見かけなかった。ここでジイチャンが二人、世間話をしながら休んでいた)


(数週間後にはきっときれいだろう。ここはずっと広葉樹だ。ただ、中身のない栗のイガやドングリもかなり見かけたから、熊には要注意かも)


(松姫峠に戻った。11時25分。ここには「降車専用」となっているが、調べると、昨年から一日一本のバスも運休になっているようだ。それもそうだろう。大方が途中の鶴峠から入って道の駅こすげに下り、小菅の湯で汗を流すのが定番歩きだ)


(もはや富士山の影も形もない。回復するとは期待もしていなかった。前述のように、車で来る途中の狭山インター近くで見た空は、富士山は見えながらも東側が全面的に雲に覆われ、青空はなかった。それが西に移動しているからには、今日はもう無理だ)


(そして、今回の歩き図。載せるほどのものでもないが、一応は7.5kmほど歩いていたので)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

 ということで、奈良倉山からの富士山は<済>となったが、家を出たのは6時を過ぎていた。せめて5時に出ていれば、奈良倉山はおろか、さらに西の鶴寝山からもすっきり富士を望め、満喫できたかもしれない。大月富嶽はラスト一回歩きに期待することにしよう。ただ、この時期なのか異変なのか、前日の期待も当日になればコロッと変わる。天気の読みもまったくできない状態が続いている。
 山中でスマホを見ることはできず、道の駅こすげで富士山ライブカメラを確認すると、どこからの画像も、10時までは富士山が見えているのに11時には消えていた。

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