たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

(足利)越床峠周辺ブラブラ歩き

2017年02月27日 | 近所の栃木県の山
◎2017年2月24日(金)

樺崎八幡宮駐車場(7:50)……雷電山157.3m三角点(8:40)……足利鉱山ピーク(10:05)……越床峠(10:23)……255.6m三角点(11:13)……城山(11:28)……駐車場(11:45)

 土日が出勤となったので金曜日の歩きとなったが、今週に入ってから、首から指先にかけての痛みが再発し、寝返りもきつい状態になっている。ちょうど一年前にも同じ状態になり、病院をあちこち回り、最終的にはペインクリニックで改善した。今度も早いうちにペインクリニックに行っておいた方がよいだろうと、金曜日は通院優先にせざるを得ず、山歩きはその合間のことになる。取れる時間も少なくなってしまった。
 実は、でんさんから、越床峠の旧トンネル跡の探索を暗に提示されていたこともあって、その探検にでも行こうかと思ったりしたが、それだけでは何とも寂しい。ついでに回るとすれば、未踏区間の越床峠と北の255.6m三角点区間か。当初は大小山の北側一帯を含めて歩いてみようとも思ったが、ストリートビューで見ると、道路沿いにはフェンスが続いているようで、これはボツにした。雷電山(157.3m三角点)経由の周回が無難そうだ。
 余談だが、この雷電山、この周辺には少なくとも他に2つの雷電山があるようだ。塩坂峠南西尾根上の220m級ピークと寺久保山の南。それぞれにいわれはあるのだろうが、こう雷電山だらけになると、口頭で説明すると混乱してしまいそうになる。

(樺崎八幡宮から出発)


(結局は避けた国道沿いの歩きになってしまった)


 樺崎八幡宮の駐車場に車を置き、車道歩き。今日はかなり冷たい強風が吹いている。地図を見る限り、そのまま国道に向かい、国道沿いを歩けばいいのはわかっているが、それを避けたいがために迂回した。これが余計な歩きになり、途中で歩いている方向がわからなくなったり、あらぬ方向に行ってしまったりと、しまいにはGPSと地図を照合する始末になった。早々にムダな時間を費やしてしまった。

(ここから。もう尾根は見えている)


 結局、騒音の国道わきの歩道を通って寺に出た。門には蜜蔵院とある。この先にある神社マークのところから取り付きたかったが、すでに路地に入り込んでいて、この先に行くのもどうかと、目の前にあるヤブっぽい斜面を登った。すぐ尾根に出るはずだ。

(神社らしき建屋)


(しっかりした道)


(市街の展望は良好。富士山が見える)


(石祠)


 滑る斜面を登るとあっさりと尾根に出た。しっかりした道が通っていた。右下には神社のような建物も見えている。この道は使えるのか。尾根からかなり外れてはいるが、迂回しながらも上に向かっている気配。これを追って登ると、ベンチが転がり、石祠のあるところに出た。石祠は下の寺で設置したようだ。ただ、石門は「蜜」の字になっていたが、石祠に彫られた文字は「密」になっている。展望は良い。富士山も見えている。じっとしていると寒いので、先に行く。

(255.6m三角点。雷電山)


 255.6m三角点に着いた。足利百名山雷電山の山名板が置かれている。周囲は木立とヤブで、展望はさっきのところの方が良かった。しっかりした道もここまでで、あとは小道になった。
 左はゴルフ場。そのヘリを歩いている。意外に起伏が多く、岩混じりにもなった。歩行に支障があるようなものではない。浅間山も見えてくる。風が強くなければ気持ちよく歩けそうな尾根だ。それでいて、汗が出てきて、身体が冷え込んでくる。

(こんな感じだが)


(こんな岩も出てくる)


 189m標高点通過。ここを歩かれた仮面林道ライダーさんの記録を後で拝見すると、ここに標高板が置かれていたらしい。これには気づかなかった。もしくは飛ばされたのか。
 南からのハイキングコースに合流した。この先越床峠までは、以前、長林寺から大坊山に行ったので、歩いたことはある。ハイキングコースに入ったところで、こんな風の強い平日に出会うハイカーはいない。

(ハイキングコースの歩き)


(大坊山)


 次第に早いとこ済ませてしまいたいという思いが出てき、自然に足も速まっている。ベンチのある小ピークは素通りし、大坊山が右手近くに見えてきても、行ってみようかなといった気持ちすら起きない。とにかく寒い。

(変化はある)


(鉱山のピークへ)


(鉱山ピーク)


 足元が不安定なところを通過していくと、先に足利鉱山のピークが見えてきた。あそこを登る気にはなれず、迂回路を歩くつもりでいたが、その迂回路の標識が「シルバーコース」となっていたのでヤメにした。せめてただの「迂回路」や「楽チンコース」標示だったらためらいもしないが、シルバーコースでは足も止まってしまう。仕方なくピークに向かった。
 やはり風がビュービューで、ロープが張ってあるから何とか救われるといった感じだ。そそくさと下ったが、ここは見晴らしが良いところだ。下りかけると、しばらく焼け焦げた臭いが続いた。鉱山は稼働しているから、そこから発する臭いだろう。

(山頂番屋)


(ここを逆に歩いたらきつかった記憶がある)


 無人の山頂番屋をうろつき、越床峠に向けて下る。途中、「ちょいやさしいコース」なる迂回路標識を見かけた。このレベルなら迂回してもいいかなという気にはなるのだが、シルバーでは烙印を押された気分にもなる。

(越床峠)


(閉鎖された旧道)


 旧道へのショートカットは素通りして越床峠。ここから先が未踏区間となる。標識には「現在地越床峠」とあるから、下の旧道上ではなくここが峠なのだろう。
 旧道に出る。時計を見ると10時23分。ここから未踏区間を歩いて八幡宮まで1時間半くらいだろうか。となると12時。病院の午前中の受付は12時半まで。去年行った病院は足利にある。何とか行けるか。午後からだと受付も3時からになって時間のムダ遣いになる。これなら午後からは映画も観に行けるだろう。先日映画に行って予告を見ながら、これ観たいなと思った映画がある。スマホで上映時間を確認すると楽勝のようだ。
 ということで、トンネル跡の探検はキャンセルしたが、ここは全体に薄暗く、陰気な雰囲気になっていて、この周辺をうろうろする気にはなれないなといったところもあった。日を変えて出直そう。ただ、夏になれば、青葉でさらに薄暗くなるかもしれないなぁ。こんなスポットに興味を持つ人はいないだろうし、自分とて積極的に見たいわけでもない。たまにそんなのもアリかなといった程度のものだ。

 ここから先の尾根に取り付くのに、瀑泉さんとでんさんとのコメントのやりとりがあったのを知っていた。確か左に行って右とかということだったな。ちょい左に傾斜の緩そうな、踏み跡もありげなところがあったが、もっと楽なところがないかと、倒木を潜って先に行くともうゲート。やはりあそこしかないか。

(未踏区間の歩き)


 戻ってちょっとヤブめいたところを上がると、右下から明瞭な踏み跡が上がって来ていた。この感じからすると、この踏み跡の出どころは左ではなく右からのような気がするが。まあいいやと先に行く。

(振り返って。足利鉱山のピーク)


 足利鉱山のピークが遠ざかり、下に鉱山の敷地が間近に見えてくる。重機が動いている。この辺は焼け焦げの臭いが強い。風があるから強いのか、もしくは、風が強いからいつもより弱いのか。振り返ってピークを見ているうちに、先月鳩の峰に行った際、こちら側に威圧感のある2コブの山が見えていたが、あれはやはり鉱山ピークだったか。そうではないかなと思ってはいた。

(最初の石祠が見える。峠になっている)


(2基目)


 ここもまたのんびり歩きにはよい尾根道だ。少なくとも風がなければの話。展望もいい。
 越床トンネルを真上を通過して一つ目の石祠。ここは峠のようになっていて、西側に踏み跡が続いている。馬坂という地区に続いているのか。石祠の文字は読み取れない。
 次の石祠は小ピークの上。側面の文字で読み取れるのは「●野領 赤見村」だけ。だれが納めたのか、中に焼き物の像が入っている。主意違いの仏像を無理に入れなくてもいいのになと思うのだが。

(255.6m三角点)


 岩が出てきて255.6m三角点に到着した。予定区間はこれで歩いた。この先は、城山に向かって、北西尾根を下れば近道か。三角点石標に腰かけてタバコを吸っていたら、突然、後ろから声をかけられた。「コンニチワ」。心底びっくりした。2人組のオッサンハイカーだった。まさかこんな日に同類がいようとは。
 お二人、樺崎八幡宮から塩坂峠に出て、下っている途中だったらしい。自分の下るコースを聞いてきたので、上りでの使用があるので説明したが、彼らはどうも、最初に見た例の石祠のある峠から下るようだ。駐車場で一緒になったら、様子を聞いてみるつもりでいたが、会うことはなかった。

(城山)


(終点ゲート)


 城山から北西の尾根の様子を見にいくと結構なヤブになっていた。時間が迫っている時にヤブで真っ白けになっているわけにもいかず、踏み跡をそのまま下り、集落に出てから八幡宮に急いだ。ほとんど急ぎ足になっていた。

(道端で)


 4時間の慌ただしいハイクだった。しかし今日は寒かった。先日、社山に向かった時も強風にあおられた。あれも金曜日だったか。
 病院には間に合ったが、すんなりと診察ということにはならず、終わった頃にはすでに映画どころの時間ではなくなっていた。

(今回の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

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足利鉱山 (ハイトス)
2017-02-28 19:07:05
4時間の散策には丁度よいコースかと。
半日の猶予の時は歩いてみようかな。
天気は良さそうでしたが寒かったですか。
ゴルフ場をぐるりと回るというパターンはこの界隈で良く見かけますね。
シルバーコースは確かに抵抗がありますね。
何歳ぐらいからをシルバーと言うのでしょうかね。
自分も全体採らないですね。w
Unknown (でん)
2017-02-28 20:03:32
こんなルートで歩くのもありなんですね。
私では思いつきません。
越床峠の瀑泉さんとのやり取りもシッカリ覚えていてくれたみたいですけど
私の説明がぜんぜん足りなかったみたいで役に立ちませんでしたね(笑)
縦走路から旧293へ下りたら左で、ゲートも越えた先を右なんです。
でもこの順路で行くと尾根の末端からとはならないのですよ。
シルバーコースを意識すること自体が認識があるってことですね。
私は何とも思わずにシルバーコースも歩きますから(笑)
ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2017-02-28 20:37:54
ハイトスさん、こんにちは。
私の4時間コースは、ハイトスさんにはゆっくりランチ付きの4時間コースかと思います。
このコースはチョイヤブ付きですから、少しばかりの刺激は求められますよ。ただ、どこの山に登ったかとなると、足利鉱山のピークでは寂しすぎますから、せめて大坊山プラスで設定された方がよろしいかと思います。大小山を加えたのでは6時間コースになってしまうでしょうし。
当日は風は強いし、寒い。さらに汗をかいたので身体が冷えましたよ。風のない日を選んで時間つぶしを楽しんでください。
シルバーコースにかなりの抵抗があっても、電車のシルバーシートには空いていれば、何も抵抗なく座ってしまう。こんなものかと思います。
ゴルフ場をぐるりと回るといっても、ここはさほどゴルフ場には接近していないし、見下ろしながら歩くというわけでもないし、あまり嫌な感じはしませんね。
でんさん (たそがれオヤジ)
2017-02-28 20:38:23
でんさん、こんにちは。
私の場合、何でもありですね。押しつけのコースを歩くのなら、せめて前後に色を付けてみたいといったところでしょうか。
今回はあまり色を付けられませんでしたが、風がさほどでもなく、病院の件もなかったら、トンネル跡探索が彩りになったかと思います。いずれそちらは改めてということで。
越床峠の件、そうなんですか。ゲート越えですか!? そこまで広範囲にはとらえませんでしたよ。でも、尾根近くになって、右から明瞭な踏み跡はあるものの、左から合流する踏み跡には気づきませんでしたけどねぇ。こうして一度歩きましたから、また歩くと言いうことはないような気もしますけど。
シルバーコース、やはり、私の場合は、何だか、ストックならぬ杖をついたジイチャンがよいこらしょっと登ってきて、これはいいやと入り込むといったイメージに近いものがありますから。もっとも、考えれば、男坂も女坂の分岐も接した時と同じようなものなのでしょうね。
Unknown (ふみふみぃ)
2017-02-28 23:07:48
大小山の辺り、越床峠から西は全く歩いてないので参考になりました。
越床峠、私は北から尾根の末端へと適当に下りましたけど、末端に行かずに西側に並行する道に下りれるかもなと思いました。ゲート越えするとそこに行くのかなと。
私は疲れた下りだったら何食わぬ顔でシルバーコースも入る気がします(笑)。
Unknown (瀑泉)
2017-03-01 00:17:48
それにしても,寺久保山手前の雷電山は,一応,佐野ということになるんでしょうケド,足利界隈は雷電山が多いですネ。他にもガッチン山の上の雷電山や一色雷電山など,よほど雷が多いみたいで。
ところで,たそがれオヤジさんに言うのも変な話ですが,でんさんが教えてくれた越床峠の件は「ゲート越え」だったんですか(驚)。どうやら記事を拝見すると,たそがれオヤジさんと自分が登った処はほぼ同じだったようで,尾根に上がると右に明瞭な踏み跡が続いていたのですが,復路でそれを辿ったら越床峠から旧293に降りるルートの東側(越床峠から旧293に降りて右側)に出たんですよ。
それと,2つ目の石祠の中,あれ法衣は纏ってましたがお不動様じゃありませんでした。仏像では無かろうと思っているのですが。
シルバーコース,大小山の主脈縦走ついでの大坊山往復では,時間も限られてたし足にも来てたので,ありがたく利用させていただきましたヨ。
まぁ,大坊山から戻りでは,一瞬,鉱山ピークに寄ることも考えましたが,楽をさせていただきました。
まぁ,雷電山を歩くのも良さそうだし,いずれ登らせていただきますヨ。
ふみふみぃさん (たそがれオヤジ)
2017-03-01 09:40:46
ふみふみぃさん、こんにちは。
越床峠の東側はふみふみぃさんの記事でイノシシ天国であることは知りましたが、その大小山とに囲まれたデルタ地帯の東側の尾根を当初は歩くつもりでいました(210.9m三角点のあるところ)。そこと未踏区間の組み合わせだったのですが、取り付きがストリートビューではフェンスが続いていましてね。時間がとれない時の改めての課題ですよ。
シルバーコースも、若いうちは何食わぬ顔をせずともに通れますけど、年相応だと、変なところでムキになったりするものですよ。
そうそう。例の足尾の大平山途中の三角点へのルートですが、私、てっきり、松木川側から登ったとばかりに思っていました。安蘇沢林道側から登ったのですね。あそこからならフェンスもありませんね。失礼しました。
瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2017-03-01 09:41:27
瀑泉さん、こんにちは。
雷電山という名称は、地域性からしてやはり雷に由来するのでしょうか。「やまの町桐生」のリストをみると、ざっと20座ほどありますね。うち、足利佐野には4座ですか。こうなると苦し紛れに地名を頭に付けて●●雷電山とするのもうなずけるところです。
越床峠越えの件ですが、でんさんのコメントでもやはり瀑泉さんにはしっくりとこなかったようですね。確かに、ゲート越えとなるとかなりの先になりますからね。基本、国道脇に駐車して、旧道を登って来るハイカーが多いでしょうし、そうなると、目に付く登山口になっているのかもしれません。明瞭な踏み跡はやはり東側に下っていましたか。そうだろうなと思っていたのですが。尾根を忠実にとなると、適当にということになるのでしょうけど。
あの石祠の中の像ですが、私、見たところ怒髪天になっていたのでお不動様かと思ったりしたのですが、どうなんでしょう。ああいう石祠というのは、中に納めるのは御札とかじゃないですか。像が納まっているのもたまに見かけることもあるのですが。光沢がありましたから、新しいものでしょうね。
シルバーコース、皆さんにいろいろとご意見があるようで。私はそこまでたいして疲れもせず、ただ風が強くてまいったなと思いながら歩いてきましたので、できればさらに風があたりそうな鉱山ピークは避けたかった。「シルバーコース」の名称は、私には障害物のようにも見えましたよ。そこまで言われずともに、まだまだ歩けますよとピークに向かった次第ですわ。

シルバコンパスのほうは、 (みー猫)
2017-03-02 21:46:29
信用して使ってますが、コースのほうでしたか。確かにそこを通りがかって意識したクチです(笑)…ああいうのはどうもバロメーターのたぐいのようで、常連さんでは話題になりそうな……意にも介さないとおっしゃる方は、心に余裕があるんだなあと羨ましく思いました。
みー猫さん (たそがれオヤジ)
2017-03-03 07:58:17
みー猫さん、おはようございます。
シルバコンパスですか。あれならシルバー向けというわけではないでしょうから信用しますわね。
みー猫さんのおっしゃる通りですよ。普通、意識しますよね。皆さんのコメントを拝見すると、気持ちの余裕があるんだなとも思ってしまいます。
でも、それを意識し過ぎて、ムキになって直登するというのもまたおかしな話ではあるのですけどね。

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