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カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

ジガーカップを用いたカップ&ボール

2024-08-12 20:47:00 | カップアンドボール

 ご存知の方も多いかと思いますジガ―(jigger)とはお酒の液量を表す「単位」だそうです。「1ジガ―」は1.5オンスで約45ミリリットルが規定値ですが、イギリスでは1ジガーは2オンスとされているそうです。国によって違う単位って、単位の意味が無い気がしますが(;^ω^)。他にもウィスキーの量を表す単位(用語)として、「シングル」「ダブル」というのがあり、「シングル」1ジガ―(1.5オンス)はシングルとダブルの中間くらいの量になります。このジガ―を計測する容器として「ジガーカップ」があります。容量の異なるカップが上下の対になっているものが基本で、一般的なサイズとしては30ミリリットルと45ミリリットルだそうですが、15/30の組み合わせや30/50の組み合わせのものなども販売されています。今回はこのジガーカップを使ったカップ&ボールについて、いくつか紹介します。

<Jiggernaut by Mark Jenest>

 たしか、20年くらい前に、Mark Jenest氏の「Miracles While-U-Wait」というDVDが販売されました。このDVDの中に、このジガーカップを使ったカップ&ボール(と言っていいのか少し微妙ですが)の手順である「Jiggernaut」の実演・解説がありました。私がジガーカップを使った手順を見たのはこれがはじめてでした。氏は80年代からこの手順を行っていたという記述(か誰かの話)を聞いたことがあります(違ってたらご指摘お願いします)。もっとも古くジガーカップを使った手順を始めたマジシャンかもしれません。

 このDVDは現在もダウンロード版が販売されています。求めるものが何かによって感想が変わると思いますが、実用的な手順が入っている良いDVDだと思います。

Mark Jenest

You know Mark Jenest from his national television appearances and best selling magic products. Now, Mark performs and teaches his innovative routines in his firs...

Penguin Magic

 

 このDVDのJiggernautの演技です


この手順は、必要なものを含め、商品として販売されていました。私が持っているのは当時Hank Leeで購入したものです。久々に検索してみますと、現在もMagicSmithで販売されていました。ちなみにDVDの中で、この手順(商品?)の名前を「Jiggernaut」と命名したのはMagicSmithのChris Smith氏だとMark Jenest氏は話しています。私の購入した商品では紙に書かれた解説書のみでしたが、現在、MagicSmithで販売されている商品はオンラインビデオ付きのようです。

Jiggernaut by Mark Jenest

Step up to the bar, sit down and be prepared to be knocked off your seat! Mark Jenest has created an intoxicating, inebriating, innovative cup & ball rou...

MagicSmith

 

商品説明にありますが、セットとしては(本物の)ジガ―カップと偽物のオリーブ、ファイナルロード用のコルクが2つ入っています。ジガ―カップはギミックではないので、DVDで手順を知っている人にとっては道具を揃えるのは、偽オリーブ以外は難しく無いと思います(偽オリーブも普通のボールでも良いと思います)。お酒の場で演じると、より雰囲気のあるマジックになるのではないでしょうか。

 Brain Watoson氏のカップ&ボールを紹介しているページにもありましたので示します。

Cups and balls | Cups and balls magic - Jiggernaut

<JIGGERNAUT by DAN FLESHMAN>

 次に紹介するのは、DAN FLESHMAN氏が自分のwebサイトのお店で販売しているセットです。商品名がJIGGERNAUTであり、Mark Jenest氏の名前も説明に出てきているので、権利を得て販売していると思われます。道具のセット内容は同じ(カップ、コルク、オリーブそれぞれ微妙に違うと思います)ですが、こちらはDAN FLESHMAN氏の解説が付きます。下記で紹介するMark Jenest氏のとは少し違う手順が付くのではないかと思われます。商品ページを示します。なお、この商品は残念ですが、日本からは購入することができません…

JIGGERNAUT-Includes DVD with Dan’s Routine/Jigger, Olives & Corks – Dan Fleshman

恐らくここで解説されているだろうと思わる氏の手順の映像は見つけることができました。テレビ番組の一部でしょうか…


こちらは、マジックキャッスルでの実演映像です。14分50秒くらいから、ジガーカップの手順をしています。先程のテレビ番組と同じ手順ですので氏の手順として商品に付属している可能性は高いと思います。


流石DAN FLESHMAN氏ですね。複雑なことをせず、すっきりした手順だと思います。最後にコルク2つの出現に加えライム(?)を出現させています。完全に入らない大きさなのでインパクトは大きいでしょう(笑)

<That’s Nuts! by Danny Archer>

 Danny Archer氏のジガーカップを使ったカップ&ボールバージョンです。まず動画を示します。


この手順は氏のレクチャーライブ((Penguin LIVE)にも収録されています。

Danny Archer LIVE (Instant Download)

SPECIAL OFFER: Order Danny Archer LIVE TODAY and instantly download Danny

Penguin Magic

 

特徴的なのは、オリーブではなくチェリーを使っており、最後にコルクではなくピーナッツが出てくるというところでしょうか…。氏はマジックカフェで家族向けにするためにこのようにしたと書いています。また、恐らく今は既にやってないと思いますが、このマジックカフェの投稿当時(2009年)は個別で手順付きセットを販売してたようですね。

<THE JIGGER by Michael Kaminskas>

 これまでも何度か紹介してきたMichael Kaminskas氏が今年(2024年)に「THE JIGGER」という商品を限定品としてリリースしました。100個の限定品で既に完売しています。

THE JIGGER | mkprofessionalcups

For years people have been asking me to make a chopped version of a jigger. I

mkprofessionalcups

 

氏はこれまで、氏のサイトで、Jeff Case氏のジガーカップの手順と必要な道具をセットにした「Lemon Drop」という商品を販売していました。私はこの商品を購入しておりませんので、手順はわかりませんが、ギミックでないジガーカップを使った手順でPVをみるとDAN FLESHMAN氏と同じように最後にレモンが出てくる手順のようです。是非フル手順を見てみたいですね。再版されたら狙います(笑)

PVです。


一方で、今年発売された「THE JIGGER」はこれまでにない、Chop Cupタイプのジガーカップなのです!なるほど!これはさらに演技をより不思議にできそうな気がします。この商品には基本的な使い方やアイディアが説明された動画が付きますが、完全な手順等のは付きません、あくまでカップ(とオリーブ)の提供ということになります。とはいえ、基本的な扱いや、最後に液体を出すためのアイディアなどありがたい動画です。

 Michael Kaminskas氏はカップにせよウォンドにせよかなり品質に拘った方なので今回の商品もよくできています。日本製のジガ―を使ってくれているのもちょっとうれしいですよね。

 というわけで、今回はジガーカップを使ったカップ&ボールの商品を紹介しました。ジガーカップを使った手順は、スタイルとしてはいわゆるワンカップルティーンになりますが、ジガーカップの構造上、2つのカップが使えます。ですので、通常のカップで行うワンカップルティーンに比べ現象にバラエティを持たせることができるメリットがあります。さらに「THE JIGGER」のようにChop Cup機能を持たせることで現象の幅を増やすことができます。反対側へのロードが自然な形でできるのもよいと思います。また、カップの形状、サイズがコンパクトなのでポケットに入れて持ち運ぶことが楽で、営業などでテーブルを回るマジシャンにはありがたいのではないでしょうか。さらに、道具がジガーカップ、オリーブ、コルクと統一されており、お酒を飲む場などでは特にお洒落な気がします。以前紹介した、「スーパーシェイカー」や「Cocktail Surprise」と合わせて手順を作れるとさらに素敵な気がします(くどいですかね(笑))。バーマジシャンなどにはとても相性がいいと思いますが実際のところやってらっしゃるバーマジシャンの方とかいらっしゃいますか?(^O^)







Cups & Balls / Chop Cup Combination (SMALL / COPPER) by Morrissey

2024-07-05 15:01:00 | カップアンドボール

 Morrissey社製の銅製コンボカップです。

 Morrissey社はHerb Morrissey氏が1959年に氏のカップ、「Morrissey Cups」を作るためにカナダで設立したメーカーで、1964年、カナダのモントリオールのブルーリー通りにマジックショップをオープンしました。そして、1978年に、トロントに 2 つ目のマジック ショップもオープンしました。その後、モントリオールのお店を閉鎖し、2013年にトロントのお店も終了し、54年間のマジック用品製造・販売に終止符を打ちました。

 製造したマジック商品の種類は最終的には多くありましたが、カップ1種類から始めたところが素敵ですね(笑)。そして、そのカップは、お値段以上の価値を認められ、世界の多くの国で販売されることになりました。後に出たポケットサイズのチョップカップも世界的ヒット商品だと思います。

 Morrissey社といえば、以前、Morrissey社製のヒンズーカップを紹介しました。

DPグループのヒンズーカップ(モリッセイ製) - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

ヒンズーカップが続きましたので、ついでにもう1つ紹介します。先に紹介した2つのカップは現在国内での購入は難しいですが、こちらは現在国内で購入できる商品です。真鍮製...

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 このヒンズーカップはDPグループさんから販売されていましたが、今回紹介する銅製のコンボカップもDPグループで販売されていたものです。このカップは先日メルカリで購入しましたが、実は私が90年代アマ―氏のビデオを見てカップ&ボールを行いたくなり、最初に買ったのがこのカップでした(コンボではなかったような気がしますが…)。当時はまだ今ほどインターネットでの買い物が簡単にできなかった時代でしたし、国内のお店でカップ&ボール用の銅製カップなどどこで販売されているかわからない中、DPグループさんのカタログで見つけて、手が届くお値段だったので購入しました。写真にあるようにカップ内にカナダを象徴するシールが貼ってあったのが印象的でした。

 いつまでDPグループさんがこのカップを輸入されていたのかは不明ですが、今では、もちろん販売しておらず(Morrissey社が無くなってますしね…)以前紹介したPMカップ&ボールなど、オリジナル商品を販売されています。

PM カップ&ボール(銅) by DPグループ - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

ディーピーグループから販売されている銅製のカップです。日本のマジックメーカーで金属カップを量産しているのはこのDPグループさんのみではないでしょうか…。PMカップ&ボ...

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 Morrissey社製の商品は今ではなかなか入手できないのですが、Magic Supremeという会社がMorrisseyの製品をいくつか保有しており現在でも販売しているようです(ただし私は利用したことがないので信頼性に関しては保証できいませんが…)。

The Morrissey Collection Archives - Magic Supreme

Morrissey Magic of Canada - the last stocks of original products.

Magic Supreme

 

 このサイトを見つけて、はじめてMorrisseyカップは2サイズあり、私が持っているのはSMALLの方であると知りました。カップのページです。

Cups & Balls / Chop Cup Combination (SMALL / COPPER) - Morrissey - Magic Supreme

Slightly smaller than the original cups and balls by Morrissey magic, this copper finished combo set will look great in anyone's magic kit.

Magic Supreme

 

 このページにわかり易いサイズ付きのカップの絵があります。この絵にあるように、Morrissey Cup(SMALL)は口径(外径)が67mm、高さが70mmのシングルショルダービードを有するカップです。ポールフォックスに比べると口径に対してのサドルが大きいため、丸みの感じか少ない形です。口径が少し小さいせいか、Morrissey Cupは小さく、技法を行うのに扱いやすいという声もありますが、口径は小さいですが高さはポールフォックスとほぼ変わりません。最適なファイナルロード用のボールの径は55㎜~57㎜くらいで、Leo Smetsers氏のLeather Final Load BallやMike RogersのBaseballsあたりがよさげです。サドルの深さであるDIMPLEがあまりないのでサドルに乗せたボールの安定性は少し今一かなと思います。

 重さは通常カップが約70g、チョップカップが約120gとかなり差があり、持つとわかります(;^ω^)。観客にどういう形で改めを行うかに寄りますが、そういう気で調べない限りわかることは無いと思います。逆に演者にとっては、どれがチョップか持ったらわかるので混乱しにくいというメリットもあります。

 この前、フランク・ガルシア氏の記事の時に少し書きましたが、Morrisseyのカップには「Morrissey Mini Short Skirt Cups」というカップがあり、今回紹介のものよりサドルが小さくSkirtが短いタイプです。ちょっと珍しいカップで、先日e-Bayに出てましたが、あまり見かけないカップです。フランクガルシア氏がビデオでエレベータームーブを実演・解説するのに使っています。

フランク・ガルシア(Frank Garcia) - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

今回は「100万ドルの手をもつ男(TheManWithTheMillionDollarHands.)」がうたい文句のアメリカのマジシャン、フランク・ガルシア(FrankGarcia)の紹介です。プロマジシャ...

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 さらに、このカップは、Al Schneider氏も使っています。氏がこのカップを使っている実演映像を貼っておきます。手が大きいのでとても小さいカップに見えますよね(;^ω^)。Al Schneider氏についても将来記事がかけたらなと考えています。


という事で、カナダのMorrissey社製カップの紹介でした。




















Cups and Balls (Medium) by Jimmy Fan

2024-04-29 23:19:00 | カップアンドボール

 以前、紹介したJimmy Fan氏のUnreal Cups and Balls(Mini)のもう少しサイズが大きい版です。今回の商品タイトルは普通に「Cups and Balls」でカッコして「Medium」とあるだけですので、あまり自己主張がないですよね(;^ω^)。まずはPVです。


 商品セットの内容はカップが3つ、ボールが5つ、袋が1つです。

まずカップですが真鍮製のCNC加工で作られたカップです。1つがチョップカップになっているいわゆるコンボカップです。商品ページでは、高さ6.5cm、口径6.6cmと書かれています。重さはわたしの秤ではおよそ230gで結構重いです。チョップカップとノーマルカップは15g程の差がありますが、まあ気にならない差だと思います。

 Midiumと書いているように、少し小さめのカップですので、持ち運びも少しコンパクトになりますし、五太子さんのようにクルッと回すことがやりやすいサイズだと思います。いくつかの技法はやりやすいのではないかと思います。少し小さめですが、重さはしっかりあります。個人的にはもう少し軽くてもいいと思うくらいです。CNCのカップですので、スタックした時のぐらつきは少ないですし、カップ同士を合わせたときの音も澄んだ音が出ます。

 ファイナルロードのボールのサイズは少し小さめになります。テニスボールはもちろん、マイケル・アマ―氏のお店で購入したのゴムレモンも入りませんでした。適切なボールのサイズは50㎜~55㎜だと思います。私の持ってる中で最もジャストサイズだったのは写真のマイク・ロジャーのベースボールの大サイズでした。ビデオで出てくる赤い大きなボールはどこでかで入手できるのか不明です…。大きさ比較のため、同じ真鍮製CNCのカップである、Johonson CupとWONDER HOUSE'S CUPと一緒に写真をとりました。


ちょっと小さめなのがよくわかると思います。同じくらいのサイズ感かな?と思いましたのでベーコンマジックのCups and Balls Set(PCBセット)のカップとも比較してみました。

予想通り高さはほぼ同じでしたがちょっとPCBセットのカップの方が容量的に一回り小さいですね。形の特徴からも、Jimmy Fan氏のカップの方が(大・小共に)大きなボールを扱えます。より小さく行いたいけどミニカップまでいきたくないならPCBセットのカップは貴重なサイズのカップだと思います。Mediumサイズとしては共に良いカップではないでしょうか。私としてはこのサイズ感のスピニング加工のしっかりとしたカップが欲しいです。ちょっとCNCは力のない私には重すぎます(笑)あと、真鍮より銅が好きなので銅製もしくはステンレスで欲しいです(笑)

 次にボールです。革製の赤いボールが5つ付いています。4つのノーマルボールと、1つのチョップボールです。直径は22mmで少し小さめです。割と重みもあって扱いやすいボールだと思います。ただ、厚みの問題か硬さの問題か少し隙間目立つところがあることや、留めている糸の範囲が大きいところが気になる人もいらっしゃるかもしれません。このボール、実はアマゾンでも買えるみたいですので、少し小さめの革製のボールが欲しい方はご検討されるのもよいかと思います。

Amazon.co.jp: Magic Magic Leather Balls 0.9 inches (2.2 cm) / Leather Balls, Leather Baseball, Set of 2, Cup & Ball Magic Accessories, Magic Tricks, Tools (Regular Balls, 2 Pieces) : Toys & Games

 せっかく新しい革製ボールですので、手持ちの革製ボールと並べてみました。


全てわかった方もいらっしゃるかと思います(笑)。こうなると、チョップボールしか持ってませんが、Leo Smetsers氏のボールも入手して、比較してみたくなりますね(;^ω^)。チョップボールとチョップカップの「力」は普通な感じです。私はもう少しだけ弱い方が好みですが、標準的かと思います。ビデオのように時にはチョップカップのみとしてお使い頂くのもよいかと思います。

 Unreal Cups and Balls(Mini)を扱うお店は多いのに、なぜかこのカップを扱っているお店は少ないです。私も実はXでこぱさんに教えて頂くまで、このカップの存在を知りませんでした(こぱさん、改めてありがとうございます!)。

日本ではマジックファンタジアさんしか見つけることはできませんでした。あとは、今だけかもしれませんが、メルカリに出てたりします。

超高品質・コンビ・カップ&ボール(ブラス製)-マジックショップ マジックファンタジア

超高品質なコンボ・カップ&ボールのセットです!一般的なサイズよりも少し小さめなミディアムサイズのプロ仕様のカップです。とっても美しいデザインのカツプは...

マジックショップ マジックファンタジア

 

Unreal Cups and Balls(Mini)は、同様のサイズが少ないですし、豆などを出すギミックもよくできているので多くのお店で扱われているけど、こっちのカップは少し小さいだけなので、需要が無いと判断されたのでしょうね…しかし、個人的には、このサイズの本格カップはニーズがあるのではないかと思ってたりします。テニスボールが出せるカップはちょっと大きすぎるけど、Miniカップでは少し物足りない…というマジシャンもいるのではないでしょうか?このカップのサイズはそんな方にちょうどよく、コンボカップにもなってることや、カップやボールもしっかりしてますので真鍮製やCNC加工のカップが好きな方にはお勧めのカップの1つです。

関連カップ

<Unreal Cups and Balls>

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<WONDER HOUSE'S CUPS>

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Cups and Balls Set by Bluether Magic and Raphael(Large)

2024-03-30 22:02:00 | カップアンドボール

 Bluether Magicがリリースしたカップ&ボールセットです。いつものようにRaphael氏がプロデュースしているようです。とりあえずPVを示します。



 私がこのカップを知ったのはGINさんで販売されたからでした。

【お取り寄せ】Cups and Balls (パーフェクトバランス・カップセット) by Raphael and Bluether Magic-マジックショップGIN

※ご注文確定から1週間前後でのお取り寄せとなります。 他の商品と合わせてご注文の場合、本品入荷時の一括発送となります。テニスボールが入る、削り出しのカップセ...

マジックショップGIN

 

GINさんからこのカップが販売され始めたときに、まだ本家のBluether MagicのHPには商品は無く、なんでそんなことになっているのだろう?と思っていました。その後、今年の2月の後半ごろ、Bluether MagicのHPで販売が開始されました。GINさんで私は購入したので、まあいいかと思っていたら、Bluether Magicのサイトでは私がGINさんで購入したLargeサイズとは別に、MediumサイズとSmallサイズがあるではありませんか…。もう頼むしかないですよね(笑)。というわけで、3サイズ揃いましたので、紹介させて頂きたいと思います。Bluether Magicの商品ページを示します。

Cups and Balls Set by Bluether Magic and Raphael-Bluether Magic

Description: The Cups and Balls trick has remained a global cornerstone of magic for centuries. Mastered and refined by legendary magicians, this trick has be...

Bluether Magic

 

商品ページにありますように、かなりバラエティを揃えてきました。まずLargeサイズにはステンレスと真鍮の2種類の素材があり、それぞれに対して、その素材だけで作ったカップと中をマットブラックで塗ったカップの計4種類があります。一方、MediumサイズとSmalサイズには真鍮素材のカップはなく、ステンレスのみですが中は通常とブラックマットの2種類があります。まあCNC加工ですので、3Dデータがあればその正確な縮小版を作成し、縮小版データで削りだしを行う事で同じ形のミニカップを作ることは、スピニング加工で各サイズの作成用道具を用意する事に比べるとかなり容易だと思います。

 今回私はステンレスのMatt Black Innerを各サイズ1つずつ購入しました。このブログではサイズ別にカテゴリ分けしていることもあり、今回は「Large Cups and Ball Set」について紹介したいと思います。次回、Medium、Smallサイズの紹介をします。




 というわけで、今回はラージサイズの紹介です。同じHP上でも表記サイズが微妙に異なりますが、その一つに基づくとカップのサイズと重さは

Height 73.1mm x Width 76.8mm (mouth opening 68.4mm),Weight 260.6g(268g?)

とあります。

 カップはCNC加工で作られており、手作業で磨き上げられた表面はとてもきれいです。また重量感もあります。なんでこんなに重さが必要なんだろうと思いますが、ファイナルロードで中に非対称なものを入れてもそれが倒れることや、ひよこなどの生き物を入れることでロード後に勝手にカップが動くことがないことが利点だとHPには書かれています。確かにそうですね。またCNC加工なのでカップ同士を打ち合わせた時の音はきれいです。

 形に関しては、いわゆるポールフォックスタイプ(どこまでをPFタイプと言っていいかわかってませんが(;^ω^))で、テニスボールがちょうど入る大きさです。ショルダービードはジョンソンカップのように3本あり、トップにかけての傾斜が少し急でサドル(トップ)の面積が少し小さいです。つまり、通常のPFに比べて少し「尖った」感じです。このことは大きなロードボールをトップに置いたときに、カップに対してより大きく見えるため、不思議に見える効果があると思われますが、トップの面積が小さいため、3つトップにボールを置いてスタックしようとすると、対応できるボールがどうしても小さくなってしまいます。



実際、このカップに付属するボールのサイズは約7/8インチ、約22mmであり、通常もう少し小さなサイズのカップで使われるボールサイズとなっています。というわけで、付属のニットボールと、Barallel Vaseで使われているボール、マイク・ロジャー(7/8インチ)をトップに3つ置いた写真を撮影してみました。

とはいうものの、実は1インチのボールも多分使えると思います。後で紹介するTCCのMaster Cups and Ballsに付属するボール(HPでは27mmと記述)も3つ乗せた状態で何とかスタックできました。しかし、同じくTCCのチョップカップで使われている革製ボールは流石に3つ入れた状態でスタックはできませんでした(;^ω^)。なので、付属のボールがちょっと小さいと感じる方はもう少し大きなボールでも使えるボールはあると思います。

 ボールについて話が出たので、付属ボールについて書きます。付属ボールは直径22mmのニットボールなのですが、中にはゴムボールが入っており、重量感があります。ちなみにTCCのMaster Cups and Ballsに付属するボールも同じニットボールですがこちらは無垢材(solid wood)がコアになっているので、ゴム芯に比べると軽いです。ビデオにあるようにゴム芯なのでボールをテーブルの上ある程度の高さから落とすと跳ね返ってきます(だから何?とは聞かないで(;^ω^))。網目も細かく、重さもあるので、個人的にはこれまで扱ったニットボールの中では、最も扱いやすいニットボールだと思います。このボールは単体での販売も行っています。色のバリエーションがあるので興味のある方はHPで確認してください。20ドルです。個人的には、大きさのバリエーションがもう少し、例えば1インチとかあるといいのにと思います。

Small Balls-Bluether Magic

Each packet comes with four hand-stitched crochet ball, ideal for Cups and Balls magic and the classic Three Ball trick. The core is made of rubber, giving it th...

Bluether Magic

 

 カップに戻ります。このカップの特徴の1つとして内部がマットブラックにコーティングされています。これは、Bluether Magic と Raphael氏が出しているトミー・ワンダーカップのv2で行われた処理と同じであり、底にはRaphael氏のRが印刷(?)されています。内部を黒色にコーティングすることで、カップを上向きにした状態でボールを入れたときに反射でボールが見えることがありません。以前紹介したエルムズレイの手順などでこの状態が発生します。ちなみに、中が黒色になっているカップはこれまで紹介してきた中では、DPグループのPM カップ&ボール(銅)やCollectors' Workshopのカップがありますが、数は少なく貴重です。Bluether Magicのコーティングはとてもきれいです。使っていくうちにどれだけはがれていってしまうかはわかりませんが、もし剝がれてしまうなら、ちょっと見栄え的に良くないかもしれませんね。実際、私のCollectors' Workshopのカップは淵の近くのコーテイングが少し剝がれてしまってます。

PM カップ&ボール(銅) by DPグループ - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

ディーピーグループから販売されている銅製のカップです。日本のマジックメーカーで金属カップを量産しているのはこのDPグループさんのみではないでしょうか…。PMカップ&ボ...

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Cups and Balls by Collectors' Workshop - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

コレクターズ・ワークショップがリリースしたカップ&ボール用のカップです。何年にリリースされたか、正確な年を見つけることができませんでしたが、90年代後半から2000年...

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 ステンレスの削りだしカップといえば、以前紹介したTCCのMaster Cups and Ballsが最近リリースされてますよね。

Master Cups and Balls by TCC - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

TCCは毎年アニバーサリー商品をいくつかリリースしていますが、今年(2023年)の13周年アニバーサリー商品の1つに「MasterCupsandBalls」カップがリリースされました。リリー...

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評価も高いこのカップと少し比較してみます。重さは同じくらいです。形としては、Master Cupの方が口径が少し大きく、丸みを帯びた形となっています。ショルダービードは高さは同じくらいですが、本数が異なります。


あと、個人的にちょっと違うなぁと思ったのはリムのところで、Bluether Magicのカップはまるでスピニング加工をしたリムのような形をしつつ、それが途中で切れてるような感じ(すいません、上手く表現できていないかも)に対して、TCCのカップはマウスの底は「たいら」になっており、リムのところも角は丸まっているものの四角(立方体?)となっています。


形的にはこんな感じの違いですが、実は、スタックしたときの安定感はBluether Magicのカップの方が圧倒的に良いです。多少のぐらつきがあるのは普通ですし、それによって手順上困ることは無いと思うので、TCCのカップに少しぐらつきがあっても、それが問題点というわけではありませんが、Bluether Magicのカップはかなり安定しています。ボトムの面積の大きさは、ほぼ同じで、先に書きましたようにギリギリだとは思いますが、Bluether MagicのカップもTCCのボール3つをボトムに乗せたままスタックできました。

 もちろんどちらが良いか?はいろんな面での比較となるので一概に言えませんが、あくまで個人的な意見ですが、細かい作りとしてはBluether Magicのカップの方がよさそうに見えます。まあ、値段がTCCのカップは150ドル(購入時は100ドル以下)でBluether Magicのカップは200ドルなので、その辺は差が出てくるかもしれません(逆にTCCのあのカップを100ドル以下でGetできたのはラッキーだと思っています)。重さに差があまりないので、あとはカップの形の好みでの判断になるかなと思います。

 最後に、このカップの形を見たとき、以前紹介したWONDER HOUSE'S CUPSと形は同じだと思いました。実際比べてみるとほぼ同じでした。3Dデータをそのまま使ってるかもしれません。WONDER HOUSE'S CUPSは3つ中2つがChop Cupであるとか、ショルダービードとリムにエンボスライン(?)を入れてあるとか、スカート(Skirt)の部分にカップ&ボールを演じる人が彫ってあるとか、袋が革製で凝ってるなど、いろいろこだわりがあって450ドルしましたが、そのあたりのこだわりを取り、純粋にカップとしてこの形でリリースしてきたという感じですね。そのため大幅にコストダウンができて、半額以下の値段で提供できてるんですね。

WONDER HOUSE'S CUPS(Brass) by Wonder House & Bluether Magic & Raphael - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

前回紹介したTommyWonderCups&BallsSetを作成・販売しているメーカーのBluetherMagicから購入した「WONDERHOUSE'SCUPS」です。ちょっとややこしいですよね(笑)。...

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 というわけで。今回はBluether MagicのCups and Balls Set(Large)の紹介でした。私はPFのようにもう少しポテッとした形が好きなのですが、形が好みで削りだしのステンレスカップが欲しい!という人には、品質的にかなりお勧めのカップです。



Johnny Paul Cups (Steel, Bright Chrome) by Rings-N-Things Magic

2024-02-25 14:28:00 | カップアンドボール

 以前、Johnny Paul Cupsについては紹介したことがあります。

Johnny Paul Cups - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

JohnnyPaul氏のCupsです。と言ってもレプリカで本物ではありません。PeteBiro氏が本物を丁寧に測ってそれを再現したものです。Stevensmagicさんで数量限定で販売された時に...

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この商品はStevens Magic Emmoriumで数量限定で発売されたカップで、Pete Biro氏がJohnny Paul氏の本物のカップを丁寧に測ってそれを再現したものです。真鍮製です。

 このブログの中で、この商品はもちろん今は販売されていませんが、Rings-N-Things Magicで販売されていますと商品URLを貼り付けました。しかし現在は販売されていません。このカップを先日入手しましたので紹介したいと思います。

 その前に、前の記事でも貼り付けていますが、Johnny Paul氏の実演映像を示しますので、まだご覧でない方は是非見てください。


 まあ、トミーワンダー氏の手順以上に真似するのが難しそうなキャラクタが光るルティーンだと思います。

 さて、前回紹介したこのカップを再び入手したのにはきっかけがありました。それが、フレンチドロップさんのメールマガジン「週刊スペルバウンド817号」における庄野さんの文面でした。引用させて頂きます。

「さて話は変わりますが、今のマイブームはカップ&ボールなんです。

今さらと思われるかも知れませんが、フレッド・カップスのカップ&ボールを見直して、毎晩ああでも無いこうでも無いとやっていると、友人の宮中さんより「ジョニー・ポール」のカップ&ボールや最高やで。

これをやらずに、マジシャンや言うたらあきまへんでとサジェスチョンを頂き、又、資料までも頂き、これに挑戦すべく色々な方向よりアプローチしているところです。

ジョニー・ポールのカップ&ボールには独特の形のカップが必要ですが、散々調べた結果、どこにも売ってなく、入手困難だということが解りました。」

 これを読んで、あれ?Rings-N-Things Magicになかったっけ?と再度自分が以前ブログで貼り付けたURLをクリックしたところ、ページがなくなっている…。品切れはときどきあるのですが、完全にページがなくなっているので、変だなと思い、Donnie氏にメールで問い合わせてみました。すると以下の返事が来ました…

「the Johnny Paul tooling is now owned by Scott Jenkins, he got the Pete Biro estate. I’m pretty sure though that the spin shop that has the tooling for those cups claimed that they lost the tooling when Scott went to claim it.

The only way I could make Johnny Paul cups now would be to recreate the tooling- make all new blocks. And I have no plans for that.」

 Pete Biro氏が亡くなったことに関係するのだろうなと思っていたのですが、なんとspin shopがtoolingを無くしてしまってもう作れないとのこと…なんとルーズな管理なんだ…貴重なカップなのに…と思ってしまいました。もちろんまた出てくる可能性も0とは言えませんが、Rings-N-Things Magicとしては、その見込みも無いということで商品のページを消してしまったんですね…残念です。

 そんな折、ebayでこのRings-N-Things Magic製のカップが出品されいる事を知り、もとの価格より高くなっていましたが、思い切って購入しました。

 これらのカップはRings-N-Things によってオリジナルの Pete Biro ツールから .050 鋼(Steel)で手作業で紡がれ、外側はブライト クロム仕上げ、内側はブライト ニッケル仕上げでメッキされています。まず、スチールは銅、真鍮、アルミニウムよりも硬い金属なので、へこみにくいですし、クロムメッキ皮膜も非常に固く、耐食性・耐変色性も大きいのです。さらに下地のニッケルメッキでそれらを補っています。Johnny Paul氏の手順ではバンバンカップを叩いたり、ジャグリングのように投げてキャッチしたりするので、それに耐えれるように作ったのではないかと想像します。

 前回の記事でも書いたかもしれませんが、カップについて少し書いておきたいと思います。Johnny Paul氏のカップはスポンジボールを消したり出現させたりできる形となっています。上手い手順との融合により多くのマジシャンも引っ掛かり、不思議に思いました。その中の1人であるAl Weatly(アル ウィートリー 1901-1964)がこの現象を再現しようとしてチョップカップを発明したとされています。今ではチョップカップの方が主流となり、クロースアップマジックに欠かせない道具の1つになってますよね。これもJohnny Paul氏がこのカップと手順を発表しなかったら生まれなかったのかもしれないと思うと歴史って面白いですね。

 Johnny Paul氏は自分用に50セットのみカップを作ったそうで、今ではこのオリジナルカップは完全にコレクターアイテムになっているようです。Pete Biro氏はこのオリジナルカップを丁寧に採寸し、レプリカ作成用のtoolingを作りました。このカップは実はオリジナルと全く同じでは無く、改良が加わっています。きれいにスタックができるようにし、通常のカップ&ボールの手順でも利用できるようディンプルを作ったようです。通常のカップ&ボールのルーティン用には7/8″のボールが利用でき、ファイナルロードにはラクロスボールサイズ(2 3/8″)のボールが使えると書いてあり、Rings-N-Things Magicのこのセットでは、2インチのスポンジボールだけでなく、7/8インチのニットボールも付属します。

 しかし、私の持っているラクロスのボールは完全には入りませんでしたし、2 3/8″のニットボールはほんの少しだけ大きく、マットならカップが問題なく立ちますが、固いテーブルなどでは少し真ん中が浮いてしまいます。さらに、7/8インチのニットボールも3つ乗せてカップを被せると微妙に浮いてしまいました(^◇^;)

 Pete Biro氏によると、Johnny Paul氏のカップのサイズ(形)はHofzinser(ホフジンザー:1800年代中頃のオーストリアで活躍したマジシャンで、カードマジックの父とも呼ばれているマジシャン)が使用していたカップと非常に一致しているそうです。ちなみに、ホフジンザーのカップ&ボールの手順は「The Magic of J. N. Hofzinser」に書かれており、その中でボブ・リード氏が保有していたホフジンザーが使っていたカップが写真付きで紹介されています。ホフジンザーは2カップの手順を行っていたようですが、ボブ・リード氏の写真のカップは3つだったところが少し不思議なんですけどね(笑)。でも流石ボブ・リードですよね。Hofzinserのカップを持ってるなんて…我が家にあったら家宝になりそう(笑)

 どんな手順か、カップかをご覧になりたい方は上記本を購入されると良いと思います。私は電子ブックで購入しました。

The Magic of J. N. Hofzinser by Johann Nepomuk Hofzinser & Ottokar Fischer & Richard Hatch

Despite Hofzinser's wish to have all his apparatus and magic records destroyed, a lot has been preserved because his wish was never carried out. Ottokar Fis...

Lybrary.com

 

 ポールフォックスももちろん素敵なのですが、このクラシックな形もいいですよね。このクロムメッキのスチールカップは頑丈でガンガン叩いてよさそうですが、やはりそれはもったいなくてできないです(T_T)。歴史的にも面白いJohnny Paul Cupsの2度目の紹介でした。

 Rings-N-Things Magicのページは無くなりましたが、同じものと思われるカップの紹介HPを見つけましたので示して置きます。

Johnny Paul Cups (Steel, Bright Chrome) by RNT II