カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

"Cups & Balls with Straw " and "Cup, Ball, & Pen" by SEOL PARK

2022-02-27 23:13:00 | 本、DVD等

 SEOL PARK(パク・ソルハ)氏のカップ&ボールについての紹介です。

 まず、氏が公開している動画です。ここに氏の受賞履歴なども表示されます。


 FISMアクトの一部でこのペンとボールを使ったカップの手順があったようです。また、氏はストローとカップの手順も作っており、商品として販売しています。昔いくつかのお店で見たような気もしましたが、今調べると東京マジックさんでまだ販売されてました。商品名は「ソールズ タンブラー(カップ&ボール ウィズ ストロー)」です。

ソールズ タンブラー(カップ&ボール ウィズ ストロー) [ACS-2849] : マジックショップ 東京マジック , 手品グッズ・マジック用品の通販サイト


カップと玉だけではなく、ウォンドの役目をするストローと玉が入れ替わるという現象が加えられており、最後はパンケーキが出てきて、でものどに詰まるなということで液体(入れ物からしてコーヒーでしょうか)が出てくるというきれいにまとまった手順です。(ただ、おそらくカップは調べさせることはできないでしょう)

 この手順はAt The Tableでも解説されているようです。(内容としてあるだけで解説までされてなかったらすいません。コンテンツ自体は見てません)。但しギミックやストローとセットの色のボールを作るのは面倒かもしれないので、その場合は上記商品を購入した方がはやいでしょう。

 既にご存知の方も多いと思いますが、このきれいなペンやストローとボールの入れ替わりはスリービング(SLEEVING)のテクニックを使っています。知らないと魔法のように見えますよね。SLEEVING恐るべしこのスリービングのテクニック及び手順の解説が上記商品説明やAt The Tableでどのくらいされているのか分かりませんが、詳しく説明されているのが、ルーカスとパク・ソルハによるSLEEVING(スリービング)という2枚組のDVDです。

 私はこれしか見ていませんが、このDVDでは、ギミックの作り方や手順、技法まで詳しく解説されています。また、ペンとボールを使ったFISMアクトの一部も解説されています。ペンのキャップの色とボールが対応していてきれいです。

 しっかりしたウォンドと金属製のカップを使ったカップ&ボールではなく、ペンや紙コップを使ったカジュアルなカップ&ボールが好き!という人には良いのではないでしょうか。もちろんこのDVD自体はスリービングのDVDであり、カップ&ボールは単なる応用の一つでしかありません。


Magus Capsule by Jay Sankey

2022-02-23 19:46:00 | チョップカップ(chop cup)

Jay Sankey(ジェイ・サンキー)氏の「Magus Capsule」です。下記に示しますペンギンマジックさんでのレビューが2004年にアップされてますので、2003年か2004年くらいに発売された商品だと思います。今ではJay Sankey氏のショップでも販売されていません。

 商品は写真にあるような金属(アルミ?)でできた、カプセル型の入れ物で、二つに分けることが出来ます(片方はチョップカップとなります)。これを使ってカップ&ボールやチョップカップの現象を行うというものです。DVDでは基本的なフェイクトスなどの解説からいくつかの手順と解説が約45分くらい行われており、その後、ボーナスとして商品に関係のないコインマジックやカードマジックも収録されています。

 とりあえず、ペンギンマジックさんの商品ページを示します。かなり前から売り切れ中なのでいつこのページも無くなるか分かりませんが

 また、商品紹介動画も見つけましたので、示します。およそこのカップを使ってどんな現象を起こすかわかると思います。

 そして、この商品に関するGenii FORUMMagic Cafeでの議論です。

Genii FORUM

WTB: Magus Capsule by Jay Sankey - The Genii Forum

Magic Cafe

https://www.themagiccafe.com/forums/viewtopic.php?topic=60347&start=100

 まず、Jay Sankey氏としては、カップ&ボールは古典の素晴らしいマジックなのにプロで演じている人は少ない、その理由としては、道具が大きく持ち運びが大変な上、マジックをする際には場所をとるからだとなので、このカップを作った!という事のようです。確かにこの意見はよく聞く話で故にプロはカップ&ボールではなくチョップカップの方を好むという話もよく聞きますよね。

 確かにこのカップは小さいですし、2つを合わせることでボールのケースにもなりますので気軽に持ち運べる、これはやはり大きな利点だと思います。手順ではウォンドも使ってませんし、ファイナルロードを行う場合はそれは別で持ち運びする必要がありますが手順的に1つか多くても2つで済みそうです。レモンなどを出したらこのカップに入らない大きさなので不思議度合いもアップするでしょう。あと、この形にすることで、従来の1つのカップよりもより自然に消したボールをロードすることが可能です。「蓋をする」という意味付けがされるからです。この点もこの形も大きなメリットだと思います。

 個人的には、せっかくカプセルの形をしているので、実際の薬のカプセルのような配色のものにして(十字マークなんかも入れたりして)、ボールは錠剤の形にすると面白いと思いました。実際カプセルの形をしたサプリメントケースとかも販売されてますしね。「頭が痛いときこの錠剤を使うのですが、ちょっと頭がふらふらしておかしなことが起こるのです」と言って錠剤の移動などのマジックをして「このサイズでは効かない場合もう少し大きなものを飲みます」と言って入れ物より大きな錠剤を出す。ビッグフリスクみたいな感じでとすると、ストーリーもあって面白いともうのですがどうでしょう?サンキー氏に許可を頂く必要はありそうですが、商品にあったら私は買いそうな気がします(笑)

 ただ、この商品に関して批判的な意見も上記「Genii FORUM」や「Magic Cafe」にはあります。最も評判が悪いのがチョップカップのギミックの強度です。かなり強く使い物にならないという事です。確かにちょっと強めに叩きつけないとダメですねまあそこはボールの方で調節するのもありかもしれません。ちなみに、チョップになる方はその部分がちょっと重いです。相手に渡すとちょっと違和感持たれるかもしれません。あとキャップも少し開けにくいかもですが、これは私がほとんど使ってないからで使い続けるともう少しスムーズに開けることができると思います。普通に使ってたら大丈夫だと思いますが、ぶつけてしまったらへこんできれいに戻すのは難しいかもしれません。この商品名でYoutubeを検索すると実演動画が出てきたのですがボコボコでした(笑)。私もカップを始めたころ、アマ―氏のビデオを見てアルミ製のカップでぶつけながらボールを消すという技法を練習しようとして一発でカップに凹みを作ってしまいました(汗)

 以上、ちょっと変わったコンセプトのカップアンドボールの商品「Magus Capsule」の紹介でした。今回これを紹介しようと思ったのはちょうどメルカリでこの商品が出品されていたからです(2022223日現在)。なかなか入手できるものではありませんので、もし興味ある方は「マジックカプセル」「チョップカップ」あたりで検索すると見つけることができると思います。












ARTISTIC CUPS AND BALLS 2.0 BY TCC

2022-02-20 10:05:00 | カップアンドボール

 以前、ARTISTIC (ARTISAN) CUPS AND BALLSを紹介させて頂き、その時に「バージョンが上がってる」と書かせて頂きました。とはいえ、大きな変更は無いし、そんなカップばっかりあってもということで購入していませんでしたが、去年のブラックフライデーでナイフ同様安くなっていたので思わず購入してしまいました(;^ω^)

 まずは、商品ページを示します。

【UPDATED VERSION】ARTISTIC CUPS AND BALLS 2.0 BY TCC – TCC Magic

 日本ではセオマジックさんで扱っていましたが、現在は売り切れ中です。

ARTISAN CUPS AND BALLS 2.0 BY TCC |TCC や手品グッズ揃うマジックショップ|セオマジック

 もともとのTCCのカップが発売されたのが201811月でその1年後の201911月にバージョンアップした現バージョンが販売されました。結構早いバージョンアップですよね。マイケル・アマ―氏とのコラボが目玉の一つですが、アマ―氏がカップの作成に貢献したかは分かりません。彼の手順は提供されています。手順の解説URLが箱とか中のカードとかにあるのかなと思ったのですが、見つけることが出来ず(メールにあったのだろうか)問い合わせたところURLを送ってもらえました。セオマジックさんではDVDを付けてくれてますね。ただ、従来の彼の従来の手順だと思います。


 さて、商品ページでバージョンアップされた書かれている内容と、私のコメントを書きます。

・表面仕上げを暗くして、手作り感を出した

 写真のようにそんなに暗くなっていないと思います。逆に明るくなった感じ。

・表面の研磨により良い触感を実現している

 私としては、Ver.1は表面に何か薄い膜があり(抗酸化作用がある被膜?)、引っかかる感じはよいのですが、使っていたら剥げていくのでは?と思っていました。Ver.2になってそのような感じは無くなり、違和感は無くなりました。

・フィードバックに基づきショルダービーズ(真ん中やや下の2本線)を丸みが帯びたデザインに戻した

 確かにそうですね。「戻した」というのはどういう意味なんでしょうね。一般的な丸みのある形から敢えて丸みが少ないデザインにしたけど、反応悪かったのでという意味でしょうかこのあたりは好みによると思います。

 袋も黒から青に変わりましたね。サイズはほぼ同じです。ただ、ほんの少しだけカップの背が低くなったようにも見える(目の錯覚??)のでほんの少しだけ袋も短くなっているかもしれません(恐らく同じ)。重さは、ほぼ同じで、重いですアマ―氏は重いカップが好きだと言っていたのでちょうどいいのかもしれませんが私にはちょっと重いです。

 再度、TCCカップの特徴を述べますと、

・ポールフォックスタイプで見かけより大きなファイナルロード用のボールが入る

・テニスボール(2 3/8インチのボール)が入る

・削り出しなので形が統一されており、合わせると、いい音が鳴る

・渋い色合いのカップである(あまりない色ですよね)

・バッグが柔らかい素材でできており、バッグがカップから現れるという現象を起こし易い

あたりでしょうか個人的には重過ぎるのでもう少し薄く作って欲しかったというのはありますが、逆に重いのが好きな人にとっては良いカップだと思います。一応、以前そっくりだと書いた「LEGEND Cups and Balls」との比較写真もとりました。微妙にショルダーの形や高さも微妙に違いますが、とても良く似ています。しかも箱がほとんど同じ大きさですカップを入れる部分もそっくりです。上に紙があるのも何故こんなに似てるんだろう同じ会社が作ってる??とか思います。

 あと、写真で一緒に撮影したウォンドもTCCのウォンドです。ウォンドもバージョンアップしましたよね使い心地などは、またウォンドの紹介もしたいと思っていますので、その時に詳しく書きます。

最後に、動画でこのカップを紹介しているページを見つけたので示します。

























ツー・カップス・ルーティン BY 五太子

2022-02-16 13:05:00 | 本、DVD等

 先日、フレンチドロップさんから販売が開始した五太子さんの「ツー・カップス・ルーティン」です。ダウンロード動画です。年末のマジケで購入したSAMBOU やのカップの手順やStraight Playing Cardsの有料会員向けに提供されているレクチャーを紹介しようと思っていて、なかなかできないと思っていたところに、この新しい商品

 とりあえず、この商品の紹介からさせて頂き、時間を見つけて上記2つについてもいつか紹介させて頂きたいと考えています。

 こちらが、商品ページです。

 今回のツー・カップス・ルーティンを見たとき、「うッ、出してしまうんですね」という感じでした。この手順の中ではいくつかの点でおそらく多くの方に役に立つことが解説されていると思うのですが、その一つに関しては、少し前から私も検討していて、もう少し練って自分の手順用にいろいろできるようにならないかなぁと思っていたものでした。既にどこかで解説されていることかもしれませんが、あまり主流ではないと(勝手に)思っていたので、ちょっともったいない気もしましたが、逆にこれで多くの人が様々なムーブを作ってスタンダードになっていけば、それはそれでありがたいと思いました。ネタに触れるのであまり書けませんが、私はデビッド・ウィリアムソンのチャーリーミラームーブとTCCのチョップカップルティーンがもう少し楽にできないか+応用ができないかという観点で使っておりましたが、五太子さんの動画には想定外のムーブもされていて、「なるほど〜」と思うところなどあり、いろいろ勉強になりました。ただ、自分としてはこの方法の効果的な使い方についてまだ消化できておらず、まだまだいろいろ考えてみようかとは思っています。

 1つのことで長くなってしまいましたが、上記点以外にもいろいろ参考になりました。いくつかミスディレクションも効いていますし、ファイナルフォードの出し方もきれいです。あくまで個人的な意見ですが初心者向け等よりは、ある程度カップをされる方向けだと思います。バーノンの手順をメインでやっていて、ちょっと違う手順もやりたいと思っている方にお勧めです。また、ツーカップはしたいけどトミーワンダー氏の手順はちょっといろんな意味で難しいという方にもお勧めです。ただ、基本のレクチャーではなくあくまで手順の解説となりますので、初心者の方は上記でも少し書きましたがStraight Playing Cardsさんの有料会員向けに提供されているレクチャーに参加されるのも良いかと思います。丁寧に基礎から教えて頂けますし、Zoomで直接質問できたりもします。私はこれが目当てでStraight Playing Cardsさんの有料会員になりました(;^ω^)。また今は購入できるかわかりませんが以前紹介したJHONIOさんのお店で扱っているレクチャーも練習の手順などもあり、お勧めです(と書いたけどあれはあれで初心者には難しい気もします、、、)。

 五太子さんのことですから、また新しい手順を考えれると思います。楽しみです!