カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

PM カップ&ボール(銅) by DPグループ

2022-07-23 20:09:00 | カップアンドボール

 ディーピーグループから販売されている銅製のカップです。日本のマジックメーカーで金属カップを量産しているのはこのDPグループさんのみではないでしょうかPMカップ&ボールのPMPREMIUM METAL(プレミアム・メタル)のことで、カップ以外にもエリスのリングやコインボックスなんかが出てますね。PMカップ&ボールの色(?)の種類としては、金、銀、銅と3種類あり、コンボボックス(コンビカップ&ボール)やチョップカップも同じシリーズであります。個人的には、このややくすんだ感じ(サテンではありません)の(古い感じを出そうとしている?)銅が好みです。

 商品ページを下記に示します。

M8711 PM カップ&ボール(銅) マジックエクスプレス オンライン

 このカップには特徴がいくつかありますが、まずは、最も一般的なカップの作り方であるスピニング加工やCNC加工ではなく、型に金属を流し込んで作る手法で制作されていることです。この金属が何かはわかりませんが、その金属にメッキをしているようです。ですので、スピニング加工ではできてしまうリムの隙間がありません。次の特徴としては、カップのデザインだと思います。下のリムのところには浮き出し飾りがあり、前後2箇所に以前ブログで紹介した、 バケト3世の墳墓の壁画に書かれている絵が彫りこまれていることです。


バケト3世(Baqet III)の第15墳墓の壁画について - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

カップ&ボールの演技では、「今から行うマジックは最も古くから演じられているもので…」みたいな話をしながら始める方も多いのではないかと思います。さらに「古代エジプト...

goo blog

 


 この絵は、今では違うという説が主流だと思いますが、以前はカップ&ボールをしている絵だと説明されていた時期もある有名な絵です。このデザインを施すことで、演者がこのデザインを使ってカップ&ボールが如何に古いマジックであるかというのを説明したりするのもよいのではないかと思います(まあ嘘かもしれませんが、「という説があります」と言えば間違ってはいないと思いますし…(;^ω^))。ただ、カップにこのような、はっきりとした絵が入っているのを好むか否かは個人の好みでわかれそうな気もします。ちなみにDPグループさんはこの絵を気に入っているようで、カップ用のポーチにもこのデザインを施しています。このポーチも人工皮革ですが、プレミアムレザーシリーズという事でやや高価な袋となっています。ただ、PM カップ&ボールのカップが下記に少し小さめなのでこのカップ用に作られたこのポーチも、気持ち、小さいです。大き目のカップを使っている方がこのポーチを使うとちょっと窮屈かもしれません。

L8710 PM カップ用 ポーチ マジックエクスプレス オンライン

 カップのサイズですが、口径68 mm、高さ 72 mmで、持ったとき、少し小さいなと思いました。個人的には扱いやすいサイズだと思います(ポールフォックスに比べて縦長)。口径が小さい分ファイナルロード用のボールは少し小さめとなります。DPグループさんのお店で専用の55mm3色ニットボールが販売されています。また、私が持っている別のボールとしてはマイクロジャーのファイナルロード用baseballもわりとピッタリでした。

N3155 新ニットボール 55mm(4個入り) マジックエクスプレス オンライン

 また、小さいわりにズシっと重みもあります。測ったところ約125gありました。先日紹介したテンヨーショップで販売されていたカップ達の倍以上の重さです(値段も倍以上ですが)。手の小さい私には馴染みやすいサイズと重さです。

 ちょっと気になる点としては、中は金属メッキがされておらず、黒色のプラスチック(?)であることです。色的には悪くないのですが、硬めのボールを入れたときなどの音が金属ではないなぁという感じです。これは完全好みなので、悪いというわけではありません。金と銀は写真ではそれぞれの色をしているのですが、やはり金属メッキでは無いと思いますがどうでしょう

 解説書は2部入っています。通常のカップ&ボール用に付属していたと思われる、2種類の手順が書かれたものと、このPMシリーズ用に少し新たにテクニックが紹介されたものです。ボールは赤のニットボールが入っていますが、ちょっと軽めのものです。

 そういえば、以前ピエールさんにカップ&ボールの手順を見せて頂いたときはこのカップを使ってました。プロの方が使ってらっしゃるので、その点からもいいのでは無いかと思います。


















テンヨーショップで販売されていたカップ2つ

2022-07-11 23:04:00 | カップアンドボール

 以前紹介したミカメクラフト製の短い方のウォンドですが、なかなか単品で得ることが出来ませんでした。このミカメウォンドはテンヨーショップで扱われていたため、ヤフオクやメルカリでテンヨーショップで販売されているカップとセットになっているのを購入しました。というわけでこれらカップをせっかく得ましたので紹介したいと思います。。

 20年以上前は、以前紹介したようにテンヨーは独自のカップを販売していました。しかし製造中止となり、海外から輸入したものを販売していました。現在はどのお店も売り切れで販売していないのではないでしょうか。少なくとも大阪のお店では売り切れで販売しておりませんでした。今後も扱っていくのかは不明です。

 最近テンヨーで扱っていたのはBazar de Magia製のカップです。銅製と真鍮製とアルミ製があり、チョップカップやコンボカップもありますがテンヨーのお店でどこまで扱っていたかは知りません。銅製とアルミ製のカップと銅製のチョップカップはあったように記憶していますが

 私が入手した1つめはBazar de Magia製のアルミ製のカップです。ビリーさんのHPで見つけましたが販売終了となっています。

 http://billy-a-go-go.shop-pro.jp/?pid=2491939

しかし、Bazar de Magia製のカップが入手できないわけではなく例えばペンギンマジックさんで購入することが出来ます(銅製や真鍮製も購入できます)

Cups & Balls Aluminum Regular by Bazar de Magia

The perfect cups for this classic effect. Bazar de Magia

Penguin Magic

 

 この商品は「テンヨーマジシャンズセレクション」ということで、「テンヨーが自信を持ってお勧めするマジック愛好家のための限定所品」とあります。アルミ製は銅製に比べて安くて(と言っても約5000円)やはり軽い(約54g)ので初心者向けな気もしますが、しっかりした箱に入っています。写真のようにピカピカというよりは少しくすんだ感じです。赤い熱い布のキャリーバック付きです。赤いニットボールも付属します、が、ウォンドは入っていないので、箱を開けると、解説書にはウォンドが出てきますが付属していませんと注意書きされたシールが貼ってありました。

 解説書は、完全に比較していませんが、恐らくテンヨーオリジナルのカップに付属したものと同じだと思います。


 

 2つめは、銅製カップです。これはどこのメーカーかわかりませんが(どなたかご存知なら教えてください)、ちょっと薄めの銅で、軽いです(58g)。最近重いカップを持つことが増えたのでどのあたりが普通だったか忘れてしまいそうです(笑)これもビリーさんのお店のHPでみつけました。やはり取り合扱い終了商品です。

http://billy-a-go-go.shop-pro.jp/?pid=44313881

このカップは銅製の割りにちょっとお安く(それでも約5000円)、正式にテンヨーから発売されていたカップですが、上記Bazar de Magia製のカップ(「テンヨーマジシャンズセレクション」)とはちょっと扱いが違うようです。ウォンドはもちろん、袋も付属していません。ただ、このお値段で銅製のカップを得られるのは良いかもしれません、Bazar de Magia製の銅カップだと1万円はしますしね。あと解説書も実は異なります。こちらの解説書はやや基本的な解説になっていますがちょっとしたカップ&ボールの歴史や原理について文章が書かれています。


 

 テンヨーオリジナルのカップと並べてみたのですが、如何でしょう。Bazar de Magia製のカップはショルダーが高いことが特徴で積み重ねたときに高さがでます。銅製のカップはオリジナルと似た感じに見えなくもないですね。テンヨーは数あるカップの中から何故これらのカップを輸入販売することにしたのでしょか。テンヨーでは敢えて、扱うカップはポールフォックスタイプにしないとかいうこだわりがあったりしてとか思ってしまいました。