今回紹介するのは、以前紹介しました「The Street Performer」「Watson Cups」を作ったBrian Watson氏のスリーシェルゲーム用セット(シェル4つ、ピー、チーズ、バッグ、解説DVD)です。2016年ごろのリリースです。商品サイトには「Book download link」とありますが、これが入っていた記憶はなく、書かれてた紙を無くしたのか、入手しておりません(T_T)。箱とかに印刷してもらえてたら有難かった…
まずは実演動作をどうぞ
面白いコンセプトと手順のスリー・シェル・ゲーム(Three Shell Game)だと思います。まず、シェルですが、パソコンの入力デバイスであるマウスの形をしています(笑)。商品ページによると、長年氏が集めたシェルの問題点を解決するために2年以上も開発し、12以上の試作品を作ったそうです。「世界で最も使いやすく、マットを必要とせず、あらゆる表面で利用できる」と書かれています。ちょっと大げさな気はしますが(;^ω^)、工夫はされてると思います。
シェルをマウスの形にし、マウスホイールが自然とデザインの中に入ることで、押す動作をし易くしています。通常のシェルの持ち方とは少し人差し指の位置が異なり、マウスホイールの手前に置きます。これにより押しやすくなります。手前に引くときは、人差し指をマウスホイールに乗せて引きます。
シェルのサイドは少し内側に入り、縦の面を作ることで持ちやすくし、滑り止め的な模様を入れています。後ろも同様の模様が入っており、わずかに空間がありスチールしやすくなっています。なお、シェルの素材は鉛フリーのピューターです。しっかりした作りになっています。シェルのサイズはゴールデン・シェルやTCC、テンヨーのシェルなどより少しだけ大きく、私が持っているグラスではピッタリ合うのはありませんでした。写真にあるのはアウトドア用のステンレスカップ(50ml)で、これがこのシェルにはピッタリ合いました。
少し話が脱線しますが、3つのシェルをとショットグラスを運ぶ入れ物ってなかなかいいのが無い気がします。そこで、おすすめなのが、このステンレスカップの入れ物です。以前紹介したデビルズ・カップがこのタイプのステンレスカップでして、このようなカップの多くには円筒の革っぽいバッグが付いてきます。この円筒バッグにショットグラスとシェルとピーを入れて私は持ち運んでます。
話を戻して、セットでは、通常のシェル(Regular shell)3つに加えてKicker shellが1つ付属します。これは、いわゆるソリッドシェルで、丁寧に機械部品のようなデザインになっています。普通のマウスはこんな部品がむき出しになっていないだろう!という突っ込みはさておき(;^ω^)、凝ったソリッドシェルです。
手順は上記映像のように、はじめは、観客にどこにピーがあるか予想させるが、当たらないというやや一般的なものですが、後半が少し変わっており、「入っていない」シェルにグラスを被せ観客に抑えてもらい、ピーをポケットにしまいます。ピーをどのシェルに戻してほしいですか?と尋ね、観客がどう答えようと、ここには戻せません、なぜならば、、、といって1つのシェルをあけるとチーズが入っています(「マウス」はチーズが好きですからね)。もう一つの方にも戻ることはできません、、、といって持ち上げると、シェルの中は機械部品のようなデザインのソリッドシェルで、中にピーは入りません。最後に観客が抑えていたグラスを取り除いてもらい、さらにシェルを持ち上げてもらうと中にピーが入っています。
なかなかユニークな手順だと思います。ラストで3つのシェルがそれぞれ違う形での現象(1つはピー以外のものが出現、1つはソリッド、1つは空を抑えていたのにピーが出現)を起こしているところが魅力的です。カップ&ボールでも使えそうなエンディングですね(あるかもですが…)。
ソリッドは1つなので、前回紹介したLeo氏のようにポケットに何度も手を運ぶこともありませんし(そもそもソリッドシェルのスイッチにポケットを使いません)、「マウス」にかけてチーズが出てくるのも、地味に面白いです。
既に、もう何年もHPは更新されておらず、売り切れ状態ですが、一応商品サイトを示しておきます。
Cybershells | Brian Watson Magic Store
また、本商品を紹介しているページです
Fine English Pewter Cyber Shells by Brian Watson
以前書いた氏の商品の記事です。
The Watson "Heavies" Cups Limited Edition
The Street Performer






