カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Wooden Wand Pro by Bacon Magic and Harry He

2022-08-26 19:53:00 | Wands(ウォンド)

 Bacon Magicからリリースされている木製のウォンドです。私は先日紹介したTCCのボール&ベース(Ball & Vase)にピッタリだと思い購入しました。実際このボール&ベースのPVで使われてると思われます。せっかくですので、ウォンドカテゴリにもアップしておきたいと思い本記事を書きました。特徴としては、多くのウォンドが端まで円筒であるのに対して、一部(先端)の形がデザインされていることです。曲線的なデザインで(マグノリアからインスピレーションを得たたと書かれています)個人的には少しアジアっぽい??と感じました。

 太さ2種、色2種の計4種あり、色は木目調(Brown)と黒木目調(Black)があります。通常の木目調は木製カップなどに合いそうな気がしますし、黒木目調はTCCのボール&ベースだけでなく(この商品にはとてもピッタリだと思います)、色や木目の主張が小さいため、金属カップを含むわりと多くのカップに合うのではないかと思います。

Vanishing Inc. Magicさんで扱われており、評価も良いです。

Wooden Wand Pro

A gorgeous wooden wand reserved for the serious performer. "Wooden Wand Pro" is a premium magic wand constructed of gorgeous padauk and...

 

 国内のお店では、例えば下記のお店で扱われてます。細目の方が人気があるようで(私も細目を買ってますが)、売り切れている種類もあります。税込み1000円程度のお値段も良いかと思います。専用袋まで付いてますしね(「Bacon Magic」とドーンと書いてあるところは良いととるかは個人によると思いますが

マジックオフレコさん

https://www.magic-offreco.com?pid=166105619+

レストランマジック研究所ストアーズさん

高品質 木製ウォンド

シンプルながら、カッコいい木製ウォンドです。カップアンドボールなどの演技にもおまじないの道具としても、引き締まるアイテムマジックの際に使う、サポートアイテム...

高品質 木製ウォンド

 

セオマジックさん

高品質 木製ウォンド-セオマジックネットショップ

高品質な木製のウォンドです。約32センチです。色が木目調と黒い木目調の2種類です。大きさが細い物と太い物の2種類に分かれていますので、購入時にご選択ください...

セオマジックネットショップ

 

 個人的には、長さや太さ、重さに関しては(お値段の割に)良いと思います。少し短めで少し軽め(と言っても短すぎるとか軽すぎるというわけではありません)で、いい意味で標準的で期待を裏切らない感じです。長すぎないのでコインマジックなど、よりクロースアップなマジックにも向いている気がします。形が特徴的なので、個人の好みや持っているカップとこのデザインが合うと思うか否かかなぁと


<仕様(多少の誤差を含みます)>

【全体の長さ】 325mm

【太さ(直径)】 10mm (太:12mm

【チップの長さ(デザインの部分の長さ)】49mm

【重さ】30.4g

 

<関連ブログ記事>

Untrammelled by Wonder House & TCC - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

2022年3月にキックスターターでローンチされた商品が正式にTCCの商品として発売されました。10分で目標金額に達成し、半日で600%に達した人気商品です。ただ、以前紹介した...

goo blog

 
















Untrammelled by Wonder House & TCC

2022-08-21 09:13:00 | カップ&ボール以外

 20223月にキックスターターでローンチされた商品が正式にTCCの商品として発売されました。10分で目標金額に達成し、半日で600%に達した人気商品です。ただ、以前紹介した木製ソリッドカップはキックスターターで人気はありましたが、いざ商品が届くといろいろ問題があり、未だ正式な商品化はされておりません。そういう意味では本商品はキックスターター後の反応も良く、商品化することに決めたのでしょう。ちなみにこのWonder HouseTCC最初のKickstarterであるあのレザー チョップカッププロジェクトをTCCと共に立ち上げたチームであり、あの手順を作ったチームのようです。今回も単に商品だけでなく、しっかりとしたルティーンが解説として入っています。前のチョップカップよりインパクトがあるかと言われると、そこまではありませんが

 Kickstarterのページを示します。いろいろ情報があります。歴史なんかも少しですが書かれていて(1676 年に初めて記述されたと書かれています)、そんなに古くからあるのねという感じです。

https://www.kickstarter.com/projects/magiccc/untrammelled-by-wonder-house-and-tcc?lang=ja

 PV動画を抜粋してみました。


 このPVからわかるようにいわゆるクラシックなボール&ベース(Ball & Vase)とは不思議を起こす機構が違います。ただ、ビデオを見ると想像が着くのではないでしょうか。機構を知らない人から見れば、オリジナルのBall & Vase(まれに間違えてBall & Baseと書かれている人がいる)も不思議だと思いますが、確かに彼らの主張のように、玉を回しながら上からかぶせて中を変化させるのは従来ではできませんね(;^ω^)Ball & Vaseはカップ&ボールと同様にクラシックなマジックでしかも特別な技法を必要としないので、入門セットなどに良く入っているイメージがあります。100円ショップでも販売されています。とはいうものの、ゆうきとも師のマンスリーマジックレッスンで出てきたり(カードマジックと組み合わせたとてもユニークな使い方です)、マジックマーケットではやふみ氏が手順を販売されていたりと、プロの方も利用されている良いマジックだと思います。Ball & Vaseの商品自体もいろんなタイプがあり、コレクターもいらっしゃると思いますし、語り始めるといろいろあると思います(笑)。

 本商品のTCCのページです。現在リリースバーゲンとして少し安くなっています。

Untrammelled by Wonder House & TCC

TCC August Special Presents. Untrammelled is now Avaiable on TCC Website! Untrammelled retails at USD150. August special price at USD129. The special price ends ...

TCC Magic

 

 オプションとしてブナ材ボールやクリスタル ボール、キャリーバッグが販売されています。これらはキックスターター時からオプションで販売していたものです。キャリーバッグも革でカッコいいですが、少しクッション的なものを入れないと中でバラバラしてしまうと思います。もっときっちり固定できるケースの方がありがたいです。

日本国内のお店でも販売され始めました。GINさんやセオマジックさんは把握していますが、今後他のお店でもTCCを扱っているお店では扱われる可能性が高いですね。

GINさんは日本語字幕の映像や作業で必要となる道具を付けてくれるのが嬉しいですね。

【プレオーダー】Untrammelled (至高のボール&ベース) by Wonder House & TCC ※メンテナンス道具付き-マジックショップGIN

※こちらは8月下旬発売予定商品の発売前予約となっております。他の商品と合わせてご注文の場合、本品入荷時の一括発送となります。見た目も機構もこれまでにないボー...

マジックショップGIN

 

セオマジックさんはちょっとだけ安いです。ただ、GINさんのようなお店特有のサービスがありません。

Untrammelled by Wonder House & TCC-セオマジックネットショップ

ワンダーハウスとTCCのコラボ作品「Untrammelled」です。ボール&ベースはコレクターも多く、コレクション作品も多く製作されています。しかし、このボール&...

セオマジックネットショップ

 

 商品はきれいな作りです。周りの品も含めてかなり凝っている(こだわりがある)と思います。木の製品が好きな方やプラ製のベース&ボールが少しチープでちょっとという方にはお勧めです。ルティーンもいいですし、最後にクリスタルのボールをお土産に(木のボールより安い)できるのも良いと思います(ただし、国内のお店ではボールのみのオプションは無いかもですね)。問題点としては、正しく動作しない場合もあることだとと思います。少なくとも私のセットも100%うまく動くかというとそうではありません、そのあたりのメンテナンス方法は解説されていますので大丈夫だと思いますが、多くの場合、微調整が必要な可能性は高いと思います。また、木のボールなのでスイッチしたときの違いがわかりやすいかもです。ツルツルの単色赤!とかの方がスイッチには強いと思いました。まあ、ちゃんと演じていれば気が付かないのかな(;^ω^)

 ちなみに、一緒に撮影しているウォンドはベーコンマジック(Bacon Magic)のウォンドです。多分TCCPVで使われているウォンドもこれでは無いかと思います。木製カップを使うとき、金属や象牙風のチップが入った一般的なウォンドってやや合いませんよね。みかめくらふと製の木製ウォンドなんかが合う気もしますが、ちょっと派手というか、ゴージャスというかという感じがしなくもないです。このベーコンマジックのウォンドは一色でシンプルですので、目立ちすぎず、さらにいろんなカップに合うような気がします。ボール&ベースのPVでは普通の木目の方が使われていますが、個人的には黒木目の方がベースの色とマッチして良いかと思ったので、そちらを使って撮影しました。細目の方です。

 私は、レストランマジック研究所ストアーズさんで購入しました

高品質 木製ウォンド

シンプルながら、カッコいい木製ウォンドです。カップアンドボールなどの演技にもおまじないの道具としても、引き締まるアイテムマジックの際に使う、サポートアイテム...

高品質 木製ウォンド

 

 セオマジックさんでも販売されています。

高品質 木製ウォンド-セオマジックネットショップ

高品質な木製のウォンドです。約32センチです。色が木目調と黒い木目調の2種類です。大きさが細い物と太い物の2種類に分かれていますので、購入時にご選択ください...

セオマジックネットショップ

 




















Johnny Ace Palmer(ジョニー・エース・パーマー)

2022-08-17 16:33:00 | マジシャン別

 マジシャンの紹介として、これまで自分がとても影響を受けたマジシャンを紹介しまして、次はトミー・ワンダー氏あたりと考えておりましたが、思い入れのあるマジシャンの記事を書くのは非常に時間がかかるため、もう少し軽い感じで、カップ&ボールを行うマジシャンの紹介もしていくことにしました。

 今回紹介するのは、Johnny Ace Palmer(ジョニー・エース・パーマー)(敬称略)です。Palmer1988年のFISM大会でクロースアップマジシャンとして初のグランプリを受賞したマジシャンです。また、アメリカ人としてはランスバートンに続く2人目の受賞者です。それ以前に、アマ―やダロー、ポールガートナーが参加してますが、グランプリは受賞していません。ちなみに今年(2022年)のFISMではパーラー部門で緒川集人さんが1位(アメリカ代表ですが)、Jonioさんが3位と盛り上がりましたね。

 また、Palmerはマジック・キャッスルでもベストクロースアップ賞を1度やベストレクチャー賞を2度受賞し、 International Brotherhood of MagiciansのゴールドカップやSociety of American Magiciansの金メダルを獲得するなど、多くの賞を受賞しているマジシャンです。

FISM - Magicpedia

Johnny Ace Palmer - Magicpedia

 これだけの経歴のあるマジシャンなのですが、私はお恥ずかしながら氏のことを良く知りませんでした(松田氏の「世界のマジシャン・フーズフー」にも記載がありません)。これは私がマジックを始めたのが90年代後半だったことや、これまで1度もマジックのサークルやクラブ、団体に所属せず、マジシャン仲間がいなかったこと、そもそも視界が狭かったのでしょう。また、氏が本やビデオなどをあまり出していないのも理由の一つにあるかと思います。

 氏が出しているビデオとしては「Trilogy」という作品があり(逆にこれくらいしかない??)、おそらく3本組のビデオが以前出ていてそれを2枚のDVDにしたと思われるコンテンツが販売されています。

Trilogy by Johnny Ace Palmer (2 Volume Set)

トリロジー(ジョニー・エース・パーマー)|DVD,カードやメンタルマジックグッズ通販のマジックショップ|フェザータッチ


Trilogy by Johnny Ace Palmer (2 Volume Set) (DVD Download)

Johnny Ace Palmer was voted Best Close-up Magician at the Magic Castle in Hollywood two years in a row. He is the only magician to have received both the Interna...

Penguin Magic

 

現在もペンギンマジックで購入できますが、DVD ではなく、ダウンロードかと思います。このDVDではFISMアクトが収録されており、一部解説されています。内容も基本的なテーマが多いですが、良いと思います。ただ、ビデオをそのままDVDにしたのか画質がちょっと良くないのが残念です。


 さて、このブログではマジック全体というより、やや(?)カップ&ボールよりの紹介ということで、氏を紹介することにしたのは、このFISMグランプリ受賞のアクトの中でカップ&ボールがあり、彼の代表作品の一つとなっているからです。FISMアクトそのものではないかもしれませんが、(スポンジボールの手順が抜けている?)、動画がありましたので紹介します。約150秒くらいからカップ&ボールの演技となります。


また、プライベートのショーでしょうか、一般の人向けに演じている映像がありました。上記映像にないスポンジボールの手順も含まれています(個人的にはこのスポンジボールの手順が凄いと思いました)。カップ&ボールは22分くらいからです。



 氏のカップ&ボール手順をご覧になったことが無い方のために、敢えて書きませんでしたが、氏の手順の特徴は最後に生きたヒヨコを出すことです。そして、その3匹のヒヨコをフライドチキンの箱に入れて、オープニングで出したコーラとセットでランチ?とギャグにします(;^ω^)。生き物が出現するのはやはりインパクトがあると思います。ランスバートンは白ネズミを出していましたね。ただ、Palmer氏の手順にではミスディレクションは効いているものの、技法としては全く新しいものやマジシャンが「追えない」手順ではないと思います。上記DVDの演技では、演技中の声をしっかり拾うためにマイクが設置されているせいか、途中からピヨピヨとかなり大きなヒヨコの鳴き声がマイクに入ります(笑)、また、1つめの動画ではカップから足が出てたりしますし、ロードの時にやはり少しですが違和感がありました。やはり生き物を扱うのって難しいですよねそういえば、トミーさんがヒヨコのゼンマイおもちゃをロードして、カップを持ち上げたらそれらが飛び出していくという演出を紹介していました。

 氏がカップ&ボールを演じる場合、多くは2つ目の動画にあるように、観客参加型で割とシンプルなカップ&ボールを演じるようです。観客がボールやカップを確認して、カップをボールに被せたり、最後は一斉にみんなでカップを持ち上げたり、という感じです。かなりの至近距離で演じるので、観客のコントロールが非常に重要で、難しいのではないかと思います。さすがだと思いました。上記DVDの中でも、ヒヨコを出したFISMの手順ではなく、最後はイモが出る参加型のカップ&ボールの解説をしています。カップセットを片付けるとき、最後のイモを上に投げるが消えてしまうという演出があります。定番のバニッシュですがまんまと引っかかりました(笑)、楽しい終わり方だと思います。観客の方に投げるふりをするのも面白いかもしれませんね。また、ペンをウォンド代わりにして、回すと不思議なことが起こる、ペンのキャップから3つの玉が出現するなどの現象に利用しています。確かに回しやすいですし、キャップからの取り出しもコインの定番であるように良いとは思いますが、個人的には、カップが特別の道具でウォンドだけ日常的なペンというのはどうなのかなぁと思いました。ただし、このあたり、すでに普通の見方を自分はできなくなっている可能性があるので、良くないとは言えませんちなみに上記2つ目の動画ではペンではなく木製のウォンド(なかなか良さげなウォンド)を使っていました。キャップを開けてその中からという代わりにウォンドを吹き矢のように吹く動作でボールが出現したという演出です。

 さて、1978年に撮影されたという氏のカップ&ボールの動画を見つけました。髪型や服装が非常に時代を表していますね(;^ω^)

Johnny Ace Palmer Cups and Balls | Magicana

まだこのころの手順ではバーノンの手順的なものを含んでますし、最後は大きなボールが出現しています。FISMアクトに向けていろいろ自分なりの改善が行われていったのでしょうね。でも、アピアリングケーンが出てくるカップ&ボールも珍しいですよね(;^ω^)


 氏のカップ&ボールを知ったのは本当に最近でした、上記DVDの存在は知っていたのですが、スルーしていました。そこへ、先日マジシャンのフィギュアをツイッターで紹介されているkerokeroさんのツイートで、カップ&ボールを演じているフィギュアのツイートが紹介されました。素敵なフィギュアです。

フィギュアのカップの持ち方が不自然というか特徴的だったので、手に持っているのはカップなんでしょうか?とお伺いしたところ、詳しい情報を頂けました。そして、FISM88でヒゲのカップ&ボールを演じている人と言えばPalmerでしょうというkeisuke_izumiさんからのコメントも頂いたので、そこから、スルーしていたPalmer氏のDVDを購入してカップ&ボールの演技を見ていろいろ知らなかった知識を得ました。お二方のおかげです、ありがとうございました。



ミルトン・コルトのミニ・カップと玉 by マジックハウス

2022-08-12 15:53:00 | ミニカップ(Mini Cups)

 1987年(約35年前?)にマジックハウスさんから発売されたミルトン・コルトのミニ・カップと玉です。高木先生の訳の解説書とカップ3つの玉(ポンポンボール?毛球?)のセットです。カップはアルミ製で軽く、一般的なものに比べるとやや小さいです。およそテンヨーの悟空の玉のカップと同じくらいでしょうか(形も似ています)。

 ミルトン・コルト(Milton KortまたはMilt Kort1917-2003)氏はアマチュアマジシャンで本業は薬剤師だったそうです。コイントリックを得意とし「オコルト・ボックス」の考案者であり、ボウボウ(J.B. Bobo)氏の「Modern Coin Magic」に相当量の氏の作品が収録されています。

 このミニ・カップと玉の手順は1962年に出版された氏の初めての本「Kort is Now in Session」の中にあり、原作名は「Cups and Balls in Miniature」です。本に書かれているだけで商品としてリリースされていたか不明ですが、高木先生や二川先生がこの手順が良いということで商品にする権利を購入して発売されたのかなぁと勝手に考えてます。また、この本には別に「Chromo Cups and Balls」という手順も書かれているようですので、入手したら紹介したいと思います。

Kort is Now in Session - Magicpedia


 上記ページの動画を撮りだしてみました。この動画は手順全体ではなく、後半だけですが、クライマックスも含めどんな感じか伝わって来ます。


 現象としては、ボール1個の出現から始まり、カップからカップへの移動、スタックしたカップの貫通現象などを経て最後丸まった紙幣が出現するという手順です。ビデオにもありますがカップの返し方として指の間にカップを挟んでひっくり返すのですが、これは通常のカップでは行わないムーブでミニカップ特有ですね。3シェルレベルに小さいミニカップならわかりますが、ちょっと大きいと不自然に感じたりするかもしれません。あと手順では玉の分裂現象が入りますので、一般的なコルクが入ったニットボールではちょっと厳しいですね。この商品のようにポンポンボールを使うかスポンジボールを使う必要があります。手から手へのフェイクパスもありません。ウォンドも使いません。もちろん、自然に演じるにはしっかりした練習が必要ですが、技法的にはハイレベルなものでは無いと思います。

 最近ポールフォックスタイプが多いので、逆にこういうクラシックな形もいいなぁと思います。また小さすぎないミニカップもいいなぁと思ったりします。

 Rings-N-Thingsさんで発売されているカップの中に「Jester Mini Cups」というカップがあり、そのページに「These are the same cups that Rings-N-Things made 40 years ago for Milt Kort」と書かれているのは興味深い記述です。ちなみに「Jester」というのは「中世ヨーロッパの宮廷道化師のこと。」とありますので、そのクラシックなカップの形ということでこのような名前を付けているのだと思われます。

Jester Mini Cups | Copper | Polished Finish

Rings-N-Things Magic

 














MISSING BALL by ミカメクラフト

2022-08-03 21:34:00 | カップアンドボール

 ミッシングボールの解説書より引用します

「このマジックは有名なカップアンドボール(日本の伝統マジックではお椀と玉)のマジックを少々コミカルにサロン又はステージで演技するための道具です。同類のマジックにジャンボカードを利用し、レギュラーサイズのカードの行方を当てさせる用具が昭和42年に力書房から『クイーンはいずこ』の名称で発売された事がございます。お子様などの多い会場で面白おかしく話をしながら演ずれば馬鹿うけ間違いなしのマジックです」

 三瓶さんが演じている動画(セオマジックさんの商品HPより)です。「はいそこの坊や!どこにあるかな?」と言いますが大人の声で返事が来ます(笑)。商品用に撮影したものなので仕方がないですが、子供に実演している映像があれば見たいですね。


セオマジックさんの商品HPです。

ミッシングボール byミカメクラフト-セオマジックネットショップ

ステージ用のカップ&ボールとお考え下さい。ただし技法は必要ありません。お子様の多い場所で、コミカルに演じていただければ大いに盛り上がるでしょう。お話マジッ...

セオマジックネットショップ

 

ミカメクラフトさんの商品HPです。

ミッシングボール-みかめくらふと

ステージ用のカップ&ボールとお考え下さい。 ただし技法は必要ありません。 お子様の多い場所で、コミカルに演じていただければ大いに盛り上がるでしょう。 お話マジック大...

みかめくらふと

 

 これまで紹介してきたカップ&ボールとは一線を画す商品ですね。片手をテーブルを持つことに使っているので、カップ&ボールのほとんどの基本技法ができません。実際上記商品HPでは「技法は必要ありません」と書かれています。

 残念ながら私は上記の「クイーンはいずこ」というマジックを知りませんが、近い現象の代表作としては、マジックランドさんの「ビッグ・モンテ」が思いつきます。ミカメクラフトさんもこのマジックに有効な「ジャンボカードスタンド」という商品を出しています。いつかこの商品もブログで紹介したいと思っておりますがとても良い商品だと思います。ただ、モンテ系はもちろん演者の演技能力に依存しますが、どうしても観客が外してしまうというところで楽しめない可能性があり、私としては少し苦手なところがあります。ですので、以前紹介したような、ダイスボックスやヒッピーホップラビットのように明らかにインチキだろう!という形で観客が外してしまう方が好みです。このミッシングボールはその中間くらいに位置するように感じてまして、観客は外すけど、別のところにあるのではなく消えてしまう(観客が完全に間違えたわけではない)ので純粋に不思議ですよね。そして最後は全部当たるというオチまでついているので、モンテで観客が外してしまうところに心が痛む方にも易しい商品ではないでしょうか(笑)

 動画の三瓶さんの演じ方以外にも、いろいろ演じ方は考えられると思います。ただ、ファイナルロードは片手ではちょっと厳しいと個人的には思いますが工夫次第ではできるかもですね。本商品も今ではなかなか入手できないかもしれません。

 この商品は以前紹介したウォンドと共に以前テンヨーのショップで扱われている期間がありました。公式サイトを見つけることができませんので、終了したヤフオクのページを示します(そのうち見れなくなると思います)

テンヨー ミカメクラフト ミッシングボール カッ... - ヤフオク!

テンヨー ミカメクラフト ミッシングボール カップアンドボール tenyo 手品 マジック 廃版   新品。部品全部あります。定価税込16,500円   仕掛け付ボールと、仕掛け...

ヤフオク!

 

 何故この商品がテンヨーで扱われるようになったのか不明ですが、ギミックによる現象の実現で高度な技法が必要ない(とはいうものの、いろいろ練習は必要な商品です)という点がテンヨーのコンセプトと一致したのかもしれません。

 以前紹介した、マイケル・アマ―氏のカップ&ボールの本である「The Complete Cups & Balls」の最後にAlphonse Delaporete氏のカップ&ボール用仕掛け付きのテーブルが紹介(解説)されています。このような仕掛け付きのテーブルなどは古くから開発さてれそうですよね。また情報お持ちの方がいらっしゃいましたら共有頂けると幸いです。