カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Paddle King by TCC Magic / マネー・パドル(ミスターマジシャン)

2022-11-16 10:44:00 | カップ&ボール以外

 珍しく、カップ関係以外の商品紹介です。かつ、「My Repertory」シリーズでもないので、結構久々だと思います。今回紹介するのはTCC12周年記念で新しくリリースされた「Paddle King」という商品です。まあ、なかなか自信が伺えるネーミングの商品ですよね(;^ω^)。名前の通りパドルです。パドルといえば、以前「My Repertory」でテンヨーのマジカルミラーについて紹介しました。

【My Repertoire】パドルルティーン(マジカルミラー by テンヨー) - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

レパートリ第2弾は、パドルルティーンです。パドルもいくつか購入しましたが結局これを実演しています。みなさんご存知ふじいあきらさんの手順です。例のマジックブームの時...

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 最近では私の演じるパドルと言えばこのパドル一択ですが、パドルはいろいろ面白い演出があり、素材も多く出されていてパドルマニアでない私でもいろいろ持っていました。移動現象の場合素材が、宝石だったり、矢印だったり、刺した棒だったり、テントウムシだったり、印だったり、、、移動だけではなく、変化をメインとするのも多いですよね。その中でマネーパドルというお金が増える現象をテーマとしたものがあります(すいません、原案がわからないので、ご存知の方は教えて頂けると幸いです)。「マネーパドル」で検索頂くとたくさん出てきます。そのマネーパドルの一種で中で私が20年ほど前に根本さんのお店(ミスターマジシャン)で購入したものがあります。鏡の付いた木製パドルです。なぜ鏡がついているかというと、最後のオチで「マジックというのはよく鏡を使うというでしょう。これも例外ではありません」といって、鏡を見せるためです。今のマジックで鏡を使うものって逆に少ない気がするのですが(The Moonあたりが鏡を使うオススメマジックですがこれは秘密として使っていないですしね(;^ω^)…)、でも面白い演出だと思っていました。

 このパドルは引き出しで眠っておりましたが、そんな中、今回TCCからこの商品がリリースされたので2つまとめて紹介させて頂こうと考えました。メインはTCCPaddle Kingの紹介とします。

 PVです。


如何でしょうか、マジックをされる方にはほとんどの現象の実現方法がわかると思います。なので、不思議度合いとしてはそれほど無いと思いますが、マジックを見たことがあまり無い方にお見せするにはなかなかよいマジックだと、考えるのではないでしょうか(私だけ?(;^ω^))。面白かったのがやはり鏡を取り外しできることです。両面鏡として、その後×を鏡に書いて行う演出も面白いと思いました。ちょっと色が薄くなってしまうところが、従来のホワイトボードの素材で作られたパドルよりも弱いかもしれませんがどうでしょう…×を使えばそのまま「DOUBLE CROSS」なんかに続けることができますよね。いきなり自分の手に×を書いて始めるより、このようなパドル現象から続けて行った方が効果的かなと思ったりしますが、やり過ぎは逆効果なので検証が必要です(笑)

 またパドルの中にMが入っていますので、その他の応用も可能でいろいろ膨らみますよね。最後にいろんなものを出現できそうです。

 ハーフダラーもOKのサイズに作ってあるようですが、写真のように、10円、100円、500円のサイズもOKでした。ただ、やってませんが100円でギリな感じがしたので、1円玉とか溝にはまり込んでしまうかもしれません。お札も1000円札OKでした。OKというのは鏡を隠せるサイズという意味です。ギリギリですが、、、(;^ω^)。写真は8つ折りではなく、6つ折りです。日本のお札の短辺の長さは76mmで同じなのでもちろん1万円札もOKです。木製マネーパドルの方が実はほんのちょっとですが、鏡がはみ出してしまいます!!あれ?昔の札はもう少し幅が長かったのか?と思って調べましたが、聖徳太子まで戻らないと長くはなってませんでした(笑)。海外の紙幣に合わせて作ったのかもしれませんね。解説書に、「原本にはありませんが、、、」と根本さんオリジナルの方法が載っているので海外製なのかもしれません。でも、この木製パドルの方は鏡と反対面は特に窪みなどないので、小さなコインでも取り付けることが出来ます。

独立行政法人 国立印刷局 - お札の基本情報~過去に発行されたお札~

 TCCのパドルについて、仕様的なことを書きますと、まず素材は北米のBlack Walnutを使っていてきれいにできていると思います。ちょっと持ち手が太いかな?と思いましたが、扱いづらいということはないです(個人的使用感です)。また、写真のようにパドルの下にのメークがあり、どちらの面が取り付けた鏡の方かわかるようになってます。さらに、マイクロファイバーレザーのケースが付きます。このあたりがTCCの上手いところだと思います。輪ゴムや着脱可能なミラーを入れる場所もあります。輪ゴムは4色が4本ついています。もちろんコインやお札、指輪はついていません。PVにあるようなスリムな指輪も欲しくなりますよね

Size

 Paddle 168×39×8mm

 Storage Bag 187×67×16mm

Weight

 Paddle 35g

 Storage Bag 33g

 というわけで、トータル的に個人的にはよい商品だと思いましたので紹介させて頂きました。マジカルミラーにとって代わるかと言われればちょっとそこまで行くかわかりませんが先ほど述べましたように「DOUBLE CROSS」の組み合わせが効果的なら出番は増えるのではないかと思っています。

 TCCでは20日まで12周年記念セールをしていますので、興味のある方はご検討頂くのも良いかと思い、急いで記事を書きました。ただし、私がよいかもと書いたからと言って期待ハズレな商品だった時は責任を負えませんのでご了承くださいm(_ _)m。またブラックフライデーでもセールしそうですけどね(笑)

TCC 12th Release |Paddle King by TCC Magic

TCC 12th Anniversary New Releases Paddle King is Now Available Worldwide! Retail at 50 Dollars, Special Price at 29.9 during the TCC 12th. Use the code: TCC12th ...

TCC Magic

 










The TCC FINAL Wood Combo Cups and Balls Sets (Mini Size Set) by TCC

2022-11-14 09:10:00 | ミニカップ(Mini Cups)
 以前、「The TCC FINAL Wood Combo Cups and Balls Sets」のスタンダードサイズセットを紹介しましたが、今回は同商品のミニサイズセット(Mini Size Set)の紹介です。

 スタンダードサイズとミニサイズのPV1つの動画になっているので、前回紹介した動画と同じになりますが、まず動画を下記に示します。前半がミニカップの演技となっているのでちょうど良いかと思います。


 私はキックスターターで入手しましたが、最近正式に商品としてTCCから販売されました。

The TCC FINAL Wood Combo Cups and Balls Sets

TCC 12th Anniversary Special Sale Retails at $119 (Standard), $179 (Mini), and $279 (Combined). Special Sale Price $89 (Standard), $139 (Mini) and $219 (Combined...

TCC Magic

 

 本商品は今ちょうどTCC12周年記念セールをやっていてお安くなっていますが定価としては約180ドルであり、結構なお値段します(今円の変動が大きいですが1ドル140円として25000円くらい)。実はこのミニサイズの価格はスタンダードサイズの2倍以上するのです(笑)。これは素材の違いで、ミニサイズのカップはローズウッド(Rosewood)で作成されているためですね。実際スタンダードの着色カップより、いい色をしています。私は好きな色です。ただ表面は粗く綺麗に仕上げてるという感じではありません。素材そのもの感が好きな人には良いと思いますが個人的にはもう少し滑らかな仕上げが好みです。

 商品としてはミニのコンボカップセットとミニのソリッドカップそれぞれ3つの計6カップと、レギュラーラバーボールが4つ、ギミックラバーボールが4つです。あと専用ケースですね。ボールはよくできていてギミックとノーマルの区別はつきません。チョップカップは最近弱いカップを使ってるせいもあるかもしれませんがやや強めに感じました。

解説は動画のURLが記載された紙が入っています。解説動画は約10分ほどの動画で、スタンダードサイズとミニサイズの両方の解説が入っています。解説ではビデオにあるような、悟空の玉の手順やソリッドカップへの変化方法2種が解説されています。ソリッドカップへの変化は小さいカップであることを最大限に利用した見せ方でビジュアルだと思います。

 カップの口径は約4.3cm、上部の直径は約2.1cm、高さ約3.8cm、重さは通常カップで約12g、ソリッドカップで約25gです。サイズ的には、まだこのブログで紹介出来てないカップですが、Secret Factoryの「Unreal Cups and Balls MiniMini Cups and Balls (Brass))」と似た感じです。

 PVにはありませんが、解説動画ではスリーシェルゲームで使う技法がされており、ボールもスリーシェルゲームのボールとほぼ同じ大きさ約1cmですので、スリーシェルゲームの手順とカップ&ボールの手順(悟空の玉など)を混ぜたような手順をして最後にカップをソリッドにビジュアルに変えて終わりというのが想定されたルティーンかもしれません。

 上手くできれば上記手順は素晴らしいと思いますが、このカップはスリーシェルゲーム用に作られたものではありませんので、スムーズに行うにはちょっと難易度が上がりますね。アウトは楽ですが、インはちょっとコツがいると思います。また、実はこのボール、ちょっと大きいんですよ。そんなん開発時や開発後のビデオ撮影なんかで気が付つくやろ!と思うでしょうが本当なんです…PVのビデオをよく見て頂くと、完全にカップが被さっていないのがわかると思いますもちろんできなくはないですよ。被せて手前に倒すので、完全に重なってなくてもできますでも気持ち悪いですよねちょっと残念でした。

 でも、この後まだ続きがあるんですよ実は今回ブログを書くにあたって製品HPを見ていたら、

4x Rubber Balls in Smaller Size (1 Gimmicked and 3 Regular)

という記述があり、

Rubber Ball in regular size

Diameter: 1cm (~0.4 inches)

Rubber Ball in small size

Diameter: 0.8cm (~0.3 inches)

という記述があるではありませんか!キックスターターには付いていなかったちょっと小さめのボールを付けて販売しているんですね!!スタンダードサイズのカップでも、小さめボールがついている。キックスターターで購入した人に案内していたような気もするがスルーしてしまっている可能性がある。そこで現在メールを投げてこのスモールサイズのボールだけ売ってもらえないか確認中です。返事あれば、このページのブログで更新します。

 というわけで、非常に面白い試みのカップで、いい木も使ってるし、ボールの件がなければよかったのになという感じです。個人的には、この木の素材でもう少し大きい(通常のミニカップサイズ)くらいのものを作ってくれるとありがたかったような気がします。でもこのくらいのサイズにしないとソリッドカップへのチェンジがきれいにできないかもなので、やはりこのサイズがいいのでしょうか

 ただ、これくらい小さいカップの手順を観客に実演したことが無いので、どのくらいウケるのかという純粋な疑問もあります。本当にこんなちっちゃなカップの演技でウケるのだろうか???私としてはカップ自体が好きなので、小さい木製カップ、そしてそのソリッドカップは十分価値ありますが…(;^ω^)
















革製チョップカップ3種類の比較(TCC、Miguel Pizarro、Straight Magic Shop)

2022-11-06 22:18:00 | チョップカップ(chop cup)

 前回、「Straight Leather Chop Cup」を紹介させて頂き、ダイススタッキングに使うカップのような完全円筒ではないタイプの革製チョップカップの紹介が3種類となりました。それぞれ特徴があるので、まとめて再度紹介したいと思います。

 【LEATHER CHOP CUP BY TCC


 TCCKickstarter1作目がこのチョップカップでした。その時はなんと40ドル!現在では80ドルするので、1ドル150円だとすると、12000円ということになります。ただ日本のお店では現在の在庫では1万円くらいで販売されているので、もし興味のある人がいらっしゃいましたら、再入荷したら値上がりすると思うので今のうちに購入されると良いかもしれません。とはいうものの、現在のHPでも「Probably the best and the most cost-effective leather Chop Cup in the world」と書かれているので、質の割りにお値段が安いことをウリにはしているようです。

<キックスターターのサイト>

 https://www.kickstarter.com/projects/565058636/leather-chop-cup-by-tcc-presents?lang=ja

<現在の商品サイト>

LEATHER CHOP CUP BY TCC

  The TCC Leather Chop Cup Has Arrived. Probably the best and the most cost-effective leather Chop Cup in the world. First, we want to present our promotional vi...

TCC Magic

 

 高さは写真にあるようにおよそポーカーサイズのカードケースと同じで9cmくらいです。内径は革製なのできっちりした円ではありませんが、64mmくらいです。しっかりとした厚めの革で作られており、茶色と黒(正確には濃紺?)の2色があり、共に内側には緑のフェルトが貼られています。重さは約80g

 商品には革製カップに革製ボール2つ(1つノーマルボール、1つチョップボール)と巾着が付属します。このLeatherボールは真っ白ではなく、ベージュのような色で、落ち着いた感じのボールです。ボールとカップの相性はよく、ちょっとした動きでリリースできます。ボールの重さも重めで扱いやすいです。表面は硬く、ツルツルしていますので、ビデオの手順にあるように指で圧力を掛けて飛ばすという動きができます。縫い目や割れ目があるので扱いにくいことは無いと思いますがもう少し緩めな張りのボールに比べると滑るとは思います。

 同じデザインのファイナルロード用のボールがあります。

LEATHER BALL BY TCC

Leather Balls Set(3Normal/1Magnet) 100 % handmade leather balls, also great for use with your Cups & Balls. Like we did on the balls in leather chop cup,...

TCC Magic

 

 この大きいボールは約5cmの大きさで、このチョップカップにピッタリの大きさだと言う事なのですが、口径に対して少し小さいので、ボールの上にカップをかぶせてそのまま大ボールを一緒にホールドして持ち上げることは難しいです。個人的にはもう少し大きめでもいいかと思うのですが

 商品に手順は付きますが、基本的な動作の解説でPVにある手順は解説されていません。私はこのPVがとても好きです。革製品を11つ作ってる過程が描かれているのもいいですよね。鉛筆立てとして使われているところから手順がスタートします手順もとてもビジュアルで不思議です。この手順については以前ブログで紹介していますので興味がある方はご参照ください。


 先にも書きましたが、このまま円安が続くと恐らく日本では値上がりするのではないかと思われます。興味のある方は今のうちに購入されると良いかもしれません。


 【SET PREMIUM MINI CHOP CUP By Miguel Pizarro



 El Chop Cupというスペインのお店で購入できるMiguel Pizarro氏のミニチョップカップです。お店ではレギュラーサイズのチョップカップも購入できます。氏の革製カップはbovine(牛)の合成されていないしっかりとした天然革を使っており、内側のフェルトはウール100%です。カップのサイズは(ミニカップ)高さが約7cm、口径が約6cmです。重さは約46g。個人的にはとても扱いやすい大きさと重さです。適度な重さがあるのでクルッと回しやすいです。値段はミニチョップカップだけだと85ユーロで現在だと12000円くらい、私の買った4つのレギュラーサイズのボール(1つはチョップボール)とファイナルロード用のボール付きのセットは105ユーロで、15000円くらいです。円安となる前だったらもう少し安かったです。ただし、送料が結構かかりますのでご注意を

 https://www.elchopcup.com/en/producto/set-premium-mini-chop-cup/

上記サイトにありますように、ここのカップの特徴の一つは革の色(と言っても2色)、フェルトの色(3色)、ステッチ(糸)の色、そして付属ボールの色(4種類)が選べるところです。写真にありますが、どれも素敵で迷いますちなみに私が購入したのは、革の色がキャメル、フェルトの色は黒、ステッチの色はブラウン、ボールの色は赤/赤(赤の革に赤の色)です。写真にある緑のフェルトのカップはピポ氏のセットとして購入したものです。

 ボールもハンドメイドでミニ用のレギュラーボールのサイズは約2.2cm0.87インチ)と少し小さめです。個人的には扱いやすいサイズです。重さもそこそこあります。革の張りがあまり無いのが特徴で少し柔らかい感じがして、TCCの硬いボールとは対照的です。引っかかるので扱いやすいです。ただ、TCCの手順のように指で挟んだ力で飛ばすのは無理ですね(笑)。マイケルアマ―氏がビデオで使っているマイク・ロジャー氏はこの2つのボールの真ん中くらいの硬さ(というか革の張りというか)です。ボールでは革の色と革を合わせる糸の色が選べます。はじめは赤に赤ってなんかおかしくないかなぁと思っていたのですが、慣れてしまえば逆に、野球ボールっぽくなくていいと思っています。ファイナルロード用のボールは直径約4.2cmで少し小さいですが、かなりの重さがあります。カップを伏せた状態でつかんで持ち上げることはできますが、もともと重たいですし、ちょっと小さいので、できなくはないですが、スムーズに行うにはちょっと気を使います。ピポ氏の手順ではこの大ボールを入れた後で、小ボールをさらに入れるところがあるので大ボールをキツキツのサイズにしなかったのかもしれませんこのミニカップにはTCCのファイナルロード用のボールやStraight Magic Shopのファイナルロード用ボールが入ります。これらの両ボールは直径約5cmなのでこのカップで被せるとピッタリで、つかんだまま持ち上げることが容易です。

 以前ブログにも書きましたように、もともとこのお店のチョップカップを購入するきっかけになったのがPipo Villanueva氏の手順を行いたかったためです。このお店でカップと手順の解説ビデオが販売されています。

 https://www.elchopcup.com/en/producto/set-chop-cup-by-pipo-villanueva/

 私が購入したときはセカンドエディションでいたが、今ではサードエディションが販売されてますね。50個ずつ作っているようです。彼のルーティーン用に特別に制作されているセットとはいうものの、上記Miguel Pizarro氏のミニチョップカップとボールと同じものなので、バラでボールをつけ足せばこのセットとほぼ同じとなります。但し、それだと解説ビデオは付かないのでやはりこのセットを購入した方がお得だと思います(170ユーロなので約25000円)。このセットはPipo氏が一つ一つ個人的に修正およびテストしており、たまたまかもしれませんが、別で購入した上記ミニカップより磁力が弱かったです。

 Pipo氏の手順は素晴らしく、TCCの手順とはまた別の観点で、ちょっと普通のチョップカップルティーンと一線を画すと思います。クルクルカップを回すので、通常サイズのチョップカップではちょっと難しいかもしれません。

 https://www.youtube.com/watch?v=L_NPei1uXYM&t=57s

手順だけ知りたい方はインポッシブルカンパニーさんから出ているPipo氏の作品集ピポ!を購入されると良いかと思います。但し、最新手順は少しだけ変わっています。

https://theimpossibleco.com/ja/product/pipo/


Straight Leather Chop Cup by Straight Magic Shop


 前回紹介したStraight Magic Shopさんでリリースされた革製ミニカップです。先のカップより高さは低く、約6cmです。口径も約6㎝です。大きさ的にはルービックキューブとほぼ同じ(ほんの少し小さい)サイズで、先日発売された「Straight Leather Close-Up Case」のLサイズの写真でルービックキューブの横においてあり、コンパクトさが非常に分かりやすかったです(わざとルービックキューブサイズにしたのでしょうか??)。小さいですが5cmのボールが入ります。しかもぴったり入るので、入れた状態でつかんで持ち上げることが出来ます。中にはフェルトが貼られていませんが、これは後で記述するインナーカップをピッタリ入れるためなのかもしれません。上記2つのカップに比べると少し薄い(柔らかい)感じです。色のバリエーションが多く(7色?)、好みの色の革製カップを得ることが出来ます。なかなかここまで革の色の種類があるチョップカップは無いでしょう。重さは約30g。お値段は税込みで11000円です。ボールは別で購入する形です。

チョップカップ│ストレートマジックショップ

もの作り系マジックショップの 真骨頂! 当ショップは中の人が工学部出身のクラフトマンです 現場目線の極めて尖ったセンスでもの作りします。 また、独自の企画商品、仕入...

ストレートマジックショップ

 

 革製のボールはベースボールタイプが多いのに対し、Straight Magic Shopさんのボール(商品名Straight Leather Code Ball)は革ひもをボールに巻き付けることで作られた個性的なボールです。ベールボールタイプに違和感がある方で、ニットボールより革が好きな方にはお勧めです。複数の革ひもが段を作っているため指に引っ掛かり扱いやすいです。チョップボールの感じも悪くないです。

 ボールは小サイズ(約15㎜)、中サイズ(約25mm)、大サイズ(約49mm)があり、一般的なカップ&ボールやチョップカップ用で本チョップカップでは中サイズ、ファイナルロードは大サイズ、最後にたくさん出すものとして小サイズが適していると思います。ミニカップなどでは小サイズが使い勝手いいかもしれません。意外とミニカップのボールっていいの無いですからね。お値段は小サイズが770円(M加工で1320円)、中サイズが1100円(M加工で1650円)、大サイズが3300円です。ですので、上記2つと同じように、カップとボール2つ(うち一つチョップ)、大ボールのセットで17050円となりますので、3つのカップでは最も高価となります。

 このカップの最も特徴的な一つとして専用のインナーカップが作られています。これはなかなか他のお店ではなかなか販売されていないアイテムです。かなりピッタリセットできます。しかもインナーカップを金属で作ることで、磁石などをインナーカップに付ける必要がありません。従ってインナーカップが入った状態でとてもきれいな状態となり、中を見せても違和感が無いかもしれないのです。もしかしたら、観客はインナーカップが途中で入ったことに気が付かないのではないかと思ってしまいます。さらに革製のカップなのでインナーカップを上から圧力をかけることでホールドできるため、磁石などでカップとインナーカップを付ける必要がありません。さらにリリースも楽で、力を緩めるだけで簡単にラッピング処理ができます。これはかなりエンドクリーンにできる素晴らしい特徴だと思いました。

 手順はつきませんが、Straight Magic Shopさんでは五太子さんのカップ&ボールレクチャーを販売しておりますので、そのチョップカップ編をご覧になると基礎から応用まで学ぶことが出来ます。


以上3つのカップの説明でした、ご参考になれば幸いです。ボールの重さ写真も撮って見ましたので以下に示します。