カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Straight Leather Chop Cup by Straight Magic Shop

2022-10-30 20:35:00 | チョップカップ(chop cup)

 最近多くの革製品をリリースされているストレートマジックショップさんがオリジナルチョップカップの販売を開始しました。

 私がいろいろ説明するより、多数の動画を含む熱い商品説明がHP上にありますのでまずは、そちらをご覧いただくのが良いかと思います。

チョップカップ│ストレートマジックショップ

もの作り系マジックショップの 真骨頂! 当ショップは中の人が工学部出身のクラフトマンです 現場目線の極めて尖ったセンスでもの作りします。 また、独自の企画商品、仕入...

ストレートマジックショップ

 

 今更ですが、本ブログでは私の主観が多く含まれます。人によって感じることは異なると思いますので、あくまでご参考程度に読んで頂けると幸いです(;^ω^)

 さて、、、本チョップカップですが、何と言っても全体を通して、ストレートさんのこだわりが多々あるカップです。それはチョップカップ本体に限らず、その周辺まで及んでいるのが他のお店には少ない特徴ではないでしょうか。オーナーご自身がマジシャンですので、このチョップカップもマジシャンとして自分が欲しいものを入れ込んだ作品となっています。

 まずカップですが、小さめのカップとなっています。個人的には扱いやすいサイズだと思います(クルッと回しやすいですがもう少しだけ重さがある方が好みです)。その割に大きなボールが出現できますのでカップ自体は小さくても最後の大ボールを出したときのインパクトは逆に得られるかもしれません。写真のようにTCCのカップに比べ高さはだいぶ低いですが、ファイナルロード用のボールは逆にストレートさんのボールの方が大きいです。もし、TCCのファイナルロード用のボールが気に入ってて使いたければ使えるということになります。カップの色のバリエーションが多いのもストレートさん特長です。私は「ワインレッド」と迷いましたが、結局「れんがブラウン」にしました。個人的に好きな色です。赤色のボールを使うとき「ワインレッド」だと少しかぶるかなと考えたのも一つの理由です。

 TCCのカップのように中にフェルトはありません。Mの力はまあボールによりますが強すぎるということはありません。このあたりは個人によって好きな感覚が異なると思いますが、私は振るだけでリリースしたいので、もう少しだけ弱い方が好みです。ですのでフェルトを1枚貼ろうかと考え中です。

 次にボールです。ボールもオリジナルのボールを作られてます。おそらく白いゴムボールに革ひもを巻いて作られているのではないかと思います。ボールによっては、しっかり中の白い玉が見えたりします。手作りですので、まあ仕方がないかと思います。標準サイズとして販売されている1インチのボールがこのチョップカップには合っていると思います。重さもちょうどよいくらいだと思います。革ひもが表面なので滑りにくくなっているのも良いと思います。小さい直径1㎝のボールも販売されていますが、このチョップカップにはちょっと小さすぎですね。ミニカップなどに使えそうです。個人的には7/8インチくらいを作って頂けるとうれしいです。ファイナルロード用のボールは50mmで、先に書きましたようにカップにジャストなサイズです。入れた状態でカップの上から抑え、持ち上げることが出来ます。理想的なサイズだと思います。ただ、お手製でギリギリを狙っていますので、場合によってはほんの少し大きすぎるというものあったりするのではないかと思ったりもします(;^ω^)

 最後にインナーカップです。チョップカップにジャストサイズでつくられたインナーカップが購入できるのは非常に有難いことだと思います。私はこれまで、チョップカップに最後に多くのものが出現するというエンディングを好んで行ってきました。以前このブログでも紹介したダイスバージョンと、ポテトバージョンです。正直これ自体が私の中ではかなり秘密の部類に入るものだったので「Amazing Coffee Cups and Beans」のPVで明確に出ていたのはちょっとショックでした(;^ω^)。まあ、このギミックが一般的となったという事でしょうかこれまで、私はペットボトルやシャンプーの詰め替え用ボトルなどを切って自作していました。ただ、カップにピッタリの径のペットボトルや容器を探すのが大変でしたし、チョップカップも完全円筒形である必要があったのですが、それをピッタリなものを用意してくれるなんてしかも磁石付き蓋も販売されるなんていたてりつくせりですね。このような欲しいものを製作できるのがストレイトさんの強みだと思います。しかも「Amazing Coffee Cups and Beans」とは異なり、外からインナーカップをホールド、リリースできるので、例えば、中から何か出した後、インナーカップを簡単にラッピングできるという利点もあると思います。さらには別のインナーカップを続けて挿入するとか

 ちなみにこのインナーカップには小ボールが約28個入るとHPには書かれていますが、私のカップでは26個入りました。消えたり、入ったりしたボールが最後は大きくなり、その後、さらに細かな小さなボールがバラバラと出てくるなんで、自分もしてるからではありませんが、いい手順だと思います(笑)

 さて、いい事ばかり書いていても怪しいので、個人的にやや気になる点や商品ではなく演じるときに少し検討が必要だと思う点も書いておきます。あくまで個人的な意見ですのでご了承ください。

 まず、個人的には内側にフェルトが欲しいです。小さいからこのくらいが合ってるのかもしれませんが、ほんのもう少し革が厚くてしっかりしてる方が好みではあります。フェルトを貼るとまたその印象は変わるかもしれませんが

 インナーカップと蓋については、いろいろ難しい点もあると思います。まず、厚みです。かなり薄く作られてはいますが、インナーカップのふちは外に出て、革カップの下に見えますので、それに蓋が着いた状態ではちょっと厚みとなります。黒いマットだし気にならないかもしれませんが、私は少し気になりました。このあたりは思い込みも多いので実演でお客様の反応を見るのが一番良いと思ってます。

 また、これは仕方が無いのですがどうしても蓋とマットの色は異なります。私は自作の時は同じマットを2枚買って、片方のマットの表面をはがして作ったりしていました^^;。今回の商品の場合マットによっては、蓋が明らかになってしまう可能性が高いと思いました。特にもしストレートさんの小さなボールを最後に使う場合、30個も無いボールがカップから出てコロコロと全体に散らばります、そうすると蓋はどうしても見えてしまいます。ジャガイモバージョンは200個の小さなジャガイモを使っていますので蓋を完全に覆います。また、サイコロバージョンに関してはさらに、蓋にサイコロを貼り付ける工夫をして蓋の存在を極力目立たないようにしています。Amazing Coffee Cupsの場合もコーヒー豆が結構大量に出ますので、隙間なく蓋を隠してくれると思いますが、ストレートさんのカップは小さいので大量に出せない事を考えると小ボールよりも、もう少し小さくばらつかないものがも良いと個人的には思いました(例えば小さなダイスなど)。また、Amazing Coffee Cupsもそうですが、最後細かいものをたくさん出すときに真上にカップを持ち上げられません。スライドさせる必要があります。このスライドさせる方法というのは私にとっては新鮮で、なるほど~、自分の蓋にアレをつけようと思ってます。しかし、前に出す動きが少し不自然になるのでは?さらに蓋と出すものがズレて、蓋の存在が明確になるのでは?という懸念もありますので、このあたりはおいおい調べていきたいと思っています。

 動きとしては、そのまま持ち上げられる方が良いとは思いますが、そうするとロードが難しくなりますよね。私が作った蓋ギミックはゆるいので、横の状態だとこぼれてきませんが、カップを下向きにできません(;^ω^)。使うまでは膝の上で寝かしていて、インした後は小指でホールドしつつ、机の上に置きます。その後、少し振って中に細かな何かが入っていることを強調しつつ垂直にカップを持ち上げます。ちょっと気を使うのは確かです。

 また、最後どのように蓋を撤収するのか?も必要ですよね私はジャガイモをたくさん出したときはいちいち拾ってられないということで、マットを持ち上げ紙袋などに全て流し流し込むことで撤収しています。今回出現物が少ないのでそれも不自然になるかなぁと考えました。スムーズに回収できるアイディアをお持ちの方は是非個別でも教えて頂けると幸いです。

 あと、あんまり書くのもどうかと思いましたが、お値段ですね。原材料が上がっていて、一つ一つ手作りですので仕方がないのですが、結構いいお値段します。カップとボール2つ、大ボール一つで17000円(TCCは同セットで12000円くらい)、さらにインナーカップと蓋、小ボールを30個買うと35000円~40000円くらいかかってしまいます。これはやはり小ボールを大量に買うとが原因ですσ(^_^;)(そういう意味で10個セットで1割引きなど割引が欲しい)。これまでも小さいジャガイモやフェイクのコーヒー豆を買うとき痛感していたものです。ですので、少し予算的に厳しい場合は、まず小ボール以外を購入し、大量に出すものを何にするかを実際のカップで検討してから必要なら小ボールを大量購入すると良いかと思います。

 ただ、この前のCocktail Surpriseの記事でに「高いと思うなら買うなよ」という言葉が出ていたのを紹介したように、値段は自分にとっての価値で判断すればよいと思います。実は今、私も欲しいカップがあるのですが高いです^^; でも欲しいのです!そこで今自分の持っているものをせっせと売っております(笑)。またメルカリでマジック関係出すと思いますので、ご検討頂けると幸いです(笑)












緒川集人(Shoot Ogawa)

2022-10-22 11:03:00 | マジシャン別

 通常このブログでは私が持っているカップや本、DVDなどを紹介させて頂いてますが、今回は持っていない映像や商品の情報を紹介させて頂きます。

 ここ最近、カクテルシェイカーをカップとしてカップ&ボールを行うための商品を3つほど紹介しました。その記事を書くためにいろいろWeb検索していたところ、たまたま緒川さんの実演映像を見つけました。せっかくなのでブログにて紹介させて頂きます。もとのページにはマジック・キャッスルでの演技と書いてあったような記憶があるのですが、元のページが見つかりません…Youtubeの説目にCASTLEでの演技とありますのでそうなんだとは思いますが、意外と、特定のページって見つけられないものですね。キーワード的には限られているような気がするのですが

 というわけで動画です。


 シェイカーカップ&ボールというタイトルで、2013年、約10年前にアップされた映像です。どうでしょう?てんこ盛り!(いやフルコース!)って感じですね。カードマジックから入って、シェイカーを使ったカップ&ボール、最後のファイナルロードでレモンが出てきて、その中から観客が選んだカードが出てくる。しかもシェイカーを使ったカップの手順では、ボディ(Body)のみのワンカップルティーンではなく、ストレーナー(Strainer)、トップ(Top)を使って、現象を豊かにしてますよね。また、カクテルシェーカー型のカップ&ボールでは液体が出現するので、それを受けるためのグラスが必要になります。そこで、カップからグラスが出現するというのが定番なのですが、これまで紹介した3つでは全てショットグラスを出すことを想定しています。しかし緒川さんの手順では、ショットグラスではなくカクテルグラスを出し、さらにオリーブまでTopから出てくるので、シェイカーとの相性がとてもいいですよね。

 さて、映像なので、ミスディレクションが効きにくく、どうしても生で見ていては気づかないだろう点に目がいってしまうところもあると思うのですが、カップの仕掛けについては私はちょっとよくわかりません。ボディはチョップではないような気がしますが、トップには何か仕掛けがあるような気もします(確かではありません)。ただ、普通のシェイカーでないことは確かだと思います。

 なぜならば、販売されていたようなので(笑)

http://kandagashop.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

 動画のもとサイトを探していたらたまたま見つけました。ビデオのアップ日が2013628日でこのサイトの更新日が2013612日なので、この商品の予告の方が先なんですね結局販売されたのだろうか?どのくらいの数作られたのだろうか?興味があります。今だったら買ってるかもしれません(笑)。お値段もそこそこしますので、しっかりした作りでギミックもついているのではないかと思われます。

 というわけで、シェイカーカップ紹介のつながりとして、緒川集人さんの実演映像と販売されていたカップの紹介でした。私はやはり緒川集人さんといえ Ninja Ringのイメージなんですけどね(笑)。そうそう、緒川さんといえば、なんと言っても今年(2022年)のFISMパーラー部門優勝(日本人初の快挙)ですよね。おめでとうございます!これからのご活躍も楽しみにしております!


Cocktail Surprise by Joe Porper, Pete Biro

2022-10-16 20:52:00 | カップアンドボール

 私が持っているカクテルシェーカータイプのカップの最後としてJoe Porper氏とPete Biro氏の「Cocktail Surprise」を紹介します。残念ながらもうこのお2人は亡くなっておりますが、このペアで素晴らしい、いくつかの商品をリリースしています。私のブログでは例えばPete Biro氏は以前紹介した「The Johnny Paul Cups」を設計した方です。多くの書籍や商品をリリースしているのでご存知な方も多いと思います。カップ&ボールのマジックカフェにはいつものように登場し、いろいろ情報を提供してくれていますので、彼が亡くなったのは4年ほど前ですが、まだそんな気がしません。

Pete Biro Contributions to the art of Magic - By BUMA JR., (House of Magic)

From Buma Jr. - House of Magic. Buma nailed it with the below. Scott Jenkins did an incredible job at keeping Pete's spirits high and the art of magic close...

Stevens Magic Emporium

 

 Joe Porper氏は以前「Dai Vernon Magic Wand」で紹介したようにビリヤードキューの制作者としても有名な方で、マジックでもいろいろなものを作っている(私が持っているのは「Vernon Card Clip」や「Just A Key」あたり)匠的な職人さん(イメージ)です。昨年コロナでなくなりました。

https://www.facebook.com/JoePorperMagic/

(リンクが貼れなかったのでURLを示します)

facebookの上にある写真は氏のカップで、当時入手したかったのですが、高くてちょっと手が出ませんでした木のケースにケースに入っていて真鍮製や木製が確か発売されていたと思います(ステンレスもあったような?)。

 話がそれましたが、今回はこのお2人の作品で、カクテルシェーカータイプのカップ「Cocktail Surprise」の紹介です。これまでのシェーカー型カップ2つはチョップカップなのでチョップカップのカテゴリに入れていたのですが、今回の「Cocktail Surprise」はチョップカップではないので、「カップアンドボール」のカテゴリに入れました。Presti Cupと同じカテゴリということです。2007年にリリースされているのですが、チョップカップを使わず、チョップカップと同じようなことをこのように実現しようとしたのは彼らが初めてなのでしょうか?もしご存知の方がいらっしゃいましたらコメント頂けると幸いです。

 この商品がマジックカフェでディスカッションされていますがとても興味深いです。

The Magic Cafe Forums - Cocktail Surprise by Pete Biro and Joe Porper

 この中でPete Biro氏は以下のように述べてます。

BTW... try to place a ball on the table and cover it with a CHOP CUP and have the ball vanish! The REASON we came up with this was due to what we feel are shortcomings with a CHOP CUP.

彼らがこのやり方を思いついたような書き方ですよね

 さて、この議論の中では大きく2つのことが話し合われています。1つはウォンドを持ちながらカップを持つのは不自然だ!という意見です。ウォンドは脇に挟んで保持されるものであり、カップを持ち上げる手で持つのは不自然という事(らしい)です。これに対してPete Biro氏は実際に自分はこのマジックを観客に実演しているし、ポールウィルソンもやっている(が、違和感あるなんて言われたことない)。と返していています。Presti Cupを好んで演じている私としては、ウォンドを持った手で持ち上げても不自然でない気がします。ただ、Presti CupのウォンドやCraig Petty氏のChopのペンは長さが短いので鉛筆持ちをしたときに邪魔になりません。見た目も不自然ではないと思います。一方、「Cocktail Surprise」のウォンドはJoe Porper氏の本格ウォンドなので、同じように持つのはちょっと違和感があるのでしょう。解説書では、鉛筆持ちではなく、普通に持った状態でカップの横をつかむのではなく、上の方をつかむような写真となっています。ちなみにこのような持ち方をして使うため、ウォンドのギミックの位置が真ん中ではなく3分の1くらいのところにあります。結構存在感のあるウォンドなので、ウォンドではなく、可能なら高級そうなマドラーで作った方が良かったのかもしれませんね。個人的にはこのウォンドはさすが、Joe Porper氏、非常に良い出来だと思います。通常のカップ&ボールで使いたくなるウォンドです。

 2つ目のは、「高すぎる」という議論です。確かに700ドルはちょっと高すぎでしょうという気もします。銀で作られたカップとかならわかりますがステンレス製ですからね。何人かから高いと言われて、とうとう最後にはPete Biro氏は「高いと思うなら買うなよ!」と書いてます(笑)。まあそういいたくなるのもわかる気がします(笑)。Pete Biro氏はさらに「紙コップでも観客から十分なリアクションは取れるが、私はエキゾチックな小道具を使うのが好きだ。」と書いています。ちょっと話がそれすのですが、はじめ「dixie cups 」ってなんだろう?と思いました。使い捨て紙コップのことを言うのですね。一般的には紙コップの訳はpaper cupで良いと思うのですが、「dixie cup 」と普通に表現する人がいるんですね。知りませんでしたそしてその歴史が下記のサイトにありました。まだまだ知らないことばかりだなぁと感じます

使い捨ての紙コップ「Dixie Cup」はどのようにして生まれて広がっていったのか

円盤状の底に円筒形の胴が貼り付けられている現在の「使い捨て紙コップ」は、原型が誕生しておよそ110年が経過しています。それまで主に使われていた共用のコップやひしゃく...

GIGAZINE

 

 液体を出す方法としては、ほとんどテンヨーのスーパーシェイカーとほぼ同じです。ですので、ストレーナー(Strainer)(上の方のパーツ)をカップとして、ボディ(Body)と2カップ的に演じるのは難しいです。スポンジボールの上にストレーナーは置けるので、解説書では、手順の途中でスポンジボールの演技行うことなどが紹介されています。最後はショットグラスをロードして、最後に出現させ、それに出現した液体を注ぐという感じですね。

 もちろん今では本商品を販売しているおみせはありませんが、過去のマジック商品をまとめてくれているサイトに、このカップがありましたので示します。

Cocktail Surprise by Joe Porper, Pete Biro

 この写真と、解説書の写真を見て、ウォンドの色ってそろえてないんだなぁと思いました。私が入手した色は個人的には落ち着いていてとてもいいと思いました。また、ショットグラスもバラバラです(笑)。私のショットグラスはプラ製でした。まあ気に入らなかったら好みのショットグラスに変えても全然問題ないと思います。ケースは木を彫って作られているので、重いです。下側はカップやショットグラス、ウォンドを入れるための多くの場所が削られて(彫られて?)いますが、上側はそうではないため、上側がお非常に重たく、バランス合ってるのかな?と思ったりします。Joe Porper氏の通常のカップもこのタイプです。通常のカップ&ボールセットのケースにはトランプのマークも彫られてるのですが、こちらのケースには「COCKTAIL SUURPRI」と彫られており(焼き印?)シンプルなケースとなっています。

 本商品のオプションとして、ウォンドではなく、高級マドラー(木製でもいいと思います)があっても良いかなと思いました。そうすると少し違和感がなくなるかもしれません。さらに、何も持ちたくない人は、Axel Hecklau氏のJUST A CUPや五太子さんの手順のようにすると、ウォンドなどを何も持たなくてもチョップカップのようなことが出来ることも既に発表されているので、アイディア的にはそのあたりを使うのも良いかと思いました。
















シェイカー・チョップカップ・フルセット by マジックファンタジア

2022-10-09 19:43:00 | チョップカップ(chop cup)

 以前、テンヨーの「スーパーシェーカー」を紹介させて頂いたところ、ツイッターのダイレクトメールにて『同じカクテルのチョップカップである、マジックファンタジアさんの「シェイカー・チョップカップ・フルセット」を持っているが使っていないのでよければお送りします』というお申し出を頂きました。さすがに無料は申し訳ありませんので、格安にてお譲り頂きました。ありがとうございましたm(_ _)m

 というわけで今回、譲って頂いたマジックファンタジアさんの「シェイカー・チョップカップ・フルセット」を紹介させて頂きます。

 まず、実演動画を示します。


如何でしょうか?いろいろ起こりますね(笑)かなり長い手順と私は思いましたが皆さんはどうでしょうか(;^ω^)。手順が長い一つの理由は、ボールの出現箇所や方法がバラエティ豊かだからだと思います。テンヨーの「スーパーシェーカー」と最も違うところは、この上のパーツもカップとしてボールを出現させることが出来るところだと思います。しかも、叩きつけることなく出現します。これはなかなか面白い出現の仕方で、どこかで見たことあったかなと考えましたが思いつきませんでした。あとは付属のレモンがジャストサイズで軽い素材なので、一度入れた後、一度持ち上げることが出来きます。しかし、それぞれを実現したため発生する欠点もあり、前者の上のパーツをカップとして使えますがそのため、最後の液体出現での量がどうしても少なくなってしまいます。また、レモンに関しては、ロードに少し余分な動作を必要とし、また、出現させたレモンを手渡しするのは難しいかと思います。本物のレモンやゴムレモンでジャストなサイズのものを見つけるとできるかもしれません。

 また、長く感じる別の理由としては、ときどき、マジシャンの想定外のことが起こり、違うところから出現する、という演出のためだと思います。チョップカップを見慣れているマジシャンなら長いと思ってしまいますが、初めて見る観客の場合は、単なる現象だけの演出より、このような演出の方が楽しめるのかもしれません

 あと、具体的には言えませんが、個人的にはギミック部の少し作り方が粗いかなと思いました(;^ω^)。とはいうものの、シェーカーを使ったカップ&ボール、しかも2つのカップとしての手順も組める。また、最後に大きなレモンだけでなく、液体が出てくるなど、単なるチョップカップよりバラエティ豊かな現象が実現できる。オールインワンのセットであるその辺の利点と、動画を見てやってみたい!と思った方はご購入を検討されると良いかと思います。

 商品HPURLを示します。

シェイカー・チョップカップ・フルセット-マジックショップ マジックファンタジア

とってもお洒落なチョップカップ!なんと、用具は全て付属のフルセット!チョップカップは古典の傑作マジックで今でも高い人気を得ています。カップ&ボールよ...

マジックショップ マジックファンタジア

 














Harmonica Chop Cup Finale by Leo Smetsers

2022-10-01 23:23:00 | チョップカップ(chop cup)

以前紹介させて頂いたLeo Smetsers氏のHarmonica Chop Cupのエンディング用の商品です。

Harmonica Chop Cup by Leo Smetsers - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

今回はLeoSmetsers氏のHarmonicaChopCupの紹介です。チョップカップです。日本ではマジックファンタジアさんで扱っています。単体とセットがあります。HarmonicaChopCupBlac...

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 PVです。

 というわけで本商品は動画でご覧のように、Harmonica Chop Cup用のソリッドカップです。この商品、正式な商品名は「Harmonica Chop Cup Finale」だと思いますが、これではわかりづらいからか、マジックショップでの商品のタイトルが「Solid Chop Cup (Gimmicks and Online Instructions) by Leo Smetsers」となっています。

マジックオフレコさんの商品ページ

Solid Chop Cup (Gimmicks and Online Instructions) by Leo Smetsers - Trick - マジックショップ オフレコ

マジック用品・手品・本・雑貨輸入卸・卸売販売のマジックショップオフレコ・海外直輸入のマジックアイテムを最新作をよりすぐって取り揃えており、通販、通信販売、専門で...

Solid Chop Cup (Gimmicks and Online Instructions) by Leo Smetsers - Trick - マジックショップ オフレコ

 

確かにこの方がソリッドカップをやりたい人が検索でこの商品に辿り着き、じゃあ対応しているハーモニカ・チョップカップも買おうかという流れになるかもしれませんしね

 商品説明では区別がつかないと書かれていますが、写真のようにハーモニカ・チョップ・カップと少し見た感じが異なります。ソリッドカップの方がツルツルした感じでチョップカップの方がマットな感じです(私が購入したチョップカップがたまたまそうなのかもしれませんが)。ただ、まだ実演したことはありませんが恐らくすり替えても気づかれることはないかと思います。ソリッドカップは約210gでしてそこそこ重いですが、金属ほど重くない(当たり前か)という感じです。金属のソリッドカップの「おも!!」っていうのがインパクトの一つだと考えているので、そのあたりは金属製のソリッドカップに劣るかもしれませんね。どのくらい効果があるかは、やはり実演して見ないとわかりませんね(;^ω^)

 PVでは上手くスイッチのところがカット(というか、アングル的に見えないように撮影)されていますね。まあミスディレクションと言っていいのかわかりませんが、流れの中で目立たないようにスイッチしています。もとのカップが柔らかいので、手の中に握り込むことにより硬いカップよりは少しスイッチが目立ちにくくなるかもしれません。

 Harmonica Chop Cupをはじめてみたとき、う~ん、どうかなと思いましたが、チョップカップの中では結構オススメ部類に入る気がしています。いい点をちょっと挙げてみます。

・コンパクトに持ち運べる

 ⇒ソリッドカップを使う場合はそのメリットは半減するが

・自然に、楽しく導入できる

 ⇒カードケースから取り出すことが出来るため

・チョップカップとしての磁力がいい感じである

 ⇒対応している革製のボールもよい

・変形できるので、大きなものを入れてホールドしたまま持ち上げることができる

 ⇒一旦上げてないことを見せたり、観客の掌の上に落とすことができる

・ソリッドカップのエンディングができる

 ⇒強烈なインパクトを与えられる

このあたりでしょうか。特にカードケースから取り出す導入がいいのではないかと思っています。例えば、「カードマジックは好きですか?」と言ってカードケースを出して、中から輪ゴムを出して輪ゴムマジックをはじめて、「なんや、輪ゴムかい!」を言われながらも輪ゴムマジックを終え、「続いて」とさっきとは別の色のカードケースを出して、今度こそと思わせてこのカップを出すとかちょっとくどいですかね(;^ω^)。カッコいい革製のカードケースからカードを取り出し、中からこれを普通に出して、演技を行っても「??」となって、笑いが取れるかもしれませんね。

 というわけで、「Harmonica Chop Cup Finale」、ハーモニカ・チョップ・カップを持ってる方はお勧めです。