カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Johnny Paul Cups (Steel, Bright Chrome) by Rings-N-Things Magic

2024-02-25 14:28:00 | カップアンドボール

 以前、Johnny Paul Cupsについては紹介したことがあります。

Johnny Paul Cups - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

JohnnyPaul氏のCupsです。と言ってもレプリカで本物ではありません。PeteBiro氏が本物を丁寧に測ってそれを再現したものです。Stevensmagicさんで数量限定で販売された時に...

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この商品はStevens Magic Emmoriumで数量限定で発売されたカップで、Pete Biro氏がJohnny Paul氏の本物のカップを丁寧に測ってそれを再現したものです。真鍮製です。

 このブログの中で、この商品はもちろん今は販売されていませんが、Rings-N-Things Magicで販売されていますと商品URLを貼り付けました。しかし現在は販売されていません。このカップを先日入手しましたので紹介したいと思います。

 その前に、前の記事でも貼り付けていますが、Johnny Paul氏の実演映像を示しますので、まだご覧でない方は是非見てください。


 まあ、トミーワンダー氏の手順以上に真似するのが難しそうなキャラクタが光るルティーンだと思います。

 さて、前回紹介したこのカップを再び入手したのにはきっかけがありました。それが、フレンチドロップさんのメールマガジン「週刊スペルバウンド817号」における庄野さんの文面でした。引用させて頂きます。

「さて話は変わりますが、今のマイブームはカップ&ボールなんです。

今さらと思われるかも知れませんが、フレッド・カップスのカップ&ボールを見直して、毎晩ああでも無いこうでも無いとやっていると、友人の宮中さんより「ジョニー・ポール」のカップ&ボールや最高やで。

これをやらずに、マジシャンや言うたらあきまへんでとサジェスチョンを頂き、又、資料までも頂き、これに挑戦すべく色々な方向よりアプローチしているところです。

ジョニー・ポールのカップ&ボールには独特の形のカップが必要ですが、散々調べた結果、どこにも売ってなく、入手困難だということが解りました。」

 これを読んで、あれ?Rings-N-Things Magicになかったっけ?と再度自分が以前ブログで貼り付けたURLをクリックしたところ、ページがなくなっている…。品切れはときどきあるのですが、完全にページがなくなっているので、変だなと思い、Donnie氏にメールで問い合わせてみました。すると以下の返事が来ました…

「the Johnny Paul tooling is now owned by Scott Jenkins, he got the Pete Biro estate. I’m pretty sure though that the spin shop that has the tooling for those cups claimed that they lost the tooling when Scott went to claim it.

The only way I could make Johnny Paul cups now would be to recreate the tooling- make all new blocks. And I have no plans for that.」

 Pete Biro氏が亡くなったことに関係するのだろうなと思っていたのですが、なんとspin shopがtoolingを無くしてしまってもう作れないとのこと…なんとルーズな管理なんだ…貴重なカップなのに…と思ってしまいました。もちろんまた出てくる可能性も0とは言えませんが、Rings-N-Things Magicとしては、その見込みも無いということで商品のページを消してしまったんですね…残念です。

 そんな折、ebayでこのRings-N-Things Magic製のカップが出品されいる事を知り、もとの価格より高くなっていましたが、思い切って購入しました。

 これらのカップはRings-N-Things によってオリジナルの Pete Biro ツールから .050 鋼(Steel)で手作業で紡がれ、外側はブライト クロム仕上げ、内側はブライト ニッケル仕上げでメッキされています。まず、スチールは銅、真鍮、アルミニウムよりも硬い金属なので、へこみにくいですし、クロムメッキ皮膜も非常に固く、耐食性・耐変色性も大きいのです。さらに下地のニッケルメッキでそれらを補っています。Johnny Paul氏の手順ではバンバンカップを叩いたり、ジャグリングのように投げてキャッチしたりするので、それに耐えれるように作ったのではないかと想像します。

 前回の記事でも書いたかもしれませんが、カップについて少し書いておきたいと思います。Johnny Paul氏のカップはスポンジボールを消したり出現させたりできる形となっています。上手い手順との融合により多くのマジシャンも引っ掛かり、不思議に思いました。その中の1人であるAl Weatly(アル ウィートリー 1901-1964)がこの現象を再現しようとしてチョップカップを発明したとされています。今ではチョップカップの方が主流となり、クロースアップマジックに欠かせない道具の1つになってますよね。これもJohnny Paul氏がこのカップと手順を発表しなかったら生まれなかったのかもしれないと思うと歴史って面白いですね。

 Johnny Paul氏は自分用に50セットのみカップを作ったそうで、今ではこのオリジナルカップは完全にコレクターアイテムになっているようです。Pete Biro氏はこのオリジナルカップを丁寧に採寸し、レプリカ作成用のtoolingを作りました。このカップは実はオリジナルと全く同じでは無く、改良が加わっています。きれいにスタックができるようにし、通常のカップ&ボールの手順でも利用できるようディンプルを作ったようです。通常のカップ&ボールのルーティン用には7/8″のボールが利用でき、ファイナルロードにはラクロスボールサイズ(2 3/8″)のボールが使えると書いてあり、Rings-N-Things Magicのこのセットでは、2インチのスポンジボールだけでなく、7/8インチのニットボールも付属します。

 しかし、私の持っているラクロスのボールは完全には入りませんでしたし、2 3/8″のニットボールはほんの少しだけ大きく、マットならカップが問題なく立ちますが、固いテーブルなどでは少し真ん中が浮いてしまいます。さらに、7/8インチのニットボールも3つ乗せてカップを被せると微妙に浮いてしまいました(^◇^;)

 Pete Biro氏によると、Johnny Paul氏のカップのサイズ(形)はHofzinser(ホフジンザー:1800年代中頃のオーストリアで活躍したマジシャンで、カードマジックの父とも呼ばれているマジシャン)が使用していたカップと非常に一致しているそうです。ちなみに、ホフジンザーのカップ&ボールの手順は「The Magic of J. N. Hofzinser」に書かれており、その中でボブ・リード氏が保有していたホフジンザーが使っていたカップが写真付きで紹介されています。ホフジンザーは2カップの手順を行っていたようですが、ボブ・リード氏の写真のカップは3つだったところが少し不思議なんですけどね(笑)。でも流石ボブ・リードですよね。Hofzinserのカップを持ってるなんて…我が家にあったら家宝になりそう(笑)

 どんな手順か、カップかをご覧になりたい方は上記本を購入されると良いと思います。私は電子ブックで購入しました。

The Magic of J. N. Hofzinser by Johann Nepomuk Hofzinser & Ottokar Fischer & Richard Hatch

Despite Hofzinser's wish to have all his apparatus and magic records destroyed, a lot has been preserved because his wish was never carried out. Ottokar Fis...

Lybrary.com

 

 ポールフォックスももちろん素敵なのですが、このクラシックな形もいいですよね。このクロムメッキのスチールカップは頑丈でガンガン叩いてよさそうですが、やはりそれはもったいなくてできないです(T_T)。歴史的にも面白いJohnny Paul Cupsの2度目の紹介でした。

 Rings-N-Things Magicのページは無くなりましたが、同じものと思われるカップの紹介HPを見つけましたので示して置きます。

Johnny Paul Cups (Steel, Bright Chrome) by RNT II



















 


スペシャル・悟空の玉 by 庄野 勝吉

2024-02-18 15:11:00 | カップアンドボール

 フレンチドロップの庄野氏のカップの手順が商品化されたものです。まずは実演映像です。


 フレンチドロップさんで、販売されており、ちょっと前まで品切れでしたが、2024年2月18日現在では販売されています。

スペシャル・悟空の玉 

やぶはるおの悟空の玉をアレンジしました。

マジックショップ フレンチドロップ

 

 この手順は商品説明にあるように、藪晴夫氏の「悟空の玉」の改案だそうです。この商品の解説では藪氏の原案は解説されていません。もし、興味のある方は、フォー・オブ・ア・カインドという冊子のVolume21のNo.3に藪氏の原案も含め解説されているので購入されるとよいかと思います。タイトルは「藪晴夫の悟空の玉へのオマージュ」です。

フォー・オブ・ア・カインド2

フォー・オブ・ア・カインド」シリーズに追加

マジックショップ フレンチドロップ

 

 この冊子が2023年12月31日発行となっており、私がフレンチさんで「スペシャル・悟空の玉」を購入したのが12月30日でしたので、ほぼ同時リリースという感じで出しています。この冊子を読んで、自分のカップ用にギミックを作成し、沢山の玉を購入すれば上記商品を買わなくても演技はできます。もし上記商品が売り切れで手に入らないとなれば冊子を購入されるのもよいかと思います。まあ冊子も他の号は売り切れなので、この号も売り切れるとは思いますが…

 ちょうど、この前テンヨーの「悟空の玉」を紹介したところですが、日本ではこの縦に貫通する手順自体を「悟空の玉」と表現することも多いと思います。藪氏の「悟空の玉」は、ほぼ通常の「悟空の玉」の手順のエンディングにたくさんのボールが出るというもので、技術もいらず、「悟空の玉」ができる人ならできると思います。

 一方、庄野氏の手順は動画でご覧のように、大きく異なり、通常の「悟空の玉」と比べると本格的な手順となっています。改めが入ることで最後のたくさんのボールの出現が不思議になるという点と、さらにもう一つ、さらに大量のボールが出現するというエンディングがあります。

 カップ&ボールの手順で最後に大量の小さなものを出す手順はいくつかあります。ちょうど前回紹介した「Unreal Cups and Balls Mini」では最後小豆が出てきますし、「Amazing Coffee Cups and Beans」ではコーヒー豆が大量に出てきます。また、エルムズレイの手順では塩がたくさん出てきます。

 これらはカップ単体から出てきますが、今回の「スペシャル・悟空の玉 」のようにカップを上下に重ねるタイプとしては、「The Immortal Sowing Beans」の手順の中で、やはり大量の小豆が出現するというのがありました。カップ&ボールではありませんがお椀を上下に重ねて大量のモノを出すという現象で最も思いつきやすいのはチャーリーミラーが得意としたライスボールでしょう。

 今回のように、通常のカップ&ボールでこの現象はあまり見たことがなく、面白いと思いました。もともと、テンヨーの「悟空の玉」は円筒スポンジを使っているので、スポンジ素材の特長を生かして、ラビットエクスプロージョンのように、もっと大量に出る手順にできないだろうか…などと考えてしまいます(笑)

 話が飛びますが、このビデオで庄野さんが使われているカップもいかにもカップ&ボール用のカップではなくて、いいですね。渋いです。ブリキでしょうか??また、カップをスライドさせてとる動作があるのですが、これもカッコいいなと思いました。

 最後にちょっとこの商品を購入して「おや?」と思ったことを書いておきます。まず付いてくるギミックが解説通りに機能しません(商品なので表現をあいまいにしてます)。解説ビデオは2本立てになっており、前半は上記実演で使っているカップを使っての正式な解説、続いて商品のプラカップを使っての追加説明があるのですが、追加説明時にギミックがより安定するようになってます…と解説頂いているのですが、その改良のためか前半の解説手順の方法では上手くいきません。微妙に手順を変える必要があります。本当にちょっとですが…。ちょっと手順を変えればできるのですが、改良後のギミックでの通し手順の解説も一応欲しかった気はします。またカップの形状やサイズによりますが、付属のプラカップを利用して、1つめのファイナルで出せるボールは頑張って10個くらいでだと思います…。もっと多く付属してますが、そこまで大量に出せません。出せないというか不自然なになってしまいます。

 本商品は、カップ&ボールにまた新たな刺激を与えてくれた興味深い商品でした。「スペシャル・悟空の玉」ではなく「スーパー・悟空の玉」の方がスーパーサイヤ人が想起されて面白かったのでは?と思うのは私だけでしょか(笑)

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2024-02-17 14:03:00 | ミニカップ(Mini Cups)

 真鍮製のミニカップです。以前紹介したTCCのミニカップより少し大きいですが、RINGS-N-THINGS MAGICのPaul Fox Miniよりはかなり小さい大きさです。TCCのミニカップのように、指の間に挟んで扱えるギリギリの大きさかと思います。

 小さいからといって見くびることなかれで、CNCのしっかりした作りで、重さも約77gと軽い通常サイズのカップより重いかもしれません。しかも1つはチョップカップです。つまりコンボカップですので、より不思議な現象を起こすことができます。

 TCCのカップやLeo Smester氏のミニカップが3シェルを意識していたボールにしているのに対して、こちらのカップの付属ボールはニットボールとなっており、あくまでカップ&ボールとしてのカップであると主張している感があります。

 PVとして2種類紹介します。まずはGINさんのページにあるPVでショートバージョンというか解説されている手順のみのPVです。


 一方、SEOマジックさんのページにあるPVはフルバージョンというか、いろいろなシーンがあり、解説されていない演技がいくつか入っています。


 このカップの最大の特徴の1つは、ビデオにあるように、最後に小豆のようなものが出せることです。商品ページに書いてあるので、書きますと、シェルが付いてきます。このシェルがよくできていて、装着した状態で中を見せても恐らくばれないでしょう。私の家には小豆がなかったのでコーヒー豆を入れてみました。シェルが入った状態で写真を撮ってますが違和感ないのではないでしょうか。ただ、1つ目の動画を見て頂くとわかるかと思いますが、擦り切れいっぱい入れるのはこの手順のやり方では少しやりづらいでしょう(写真は擦り切れいっぱいのコーヒー豆です)。また、カップを伏せた状態から持ち上げて出現させるのも難しでしょう。もちろん、蓋的なものを自作すればできるといえばできますが…。空のカップを上から被せて2つ持ち、シェイクすると何か入っている音がする…あけると、コーヒー豆が出てくる!という演出もありかと思います。また、シェルには液体を入れることも可能だと思うので(入れたことないので保証はできません…)そういうのも面白いと思います。

 大ボールは付属しません。TCCのミニカップはちょうど通常のカップで使う1インチくらいのボールが大ボールとしてちょうど良い大きさだったのですが、このカップは少し大きいので、ちょっと1インチボールではもったいないです。写真のボールはチョップボールに付いていた少し大き目のボールで(どのチョップカップかは不明(笑))、30㎜ちょっとの大きさです。このくらいがギリギリかと思います。ストレートマジックさんの革製チョップカップ大のボールがギリギリ入るかも(私のは入ったけど持ち上げると落ちてこないくらいぴったり)というサイズ感です。

 袋も付いてきますが、写真のようにパツパツで全部が入りません…もう少し大きいとよかったと思います。

 このカップは小さいので持ち運びが楽ですし、悟空の玉ベースでもいいですが、PVにあるようにウォンドを使ったりフェイクパスを使った手順も演じることができると思います。クロースアップで小さく見せるには良いと思います。まあ、小さくてかわいいので飾ってても癒されますし(笑)

 最後にいくつかのミニカップを並べてみました。Paul Fox Miniがすごく大きく見えます(笑)


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JL Premium Cup & Balls by JL MAGIC

2024-02-11 19:03:00 | カップアンドボール

 韓国のマジックショップ(メーカー )JL MAGICが2015年ごろにリリースした(と思われる)ステンレス製のカップです。コンボカップになっていて、3つのうち1つはチョップカップです。まずはPVを紹介します。このビデオは2018年にアップされており、タイトルにv20180503とあるので、それ以前のバージョンから更新したのかもしれませんね。


 解説ビデオでは、この手順とチョップカップのみを使う手順が解説されています。この手順は、最後に大きなボールなどのロードもなく、フェイクパスなどもないので、わりと初心者向きに作られていると思われます。手順としては悪くないと思いますが、撮影の角度のためボールが見えなかったり、演者がちょっと迷ってる(?)と思うところがあったりと、ビデオのクオリティ的には高いとは言えないかもしれません(;^ω^)。

 JL MAGICのページでは売り切れですね。

JL Premium Cup&Balls - JL MAGIC

JL MAGIC

 

 日本では、セオマジックさんやマジックファンタジアさん、ストレートマジックさん、などで扱われてたと思いますが、今は売り切れで入手は難しいかもしれません。

 日本のお店の代表としてセオマジックさんのページを示します。

JL Premium Cup & Balls ※-セオマジックネットショップ

JL MAGIC製の高級なカップ&ボールです。ステンレス製で2つがレギュラーカップ、1つがチョップカップになっています。ボールもレギュラー4個、マグネット入...

セオマジックネットショップ

 

 JL MAGICでは約107ドル、セオマジックさんで16500円なので、そんなに差は無いですね。送料考えると日本で買った方がやすいかもしれません。セオマジックさんのページの写真はボールがモンキーフィストではなく、ニットボールなので恐らくちょっと古いバージョンだと思われます。

 実はこのプレミアムカップ銅製もあって、JL MAGICではまだ在庫があります。

JL Premium Cup&Balls copper - JL MAGIC

JL MAGIC

 

 セオマジックさんでは在庫はありません。

JL Premium Cup&Balls (銅) ※-セオマジックネットショップ

JL MAGIC製の高級なカップ&ボールです。銅製で2つがレギュラーカップ、1つがチョップカップになっています。ボールもレギュラー4個、マグネット入り2個が...

セオマジックネットショップ

 

 ちょっと気になるのはJL MAGICでは銅の方がステンレスよりも値段が高く123ドルとなって、セオマジックさんでは税込み9350円とステンレスより安いことです。もしかしたら銅製を再度作ったとき、材料の高騰などで、値段が上がったのかもしれません。とするとステンレス製も今後再販される場合は大きく値段が上がるかもしれませんね。

 カップのサイズはHPの記載では口径64㎜、高さ75㎜となっています。重さは私の秤では132gでした。最近のCNCに慣れてしまうと軽いと感じるかもしれませんが、個人的にはこのくらいが良いと思います。大きさは標準サイズというか、私の感覚では少し大きい部類に入ります。テニスボールがギリギリ入る大きさです。ステンレス製のカップは銅や真鍮に比べて珍しく、そんなにたくさんないと思います。また、ステンレス製でこのお値段はお得だと思います。これまで紹介したカップでは、ミカメクラフトとオーエンのカップがステンレスです。並べて撮影してみました。みかめ製(すなわちポールフォックスTypeI)に比べると少し大きく縦長のデザインですね。


 ボールは、モンキーフィスト(1インチ)のボールが6個付いています。そのうち2つがチョップボールです。セオマジックさんのHPをみるとニットボールでボールは5つ(チョップボールは1つだけ)だったようです。チョップボールの力は、よい感じで標準的だと思います。たたきつける必要は無いですが、少し意識しないとリリースできない感じです。

 このカップセットには専用ケースが付いています。バッグの持ち手をベルトに通すとホッピングとかで持ち運び便利と書かれています。揺れそうな気もしますが...

 私が入手したセットにはミニDVDが付いていて、解説動画が入っていました。表紙に解説動画のURLもあったのですが、動画が無いのか、上手く表示されませんでした(T_T)

 せっかくなので以前紹介したJL MAGICのウォンドと一緒に写真をとってみました(^▽^)。ウォンドのチップもシルバー色なので合うと思います。

 総括的には、ステンレス製のコンボセットカップでこの価格はお値打ちな商品だと思います。カップ&ボールの手順でも単体チョップカップの手順でも使えますし、メッキでも無いのでハードに使っても大丈夫でしょう。私のように小ぶりが好きな方には少しだけ大きいかもしれません。現在は入手困難なので、再販される事を期待しています。値段上がりそうな気もしますが(;^ω^)。


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