この動画は全体手順の一部であり、観客が両手で持ったカップの中にボールが飛び込むという、チョップカップの中で最もインパクトがある現象の1つが演じられているシーンです。これは、以前紹介させて頂いたMICHAEL O'BRIEN氏の「Stroling Chop Cup」いう手順で有名になった技法です。かなり観客にウケているようすがわかりますが、ここだけでなく、王子さんの手順は各フェーズで観客を盛り上げています。
ということで、今回はストレートさんからリリースされた「林王子監修!Straight Leather Chop Cup」を紹介させて頂きました。クロースアップよりちょっと多めの人に(離れた場所から見る人がいる場合に)おすすめのカップとなります。いろいろ書きましたが、王子さんの手順自体はオーソドックスな技法を使う手順でありますので、特殊なカップを必要としません。ですので、「王子モデルのカップ!」と言っても王子さんの手順以外で使えないかということそれは全くありません(笑)ほとんどのオーソドックスなチョップカップの手順で使えると思います。
以前「Coffee Break」を紹介したときに、Urbain氏が影響を受けて手順を作ったと紹介しました、MICHAEL O'BRIEN氏の「Strolling Chop Cup」の紹介です。氏が何年にこの手順を発表したのか正確にはわからないのですが、Leather Chop Cup Set + Tutorialの商品を売り出したのは、マジックカフェなどで宣伝してましたので2022年ではないかと思われます。まずは、パフォーマンス映像を紹介します。このパフォーマンスは2000年にアップされたものです。
これは、背景からしてペンギンマジックの「Michael O'Brien LIVE ACT (Penguin LIVE)」からの実演映像ではないかと思われます。
私はこのコンテンツを購入していませんが「Strolling Chop Cup」がちゃんと入っています。かなり良い評価で16人のカスタマーが全て5つ星を付けています。上記演技を見て頂けるとわかりますが、非常にシンプルで、観客を参加させている良い手順だと思います。3つのフェーズで、ポケットからマジシャンの手に移動、ポケットから観客の手に移動、観客が放り込むとマジシャンの手の上で大きくなって出現、という感じですね。
「Strolling Chop Cup」の手順ですが、恐らく上記実演映像をご覧になったらチョップカップをされる方にとっては予測は着くと思います。とはいえ、解説を知りたい方は、上記ペンギンLIVEのコンテンツを購入されるのもいいですが、本当にこれだけ知りたいという方には、2つ専門のコンテンツが販売されています。
Smile inducing surprises become explosive reactions with this simple, elegant, and nearly sleight-less routine. In this 3 phase in-the-hands historic cup and ba...
最後に、MICHAEL O'BRIEN氏が販売しているセットの紹介です。「Strolling Chop Cup by Michael O'Brien & Deuce Gala」として、チョップカップ、小ボール2つ、大ボール1つ、解説動画、スクリプトやヒントなどが書かれたpdf、facebookへのグループ参加など、いろいろセットで約100ドルで販売しています。商品(手順だけかな?)推薦者として Jeff McBride氏やMichael Kaminskas氏の言葉があるのが凄いですね(;^ω^)
Strolling Chop Cup by Michael O'Brien & Deuce Gala
Smile inducing surprises become explosive reactions with this simple, elegant, and nearly sleight-less routine. In this 3 phase in-the-hands historic cup and ...
ボールは白色の革に赤い糸のベースボールタイプです。小はちゃんと測っていませんが少し小さめで5/8インチくらいだと思います。糸の部分が大きくお手製感があります。ゴムボールなどが入っていないのかちょっと軽いですね。大ボールはTCCの大ボールとほぼ同じ大きさでカップの口径に対しては少し小さいです。もう一回り大きいボールが入ると思います。磁力は私の感覚的にはちょっと強めで、もし自分が使うなら底に同じ色のフェルトをもう1枚貼ると思います。ボールは外からは反応はしますが、弱いのでキープするのは難しいです。このあたりはそもそもStrolling Chop Cupの手順では使いませんので、必要ないという事なのかもしれません。
最後に手順です。解説されている手順は、ホームページの商品紹介にありますようにMichael O’Brien氏の“Strolling Chop Cup”にインスピレーションを受けた手順で非常にシンプルな手順です。1回か2回の移動の後、ファイナルの出現となります。
“Strolling Chop Cup”については、またいつか別の機会に紹介させて頂くとして、特徴的なのはマジシャンや観客の手の上にカップを乗せて、その状態で中にボールを入れるという手順が中心だという事だと思います。また「どちらに入っているか?」演出ではなく「見えないボールの移動」の演出です。「Coffee Break」の手順では早い段階で無理なく紙幣をすり替え&ギミックにセットしますので、このセットがスムーズにさえできれば、その後がかなり気持ち的に楽になると思います。ただ、特にこの手順でなくてはできないというわけではないので、お好みのチョップカップの手順にこのカプセルから出てくるという現象を付け加えるのもよいと思います。