前回紹介したTommy Wonder Cups & Balls Setを作成・販売しているメーカーのBluetherMagicから購入した「WONDER HOUSE'S CUPS」です。ちょっとややこしいですよね(笑)。WONDER HOUSEというと、TCCとコラボでの革製チョップカップ(とあのルティーン)や木製ベース&ボールで有名ですよね。
Wonder House X Bluether Magic X Raphael
という事で、恐らくWonder Houseがコンセプトを企画、独自の手順も提供、Raphaelが作ってBluether Magiが販売という感じではないかと勝手に考えていますm(_ _)m。商品ページです。
ステンレスと真鍮製があり、ステンレスがいいかなぁ、でも高いし、、、とちょっと様子を見てブラックフライデーなどで割引があったら購入を検討しようと思っていたら、ステンレス製が売り切れとなり、BluetherMagicに「ステンレス製の再入荷はないですか?」と聞いたら、「このカップ自体、今のところ再販の予定はありません、真鍮製も残りあと1つです...」という返事が来て、反射的にぽちっと購入してしまいました(笑)。そして、現在「Sold Out」となっています。確かに最後の1個でした…。
PVを示します。後ほど触れますが、このカップはもともと「Neoclassical Cups And Balls Set」という名前でキックスタータでローンチ(公開)されたプロジェクトのカップで、このPVはその時のPVです。残念ながら目標金額に達成しませんでした。
順にレビューをしていきます。
【カップ】まずは、カップの紹介をします。サイズは公開情報によると
カップの開口部 - 68mm または 2.7"
カップの高さ - 73mm または 2.9"
カップ重量(真鍮) - 約。266gまたは9.4オンス
です。
シルエット的にはポールフォックスタイプでTCCのカップなどに近い形です。CNC加工で作られており、重量感あります。重さはTCCのカップ(コンボカップではないです。コンボカップはめちゃ重いです)とほぼ同じ(ほんの少し軽い)です。テニスボールも入ります。ジョンソンカップのような3本ショルダービードがあるのですが、そことリムのラインに削り模様を入れる(エンボスライン)ことで滑りにくく扱いやすくしていますこれまであまり見たことが無いデザイン・工夫です。また、ショルダービードとリムの間には、カップ&ボールのルーチンのプロセスを説明する古代の岩絵のようなものが彫られています。ここも滑り止め効果があると思います。DPグループさんのカップにはここにエジプトのバケト3世(Baqet III)の第15墳墓の壁画の絵がデザインされていますが、こちらはオリジナルのデザインですね。なかなかチャレンジしている感がします…。カップの底にはWONDER HOUSEのロゴが彫られています。
さらに、少し変わっているのは、3つのカップのうち、2つがチョップカップ、1つがノーマルカップで構成されているところです。この組み合わせで発売されているコンボカップは珍しいのではないでしょうか。2カップルティーンを演じるのに、色々な組み合わせができるので幅が広がります。しかも、カップの中だけでなく、外からもボールが反応するため、近年チョップカップでよく行われるムーブなどもできます。欠点を挙げると、ボールとカップの磁力が強すぎます。ここまで凝るなら、そこも徹底的に凝って欲しかったです。
【ボール】ボールは1インチよりちょっと小さな22mm(私の実測では23mm)です。赤色のベースボールタイプのボールで中にゴムボール、表面に羊の革が使われています。適度な重さと引っ掛かりがあり、良いボールだと思います。触感的にはMike Rogersに近いです。このボールどこかで見た!という方もいらっしゃるかもしれません。はい、このボールは先日キックスターターを経て正式にTCCの商品としてリリースされた「Barallel Vase」のボールとして利用されているものです。どいういう繋がり何でしょうね(;^ω^)。個人的はこのボールはお勧めで、「Barallel Vase」を買わずとも単品で買える(10ドル)のはありがたいです。もし、マイケルアマ―も使っていたMike Rogersのボールが欲しかった方には良いと思います。色とサイズが気に入ればですが…。El Chop Cupの革ボール(Pipo氏がつかってるやつ)より少し大きくて革の張りがあるけど、TCCのボールほど硬くツルツルしていない感じです。但しこの記事をアップした2023年6月現在では売り切れてます…
レザー製のしっかりしたキャリーバッグが付属します。底の部分(マチ)もありますし、バックルも付いていてしっかりした作りのバッグです。このバッグも上記ボールではありませんが、実は別のKickStarter(確かUntrammelled by Wonder House & TCCだったかと…)で販売されていたのを購入済みで、同じであることを確認しました(;^ω^)。カップはこの革製キャリーバッグに入って、革ひもで箱に縛られた形で入っています。箱はマグネットで展開できるようになっており、英語と中国語でカップ&ボールについて述べられた文章やカップのイラストなどがデザインされています。
【解説動画】彼らが提供している2カップボールルティーンのサンプル映像です。少なくとも1つはチョップカップが使われています。いろいろ凝った手順で不思議だと思います。でも、TCCのレザーチョップカップの時の手順ほどの衝撃は無いんですよね(;^ω^)
こちらは3カップを使った一つの現象の実演映像です。
これらの解説映像のURL付属しています。私の場合付いていなかったので、問い合わせてメールで送ってもらいました(;^ω^)
最後に、先に少し述べましたが、もともとこのカップはキックスタータでローンチ(公開)されたプロジェクトのカップです。私はこのプロジェクトに気づいておらず、知ったときには目標未達で終了していました。残念ながら5人しかバッカ―が得らなかったようです。しかしプロジェクト未達なので作られなかったのかと思いきや、いくつか作られて(もしくは事前に作られていた?)BluetherMagicで販売されていました…
なかなか5人しかプレッジしてくれないプロジェクトってないですよね(;^ω^)。WONDER HOUSEは前回の革製チョップカップが大成功だったので、まさかここまで躓くとは思ってなかったのではないかと思います(この後の「Untrammelled」は大成功してますよね…)。下記のページを見ていると、どうも「値段が高すぎる」ということで、バッカ―が集まらず、後半値段を下げたがそれでも集まらなかったという感じのようですね…。岩絵のようなカップを演じている人の絵も好みが分かれたのでは無いでしょうか?意見を見ていると袋だけ売って欲しいなんてものもありました(笑)。個人的にはカラフルな革製ボールと、カップを送ってくれればそのカップに合わせた磁力のチョップボールを作ってくれるというサービスに、それいいなぁ!と思いました(笑)
カップ&ボールのカップは、積み上げたりするため、チョップカップに比べると形の制限がかなり厳しいですよね。しかも、特徴をだそうとして、今回のように模様などを彫り込むと、そのデザインで好き嫌いが発生し売れなくなってしまうかもしれない...難しい商品だなぁと改めて感じました。「WONDER HOUSE'S CUPS」は決して成功したカップとは言えませんが、いろいろチャレンジして、良いものを実現しようとした「拘り」を感じられるカップだと思います。
https://www.kickstarter.com/projects/bluethermagic/neoclassical-cups-and-balls-set
※リンク貼り付けができなかったのでご興味のある方はURLをコピペして下さいm(_ _)m