カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

【My Repertoire】Clarity Box by David Regal

2023-04-29 22:26:00 | カップ&ボール以外

私の非常に数少ないレパートリを紹介する「My Repertoire」です。今回はDavid Regal氏の「Clarity Box」です。私が約束された場でクロースアップマジックを見て頂く際、必ずと言っていいほど行うカードマジックの手順があります。その手順のトリとして用いているのがこの「クラリティ・ボックス」です。この10年最も使ったマジック道具の一つになります。手順を大まかに書きますと、前半と後半に分かれてまして、前半ではトライアンフから始まりWOWで一区切りとなります。続いて後半は、WOWで使ったサインカードを使ってアンビシャスカードを行い、最後にこの「Clarity Box」からサインしたカードが出てくるという手順です。マジックをされる方にとっては、「なんとオーソドックスな...」と思われるかもしれませんが(;^ω^)

 ご存知の無い方がいらっしゃるかもしれませんので、一応「Clarity Box」を紹介します。まずは、PVDです。


 そして、David Regal氏の商品サイトです。

David Regal's Clarity Box - David Regal

David Regal’s Clarity Box Card to canister… with a clear difference. When unveiled at The Magic Castle, magicians returned over…

David Regal

 

 コメントしてくれているマジシャンのなんと豪華なことでしょう商品も素晴らしいですが、氏のマジシャンとしての人柄もいいのだと思います。

 日本のサイトとしてフェザータッチさんのページを示します。

クラリティBOX(透明BOXの予言)|メンタル,予知・予言やメンタルマジックグッズ通販のマジックショップ|フェザータッチ

 現象は上記PVなどを見て頂いた通りで、はじめから置いてあった透明の箱にある折りたたまれたカードを取り出すと、なんと、観客のサインしたカードになっている!ということが実現できるボックスです。いわゆる「Card in Box」です。カード・イン・ボックスについて私の知ってる範囲で恐縮ですが示しておきます。このマジックを有名にしたのはやはり、フレッドカップス氏だと思われます。1958年、ドイツのマジシャンBruno Henni(ブルーノ・ヘニング)氏がフレッド・カップス氏に指輪ケースの中から折りたたまれた観客のカードがに見せました。フレッド・カップス氏はとても気に入り、このマジックをするようになりました。これがこの観客がサインしたカードが箱の中から出てくるという始まりだとされていますが記録が無いだけでもっと以前からあったかもしれません。(下記ページを参考)。

Cards | Card In Box (Conjuring Credits)

 そして、指輪ボックスを使ったトミー・ワンダー氏の素晴らしい手順が生まれました。(このボックスについても別の機会に紹介したいと思います)。

 その後、さらに「Card in Box」に革命が起こります。1996年(ごろ?)John Kennedy氏によって「Mystery Box」が作られたのです。この商品に付いての詳細は別の機会にに紹介したいと思いますが、きれいな木製の箱です。はじめ空の箱を観客に見せることが出来き、さらに終わってからも箱を渡すことが出来る画期的な箱でした。

 そして5年以上経った、2013年頃、この「Mystery Box」の透明版のような「Clarity Box」が登場しました。箱を透明にすることで印象がだいぶ変わったと思います。トミー・ワンダー氏やジョン・ケネディー氏の箱の場合、「移動現象」であるのに対して、これは、カードが入った状態から始めるため、「交換現象」になるわけですね。ずっと目の前に置いてあったカードが自分のサインしたカードと入れ替わっている!ということになります。「どっちがいいのか?」は、なんとも言えませんが、この透明ボックスが多くのマジシャンの心をつかんだのは確かです。「Clarity Box」が登場した後、次々と新しい透明「Card in Box」用Boxが作られます。「Card to Clear Box」というジャンルができた感じがします。少しだけ紹介します。

<パラゴン 3D

 タイトルに3Dとあるように、立体的なカードを見せることができます。しかも、カードを取り出した後、ケースを手渡しすることもできます。コンパクトで完全なクリアボックスであるところも特徴だと思います。

フレンチドロップさん商品URLを示します。

パラゴン 3D

カード・トゥ・クリアボックスにおける傑作

マジックショップ フレンチドロップ

 

かなりの絶賛紹介文ですよね(笑)。著名なマジシャンたちも推薦文を出しています。

VISION BOX 2.0

 João Miranda(ジョーミランダ)氏の作品です。最近は高精度なサウンドデバイスを発売して話題になってますよね。いつも興味深い商品を出されます。「パラゴン 3D」と同じく、立体的なカードが入っていてほぼ360度角度から見ることができます。さらに、取り出した(?)カードをそのまま観客に渡すことが出来る(シャトルパスの必要もない?)ところが特徴です。

ビジョンBOX 2.0(新インビジブル・スイッチBOX)|カードマジック,変化・移動やメンタルマジックグッズ通販のマジックショップ|フェザータッチ

 このフェザータッチさんの商品ページでは、たのクリアボックスとの比較のページがありますので、参考になると思います。

 この他にも例えば今年(2023年)のブラックプールに出品していたDavid Penn氏とTCCのMystery Solved 2.0があります。まだまだいろいろ販売されているとは思いますが、このあたりが代表作品でだと思います。私は上2つを購入しましたが、結局クラリティ・ボックスを使っています。これは、演者がどこにポイントを置くか、で決まるものだと思っておりまして、だれにでもこれが一番というのは難しいかなと今のところ思います。

 私がクラリティ・ボックスを利用している理由を簡単に言いますと、導入が楽(自分にとって自然に出せる)で、ハンドリングにストレスがほとんど無いという点です。

 まず、導入に関してですが、はじめからカードを置いておくマジックを行う場合、個人的には何故折りたたまれたカードをマジックの前から置いておくのか?に違和感がありました。ピエールさんがされているJay Sankey氏のPaperclippedとかなら、取り出したカードから1枚選んでクリップで留めておきますねという流れで自然なのですが、いきなりクリップに挟まった、もしくはボックスに入った折られたカードを取り出してきて「後で使いますね」というのはOKなのだろうか?違和感ないだろうか?とモヤモヤしていたのですが、Clarity Boxには、「EMERGENCY USE ONLY」と書かれたシールが貼られているのでこのカードが何なのか、を説明しながら取り出すことが出来ます。

ちなみに手順的にはアンビシャスカードで最後観客に「やってみますか?」と言ってカードを差し込んだ半分を観客に渡し、指を鳴らしてもらいます。一番上をめくってもらいますが、来ていません「え?来てません?」といってもう一度やってもらいますが来ていません?どんなカードでしたっけ?と言いながら1枚ずつめくってもらい、後半はスプレッドしますがありません。私が持っているカードを広げて見せますがやはりありません「すいません!やらかしてしまいましたねこれをマジック界の専門用語で『緊急事態』と言います...」というと、観客ははじめの話を思いだして、ハッとクリアボックスを見ますという感じです。

 次にハンドリングにストレスが無いというのは、ボックスから手に出すときの操作が非常に楽です。VISION BOX 2.0の引き出す出し方は「私にとっては」やや不自然でストレスでした。クラリティボックスは、ストレスがありません。何も考えずにボックスを傾けるだけです!さらに、出した後のハンドリングもストレスがありません。手のひらには観客のサインカードのみですので、かなりラフに扱うことが出来ます。ここが「パラゴン 3D」より私が好む点のひとつです。さらに、私はマーキュリーフォールドが上手くないので、「パラゴン 3D」のようにギチギチに入った小さなボックスから取り出したようには見せる自信がないですもちろんこれはクラリティボックスでも気になるので、出したらすぐに広げる作業に取り掛かり、広げて見せた後、私は両手で再度きれいに4つ折りにさりげなく一度折ってから観客の手に渡しています。

 クラリティボックスの欠点の1つで言われている、「終わった後ボックスを渡せない」、という点に関してですが、カードが出てきたとき、観客は「まさか...」と思っているのでカードに目が行きます。出てきた後の箱に関しては興味を持ちません。私が演じるのはマジシャン相手でないからかもしれませんが、これまで100回以上やっておりますが、一度もボックスを調べさせてほしいと言われて事はありません。不思議なくらい言われません(;^ω^)

 もちろん、私も問題だと思うクラリティボックスの欠点はあります。まず、背後から見せることが出来ないことです。これは完全に囲まれた状況でマジックをされる方にとっては致命的ですのでそういう方に取ってはClarity Boxは使えません。あとは少し大きいので持ち運びに場所を取るということです。これも致命的となる方はいらっしゃるかもしれません。私もそういう場合は同じカードマジックをするにしても、最後はミント缶を使うか、折りたたまず、ルポールの財布になっている自分の財布を使います。

 というわけで、私のようにカバンを持って行って、マジックをはじめ、後ろに観客がいないという状態で演技をし、ハンドリングにストレスを感じたくない方にお勧めの「Clarity Box」でした!






Transformer Chop Cup by Sean Yang

2023-04-14 23:13:00 | チョップカップ(chop cup)

 3-Way MirrorなどをリリースしているSean Yang氏の「Transformer Chop Cup」です。前から気になっていたのですが、私はカードガードを持ってますし、プロとかではないでチョップカップの持ち運びに苦労しことは無く必要無いと思っていました。しかし、無くなったら再販ないかもなあと思い、先日購入しました。フェザータッチさんで購入させて頂いたのですが、わたしが購入したら在庫0個となりました(;^ω^)(再入荷するかもですが)。

 まずは、PVを示します。


 そして、商品ページです。

トランスフォーマー・チョップカップ(3変化のカップ)|その他一般マジックやメンタルマジックグッズ通販のマジックショップ|フェザータッチ

 商品自体は、PVや商品ページのまんまなのですが、一応書きます。チョップカップの「持ち運びにかさばる」という問題を解決するため、普段はカードガードとして利用でき(即ち殆どかさばらない)、形を変形することでチョップカップになり、さらにカードのディスプレイスタンドにもなるという優れものです。確かにこれですとジャケットのポケットにカードを持ち、ボール(紙を丸めて作るなら、ボールも必要なし)とファイナルロード用の何かをポケットに入れるだけでカバンなどを持たずして移動できますね。また、ディスプレイの形の時、ライジングカードを立てる補助具(よく使われるのはワイングラスなど??)としても使えると思います。私が持っているデバノ式のライジングカードは上手く機能しました。ただし、デバノ式を利用されている方はおわかりかと思いますが、立てたときの角度や枚数(による圧力)によっては上手く動かないかもしれませんので、その場合、ちょっとした工夫が必要かもしれません。グラスのように手で持っての微妙な角度調整などはできませんので



 いいところばかり書いてもなんですので、少し気になるところを書きますと、海外の商品ページのレビューにもあったのですが、かなりカードガードとしてカードを入れるときキツイ感じがします。カードガードなのでピッタリ入るというのは利点なのですが、ちょっとキツ過ぎると感じます。入らないデックもあるかも、という感じです。次はサイズと形ですね。サイズが少々小さいので(チョップカップにした時のサイズ:37㎜x45㎜x高さ52㎜)なのでファイナルロードで大きなものが出せません。また、形が直方体なのでボールの場合、ギリギリのサイズでもそれほど大きなサイズが出せませんし、ポールフォックスのような錯覚も使えません。ちなみに本商品にはチョップカップ用のボールは付属しません。通常サイズのボールとしては7/8インチか1インチくらいが標準的かと思います。両サイズを置いて写真を撮ってみました。チョップカップはボールとカップとの関係が命ですから(笑)、合ったボールを見つける必要はありますかね(調節できるボールを使えば良いですが)。

 というわけで、ちょっと小さいものの、自分が持ってるものでファイナルロードするなら何にしようかと考え3つほど上手く入るものを見つけました。

1.ダイス

 直方体(立方体の方がダイスとの相性はいいのですが)ということで、ダイスを使うのが良いと思いました。以前のブログで紹介したダイスを使ったチョップカップセットのチョップダイスは使えそうですし、大きめのダイスもギリギリですが入りました最後に小さなダイスをたくさん出すというのもありだと思います。



2.シューマイ

 商品の写真にシューマイが写っていたので、なるほど、それくらいのサイズかという事で引き出しに入っていたテンヨーのチャイナサプライズのシューマイを持ってきたら確かに入るサイズでしたただ、この商品既に生産終了何ですねでもメルカリなどで出てたりしますのでGetはできると思います。いや、脈略ないでしょ?と思われる方は例のギャグ(ダジャレ)をご存知ないのかもしません。確かにテンヨーの公式動画や下記のまほうとまほうさんの商品ページには最後のギャグのことが書いていません...このマジックは通常マジックの最後に行って、ダジャレ(?)を言ってきれいに終われるところが最大の良いところです。ですので、ファイナルロードとして出した後、そのダジャレを言って終わると良いかと思いました。

まほうとまほうさんの商品ページ

チャイナサプライズ(テンヨー)



3.自由の女神

 何かいい大きさのものはとあたりを見回したときにリバティー バニッシュで使う自由の女神のフィギュアが目に入りました!ん?これ入るかもと入れてみるといい大きさでした(笑)。通常のチョップカップをして、最後に何か出して終わります。その後さりげなく自由の女神のフィギュアをロードして、ちょっと離れたところにおいておきます(どちらかというと観客より)。その後リバティーバニッシュを行って、「自由の女神はどこに行ったと思いますか?」と聞いた後、「消えた後はどこかで休憩していることが多いんです(笑)、ちょっとそこのさっきの箱を持ち上げてもらってもいいですか?」「やっぱり!!お茶飲んで休んでますね(笑)」みたいなのはどうでしょう?(笑)



 あと、私の部屋にはありませんでしたが、ミニサイズのルービックキューブなども入るかもしれませんね。単に出すだけだとなんでキューブ??となるので何か手順とつながる理由などが欲しいところです。さらに、入らない大きさのものを出すのもありですよね。PVではカードが出てきたように見せてますし、ペンのキャップからコインが出るように、この小さな箱からビリヤードボールが出てくるような演出もありかと思います。他にこんなものがいいんじゃない?というのがあれば是非ブログやツイッターのコメントで教えてください!












はやふみ レパートリーズ4

2023-04-08 22:03:00 | 本、DVD等

今回は、はやふみ氏のDVD「はやふみ レパートリーズ4」のカップ&ボールについて紹介したいと思います。

 まずは、はやふみ氏自身のオンラインストアの商品ページです。

【DVD】レパートリーズ4

https://youtu.be/7z1ZHJdcx0sはやふみの現場でのレパートリーを完全解説クロースアップからサロンマジックまで全編DVDでお楽しみください。【掲載作品】・スロップ...

【DVD】レパートリーズ4

 

カップ&ボールについては次のように書いてあります。

「ダイ・バーノンのカップ&ボールを更にシンプルに効果を損ねないようショートカットしている手順です。どんな現場でも演じてきた無理のない手順です。」

 こちらは私が購入したセオマジックさんの商品ページです。

はやふみ レパートリーズ4 (DVD)-セオマジックネットショップ

はやふみ氏のにレパートリーの公開DVD第4弾です。アマチュアマジシャン、プロマジシャン、どちらにも響く中身です。マジシャン、はやふみ氏企画の好評のシリ...

セオマジックネットショップ

 

 両店での説明が微妙に違うのですが、マジックファンタジアさんでもセオマジックさんと同じ説明文ですので一般のお店ではこの紹介文なのかもしれません。カップ&ボールについては以下のように書かれています。

「今回特にオススメは、カップ&ボールになります。実際の現場で、正直レパートリーにされている方もそんなに多くはないかと思います。いろいろな理由が挙げられますが、細かな条件が備わらないとやりにくいマジックであります。そんな数少ないカップ&ボールの使い手、はやふみ氏が如何に自分のレパートリ-に取り入れ工夫されているかが理解できると思います。」

 こう書かれると、やっぱ見て見たくなりますよね(;^ω^)。。。でもカップ&ボールは実際の現場でレパートリに入れている人が少ないと書かれるとちょっと残念ですね(T_T)

 DVDPVです。ちょこっとだけカップ&ボールのシーンも出てきます。


 まず、カップについて少し書かせて頂きます。写真を撮って見たのですが、どうでしょう?かなりDVDの表紙にあるのと近いのではないかと思います(笑)。もしかすると全く同じかもしれない(笑)。はやふみ氏が使っているのはテンヨー製のカップです。ボールはこれに限らないと仰ってますがDVDで使っているのはテニスのミニボール。そしてウォンドは2つに分かれるタイプで真鍮製のチップタイプに見えます。重いウォンドを好んで使っている(理由はDVDにあります)とのことです。私の写真のウォンドもまあまあ重いので同じかもと思ってます。なぜテンヨー製のカップが好みなのか氏によると径が大き過ぎずいい感じらしいです。ポールフォックスタイプは大きすぎて自分には合わないと、確かにテンヨー製は背は高いけどテニスボール入らなかったなぁと思いながら、でもポールフォックスもテニスボール入らないし、そんなに大きくないのでは?と思ってしまったので、出してきました、RINGS-N-THINGS MAGICのポールフォックス(Type1)です。確かにポールフォックスの方が1mm2mmほど径が大きいですが、恐らく体感は殆ど変わらないと思います。TCCのカップは確かにだいぶ大きいですね。テニスボール入りますしね。なので、はやふみ氏が大きすぎると仰っているのはテニスボールの入るポールフォックスタイプのカップ、具体的にはPFDカップやTCCのカップなどではないかと勝手に想像しています。ミニテニスボールを使っておられますし、PDFカップを買ったけど、カップ自体はあまり良いと思わずボールだけ使うようになったとか…(;^ω^)

 はやふみ氏は、かなりテンヨーカップをお気に入りのようでなんと、3セットも持っているそうです(廃盤で貴重なのに)カップはかなり使い込んでいるように見えるようです(庄司さんコメント)金属チップで叩くので少し凹んだり、傷もついているかもですね。「私はこのカップが好き!」と明言できるのってなんかいい感じがしますよね

 次に手順です。手順はさすがに詳しく述べることはできないのですが、商品説明にありますように、バーノンの手順を改良してよりスッキリさせた感じにした手順です。普段バーノンの手順をされている方で、もう少しスッキリさせたいなと思ってる方にピッタリ(参考になる)と思います。もしくは基礎技法はできるようになったので実践で使える良い手順ないかなぁと思われている方にも向いていると思います。

 一方、技法自体は特別なものや変わったものではありませんが、使われている技法についての詳しい解説はないので、カップ&ボールの全くの初心者や、新しいムーブやマジシャンをも騙す手順を探している方には適していないと思います。

 演技と解説で40分近くあり、手順はもちろん、カップやウォンド、ファイナルロード、収納ケースのことなどいろんなことが話されています。また、ゆうきとも師からの質問やコメントはやはり参考になる点があり、自分の手順に質問されているとしたら自分ならどう答えるかを考えてみると面白いと思います。例えば「さっき、〇〇な動作をしていたけど、それってマジシャンが〇〇というスタンスで行っているの?」みたいな質問もあります。

 私のブログですので、カップ&ボールに特化して紹介していますが、あくまで氏のレパートリをいくつか解説したDVDに収録されている中の1つに氏のカップ&ボール手順があるということでもちろんカップ&ボールの主体のDVDではございません(;^ω^)










瓶のボトルにデックが入ったオブジェ

2023-04-02 21:36:00 | カップ&ボール以外

 3月は別れの時期でして...異動する方や退職する方など、お世話になった方とお別れする機会が多いですよね...私はお世話になった方で私のマジックをよく見でくださった方に瓶のボトルにデックが入ったオブジェをプレゼントすることがあります。個人的にマジシャンの贈り物としてとてもいいものだと(勝手に)思っています。今年の3月もお世話になったある方にプレゼントしました。ルービックキューブも良いかもしれませんが、今のところトランプの方が好みです。というわけで、今回はこのオブジェクトを紹介します。

 歴史を調べたりはしていないので想像ですが、もともとは、ボトルシップから考え着いたものではないでしょうか。ボトルシップは瓶の中に帆船が入っているオブジェで、約200年前からあるとどこかのサイトに書いてありました。カードの入ったボトルはそこまで古く無いと思いますが、いつからあったんでしょうね。作り方に関しては敢えて見てませんがインターネットで調べればいっぱい出てきそうな感じです。私はそれが一般的な方法かはわかりませんが、ミスターマジシャンのおまけ原稿で読んだ記憶があります。20年以上前でしょうか...

 数本しか持ってないですが、せっかくなので私が持っているオブジェを紹介しておきたいと思います。

Limited Edition 1800 Anything Is Possible Bottle by Jamie D. Grant

 2008年頃、海外からマジックグッツを購入していたお店のカタログに、瓶にデックが入った商品が売られているのを見つけました。以前からこのタイプのオブジェは知っていたのですが、そこに出ていた商品で使われていたデックがBICYCLE 1800で、カッコイイなと..普通のデックより何かボトルに入っているのが似合ってる()気がして、一目惚れで買ってしまいました。今回ブログを書くにあたり、調べたところ本人がマジックカフェでこの商品を案内していました。限定100個で作成しており、私のは数字が読みにくいのですが48番目かと思われます。このボトルはカップ達と大切に飾っています。この限定バージョンは通常版より高かったように記憶していますが、いくらだったかは忘れてしまいました(;^ω^)

Limited Edition 1800 Anything Is Possible Bottle- Only 100 will be made! 

The Magic Cafe Forums - Limited Edition 1800 Anything Is Possible Bottle- Only 100 will be made!

 通常のバイシクルデックで作られた商品は"Anything Is Possible"として氏のサイトやペンギンマジックでも扱っていたようでした。

The Original and Official "Anything Is Possible" bottle; each one handcrafted by Jamie D. Grant

The Original and Official "Anything Is Possible" bottle; each one handcrafted by Jamie D. Grant

Note: Free Shipping anywhere in the world! Prices in USD.The perfect piece of inspirational art for your house, home, or for someone you care about! Inspire the...

Jamie D. Grant & SendWonder.com

 

Anything Is Possible Bottle (Blue Back Bicycle) by Jamie D. Grant

Anything Is Possible Bottle (Blue Back Bicycle) by Jamie D. Grant

The deck is still in the cellophane wrap! Each and every "Anything Is Possible" bottle is handmade by Jamie D. Grant and is guaranteed to use a complet...

Penguin Magic

 

ただし、今はもう販売していないようです。







Card in bottle by JL MAGIC

JL MAGICが発売している商品です。

[Nothing is impossible]Card in bottle-blue

[Nothing is impossible]Card in bottle-blue - JL MAGIC

JL MAGIC

 

この商品は、日本のお店でも販売されており、私が知っている範囲では、セオマジックさんと東京マジックさんで販売されていました。現在は共に売り切れです。私はセオマジックさんでプレゼントしたい時に購入させて頂いており、これまでもそのような機会に何本か購入してきました。今年も1人プレゼントのため購入しようとしたところ、最後の1本だったようで、完全に売り切れになってしまいました上記「Anything Is Possible Bottle」が100ドル以上するのに対し、こちらは4000円以内と、プレゼントにはちょうど良いくらいのお値段で気に入っていたので、とても残念です。JLマジックの方でも売り切れになっているのでしばらく手に入らないかもしれませんちょっとセロファンが剥がれていたり質的には上下で紹介するものより劣る気はします。

カードinボトル(セオマジック)

カードinボトル ※-セオマジックネットショップ

入るはずのないビンに、未開封のデックが入っています。大変不思議なオブジェです。ビンの口は大変小さいので、そこからデックが入るはずがありません。一体ど...

セオマジックネットショップ

 

カード イン ボトル(東京マジック)

カード イン ボトル(バイスクル ブルー) [ACS-2846] : マジックショップ 東京マジック , 手品グッズ・マジック用品の通販サイト





ImpossiBottlesByBrad

 上記JLマジックのボトルが最後の1本となってしまったので、それをプレゼントしてもよいのですが、他には無いのかなと少し探し始めました。そこで見つけたのが、「Etsy」(世界最大規模のハンドメイドマーケットプレイス)でした。今まで利用したことが無かったのですが、「Impossible bottle」で検索すると、何人かの方が作成しているボトルを購入できます。トランプに限らずゴルフボールとかもあります。そこで私の目に留まったのがBrad氏が作成したミニデックを使った「Impossible bottle」でした。オフィスの自分の机などに飾ってもらう場合、あまり大きなものは邪魔なので不思議さそのままにミニデックで作ってくれたらいいのに思っていたので、食いつきました(笑)。日本のラムネの瓶にミニデックを入れたオブジェでした。やはりJLマジックの商品に比べたら高いのですが、急がないと渡せない!という事で急いで購入しました。残り2本だったので2本購入しました。さらに送料がもったいないので、もう少しという事でスターバックスの瓶に入っている「Impossible bottle」も購入しました。届いてみると瓶の高さは両種変わりませんがやはりミニデックのほうがスッキリしていて場所に寄っては飾りやすいと思いました。ラムネの瓶に入っているミニデックは写真のようにフィルムがかかっておらず、箱に少し凹みがあったり、隙間があったりしていますが、個人的にこれはこれで、何とかして入れたのだろうと想像するのでよいと思っています。実際これを今年はプレゼントしたのですが、「あなたに特別なプレゼントをしたくて、数日かけて何とか入れ込みました」と言って渡したのですが、「どうやって入れたの?」と信じてくださった感じがしました(笑)。逆にスターバックスの瓶(実際はスターバックスのキャップを使っているだけで瓶は違うかもと疑っています)の中の標準サイズのバイシクルは、きれいにセロファンで巻かれてるだけでなく、販売時に棒に引っ掛けるためのパーツ(なんというのでしょう?)や値札などがついており、購入してそのまま感がでているので不思議です。

 送料はやはり結構かかりますが、実際にかかった金額以外は返金してくれました。あと、郵便局で税金を支払ったので、やはり日本のお店で購入出来たらありがたいなと思いました。

ImpossiBottlesByBrad

ImpossiBottlesByBrad - Etsy 日本

ImpossiBottlesByBrad を検索されましたね!ImpossiBottlesByBrad が作り出すユニークな商品の数々を見つけましょう。Etsy はグローバルなセラーコミュニティです。Etsy セ...

Etsy

 









 最後に、購入には至っていませんが、UKのお店も検討していました。このお店にはハリーポッターのデックなど特別なデックで作られた商品があることや南京錠が入っていたり、デックをボトルが貫通していたりするものもあり、興味深いです。1本は高いのですが送料無料と書いているので、一度頼んでみたいとは思っています

Deck Of Cards In A Bottle | Impossible Bottle | United Kingdom

A perfectly-sealed deck of cards in a glass bottle. Handmade in the UK and shipped postage-free wordwide.

Impossible Bottle

 

 さらに、このお店ではメッセージや特別な写真を入れたバージョンも作ってくれるようです。

Anniversary Celebration Bottle

Another lovely example of a bespoke impossible bottle, created to mark a very special relationship milestone.

Impossible Bottle

 

ブログで書かれているガラスビンの話も面白かったです。

Persuading the doubters

I

Impossible Bottle

 


 はじめに書きましたが、マジックする人がするプレゼントとして、「Impossible bottle」は個人的にはいいと思っており、日本でも誰か作ってお値打ち価格で販売して頂けないかと願っています。ちなみに私はこのボトルをプレゼントとして渡すとき、「みんなで遊ぶ道具が無く、どうしても困った状況に陥った場合、この瓶を割って中からトランプを取り出し、ババ抜きなどで楽しんでください」と言って渡しています。皆さん笑いながら(しかも不思議そうに)受け取ってくれます。また、ボトルにはブランクカードに書いたメッセージをタグのように付けてお渡ししています。