カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Buddha Chop Cup by Fantasma(チャイニーズチョップカップ by テンヨー)

2021-04-30 10:39:00 | チョップカップ(chop cup)

 15年ほど前テンヨーから発売されたチャイニーズチョップカップです。これはテンヨーが作ったものではなくFantasma Magicから日本での販売権を得て「チャイニーズマジックコレクション」として限定的に販売された商品の1つです。「チャイニーズマジックコレクション」について紹介されてるページを見つけました。

 まずは、あのデビッド・ロスが実演する映像です。

 もちろん、テンヨーの解説書に書かれている手順ではありません。シャトルパス多用ですなぁという感じの手順ですね。私のようなゆっくりな人間には現象を理解する前にどんどん進んでしまう~という感じです。

 次に商品ページを2つ、日本のページはビリーさんのページです。海外では60ドルで日本では13000円かちょっと日本の値段設定高い気がします


テンヨー店での商品ページ(ビリーさんのページ)

 現象としては、いわゆるチョップカップなのですが、この商品が面白いのは、ボールが木彫りの像に変化ところです。レモンなどを使った通常のファイナルロードはボールを「ポケットの中に入れたがカップに戻る」を繰り返しているうちに、「最後にボールがレモンになる」なのです。もっと詳しく書くと、「ポケットに入れたボールがカップに戻ったと思いきやレモンが入っている」という現象です。ですが、このチョップカップの場合ボールの上に被せたカップをそのまま持ち上げるとボールではなく仏像になっているという変化です。なので「戻る+変化」ではなく「ダイレクトに変化」なのです。

 ビリーさんのページには最後には相手の手の上に乗せたボールが仏像に変化とあります。私はやったことありませんが、これが違和感なくできれば、結構インパクトあると思います。

 考えれば、手順がいろいろ楽しめそうな商品です。ただ、マジックカフェでは、「仏教信者に対して失礼というか、気分を害するのではもし、キリスト教の私に最後キリストの人形が出てくるものを見せられたら神をばかにされているようで気分が悪い」という話が出ていました。日本人はそのあたり大丈夫そうですが、そういうところもやはり気を付けてマジックをしなくてはいけないと少し勉強になりました。












Leather Chop Cup by Jieli World Magic

2021-04-29 00:45:00 | チョップカップ(chop cup)

前回のハーモニカチョップカップに続いて、「場所をとらないチョップカップ」というコンセプトのチョップカップ、「レザーチョップカップ」の紹介です。

 まずはPV(トレーラー)です。


 国内でもいくつかのお店で扱われています。私が買った時はウォンドは付いてなかったと思うのですが、現在はウォンドが付いてるようです。

【革製!】レザー・チョップカップ〜実践にも、コレクションにも!〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]


 名前が「チョップカップ・レザー(レザー・チョップカップ)」となっており、革製のカップなら他にもあるのでもう少し特徴ある名前にしたらよかったのにと思います。最大の特徴は展開できるため、かさばらず持ち運びができるということろです。しかし底の部分は完全に取り外しができないので、力をかければ平たくはなりますが、持ち運びやすくなるかと言われるとどうかなと思います。前回紹介したハーモニカチョップカップは薄っぺらい缶の中に入るのでポケットにも入りそうですが、これはポケットには無理ですね^_^; ただ,ビデオにあるように最後の水の入ったグラスなどを出すときは広げながら出すことで、水がこぼれないようにする仕掛けをその動きと一緒に取り除き処理できるというのはこのカップならではの使い方ですね。革なので中に入ったものをホールドして持ち上げることができるのもメリットです。革の作りはしっかりしています。ボールも重さがあり、磁力もいいです。ただ、ボールの外観が微妙に違います(多分気が付く人はほとんどいないと思いますが)。大きさは少し小ぶりですので扱いやすいですが、口径が小さいのでレモンなどを使うのは難しいです。ですのでビデオにあるように玉を2つ出すとか、グラスの水を出すなどがエンディングには良いと思います。

 分解できる革製のチョップカップは他にも販売されています。

L5501 革製チョップカップ マジックエクスプレス オンライン

 こちらは、底が完全に取れるようで、底以外の部分を手首に巻いてリストバンドとして使えるお洒落な道具!とのことです。確かに手首に巻けると持ち運びが非常に楽になるし、腕に巻いてあるリストバンドを組み立ててカップにしてマジックを始めると少し変わったイントロにはなると思いますが、腕に巻いた状態がお洒落だと思うかは個人の好みですね^_^;

 持ち運びが楽で、わざわざ登場感が無いチョップカップとして、私は購入していませんが、カードガード(デックフォルダー)がチョップカップになっているという商品があります。トランスフォーマー・チョップカップ(Transformer Chop Cup)です。確かに持ち運びは便利そうですね。少し小さいですので最後どんな感じで終わるかに工夫がいるかとは思います。

 私のチョップカップルーティーンはいつかご紹介したいと思いますが、マニアの悪いところでエンディングを派手にしています。ですので、いつも持ち運びには苦労しているのですが、チョップカップ1個ならそんなに持ち運び不便かなぁと思います。ただ、商品はこのようにいくつも出ていますので、プロの方とかストリート系の方にとってはカップ1個も余分なスペースを作りたくないというニーズがあるんでしょうね。












Harmonica Chop Cup by Leo Smetsers

2021-04-26 09:00:00 | チョップカップ(chop cup)

 今回はLeo Smetsers氏のHarmonica Chop Cupの紹介です。チョップカップです。日本ではマジックファンタジアさんで扱っています。単体とセットがあります。

Harmonica Chop Cup Black 2 (Silicon)

The Red Harmonica Set (Chop Cup and Leather Chop Cup Balls)

alakazamマジックさんのページも動画があるので紹介しておきます。

Harmonica Red Chop Cup By Leo Smetsers

 

 シリコン製のチョップカップで、折り畳みができるので持ち運びが楽!というのがウリです。このタイプのカップはアウトドアのコップとしてありますので、知ってる人が見ればそれほど特殊なカップではありません。スペンサートリックス氏の『パステルキラー!』でも使われています。

 カードケースに入る大きさ(ちょっときつめ)なので、「これを使ったマジックをしましょう」といいつつカードケースを出して、そこから取り出すというギャグにも使えます。

 同名のステンレス製のカップも出ており、さらにその小さいタイプも出ています。こちらの方が多くのショップで扱われているような気がします。やはり、小さくなるので持ち運びが便利というウリですね。こちらはさらに高級感あります。miniの方は木箱もついてます。

Harmonica Chop Cup

Mini Harmonica Chop Cup

【ちょこっとチョップ!】ミニ・ハーモニカ・チョップカップ(Mini Harmonica Chop Cup)~分割できる、コンパクトでかわいいチョップカップ!~ [monthly Magic Lesson Shoppers]


 実は私は以前紹介した「Micro Cups and Balls by Leo Smetsers」を購入したときにお店のおまけで付けて頂きました。

付けて頂いたのは上記の黒いHarmonica Chop Cup Black 2 (Silicon)とチョップカップ王のボール(Chop Cup Balls Large Yellow Leather 1.25 inch)でした。チョップカップよりボールの方が高いじゃん!とか思いつつでも、このボールはしっかりしていていいボールだと思います。チョップボールの磁石が表面(革の下)にあるので、よく見るとわかります。このボールだけ特別かというとそうではなく、TCCのボールもこのタイプで近くで見るとわかります。TCCのボールとは違い、4つの磁石があるため、より付きやすいです。ファイナルロード用のボールはカップの形がポールフォックスのようにそれを意識した形になっていませんので口径に比べて小さくなります。写真のものがぴったりサイズで約53㎜です。カップが柔らかく外からつかんでホールドできるため,一度持ち上げて「無い!」指を慣らして「出現!」という事ができます。

Chop Cup Balls Large Yellow Leather

Chop Cup Balls Large Yellow Leather (Set of 2) by Leo Smesters -

 シリコンで折りたためるため、チョップボールを落とすために叩きつけたらつぶれるのではないか?と心配していたのですが、そんなことはありません。Leo氏自身が作られているボールのせいか、絶妙な吸着力です。強く叩きつける必要なくボールが落ちます。ただし、他のチョップボールとの相性は良くないかもしれません。そんなレビューもありました。このカップは磁石ではなく、鉄板のタイプなので弱い磁石だと付きが悪いのかもしれません。

 もう1つカップを買って、これはキャンプ用のコップですというイントロにすれば最後スイッチして水を入れたものを出すのも面白いかもしれません。

 ちなみに、なぜ「ハーモニカ」なんだろうと考えたのですが、ドイツではハーモニカというと、日本でいうハーモニカとアコーディオンの両方を指すそうで、アコーディオンの蛇腹からこの名前にしたのではないかと思います。(ステンレス製の方は無理がありますが

ハーモニカの成り立ち:ハーモニカ誕生ストーリー - 楽器解体全書 - ヤマハ株式会社

 











 


LEATHER CHOP CUP BY TCC

2021-04-21 00:06:00 | チョップカップ(chop cup)

今回は前回のARTISAN ENGRAVED CUPS AND BALLTCCつながりという事でTCCのチョップカップの紹介です。

まずは、PVtrailer)です。

どうでしょう。素敵ですね。

商品としては、革製のチョップカップとボールが2つ、ファイナルロード用ボールが1つ(これはついているお店とついていないお店があります)と解説ビデオです。商品はとてもきれいにできています。革のカップの色はよく、中のフェルトの色とも合ってとても素敵ですし、ボールの色も渋く個人的には好みの商品です。磁力もカップを叩きつける必要なく良い感じの作りです。カップのそこにヘリがあるのもいいと思います。お値段も高すぎないです。

とまあ、いいところばかり書きましたが、気を付けなくてはならない点もあります。

この商品のGINさんの商品ページです。(今は黒のみ入手できるようです)

 私はセオマジックさんから購入しましたし(セオマジックさんがTCC商品を販売するのが早い気がします)、他のお店でも扱っていますが、GINさんのページはちょっとした問題点も含め紹介されています。本来お店的には、いいとこばっかり伝える方が売れて良い気がするのですが銀次郎さんは自身もチョップカップをこだわって制作しておられますし、気になるところを正直に書かれたんでしょう。

 まず、PVの手順が解説されていないです。これはどのショップでも書いてあります。おそらく間違いなく問い合わせが来ると思われるからでしょう。とても不思議な手順で私も全部追えません(予想の枠を超えません)。ただ、これがCGなどを使った架空の手順かというと、そうでもなく、この手順はKickstarterBacker向けには提供されていたようです。ですので、手順として実在するものなのでしょう。実際の演技に耐えうるかはさておき、不思議なので、是非何らかの形で解説されることを願っています。このあたり、VANISHING MAGCのページでのお店とお客のやり取りが参考になります。商品の評価はいいものの、ビデオの手順の解説がされていないことで不満が多く出ています。VANISHING MAGCははじめこのことに言及してなかったと思われます。ちなみにTCCfacebookにもこの手順は限定での開示であったと書かれていたと思います。

TCC Leather Chop Cup (w/ Balls) - Vanishing Inc. Magic shop

 次にボールです。ボールは野球ボールのデザインですが、あまり一般的には無い渋い色です。重さもありしっかりしていますが、逆に重くてちょっと表面が固いため、チョップカップとして利用するにはマットが必須となります。薄いマットだと音がするかもです。あと他の革製品のボールと異なり表面が滑ります。また、重いため場合によってはチョップボール(この言い方をすることを最近知りました)機能しないこともあるとGINさんのページにはあります。まあ気を付けてくださいねという事ですね。

 ファイナルロード用のボールは個人的には少し小さいと思いましたが、ホールドして持ち上げるのに最適な大きさと書かれています。きれいなボールなので他のミニカップのファイナルロード用に3つそろえても良いかと思います。(合うカップがあればですが)

 TCCらしい商品だと思います。次はどんな商品を作ってくれるのか楽しみです。

一応TCCの商品ページも貼り付けておきます。

LEATHER CHOP CUP BY TCC – TCC PRESENTS














ARTISAN ENGRAVED CUPS AND BALLS & ARTISAN MAGIC WAND BY TCC

2021-04-16 08:05:00 | カップアンドボール

昨年末くらいに発売されたTCCのカップとウォンドの紹介です。まずは、販売ページと動画を示します。

ARTISAN ENGRAVED CUPS AND BALLS

ARTISAN ENGRAVED CUPS AND BALLS BY TCC – TCC PRESENTS



ARTISAN MAGIC WAND

ARTISAN MAGIC WAND BY TCC – TCC PRESENTS 


 カップは真鍮のカップをベースに4つの異なる過程により彫刻され電気メッキを行っているようです。残念ながら知識不足で結局表面の金属は何か分かりません以下ン商品ページからの抜粋です。

The Artisan Cups and balls base material is brass, and then it is placed through four different engraving processes.

Each cup is re-polished and examined after each process to ensure the completeness and accuracy of each engraving.Each cup is then electroplated and screened again and again to ensure that each cup is almost identical in size and weight.

 以前紹介したシャーウッドカップのように銀でできたカップとは異なり光沢はあまりありません。どちらかというと渋い感じの色合いです。彫刻は細かく立体的です。お寺に置いてありそうっていう感じでしょうか(勝手なイメージ)。シャーウッドのカップは面があり、そこに下に彫って(窪ませて)彫刻されているという感じですが、このカップは彫刻することで面が下がり、その上に模様が乗っているという感じです。模様は細かく持つとひっかる感じです。掌にカップを口を上に向けて乗せて合わせると良い音が出ます。マジックカフェでTCCのカップの音の周波数を測っていてどうこうというやりとりがされてました。TCCのこだわりの一つですね。大きさはArtistic Cupsとほぼ同じです。ですので、テニスボールが入ります。写真にはシャーウッドカップ用の大きなニットボールも入れました。彫刻が少しギザギザしているので、ニットが引っかかる感じはします。

 ウォンドも両端のチップに彫刻が施されていて、豪華です。カップと違い、真鍮製のチップに銀のメッキをしたものなのでカップよりも光沢があります。彫刻もカップほど密ではなく、個人的にはカップよりも好みの彫刻です。

 カップもウォンドも重いです。測ってみるとカップはARTISAN CUPより少し軽いですが、見た目のためか、かなり重く感じました。ウォンドもしっかりしてて重いです!長すぎず、良いと思うのですが、ちょっと重すぎて回すのに力が要ります。でも重いカップやウォンドが好きな人にはいいんでしょうねもう少し軽くて真ん中が滑らないものが個人的には欲しいのですが3本くらいスリットを入れるとか

 今回の商品の特長の一つはやはりケースだと思います。立派なケースです。カップのケースとウォンドのケースは同じ素材でできており、きれいです。カップやウォンドに対してどのくらいの値段がケースなんだろうと思います。まあTCCのは高品質(のわりに)低価格というのがウリのひとつですからね。

 普段のカップの演技で使うかと言われれば、ちょっと個人的には重たいですし、使っているうちに彫刻が削れて行ったりしないかなと少し使いにくいですね意外と頑丈そうではありますが飾っておくだけはもったいないですしといいながら飾っておくのでしょう。あまりカップばかり増やしてはダメだとは思っているのですが


関連カップの記事も紹介させて頂きます。

Artistic Cups and Balls by TCC

Brett Sherwood Cups & Wand

<余談>

 余談ですが、TCCからスプリングセールの割引メールが来たので迷っていたこのカップを購入しました。かなりお安くなったのですが、送料が結構かかり、結局それほど安くなってないじゃないかと思っていたところにセオマジックさんとTCCのコラボで2021411日まで10%オフセールが始まりました。海外からの荷物は値段や時間ももかかるし、きたら段ボールがボコボコでなかの箱なども折れなどがあり、セオマジックさんで頼んだ方が良かったかもと思いました。が、そんなセールするとは思ってませんですしね。まあ仕方ないです。(T_T)