Morrissey社製の銅製コンボカップです。
Morrissey社はHerb Morrissey氏が1959年に氏のカップ、「Morrissey Cups」を作るためにカナダで設立したメーカーで、1964年、カナダのモントリオールのブルーリー通りにマジックショップをオープンしました。そして、1978年に、トロントに 2 つ目のマジック ショップもオープンしました。その後、モントリオールのお店を閉鎖し、2013年にトロントのお店も終了し、54年間のマジック用品製造・販売に終止符を打ちました。
製造したマジック商品の種類は最終的には多くありましたが、カップ1種類から始めたところが素敵ですね(笑)。そして、そのカップは、お値段以上の価値を認められ、世界の多くの国で販売されることになりました。後に出たポケットサイズのチョップカップも世界的ヒット商品だと思います。
Morrissey社といえば、以前、Morrissey社製のヒンズーカップを紹介しました。
このヒンズーカップはDPグループさんから販売されていましたが、今回紹介する銅製のコンボカップもDPグループで販売されていたものです。このカップは先日メルカリで購入しましたが、実は私が90年代アマ―氏のビデオを見てカップ&ボールを行いたくなり、最初に買ったのがこのカップでした(コンボではなかったような気がしますが…)。当時はまだ今ほどインターネットでの買い物が簡単にできなかった時代でしたし、国内のお店でカップ&ボール用の銅製カップなどどこで販売されているかわからない中、DPグループさんのカタログで見つけて、手が届くお値段だったので購入しました。写真にあるようにカップ内にカナダを象徴するシールが貼ってあったのが印象的でした。
いつまでDPグループさんがこのカップを輸入されていたのかは不明ですが、今では、もちろん販売しておらず(Morrissey社が無くなってますしね…)以前紹介したPMカップ&ボールなど、オリジナル商品を販売されています。
Morrissey社製の商品は今ではなかなか入手できないのですが、Magic Supremeという会社がMorrisseyの製品をいくつか保有しており現在でも販売しているようです(ただし私は利用したことがないので信頼性に関しては保証できいませんが…)。
このサイトを見つけて、はじめてMorrisseyカップは2サイズあり、私が持っているのはSMALLの方であると知りました。カップのページです。
このページにわかり易いサイズ付きのカップの絵があります。この絵にあるように、Morrissey Cup(SMALL)は口径(外径)が67mm、高さが70mmのシングルショルダービードを有するカップです。ポールフォックスに比べると口径に対してのサドルが大きいため、丸みの感じか少ない形です。口径が少し小さいせいか、Morrissey Cupは小さく、技法を行うのに扱いやすいという声もありますが、口径は小さいですが高さはポールフォックスとほぼ変わりません。最適なファイナルロード用のボールの径は55㎜~57㎜くらいで、Leo Smetsers氏のLeather Final Load BallやMike RogersのBaseballsあたりがよさげです。サドルの深さであるDIMPLEがあまりないのでサドルに乗せたボールの安定性は少し今一かなと思います。
重さは通常カップが約70g、チョップカップが約120gとかなり差があり、持つとわかります(;^ω^)。観客にどういう形で改めを行うかに寄りますが、そういう気で調べない限りわかることは無いと思います。逆に演者にとっては、どれがチョップか持ったらわかるので混乱しにくいというメリットもあります。
この前、フランク・ガルシア氏の記事の時に少し書きましたが、Morrisseyのカップには「Morrissey Mini Short Skirt Cups」というカップがあり、今回紹介のものよりサドルが小さくSkirtが短いタイプです。ちょっと珍しいカップで、先日e-Bayに出てましたが、あまり見かけないカップです。フランクガルシア氏がビデオでエレベータームーブを実演・解説するのに使っています。
さらに、このカップは、Al Schneider氏も使っています。氏がこのカップを使っている実演映像を貼っておきます。手が大きいのでとても小さいカップに見えますよね(;^ω^)。Al Schneider氏についても将来記事がかけたらなと考えています。
という事で、カナダのMorrissey社製カップの紹介でした。
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