スペインのピポ・ビラヌエバ氏(PIPO VILLANUEVA)の手順用チョップカップセットです。購入したお店はEl chop cupというスペインのお店です(注文から発送まで1週間かかり、本当に送ってくれるのかドキドキしました)。このお店は革製のハンドメイドチョップカップを販売しているお店で、そのカップの大きさや中のフェルトの色、ステッチの色を選択できますので、自分好みのチョップカップを手に入れるころができます。ボールも大きさ色が選べます。
このお店でPipo氏の手順用カップを限定50個販売しており、Pipo氏が1つ1つ確認(&修正)をしていると商品には書かれています。
https://www.elchopcup.com/en/producto/set-chop-cup-by-pipo-villanueva/
扱いやすく、見た目もステキな革製のミニカップです。チョップカップとチョップボールは絶妙な具合で叩きつけることなくボールを落とすことができます。カップは少し小さいので、改めとしてクルッと回すことができます。但し、私が手が小さいのでPipo氏のようにきれいに回せません(もちろん手の大きさだけの問題ではありませんが…)。ですので私はPipo氏とは逆の方向に回転させて練習をしています。ボールもミニボールとなっているのですが、私にとってはそれほど小さくありません。私が普段使っているカップ&ボール用の5/8インチのボールとほぼ同じです。革製で重みがあり、滑り過ぎない良いボールだと思います。(TCCのボールは対照的で硬くてツルツルしています)
ファイナルロード用のボールも専用で手作りなのでカップにぴったりです。重みもあります。カップが革ですので入れたままホールドもできます。背が低いミニカップなので背が高いカップより出てきたときのインパクトは大きいかと思います。
次に手順について紹介します。まずは、上記カップの商品ページにある動画です。
実は、私は氏のこの手順をポン太 the スミスやアルスさんが立ち上げているお店「インポッシブルカンパニー」のPipo氏の作品集コンテンツ「ピポ !」で知り、その後、そのカップを探して上記スペインのお店に辿り着きました。「ピポ!」の商品ページです
そして、そこにリンクが張られている氏のカップの手順です。
1つ目の手順と微妙に違います。カップの名前に2ndエディション的なものがついていますので、「ピポ!」の手順はちょっと古い手順なのかもしれません。
チョップカップの手順としては珍しく、3つのボールを使います。3つのカップを使うカップ&ボールの手順としてほとんどの演者がバーノン氏の手順に沿った手順を行うのと同様に、チョップカップを演じる方の多くがドン・アラン氏の手順であるカップとポケットのどっちにボールが入っているのか?という手順に近いものを演じていると思います。これに対してピポ氏の手順は、見えないボールが1つずつ現れ、続いて手に飛行し、最後は3つとも大きくなるという手順です。現象が多様で面白いですが、カップは1つなので複雑すぎず、観客の負荷も大き過ぎないという、両方の利点をとった手順だと思います。チョップカップをするプロマジシャンにしてみれば、一般的なチョップカップの方が場所も使わず、現象がはっきりしていてよいという意見もあるかもしれません。
現在、ボチボチと練習をしているところですが、正直私には少し難しいところもあるので自分のやり易い動作に少し変えることも考えながら吸収していきたいと思います。正直なところ、全体的に80%くらい小さいセットが欲しい感じです(;^_^A
現段階では今年(2021年)で最も良かったカップとして年末に紹介する第1候補です。年末までには誰かに見て頂けるくらいにマスターしたいところです。
比較のためにTCCのカップとの写真も撮影しました。