カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Micro Cups and Balls by Leo Smetsers

2021-01-25 10:07:00 | ミニカップ(Mini Cups)

 前回、TCCMINI Cups and Ballsを紹介しましたので、続いて今回はオランダのLeo Smetsers氏のMicro Cups and Ballsを紹介します。氏はスリーシェルゲームの商品をいくつか出しており、そのクオリティで高く評価されています。このMicro Cups and Ballsも基本スリーシェルゲームを想定しており、それプラスカップ&ボールっぽい手順もできるという感じです。TCCとは逆な感じですね。

とりあえずPVです。


 氏のスリーシェルのボールは少し変わってまして写真のようなものです。

スポンジほど柔らかくありませんが、変形しやすいです。ソリッドタイプのシェルを使う手順などでも使えるものです。スリーシェルゲームでどこにあるか当ててもらいながら、ソリッドタイプにすり替え、最後は全てソリッドでしたという手順があるのですが、面白いです。


 カップは、ステンレス製できれいにできています。大きさは約3cmほどです。中ほどの溝にゴムが入っていますので、つかみやすくなっています。また、どこに入ってると思うか観客に被せてもらう事にも使えるし、ケースにもなるステンレス製のケースもうれしいです。

 大きさの比較ため、TCCMINIカップとふじいあきら氏のスリーシェルゲームの商品にあったシェルも一緒に撮影しました。ふじいさんのシェル(と言ってもご本人はおちょこを使っていらっしゃるのでこれはあくまで商品向けですが)とほぼ同じ高さです。ふじいさんのスリーシェルゲームの商品URLも示します。

【用具+解説DVD!】ふじいあきらの「こだわり」スリーシェルゲーム〜プロの用具・プロの手順!〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]

 植木鉢のようなシェルです。実際小さな造花などを入れる植木鉢なのかもしれません。私が持っているのは上記mMLショッパーさんの写真と同じものですが、GINさんやセオマジックさんでは、違うシェルが写真に出ています。こっちの方が滑り易そうな感じですかね。どちらにせよ。残念ながら今はどのお店も品切れです。



 個人的にはスリーシェルのシェルはクルミの形が好きです。それ用に作られていて、後ろに少し空があるので、前に出したときに「ガタッ」とシェルが大きく動くことがありません。また、昔はこのようにクルミと豆でギャンブラーが賭けをしていたという話もできますし

 話がスリーシェルに行ってしまいました。今回紹介させて頂いたMicro Cups and Ballsはスリーシェルとして、カップ&ボールとして、インテリアとして使えるかわいいミニカップです。












MINI CUPS AND BALLS BY TCC

2021-01-23 09:53:00 | ミニカップ(Mini Cups)

 今回紹介するのはTCCの「MINI CUPS AND BALLS」です。タイトルそのままで、小さなカップです。小さなカップがリリースされるのは、珍しい事ではありませんが、話題のTCCが作るカップので、やはり欲しくなってしまいます。セオマジックさんで初めに発売されたときは、迷っているうちに売り切れたので、再入荷で購入しました。既に売り切れになっています。TCC本家のHPを示します。

 上記ページに「10TH ANNIVERSARY RELEASE」とありますので、記念作品等事でしょうか。同ページに動画ありますが、別途貼り付けます。


 TCCっぽい、個人的には好きな感じの映像です。映像の中で、カップの重さを測り、270gとメモをとるシーンがあります。この270gというのは以前紹介したTCCのカップ(Artistic Cups and Balls」のカップの重さです。

 高さ約34mmのミニカップで渋いけどかわいいです。オフィスのデスクなどにもちょこっと飾れるサイズですね。置物として飾っておくのもよいです。心が和みます(って私だけでしょうか)。まあ、一般の人がみたら何かよくわからないと思いますが(笑)。以前カップのキーホルダーを付けていたら、「鐘」を付けているのか?と言われて事があります 

 単なる置物ではなく、マジックが行えます。手順の解説も付きます。しかし、普通の大きさのカップの手順はこの小さいボールではできませんので、解説ビデオでは、いわゆる「悟空の玉」の手順と「スリーシェル」の手順の合わせ技という感じになっています。ボールはスリーシェルのボールと同様の素材でできており、スチールやロードが行いやすいです。

 真鍮で作成したカップの表面にアンティークブロンズ仕上げをしています。いい感じの色です。ただ、さらにその上に保護剤が塗られており、表面をプロテクトしているのですが、それが結構大量についており、ピカピカしているので、そこが少しレトロ感を弱めてしまってます。さらに、そのためか、スタックしたときにグラグラしてしまいます。

 形はArtistic Cups and Ballsを小さくした感じでしょうか。並べて撮影した写真をご覧ください。以前の記事で書かせて頂きましたように、Artistic Cups and BallsとそっくりであるLEGEND Cups and Ballとも写真を撮りましたので、ご覧ください。

 また、TCCの商品によくあるのですが、ケースにもこだわっています。ディスプレイにも使え、持ち運びに便利、見栄えも良いケースになっています。

 

 さて、いつものように少し、脱線です。ミニカップなので、ミニウォンドを一緒に撮影してみました。このウォンドはただのウォンドではなく、ギミック付きです。John Kennedy氏のStir Fryという商品で20年ほど前に購入しました。。今も改良版は販売されてますが、形がペンに変化してました。

 商品説明や動画を見て頂くとおわかりのように、音を使ったマジックです。ギミックでコインが入っているかのような音を出して、それをかき混ぜるという動作の中で回収してしまいます。私が20年ほど前にこの商品を購入したのは、ゆうきとも氏の名作「サウンドビジネス」の手順の中で使いたいと思ったからです。

http://plaza.harmonix.ne.jp/~k-miwa/magic/something/soundbisiness.html

マジェイアさんの記事では「モダクラ」で解説されいるとありますが、映像でも解説されており、これがあの名作ビデオシリーズとなるWISE WORKSVOL1です。まあゆうき氏も若いですよね。とにかく、「サウンドビジネス」はお勧めのマジックですので、ご興ある方は是非ご覧ください






















Cups and Balls (JP Cups) by Johnson Products

2021-01-15 14:37:00 | カップアンドボール

 高精度なギミックコインの作成で有名なJohonson Productsが出したカップです。カップ&ボール用のカップとチョップカップ、そしてウォンドです。真鍮製です。削り出しの製法で作られたものとしてはかなり初期のもので、当時そこがウリになっていました。この製法は一つのカップを作るのにその材料の大半を無駄にすることになりますが、厚みや形の自由度は高く、完全に同じ形で作れます。確かにこれまでのカップに比べてしっかり重さがあります。ショルダーの線が3本あるところも特徴です。多くのマジシャンにも絶賛されました。カタログではビル・マローン氏やデビッド・ウィリアムソン氏のコメントが載っていますし、マイケル・アマ―氏のお店でも以前は扱われていました。




 見た目の迫力があるので、もっと大きいイメージでしたが久々に取り出してみたらそれほど大きくありませんでした。個人的には大きすぎず良い感じです。6cmのボールがちょうど入るサイズですが、少し高さに余裕があります。シャーウッドのカップのように、テニスボールは入りません。ですので、あるカップの解説には「ジョンソンカップはテニスボールが入りませんが、私のカップは入ります」みたいなことが書かれているのも見たことがあります。

 また、値段も手ごろなところがウリでした。当時200ドルを切ってました。このレベルのカップが200ドルというのは当時かなりお値打ちだったのでしょう。しかし、今では入手が難しくなっているので値段は上がっています。先日フレンチさんで少しだけ販売されてました。



オークションではちょっと前に4万円台で落札されていました。まあ、最近では入手難しいんだろうなぁと思ってちょっと調べていたら今でも売っているお店を見つけました。




Daytona Magicさんは古くからやっているお店で怪しいお店ではありません。350ドルとかなり高いです。ただ、このカップがどうしても欲しいという方には購入できる数少ないルートではあると思います。


 チョップカップもあります。できは良く、正直区別がつきません。スタックもきれいにできます。

 ウォンドもあります。同じ真鍮でできた重厚感あるウォンドでちょっと珍しいタイプだと思います。カップによく合っていると思います。2つに分解できるタイプで先端部はプラスチックになっていますので、カップを傷つけることがありません。以前紹介したブライ氏がいろいろなカップのレビューをしているのですが、このウォンドのレビューもありましたので、紹介しておきます(保護されていないページと出ます)

http://www.cupsandballsmagic.com/Johnson-Products-2-Piece-Brass-Wand.html

氏が書いているこのウォンド欠点は接続部のネジがプラスチックなので耐久性の問題があるとのことです。ウォンドにかなり力がかかるテクニックを使う場合は要注意でしょう。あとウォンドスピンをするには少し重いかなと個人的には感じます。

※今回このブログを書くために触っていたら片方の先がマグネットになっている事に気がつきました!カタログ見ると確かに書いてありました!


 話が少しそれますが、このような真鍮製の3本線のカップを使う有名なマジシャンと言えばポールガートナー氏です。氏の鉄球を使った「カップ&スチールボール」は名作です。氏のDVD「スチール&シルバー」は個人的には強烈にお勧めのDVDで特に2巻は名作ぞろいです。最近ではアット・ザ・テーブルのDVDも出てますのでかなりお値打ちで氏の名作が学べます。



 ちなみに、氏のカップ&ボールは、最後大きな鉄球が出てくるのですが、初めのころは数字の1の形をした置物を出していたようです。それをみたダイ・バーノン氏がチープなので変えた方が良いとのコメントをしたことから今の手順になったそうです。これは、いろんなところで書かれてますし、氏のレクチャーでも聞いたので有名な話だと思います。



 話がそれましたが、氏が使っているカップがジョンソンカップに似てますよね(上記のブログにも映っています)。しかし違うようです。数年前に日本にレクチャーに来られた際に聞いてみたところ違うとのことでした。もう少し大きいかもしれません。写真を撮らせて頂きました。確かにマウスを上にした状態の写真をみると違うことが分かります。ただ私のように時々聞いてくる人はいるそうです(笑)。どこで誰が作ったカップなのかまで聞きませんでしたが、聞けばよかったですただ、ウォンドは写真で見る限りジョンソン製のように見えます。

 とても気さくで練習熱心で前向きで私の好きなマジシャンの一人です。








 さらに話がそれまして、先ほどリンクを張らせて頂いたフレンチさんのJPカップのページですが、気になることが書かれています「ジョンソン社のカップはダイ・ヴァーノンが愛用していたことでも知られ、」です。ヴァーノン氏が愛用していたカップは銀の彫刻が施されたものが有名ですよね。私も数種類の映像しか見たことありませんが、銀のカップを使っているものばかりです。そしてシャーウッドカップはヴァーノンエステートということで息子の名前の証明書を出していることをシャーウッドカップの紹介の時に書きました。ではフレンチさんが書いているヴァーノン氏が愛用したジョンソン製のカップってどれなんだろう?と思いました。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらコメント頂けると幸いです。

ちなみにDai Vernon氏がCups and Ballsに使ったCupについては、以下のようなページがあります。



















チョップカップも撮影しました。右がチョップカップです。区別はつきません。しかし重さを測ったところ10gほど重かったです。








mML181(15周年記念号)みました。

2021-01-09 10:32:00 | 日記

15年以上続く驚異のマジック教材mML181を見ましたので、紹介させて頂きます。私のブログでは今のところ、カップ&ボール(Cups & Balls)中心にというところに(自分で勝手に)特徴を持たせていますので、この第181号を紹介するのも、いけちん氏のカップ&ボール手順があったから、という事です。

 

商品URL

https://www.magiclesson.biz/eshopdo/refer/vidA0181.html


ここで解説されているいけちん氏のカップ&ボールの手順はBill Malone氏の「Rub-A-Dub-Dub Cups & Balls」をもとにした手順です。これは氏の「Bill Malone, Here I Go Again Vol. 1」に収録されています。以下のビデオの後半で見ることができます。Bill Malone氏の大きな体の割りに小さなカップを使った、最後のクライマックスの見せ方がちょっと変わった手順です。




いけちん氏はこの順のクライマックスが気に入ったそうで、この手順を組んだそうですが、3色のカップにして、それにあったクライマックスにしています。また、持ち運びが便利なようにもなったようです。悟空の玉から始まりますが、ゆうきとも氏も途中で言っておられますが、マジシャンでも一瞬気を抜いたときに「あれ?」と思うところがあったりと面白い手順になっています。テーブルホッピングをする方にお勧めの手順です。

カップは家にあったものを使っていると仰ってますが、テンヨー製ではないとのことです。テンヨー製も3色だったと思うのでできると思います。


ちなみに、他のネタもかなり実践的でおススメです!トークコーナーではゆうき氏が期待したものと違う手順を見せて突っ込まれてましたが、鮮やかなマジックであれもどこかで解説して頂きたいなぁと思いました。


The Solid Cup by KURODA FUMIHIKO

2021-01-08 08:46:00 | カップアンドボール

 黒田氏(マジックムーブメント)が作成した金属製ソリッドカップです。以前紹介した高木先生の木製ソリッドカップの金属版といった感じです。形や大きさもそっくりです。参考にされたんでしょう。しかし、黒田氏曰く「木製の問題点を全て解決しているカップ」だそうで、重さがあり、片手で上だけ持ち上げ中の玉を見せることができるところなどが特長です。さらに水なんかも入れることができるのでそれを使った手順なんかも解説しています。

 逆に、片手で分離できる反面、持ち上げるときは上が分かれてしまわないように気を付ける必要はあります。

 ソリッドカップ自体あまり無い商品ですが、さらに金属製で2つに割れるソリッドカップは貴重だと思います。実は、私はもともとの発売元であるマジックムーブメントさんからではなく、I-MAGICさんで購入しました。というのもI-MAGICさんがこの商品が素晴らしいとのことで少しだけの数ですが、このカップにちょうど入る大きさのボールやリングケース、割とタイトでカップが分離しない収納袋をセットにして販売してくれたからです。カップのファイナルロード用のボールってジャストサイズのものを見つけるのは結構大変だったりしますよね。そういう細かいところを気遣ってくれるI-MAGICさん、素敵です!

 DVDに収録されているカップの手順は黒田氏の手順という事で、高木先生の手順の一部を含みつつ、少し異なる手順となっています。使っている技法からしてスタンドアップで行うことを想定した手順です。リングケースを最後に出したり、水を出す手順なども解説されています。今回写真を撮るにあたりいい指輪が無かったのでマジック用のガムボールマシン(ガチャガチャ)のおもちゃ指輪を使いました(^_^;)

 以前、紹介した氏のDVDで高木先生のソリッドカップが解説されており、その時に金属製のを自分たちで作ろうかぁー!となって作ったのではないかと勝手に想像してます。