カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

Paul Fox Cups (4):Paul Fox (Copper) by RNT II

2021-03-28 11:48:00 | カップアンドボール

 ポールフォックスカップの3つ目はRNT IIが限定で作成した銅製Paul Fox Cupsです。ポールフォックスのロゴが入った巾着(drawstring bag)付きです。小さなブックレットも付属していたようですが残念ながら見つけることができませんでした(T_T)

 Paul Fox Cups (2)の記事で書かせて頂きましたように、


Rings-N-Things Magicが作っているカップと同じかと思っていたのですが、違いました。並べた写真も最後に示しますが、Rings-N-Things Magic製のカップに比べるとショルダーの位置が少し低く、ショルダーラインの形も微妙に違います。そのせいか付属のボールは1inchより少し小さく、おそらく7/8inchではないかと思われます。(1inch3つ入るか確認してませんので入るかもしれませんが)。カップの曲線からするとTypeIIに近いですかね。口径はほんの少し(1mほど)大きいです。といってもぱっと見では区別をつけるのは難しいと思います。(写真では左がRings-N-Things MagicTypeI、右がRings-N-Things MagicTypeIIです)

 私はスティーブンスマジックさんから購入したのですが、この商品が販売されたとき実は、ステンレス製のカップも同時に販売されました。広告ではPFカップ(ポールフォックスカップ)でステンレス製はこれまで作られたことが無いと書かれており、貴重なカップだったのですが、値段が高かったのと、カップは銅製だろうと思っていたのでこちらを購入しました(今では少し考えも変わってきてますが

 私にとっては、アマ―のビデオを見てからようやくたどり着いた正式にポールフォックスカップと書かれているカップでした。今はポールフォックスタイプのカップも数多くあり、Rings-N-Things Magicさんからはポールフォックスカップがいつでも購入できるので「ポールフォックス」を持つ敷居がだいぶ下がりましたね。そもそもポールフォックスタイプのカップが世に多いので、わざわざポールフォックスを持つ必要もないかもですね
















マジック実演 2021/3/19

2021-03-21 23:52:00 | 日記
 日記です。319日にマジックをしました。10人程度の観客に対して10分程度行いました。クロールアップとパーラーの中間くらいで13mほどの観客に見せるという事で私の数少ないレパートリーの鉄板マジックの中から以下のものをしました。

1.ルービックキューブマジック

ルービック・ドリーム360 V2.0を使います。

といっても、PVにあるように一瞬で揃うマジックより、観客に混ぜてもらったキューブが予言しておいたキューブと揃うという演出+最後は片手で徐々に揃えるという

Rubiconの手順に近いです。(2.0が出てたんですね

Rubiconの手順において、個人的に難しいと思うところを紙袋を使ったり、演出を変えたりすることでストレスレスで行うようにしてます。


2.ペットトリック

 言わずと知れた鉄板ネタです。これまた今は2.0が出てるんですね

これも、魔耶一星の演出ではカードが散らばってしまいますし、観客がペットボトルを扱う手順に変えていますが、やはり、このマジックはインパクトありますね。ちょっと紙袋の中でゴソゴソする必要があるので、もう少しスマートにできないかなぁといつも思います。今回、カードがペットボトルの中で沈まず、浮いてきてしまい、少し焦ってしまいました。今後の課題です。


3.カップアンドボール

 最後はやはりこれです。基本ダイ・ヴァーノン氏の手順です。最近は初めにカップと玉1つを渡して確認してもらい、元々は3つのカップのどこに入っているかを当てるゲームだったんですけどねと言いつつ、カップを3つ積み、一番上にボールを置いておまじないをかけてカップ上2つのカップを取ると、ボールが3つになるという始め方をしています。それから、種明かしのところで、フェイクパスの種明かしをするのではなく、左手に渡した後で素早く右手に投げているという種明かしをしています(ロベルトジョビー氏がしていた)。

 初めの1つずつボールを消していくときに握った手を一度口に近づけて吹いてからから消しますが、何人かに口に入れてる?!と言われるので、本当にそう思うのか!と面白いです。大昔にランスバートンの実演映像でやってたのを見てから毎回しています。カズ・カタヤマ氏の銅のメッキをした金のカップだというイントロも面白くて好きですがキャラクターの問題もあり、1度しか実演していません


Little Don Poket Chop Cup by RNT II

2021-03-20 22:55:00 | チョップカップ(chop cup)

 そろそろ、紹介できるカップも残り少なくなってきましたので、チョップカップも織り交ぜながら紹介していきたいと思います。

 チョップカップについては、年末の日記で上口龍生氏のチョップカップDVDを紹介させて頂きました。

 氏のDVDの中でもチョップカップの由来が話されていますが、チョップカップのチョップはいわゆる「Chop(木などを斧などで叩き切る)」という動詞と関係ありません。1700年代からワックスなどを使ってボールをカップの中に留めるという考えはありましたが、現在のチョップカップを完成させたのは、Al Wheatley (1901-1964) というオーストラリア出身のマジシャンで1950年代半ばのことだそうです。また100年も経っていないんですね。この人の芸名が「Chop Chop(チョップ・チョップ)」だったという事で、現在の仕掛けが施されたカップのことを「Chop Cup(チョップカップ)」というようになったそうです。

 このチョップカップを有名にしたのはドン・アラン(Don Alan)氏です。氏の実演動画を2つほど示します。シンプルな手順ですね。



 


 その後、彼の演技に影響され多くのマジシャンがチョップカップを演じるようになりました。カップ&ボールのフルセットより持ち運びも楽ですし、現象もわかりやすい、さらにギミックなので不思議テーブルホッピングをしているプロにとってはチョップカップはカップアンドボールよりレパートリーに入れやすいと思います。そのせいか、様々なタイプのチョップカップが商品化されています。

 前置きが長くなりましたが、今回紹介するのはRNT IIの「Little Don Poket Chop Cup」です。ドンアランカップのミニチュアバージョンでステンレス製です。丸みを帯びた形でなるべく大きなボールを最後にロードし、それをサドル(ひっくり返した底)に置いた時ボールがカップより大きく見える錯覚を得ます。内側の底にはRATIIと刻まれています。刺繍入りのキャリングバッグと小さな解説書付きです。ロード用にニコちゃんマークの入ったスーパーボールも入っていましたが捨ててしまいました。だいぶ前にStevens Magicさんで購入しましたが、今でも売っているところを見つけました(真鍮製でしょうか)


 以前、ふじいあきらさんが徹子の部屋でチョップカップの演技をされていて、ミニサイズのカップを使っておられました。そこで、いいなあと思ってその時に購入したのがこのカップです。

 RNTIIオリジナルはもうあまり販売されていないと思いますが、同じ形のカップはRings-N-Things Magicで、現在販売されています。

Each cup is hand spun in .050 Aluminum from the original RNT II Don Alan Chop Cup tooling」と書かれているので形状はほぼ一緒だと考えられます。ただ、現在いくつかの素材で販売されていますが、ステンレス製はありませんし、おそらくRNTIIの刻みもないと思います。ボールの大きさは「1 3/4"」とロード用に「1 5/8"」となっています。実は硬い面ではカップが浮いてしまいますが、マットの上だとギリギリ「1 7/8"」も入ります(写真のボールはこのサイズです)。この最後に出したいものと、カップの大きさって意外と合わせるの難しいですよね。レモン買ったらカップより大きすぎたとか逆に小さいともう少し迫力が欲しいと思うようになりますし。ただ、観客はそこまで気にしていないかもしれません 

<追記>

 別の商品ページを見つけました。このページによるとこのカップは最後の出現用ボールとしてゴルフボール用を想定しているため、適切なニットボールを見つけるのは難しいと書かれてます。そうだったのか…。ゴルフボールを入手したらまた写真をアップします。













Paul Fox Cups (3):Paul Fox VS Combo Cups | Copper | Polished Finish by Rings-N-Things Magic

2021-03-17 11:18:00 | カップアンドボール

 ポールフォックスカップの2つ目はRings-N-Things Magicの銅製Paul Fox VS Combo Cupsです。Rings-N-Things Magicから最近(ここ12年)で発売開始されたカップでお店の中では新商品の部類に入ります。対応したボールのサイズは前回紹介したPaul Fox Cupsと同じく25mm60mmです。VSというのは「VINTAGE SPECIFICATIONS(ヴィンテージ仕様)」の略で、50年前にDanny Dewによって作られた本物のPaul Fox Cupsから作られているためにこのような名前を付けたのだと考えられます。ちなみに「ヴィンテージ」と「アンティーク」は「製造されてから現在までに何年経過しているか」によって明確に区別されているようで、100年以上経過しているものが「アンティーク」だそうです。

 Jonathanという方が持っていた本物ベースを用いていわゆるリバースエンジニアリングで作られたカップだそうです。実はポールフォックスカップには形が2つあります。この形は、前回紹介したオリジナルのポールフォックスカップを作成後、Danny Dewがデザインを変更して作った形のため「Type2」と呼ばれています。先のものを「Type1」とすると、「Type2」は「Type1」に比べ少し背が高く、緩やかなカーブを描いています。よって、少し尖った感じに見えますので、ファイナルのボールを上に置いたときによりカップより大きく見えるかもしれません。商品ページに「For functionality the Type 2 cups were preferred over the Type 1 cups.」と書かれており、Type2の方が好まれたとのことです。しかし、どんな「functionality」が好まれたかは私にはちょっと分かりません。

 Rings-N-Things Magic製のType1Type2を並べた写真も載せておきます。個人的にはType1の形の方が(今のところは)好きですあと、重さが少し異なります。Type2の方が35gほど重く、初めて持った時に、ちょっと重さあるな(重すぎるという意味ではありません)と思いました。

 なお、私がこのカップを購入したのは、コレクションとしてではありません。これがコンボカップだったからです。以前2カップルーティーンを構成中とブログに書かせて頂いたのですが、その時紹介したカップはMendoza Combo Cupsのチョップカップで、私に取っては少し大きなカップでした。しかし、チョップカップとソリッドカップの組み合わせでカップが無いのでそのカップを使っていたのですが、このPaul Fox VS Combo Cupsが売り出されたので、これはきっとソリッドカップも出るだろうということで購入しました。そして、メールでソリッドカップも是非作って欲しい!と送ったところ、「まさに今作ってるよ!」との返事が来て、今年の2月ごろ販売が開始されました。重さは約430gType1のソリッドカップより少し軽いです。まだ2カップの手順は完成していませんが、カップが入手できたので、時間を作って検討していきたいと思っています。






















Presti Cup (Argent vintage) by Edouard Boulanger

2021-03-10 19:06:00 | カップアンドボール

 昨年末、昨年の最も良かったカップ関係の1つとしてPresti Cupを紹介しました。

 実は、この商品には2つのボールがついてくるのですが、この2つの大きさが微妙に異なるという問題があったのです。しかし、私が持っている他のボールでは上手くできません私がやりたい手順では2つ使いたいので、どうしたものかと思い、Edouard Boulanger氏のショップにボール単体で販売していませんか?というメールを投げたのですが、返事は無く。そこで、もう1セットを購入することにしました。そうして氏のお店から直接購入したのがこの「Presti Cup - Argent vintage」セットです。セット内容は布袋と、ボールが2つ、Argentウォンド(専用袋入り)とVintageカップと8ボールです。他にもいくつかのウォンドが発売されてますので、興味のある方は下記URLをご覧ください。


 今回購入したセットについてきたボールは2つが同じサイズでした.…よかった。 そもそも、メールの返事が来なかったのでちゃんと商品を送ってくれるのかも心配でしたが届いて良かったです。ただ、箱を開けると全く緩衝材無しというエコぶりでした。

 ウォンドは写真のように両側に模様があり、チップにもラインが入っています。長さは微妙にArgentバージョンの方が長いです。カップも良い感じですが、先日専用のカップを作って頂いたので、しばらくは使わないかと思います。何か別のマジックに使えそうなカップです。

 今回は購入しましたがボールはおそらく自分で作れるかと思ってます。もし無くなってしまったら自作をしようかと考えています。GINさんなどの商品説明にありますが、ボールを好きな模様にアレンジできます。ポケモンやスイカなのどボールが写真にあります。はじめは、色を着けても消せるボールの素材なのかなと思ったのですが、そんなはず無いですよね。そんなに簡単い取れるのであればに扱っているうちに色が取れでしまいますよね。マジックの本質ではありませんので書きますが、実はこれ、風船をボールに被せているのです。なので白い風船を使えば白いボールに、赤い風船を使えば赤いボールになります。緑の風船にマジックで栓を入れればスイカになるわけです。面白いですが、逆に風船なので使っているうちに劣化してきます。他のカップのボールで使っているニットや革に比べると耐久性が無く、汚れてきます。なので使い込むと取り替えが必要なのですが、どの風船でも良いというわけではありません。アマゾンで買った風船では、私が悪いのかもしれませんが上手くできず(少し固い)、解説ビデオにあったQualatex製の風船なら上手くできました!風船ならなんでも良いと思ったら失敗するかもしれませんので気を付けてください。で、簡単ですが白い風船の上から赤い風船を被せ、ビリヤードボール風にしてみました。私の手順では赤いビリヤードボールが出てきますので、こんなんを使うのも良いかもと思いました













。もちろん黒い風船を使えば8ボールも作れると思います。ご参考まで。