カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

【My Repertoire】パドルルティーン(マジカルミラー by テンヨー)

2022-03-30 15:59:00 | カップ&ボール以外

 レパートリ第2弾は、パドルルティーンです。パドルもいくつか購入しましたが結局これを実演しています。みなさんご存知ふじいあきらさんの手順です。例のマジックブームの時、私もテレビでふじいあきらさんがこのマジックをするのを初めて見ました。いくつかのテレビ番組で演技をされていたようですが私が見たのは「うたばん」で、ゲストで大塚愛さんが出演したときでした(調べたら2004年でしたヤバイ…15年以上前だ)。大塚愛さんも「え??」「え??」と不思議がり、最後には「ギャ~~」と叫ぶナイスなリアクションでした。それを見るとやはりやってみたくなりますよね既に廃盤となっていた商品でしたのでヤフオクで購入しました。今でもヤフオクで見かけますが、未だに高い値段がついてます

 この手順の動画はなかなか今では見ることが出来ません。今回紹介するにあたり、どこかにあるのかな?と思い検索をしてみたら、知恵袋かなんかでこのマジックを聞いている記事があり、動画も参照としてURLが示されていましたが、申請により削除されていました。という感じで結局見つけることはできませんでした。さきほど「皆さんご存知」と書いたものの14年も前なら知らない人も多いかもしれませんね。どうなんでしょう??

 商品の取説ではシンプルな手順が解説されてます。ご存知ない方に現象を簡単に書こうと思ったのですが、難しいので下記のブログで紹介されているカタログの文章と絵をご覧ください。このカタログもおそらく90年代のカタログからだと思われますのでお持ちの方は少ないかと思います。またこのブログではプラスチックの前の紙カバーの商品(魔法の鏡)のものも紹介されてます。

あと、テンヨーといえばこのブログですよね(私も「カップといえばこのブログですよね」と言って頂けるレベルまでいければいいのですが)。解説書の手順とほぼ同じ手順の動画を提供頂いています。しかもディズニーランドで撮影している

 ふじいさんの手順では最後に小さな人形が出現します。テレビ局でミッキーを扱うのは著作権の問題でまずいため、テレビではパンダが使われました。パンダ絵が消えたり出たりして、最後はパンダの小さな人形(消しゴム?)が出現するというものでした。

 私はどうやって人形が出現させているのか正直わかりませんでした。ですので、自分なりのやり方として、チーズを使うことにしました。ミッキーが消えた状態のパドル(手鏡?)にチーズを乗せて、「チーズで鏡の中に隠れたミッキーを呼びします!」といって、ミニチュアミッキーを出現します。

 適切なサイズはどんなものかいろいろ見て、今は写真のモノを使っています。足が無い方が出現させやすいですし、首がプラプラ動くのもかわいくて、3色ボールペンの後ろにあるものを切って使ってます。ディズニーランドで探してこれを見つけました。

 私が持ってるテンヨーのカタログは主に2000年以降なのでそもそもいつ頃発売されたものかわからない解説書には@1995とい書いてありますので、マジックミラーはそのあたりだと思われます。その前の魔法の鏡はもっと古いのだろうもしかしたらテンヨーイズムにあるかもと思い、棚の奥にあったテンヨーイズム(Tenyo-ISM)を取り出して調べてみました。するとありました!「Mirror Mate」というタイトルで1986年の作品として紹介されています。40年近く前の作品ですね。海外ではミッキーではなくチェスの馬(ナイト)の絵です。カバーは紙でできてます。


 ちなみにテンヨーイズムについては下記ページをご参照ください。

 実は今回、このテンヨーイズムでMirror Mateを探してたら、なんと次のページにふじいあきら氏の手順が解説されているではありませんか!如何にテンヨーイムズを読んでなかったかわかります(笑)。


 手順自体はテレビで見たときおよそ追うことが出来ましたが、追うことが出来なかった最後の人形の出し方はというと、これは海外版なのでミッキーではなくチェスの駒を使うのですが、残念ながら観客の掌に落ちてくるというテレビで見たものと違う出し方でした。しかし、ふじいあきら氏の手順がちゃんと解説されている貴重な文献であることは間違いないです。

 もしどうしても知りたい人はテンヨーイズムを購入されるのもよいかもですが、既に販売下では完売してます。なお、先日オークションで約45千円くらいで落札されてました。10万円近くで出品されている方もいます。とにかく見てるだけで楽しめますが、重いです(笑)というわけで、私のレパートリの2つ目としてマジカルミラーを紹介しました。持ち運びも楽ですし、ミッキーというキャラクターは子供から大人まで知っているので導入も割と自然にいけます。マジックの手順としてもすばらしいので、ふじいさんの手順(+人形)付きで再版されることを期待しています









【My Repertoire】チョップカップルティーン(YUSHI'S ULTIMATE CHIP & CHOP)

2022-03-28 23:28:00 | チョップカップ(chop cup)
 ブログ100回超えましたし、新しい取り組みとして自分のレパートリには【My Repertoire】を付けて紹介することにしました。【My Favorite】は好きだけどまだレパートリになっていないものでしたが、【My Repertoire】はこれまで何回も実演してきたマジックです。ある程度ウケないと再び実演しようとは思わないので手ごたえがあったものとなります。カップ以外のものも紹介していきたいと思います。
 今回はチョップカップルティーンの紹介です。チョップカップはいろいろなタイプを持っているものの、それらを実演することは実はあまりありません(もったいない…)。この手順を行う前に、チョップカップを単体として実演していたカップは以前紹介した「Dice Chop Cup by Stephane Bourgoin」です。私はマーチン・ルイス氏のカップから大量にサイコロが出てくるマジックが好きでしたので、このダイスカップのチョップカップ用にギミックを作り、最後にサイコロを大量に出すチョップカップの手順を実演していました。
 そんなとき、マジックムーブメントさんで「YUSHI'S ULTIMATE CHIP & CHOP」という商品が出ました。残念ながら今は検索をしても出てきません。このマジックは未開封のプリングルス缶の中から観客のカードや携帯、時計などが出てくるというマジックでした。さらにチョップカップもできるということで「 CHIP & CHOP」」というタイトルがついていたと思われます。この商品を見たとき、カードマジックから自然にチョップカップの手順を行うことが出来るのでいいのでは!と思い、購入しました。
 ですので、私がこのチョップカップの手順を行うとき、これ単体では行いません、前段としてカードマジックを行い、観客のサインカードが未開封のプリングルスの缶から出てきた後、せっかくなのでこの缶を使ってもう1つマジックをします…と缶の内側をポテチの塩が付いているのでちょっと拭いた後、ボールを取り出してチョップカップの手順を始めます。
 チョップカップの手順では、先の大量サイコロの出現が好きだったので、この手順でもそれをしたいと考えました、、、でもサイコロを出してもあまりつながらないよなぁ…と考えて、じゃあ大量のちっちゃなジャガイモが出てきたら面白いんじゃないかな?と思うようになりました。しかしそんなものあるのか…?と思って探していたら「ドールハウス」用としてミニチュアの家具や食器、料理や野菜などが売られているのを知りました。そこでいろいろ探して「ドールハウス用」ミニチュアジャガイモを販売しているお店を見つけ、そこにお願いすることにしました。プリングルスの缶が結構大きいため、200個のジャガイモを注文しました。このジャガイモは作家さんが1つ1つ手作りで作っているため、2,3か月待ってくださいと言われましたが、とてもいい感じのものを作ってくれました。
 手順は非常に一般的なチョップカップの手順です。まず赤いボールをポケットに入れるけど指を鳴らすとなぜか缶の下に戻っているというのを何回か行います。やってるうちに指の鳴らし方をちょっと変えるとなんとボールが戻るのではなく、ボールサイズくらいのジャガイモが出現する…今度は大きな音で指を鳴らすと、缶から大きなジャガイモが出現する…最後にみんなで指を鳴らしましょうと言ってみんなで指を鳴らす…「何が出てくると思いますか?」と聞き、缶を揺すりながら少しずつ上に上げていくとシャカシャカと音を立てながら大量のミニチュアジャガイモが出現する…ちょっと手に取ってもらったりしてジャガイモであることを確認してもらって終了。マットの上になだれ落ちたジャガイモはマットごと持ち上げて紙袋にザザザっと流し込む…という感じで終わってます。
 あと、このプリングルスの缶ですが、現在は販売されていない長さのものです。今はもう少し長いものが販売されています。ですので、当時販売無くなったと知ったとき駄菓子屋さんに行って40個くらいプリングルスを買い占めたものを今でも少しずつ使っています。1年に1回か2回くらいしか実演しませんので、もう少し持ちそうです…
 このようにカップからザザザっと固形のモノが出てくるのが気に入った方は、サイコロでもいいでが、ちょうど先日、コーヒーのタイプのモノが発売(厳密には予約)されましたので紹介します。3つのカップを使うもので大量のコーヒー豆やコーヒー(液体)が出てくるようです。ちょっと場所取りそうですけどね(;^ω^)










コンテスト出してみました

2022-03-24 20:02:00 | 日記
「第3回かみねんどコンテスト」というものがありましたので、思い切って出してみました。
テーマは「カップとボール」でしたので、このブログで以前紹介させて頂いた特性カップを使った手順をアップしてみました。
「出来」は70%くらいで明らかに不自然な動きがあるのですが、何回も取り直しをすると手を出してくれてる人に申し訳ないので、細かいところまでは拘らず出してみました。
賞というより、五太子さんからコメントを頂けたり、みなさまからもっとこうした方がいいんじゃないか?などのコメントを頂けると良いかと思って出しました。
よろしければご覧いただけると幸いです。


Paul Fox Cups (7) :Paul Fox Copper Close-Up Cups – Danny Dew – Estate

2022-03-19 13:11:00 | カップアンドボール

 本ブログもついに100回に到達しました!というわけで、100回記念としてポールフォックスカップの6つ目を紹介します。このカップで現在私が持っているポールフォックスカップはおしまいです。20年以上前に見たマイケル・アマ―氏のビデオから追い続けたポールフォックスカップですが、やっと辿り着いたカップです。このカップは100回目に紹介したかったため、これまで出さずとっておきました(;^ω^)。ブログが100回目まで何とか続けられて良かったです(;^ω^)

 以前のブログ記事、Paul Fox Cups (6)では、AIRSHIP MAGICPaul Foxカップを紹介ました。これはDanny Dewが使っていた工具で作ったType 2のカップですので、ポールフォックススタイルではなく、ポールフォックスカップだということになります。

 さらに、今回紹介するのは、1970年代半ばから後半にかけて、アリゾナ州フェニックスでDanny Dew自身に作られ、販売された40年以上前のカップです。Danny Dew自身が作ったカップですので、AIRSHIP MAGICPaul Foxカップより、より純度の高いPaul Fox Cup(意味不明ですね(笑))ということになります。

 数年前にスティーブンスマジックさんからいくつかのDanny Dew– Estateカップが販売されました。それぞれ1個ずつの販売でしたが、私はもっとも小さなこのカップを購入しました。

Paul Fox Brass Chick Cups – Danny Dew – Estate

Paul Fox Close-Up Brass Cups – Danny Dew – Estate

Paul Fox Copper Close-Up Cups – Danny Dew – Estate

 前回も紹介しましたが、ポールフォックスカップはリムの隙間が大きいです。このカップもAIRSHIP MAGICさんが作ったカップほどではないですが、大きく中がちょっと錆びているのですが磨くのは難しそうです…Stevens Magicさんのページでは「These heavy copper cups」と書かれていますが、これまで紹介したPaul Fox Type2の中では一番軽いです。3つのPaul Fox Type2のカップの重さを以下に示します。圧倒的にRings-N-ThingsさんのVSカップが重いです。

Rings-N-Things Magic(Paul Fox VS Cups) : 163g

AIRSHIP MAGIC(Paul Fox Copper Cups & Balls):113g

Danny Dew – Estate(Paul Fox Copper Close-Up Cups):102g

というわけで、長いカップ&ボールの歴史の中で、それまでの標準的な形を変え、今の時代の標準的な形となった歴史的にも非常に重要だと思われる「ポールフォックスカップ」の紹介でした。

最後にDanny Dew氏がGenii Magazineで書いていた宣伝文句を示します。

“Recognized the world over as the most perfectly designed cups for this great classic.  Paul Fox cups used by Vernon, Skinner, Kaps, Brooke, Jennings, Cervon, Platt and most working magicians throughout the world.”


100年度、200年度はどんなカップが標準的な形になっているんでしょうかね


#CupsAndballs #カップアンドボール #PaulFox #ポールフォックス #DannyDew














Mercury Wand by Michael Ammar/JL Wand by JL Magic

2022-03-12 11:30:00 | Wands(ウォンド)

 ウォンドの紹介2回目はマイケル・アマ―氏のマーキュリー・ウォンドとJLマジックのJLウォンドです。共通点としては中央部分に黒いゴムが巻いてあることです。これにより、滑らないため、ウォンドスピンがとてもやり易いという特長があります。両ウォンドとも先がシルバーなのでシルバーのカップに合うかもしれませんね。(と書いたものの、未だにどの色のカップにどの色のウォンドが合うのか自分として持論を持ててませんが


 まずは、Mercury Wandから紹介します。

アマ―氏のショップの商品URLです。今は売り切れてます。

Mercury Wand (out of stock)

重いアルミの棒の中央部にゴムが巻かれたウォンドです。ウォンドは多くはシャフトとチップに分けられるのですが、これは1本のアルミ棒ですので余分な接続が無い分バランスはしっかり取れています。重さも十分にあるため、ゴムが巻いてあることもあり、ウォンドスピンを行うには最高のウォンドの一つだと思います。氏もここに重点をおいてこのウォンドを作られたのではないでしょうか。

 私が購入したのは10年以上前で、購入先もL&Lだったと思います。カップ&ボールのビデオで憧れのマイケル・アマ―氏が出しているウォンドという事で購入した記憶があります。ただ、確かに重さやバランスはよく、ウォンドスピンしやすいことは認めるのですが、ちょっとシンプル過ぎる作りで見栄えとしてはもう少し欲しいなかなと個人的には思ってしまいました。あくまで個人の好みになりますが

<仕様(多少の誤差を含みます)>

【全体の長さ】 343mm (13 1/2 ")

【太さ(直径)】 10.4mm(ゴム部) 9.8mm(アルミ部)

【チップの長さ(ゴムがない先の長さ)】53mm

【重さ】72.5g





 次はJLマジックのJLウォンドです。

JLマジックと言えばステンレス製のカップを割とリーズナブルなお値段で販売しています。今のところ購入する予定はありませんが、また購入することがあればレビューはしたいと考えています(個人的にはちょっと背が高いかなと思いますが)。

 話がいきなりそれましたが、ウォンドの紹介です。

日本のお店でも扱われており、例えばマジックファンタジアさんや、monthly Magic Lesson Shoppersさんで扱われています。monthly Magic Lesson Shoppers解説がとても詳しいです。

【ジョイント式!】JLウォンド(JL Wand by JL Magic)〜必携のマジカルアクセサリー!〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]

ペンギンマジックさんは動画がありましたので、こちらも示しておきます。

 上記商品紹介に詳しく書いてるのでさらっと特徴を書きますと、

2つに分割できる持ち運びに便利(さらにケース付き)

・両端はアルミチップ(中央部の金属の種類は不明)

・両端のチップを外すことが出来て、短いタイプのウォンドにもなる

・中央部にゴム(シリコン?)が巻いてあるため、滑りにくい

 持ち運びもし易いですし、適度な重さありますし、ゴムが付いているのでウォンドスピンし易いですし、良いウォンドだと思います。短くして使ったことは無いですが、クロースアップの何か演技で使えそうです。

 個人的なマイナスポイントとしては、このゴムの部分がシリコンのためか、手への吸着力は高いのですがその分、アマ―氏のウォンドのゴムに比べて埃が付きやすいです!簡単に埃が取れると動画にありますが、濡らしたりせず、きれいにとるのは大変だと思います。近くで見ないとわからないかもしれませんが、気になる人には気になりそうです

<仕様(多少の誤差を含みます)>

【全体の長さ】 330mm (短くしたとき205mm)

【太さ】 10mm

【チップの長さ】49mm

【重さ】58g