今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

友達と見たパリ 4

2005-11-19 20:03:13 | Weblog

わたしたちの朝はゆったりと始まります。
観光に追われて必死に走り回るのは疲れますよねぇ。
お寝坊さんのわたしたちは、週末だし夫も遅く起きるので、のんびり朝食をとりました。

この「BANANIA(バナニア)」という飲み物、実はバナナの入ったココアなんです。
原材料は、
  砂糖、カカオ(脱脂)、炒った穀物、カカオ32%のチョコレートパウダー、
  バナナ、はちみつ、バニラエッセンス、塩
となっています。
バナニアという商品名もバナナからきた名前で、昔のパッケージは黒人さんがバナナを持って「y'a bon」と言ってる絵でしたが、黒人さんがバナナを持ってる姿と、この間違ったフランス語(仏領の島で話されている短縮語なんだと思います)のせいで“黒人差別的なイメージを与える”としてパッケージの絵が何度か変えられたと夫が言ってました。
(日本でも、カルピスのパッケージがそういう経過を辿ってますよね。)

ちなみに、や(妻)さんが飲んでるバナニアのカップは砥部焼です。
この夏、わたしたちが砥部に行って焼き物会館を見学した際に、記念品としてもらったものです。(ここは本当にパリなんですよ~、日本じゃありませんよぉ~っ!笑)

ゆっくり朝食をとった後、ウチから歩いて20分ほどの所に水曜と土曜だけ出るマルシェへ行きました。今日のお昼に食べる「ムール貝」と「根セロリ」を買いに。
↓これが、根セロリです。

あまり何も考えずに撮影しちゃったので、背景の色と根セロリの色が似てて、わかりづらくてゴメンナサイ・・・(汗)
根セロリはけっこう大きい(メロンくらいのサイズ)ので、半分だけ買いました。
↓これが断面です。

この根塊を、食べるのです。
根セロリのサラダはいつも夫に作ってもらっているので、今回も例にもれず、夫登場。

使っているのは「ベンリナー」という日本製のスライサーです。
これが非常に便利でね、さすがはベンリナー!(笑)
大阪の道具屋筋で買ってウチの実家でずっと使っていたんですが、あまりの便利さに、帰国した時に同じのを買ってきたのです。フランスでも調理用具専門店へ行けば売ってたりするんですが、日本で買ったほうが当然安いのです。

さて、スライスした根セロリを、夫はヴィネグレットと呼ばれるフランスのドレッシング(マスタード入りで黄色い)とバルサミコ酢を混ぜたソースで和えます。
実際のところ、レシピなど見て作ってるわけではなく、たまたまウチにこれらの酢があるから使ってるだけ、と夫は言っていました。各人それぞれに作り方があるんだと思います。

これが、できあがった根セロリのサラダ。
スライスしてドレッシングと和えただけです。(上に乗ってるオレンジ色のは、わたしが型抜きして飾った“ニンジンのもみじ”です。この野菜の抜き型も道具屋筋にて購入。クッキーの抜き型とは違い、先端が刃物のようになってるのでかなりの切れ味です。)

さて、ムール貝はといいますと・・・

貝は水で軽く洗い、玉ねぎを刻んでおきます。
そして大きめのお鍋にバターを入れて玉ねぎを炒めます。
そして白ワインを入れて煮ます。
玉ねぎが柔らかくなったら貝を入れ、フタをして蒸し焼きにします。
時々貝を、上下ひっくり返すような感じで鍋の底から上までよく混ぜます。こうしていくうちに、ほぼ全部の貝が口を開くので、それでできあがり。
(好みで刻みパセリを入れてもいいみたいです。)

できあがったムール貝で~す。
アサリとかとはちがって、独特の甘みのような味があるし、何より身がふっくらしてるのです。(ふっくら感は、日本の牡蠣に似てるかも。)
ムール貝は手で食べるのですが、食べ方があるのです。
最初は手で身をつまんで食べ、次からは、その最初の貝殻をピンセットのように使って身をつまみ出して食べるのです。慣れると面白い作業です。

なんだかお腹もいっぱいになって、3人とも疲れてしまい、ちょっとお昼寝でもしようか?ってことになりました。
しかし・・・・ワタシに昼寝をさせたらヤバイのです。
(パジャマに着替えてベッドで耳栓して寝るのですから、2時間くらい寝たりするんです。これって昼寝とは言わないかも・・・?)
寝てる途中で夫がわたしを起こしに来ました。でも、どうにも体が動きません。ベッドから出ることができません。
「うぅ~~ん・・・」と唸り声を上げ、再び寝るワタシ。
そして・・・わたしが寝ていた間になんと、や(妻)さんは1人で外出してしまったのでした。←チャレンジャーです。
わたしが起きたら夫が1人居間にいて、「彼女、散歩に行くって出かけたよ」と言うので「携帯と鍵、渡した?」と聞いたら「ううん」って・・・。
迷子にでもなったらどうするんだ!!!!(←可能性、大)
夫は「僕、これから買い物に行ってくるからね。」と出かけてしまうし、わたしは一人で家から動けなくなりました。どこへ行ったかもわからない友達を探し歩くより、待ってるのが確実。

ちょっとドキドキしつつ待ってると、日が暮れてきました。さすがに心配になり、ドキドキハラハラしていると、彼女が戻ってきました。
彼女としても、“ちょっと近所を散歩してくる”つもりだったらしいのですが、道に迷ってけっこう遠くまでウロついてしまっていたようで、結局2時間くらい散歩してたことに。
ま、無事に戻ってきたので良かったんですけどね。(苦笑)
彼女が迷子になっていた時の感想はコチラを読んでみてください。(笑)

ちなみに、わたしの睡眠病(?)は遺伝かもしれません。
先日、母のイトコと話していた時、彼女もわたしと全く同じこと言ってましたから。血とは恐ろしいものです。

さて、今夜のゴハンは、夫が前日から煮込んでいたポトフです。

ポトフって、わたしにとっては良い印象が無いのですが、や(妻)さんが「ポトフ作ろうよ~」と言っていたのを夫に話すと、なぜかウチの夫のほうに火がついたようで、レシピを見ながら作ってたんです。(苦笑)
ポトフは、要は「野菜とお肉の煮物」であり、日本の「おでん」のような存在。
しかし、おでんはお醤油とかで味付けするのに対し、ポトフは味付けをしないようです。
お肉屋さんへ行って「ポトフ用のお肉ください」って言うと、適当に数種類の肉を混ぜて売ってくれるらしいです。今回夫がそうして買ったのは、牛ほほ肉と、あと2種類なんだったか忘れた・・・とか言ってました。
野菜は、カブ、ニンジン、じゃがいも、根セロリなどを入れてました。
これら野菜やお肉をお皿に取り、お塩やマスタードなどをつけながら食べるのです。

ポトフとおでんの決定的な違いは、このスープです。

ポトフを食べる時には、ゆで汁をこうしてスープとして飲むのです。

実は・・・わたしは「義母のポトフ」「義妹のダンナのポトフ」をすでに食べていて、どちらも残念ながら好きではありませんでした。今回我が夫のポトフをはじめて食べたのですが・・・これもやはり好きでは無い。

なぜワタシはポトフがダメなのか?と散々考えてみたところ、行き着いたのはこのスープでした。
「わたしはポトフが嫌いなのではなく、このスープが嫌いなのだ!」と。
これを飲むと、味の調整もしていない単なるだし汁を飲まされているような気分になるのです。しかも、牛肉のスープなので濃い感じ。塩を入れると少しはマシな味になって飲めるのですが、もっと何かを足したい!という欲求に駆られるのです。
でも、これは義母も義妹のダンナも同様に「味付けしてないだし汁」状態のものを出してくれたので、これがポトフの本来の食べ方なんだと思うんですね。しかも、誰も塩とか入れて味調整などせずに、さも美味しそうにスープ飲んでたし・・・。

さ、本日のデザートです。

マルシェに行った時に近くのパン屋さんで買った、りんごのタルトづくしです。
それぞれに種類は違うのですが、どれもりんごを使って作られてます。
このパン屋さんには日本人の研修生がよく来るとかいう話です。わたしたちが行った時は見ませんでしたが。