今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

友達が帰国

2005-11-24 16:54:10 | Weblog

9日間滞在してた、中学・高校の時の同級生、や(妻)さんが帰国しちゃいました。空港へ迎えに行くところから始まり、そして最後はまた空港へ無事送り届けて・・・。(彼女は「ありがとねぇ~」ってポロリと涙をこぼしてたけど。)

子ども時代の友達と話すのって不思議ですね。昔にタイムトラベルする気分。
わたし「美術の森○先生の授業でね、」
や(妻)「え~?森○先生なんていたっけ・・・?」(←ボケ)
わたし「ホラホラ、いつも“5分間クロッキー”とかって授業の最初に
    やってたでしょ。森英恵のネクタイして嬉しそうにしてたりとか・・・
    ちょっと変わった先生だったよね。」
や(妻)「あ、うん、クロッキーやってた~。 え?でも森英恵のネクタイは
    知らない~」(←記憶途切れ途切れ)
こんな感じで、おおボケな友達なんですが、でも昔話で盛り上がったり。
しかしあの当時は、彼女がこんなに製菓好きだとは思ってなかったし、フランス旅行をこんなに楽しむとも思ってなかった。そして何より、ワタシ自身がフランスに住むことになるなど、誰しもが考えていなかった・・・。
あの当時、わたしたちは15歳くらい。今から20年近くも前の話。
彼女が結婚して遠い県へ行ってしまったし、日本ではず~っと会ってなかったんだけど、わたしがフランスへ来たのをきっかけに、フランスで会うことが多くなりました。(彼女が遊びに来てくれるのでね。)
フランスが、わたしと彼女の仲をふたたび結んでくれた感じです。


さて、今回ちょっと面白いことに気が付いたので「昔話」続行です。
(夫とわたしが初めて会った時の話。)
2001年の春、わたしが2週間のパリ旅行で夫に会いに来た時のことです。

ド・ゴール空港ターミナル1の到着ゲートにわたしは出ました。
時刻は7時過ぎくらいだったと思います。(朝6時半の到着便でしたから。)
空港まで迎えに行くよと彼(現、夫)は言っていたのに、来てない。
この辺りにたくさん人がいて、皆それぞれに再会を喜び合ってる。
でも、わたしを迎えてくれる人はいない・・・
皆、それぞれに、写真右奥へと去っていく。家族や恋人と一緒に。

到着ゲート脇にあるカフェ・バー。
わたしはこのあたりをウロウロしながら待ち続けていたのです。
日にちも時間も場所もしっかり伝えたので、間違えるはずは無い。途中で交通事故に遭って大変なことになってるのでなければ・・・もしかしたら、だまされたのか???と不安が頭をよぎる。(それまで電話やメール、郵便でのやり取りしかしておらず、この時初めて実際に会う予定だったのです。)
春だというのに早朝のパリはとても寒くて、ガタガタ震えがきました。これは緊張感からなのか、寒さからなのか。
寒いし、とにかくトイレに行きたいんだけど(苦笑)、荷物を抱えてトイレに入るわけにもいかないし・・・・(第一、その間に彼が来たらどうしよう!?)
すでに15分くらい待ってたんです。
「あと15分か20分待って来なければ、とりあえずタクシーでパリ市内に入ろう」
そう思ってさらに待ち続けていた時、遠くから青ざめた顔した青年がやって来るではありませんか。(写真よりも随分と痩せて見えたので、ホントにこの人なのかちょっと疑ってしまった。)
「遅れてごめんね~!」と言う彼。わたしの到着30分以上前に空港に着けるように朝早く車で家を出たらしいのですが、途中の環状線で交通事故の影響での渋滞に巻き込まれ、1時間以上もロスしたんだとか・・・。わたしも焦ってたんですが、彼はわたし以上に焦ったらしく、動かぬ車の中で冷や汗たらたらだったそうです。(わたしが怒ってどこかへ行ってしまってたら、と思ってたそうです。)

とりあえずこうして出会えたのですが、わたしの第一声は、
「トイレ・・・・・」でした。(苦笑)
そうして、彼はしょっぱなから荷物番となったのでした。

今回、や(妻)さんを迎えにこの到着ゲートへ1人で行ってたんですが、彼女が出てくるのを待ってる間、なにげにこのカフェを見ていたら、「あ、そうか、ここだったんだ!」といろんなことを思い出したのです。
そしてこのお店の名前が・・・「POINT DE RENCONTRE」(ミーティング・ポイント) つまり、待ち合わせ場所って意味なんですが、RENCONTREという単語には「出会い」という意味もあるので、「出会いの場所」とも取れるのです。
わたしと夫の出会いの場所にあるお店の名前が、「出会いの場所」だっただなんて。当時フランス語がまったくダメだったわたしには、そんなのわかりっこありませんでした。

や(妻)さんを空港で見送った後、わたしは一人で家に戻るべく、再びこの到着ゲート付近へ。(パリ市内行きのバスがここから出てるので。)
9日前にここに来て気になってたあのカフェを、写真に撮りました。
そしてバス乗り場へ向かって行くと、そこには一組のカップルが。
フランス人の彼と、日本人の彼女。まだまだ友達っぽい距離感が感じられますが、彼女が彼に会いに来たのは間違いありません。彼はカタコトの日本語まじりの英語で彼女と話してます。そんな2人を横目に見ながら、わたしと夫が初めて会った時のことを思い出しました。今の彼女は、あの時のわたしのようにドキドキしているんだろうな、なんて思いながら。

1人でバスに乗ってちょっと寂しい気分にもなり、ようやく家に帰りつくと、すでに夫のほうが(わたしより10分ほど先に)帰宅していて、あたたかい部屋でわたしを出迎えてくれました。