今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

友達と見たパリ 1

2005-11-16 21:17:36 | Weblog

友達が日本から来たので、一緒にパリ市内を巡ることに。
(要は、ガイド兼通訳なのです。笑)
尚、このわたしの記述はこちらとリンクしてます。
(双方の視点を比べながら読むのも面白いカモ?)

11月16日。
ゆっくり朝ご飯食べたりおしゃべりしてたら、あっという間にお昼!
日ごろ忙しくしている彼女、ウチでよく眠れたみたいで何よりでした。
そして午後からパリの街へと繰り出しました。
第一目的地は、ギャラリー・ヴィヴィエンヌ。
ガイドブックには「パリで一番美しいギャラリー」と書かれています。
(ギャラリーとは、デパート出現以前の時代のショッピングセンターです。)


さぁ、中へ入ってみましょう。

細長い通路状のギャラリーの両脇には、ぎっしりと小さなお店が並んでいます。洋服や宝石、陶器などを売るお店ばかりでなく、喫茶店あり、美容院あり、パリのギャラリーとはまさしく「昔のショッピングセンター」なのです。

ギャラリー中ほどに、喫茶店を見つけました。
「A PRIORI THE」(ア・プリオリ・テ)という名前のお店です。どこかで聞いた名前だ・・・と思っていたら、わたしの持ってるガイドブックに載ってるお店でした。
店名のア・プリオリ・テに意味は無いんだと思いますが、フランス語ならではの言葉遊びでしょうか。priorite(優先事項)と a priori(哲学用語で“先験的な”だそうです。一般的には“先入観”のほうが使われてるのかな)をもじった名前なんだと思うんですが。

ギャラリー内にある本屋と言えば、大抵「古本屋」です。そうでなければ芸術関連の本屋さんなど。一般書籍や雑誌を置くお店はありません。そのあたりからも、ギャラリーの存在感が伝わってくると思います。

喫茶店から奥へ進むと古本屋があり、そのさらに奥にこのお店がありました。
多分、美術関連の人の本を集めた本屋さんなんだろうと思います。
このウインドウには様々な形態の本がありました。中でも注目してもらいたいのは、奥の方にある折れ本です。(ギザギザのような、蛇腹のような感じに見えるのがソレです。)長さ2m以上はありそうな紙を折りたたみ、一冊の本にしています。これには絵が描かれているのですが、のどかな田舎道の絵がず~っと横長に続いていました。題名は「おさんぽ」です。わたしはこんな本が好き。1ページ内に収まらないイメージを、延々と横に繋げていく。絵は、必ず額縁などで区切られてしまうものですが、その額の外にも世界はずっと広がっているのです。

さて、わたしの退屈なお話はこれくらいにして、今度は美味しい話題。
「キッチン・バザール」という、これまたガイドブックによく載ってるお店へ足を運んだ後で、エディアールへ潜入・・・。(友達は、ここでお茶してくるという使命を背負っていたのでありました。)
赤い色で印象的なエディアール。とっても高級なお店です。わたしは今までに数度足を運んだことはありましたが、自分用に何か買ったことはありませんでした。(だって高いんだも~ん・・・)
でも今回じっくり見てみて、高いけど、それなりに理由のある値段なんだなって思いました。(品物も良いからです。)
わたしは、エディアールのお店に入ってすぐにある果物コーナーからただよってくる香りが好きです。ちょうど食べごろの果物が山盛りに置いてあるので、入り口の自動ドアが開くと、まるで南国へ到着したのか?と驚くようなフルーツの香りに迎えられるのです。気絶しそうなくらい、美味しい香り。
香りを嗅ぐのはタダですから、皆さんもパリ旅行の際には一度ぜひどうぞ(笑)

さて、いざ使命を果たさんとばかりに(笑)、2階の喫茶へ。
友達はお茶とチョコレートケーキを注文。胃の調子が悪かったわたしは無難にフレッシュ・グレープフルーツ・ジュース。
日本から来たお友達と一緒に高級店へ足を運んだ時、しかしわたしの体調がイマイチでお茶やコーヒーを楽しめなさそうな時には、わたしはいつもフルーツジュースを注文しています。それぞれのお店によってフルーツの提示の仕方が違うし、何よりフレッシュなのですから、美味しいのです。エディアールのグレープフルーツジュースはピンクので、黄色種にある苦味が無くて、自然な果物の甘みがうっすらあってとても美味しかったです。(ま、家で作っても同じだ、と言われてしまえばそれまでなんですが。でも良い熟れ具合だったと思います。)
友達のお茶は「ホワイト・モンキー」という名前で、なんと中国茶だったそうです。
「うわ~。また中国茶だ~。」と言う彼女。いつも適当に選んで注文し、そして頻繁に中国茶にヒットしてしまうのだとか。(本当はれっきとした紅い紅茶が飲みたかったらしいのですが。)ま、これも経験ですね。
エディアールでお土産を買った彼女。ウチの夫と一緒に食べるべく、ケーキを3個買って店を出ました。

店の外には、こんな感じで木製の荷車が置いてありました。道行く人がりんご1個盗んだところでわかんないって感じだけど、そこはマドレーヌ界隈なので、誰もそんなことしませんね。
上のナッツは左から「くるみ、アーモンド、ヘーゼルナッツ」です。どれもナマです。
手前に並ぶのはりんごたちですが、右側の茶色いのも、梨ではなくってりんごなんです。フランスでは「カナダのりんご」と呼ばれています。一度食べたんですが、やっぱり中身は普通のりんごでした。(梨かも!?とちょっと期待したんですけどね・・・)

エディアールのすぐお隣は、トリュフ専門店でした。
ウインドウには、ひっそりとトリュフが並んでいます。

よ~~~く値札を見てくださいね。これ、キロ当たりの値段なんです。
「ペリゴール産 黒トリュフ 1500ユーロ/kg」
「イタリア産 白トリュフ 4500ユーロ/kg」
こんな値札を見て、一体誰が値段の見当がつくって言うんだ!!! (50g単位で書いておくれ~)
ま、値段などあまり気にしない人たちが買っていくのでしょう・・・・・・・

ところで、トリュフってやたら重宝されてますが、トリュフとほぼ同類のきのこ(香り無し)を詰めた箱の中にホンモノのトリュフ(香り有り)を1つ入れておくと、全部のきのこにトリュフ臭がうつって全部トリュフになっちゃう!という話をテレビで見たことあります。というわけで、安いトリュフってのが存在してるみたいですね。それならこんな高いお金出して「ホンモノ」と言われるものをわざわざ買わなくても・・・と思ってしまうワタシです。

さて。トリュフを買うのは無理ですが、一般庶民にとっての高級きのこ「セップ」を買ってみました。

秋の味覚。日本で言うと松茸に近い存在ですが、松茸よりは安いです。
独特の香りが少しあり、そして歯ごたえはエリンギっぽいかな?
わたしは今年2度目になるので、今回は友達のや(妻)さんに料理体験してもらいました。
(セップの表面が濡れてテカッていますが、実はセップには虫が入ってる確率が高いので、用心したわたしたちはセップを洗い、さらに切ってる時にも目を光らせていたのです。通常きのこ類は洗わず調理するほうが良いみたいですね。)

や(妻)さん作のセップとマッシュルームの炒めもの!
なかなかの美味でしたよ~。

そして、デザートはこちら・・・・・・ ふふふっ

各人、好きなモノを選びました。
写真奥左側は、わたしが夫用に選んだチョコレートケーキ。
その右側の緑色のは、わたしが選んだりんごと栗のケーキ。
手前のは、や(妻)さんが選んだキャラメルのケーキ。
これを(いつものように)それぞれ3分割して賞味。
夫の感想「僕はこのチョコのが一番好き。下にカリカリしてるのが入ってて美味しいよ。」
わたしの感想「自分の選んだのが一番好きで、二番目はキャラメルのケーキ。チョコのは甘すぎてちょっとニガテ。でも味はどれも良かった。」
や(妻)さんのコメントはこちらを参照してください。
どのケーキも確か5ユーロくらい(700円くらい?)だったはず。このくらい出しても良いほど、美味しいと思えたケーキでした。