映画「レスラー」、日比谷・TOHOシネマズシャンテで鑑賞
1日映画の日だからか満員で、内容からか観客の4割くらいが男性。
ミッキー・ローク主演
上の写真を見ると、昔「ナインハーフ」で“セックスシンボル”と言われた、
ニヒルでセクシーな姿は微塵もない
子供の頃、「ナインハーフ」という氷を使ったとてつもないエロな映画があるらしい(笑)
という噂を聞き、氷を使ったエロ と想像も付かない想像をしていたのだが、
大人になってから鑑賞したら、このシーンかぁ と納得。
あのミッキー・ロークのキム・ベイシンガーに向けての不敵な笑み
もう、私にはこのイメージが強烈
しかし「猫パンチ」騒動後に劣化したミッキー・ロークを、ここ数年映画の脇役で見かけると、
その容貌の変化振りに直視が出来なかった
芸能人って、つくづく大変な商売だ
過去(若い時)イケメンスターとして栄光を掴み、
年を取ってもそのままのイメージで、未だに現役の人も居れば、
ミッキー・ロークの様に昔と比べられ「この人、こんなに変わったの 」と、
嘲笑され驚愕されても、カメラの前に立つ人もいる。
結局、俳優は俳優でないと居られないのだ。
観客やファンの歓声、ステージ、全てが忘れられないのだ。
「レスラー」ザ・ラムのように・・・
(あらすじ)
“ザ・ラム”のニックネームで、昔は人気を極めたレスラー・ランディ(ミッキー・ローク)
中年になり、現在はスーパーでアルバイトをしながら、ドサ廻りの興業に出場していた。
ある日、試合後に心臓発作を起こし、医者から引退を勧告されてしまう。
孤独なランディは、馴染みのストリッパー・キャシディ(マリサ・トメイ)に病気の事を打ち明ける。
家族に連絡するように勧められ、疎遠になっている娘・ステファニー( エヴァン・レイチェル・ウッド)に電話するが・・・
主題歌、ブルース・スプリングスティーン
「レスラー」(YouTube)
以下、ネタばれありの感想です
始まった瞬間のカメラワークから、低予算だと分かる映画
だけど、そこがリアルでいい。
ひたすら、レスラーの背中を追うカメラ。
前~中盤は、まず、壮絶なプロレスの試合が見ていられなかった。
何故、人はあそこまでしなければならないのか
観客を喜ばす為だけに、あれまでするのか
何故、そこまでして戦うのか
ここまでして、生きなくてはいけないのか
老体に鞭打ちながら懸命に戦うランディの姿が、見ていられなかった。
普段から、プロレスを全く見ない私には、その哲学が良く分からない。。。
でも、試合が始まる前、試合後の雰囲気共々、悲壮な感じは全くない
後輩達は、過去の人であるランディに敬意を示し、仲間達は、ランディの事を気使っている。
ランディ自身も、過去の人という事は充分に分かっているが、
トレーニングに励み、レスラーらしい身だしなみに気を使っている。
老眼鏡を掛けて補聴器をし、筋肉を維持する為にステロイドを服用し、
命を削ってまでリングに上がる
命を削ってまで続けるプロレスだが、それだけでは生活が出来ず、スーパーでのバイト。
トレーラーハウスでの暮らし
心の拠り所は、馴染みの年増のストリッパー・キャシディ
ランディとキャシディは、境遇が似ている。
年増と嘲笑されながらもストリッパーとして働くキャシディ。
彼女は、9歳の男の子がいるシングルマザー。
どんな事があっても、生きる事に貪欲
子供と暮らす為に真面目に働き、将来の展望もある。
しかし、ランディは、一旦は引退を決意し、娘と仲直りしかけるも自分の不注意で約束を破り、
刹那的に生きる事を選ぶ
ランディは、不器用だ。
あえて不器用な選択をする人は、存在する。
何故そうするのか、周囲は理解出来ず本人にしか分からない。
この映画では、その答えをラストシーンでランディ自身が語っている
その後、流れてくるブルース・スプリングスティーン 「レスラー」
「やすらぎを与えてくれるものから 俺は去ってしまう
帰るべき家を買う金はない
俺が唯一信じられるものは、俺の砕けた骨と、
この青痣だけだ」
女の私からしたら、ここでこんな事したら、残された娘はどうなるんだ とか、
現実的な問題が気になったのだが(笑)、
男の人は、もっと違う所でリスペクトするんだろうなぁ。
プロレスしか出来ない不器用な「男の生き方」みたいなもの
不器用と言えば、5月に見たグラントリノも不器用な男の話だったなぁ
ランディの娘・ステファニー役は、
映画「アクロス・ザ・ユニバース」でルーシー役をやっていたエヴァン・レイチェル・ウッド
この映画では、激痩せしていて同一人物とは始め分からなかった
「アクロス・ザ・ユニバース」は、去年、2回映画館に見に行った
サントラも買った パンフレットも買った
だって、もう映像がオシャレで、歌のアレンジも良かったんだもん(笑)
イチゴが、可愛かったぁ
「レスラー」 見る前は、ただただ切ない話しかと思っていたけど、
「苦痛なのは外の現実だよ」
そう言って、リングに上がり観客の前で見せた、ランディの清々しい笑顔に、
家族や近くにいる女性から見放させれたとしても、
「俺の居場所はここにある」
歓声で自分を迎えてくれる場所があり、自分の道を貫けて、幸せだったのではないかと思った。
久しぶりに・・・
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1日映画の日だからか満員で、内容からか観客の4割くらいが男性。
ミッキー・ローク主演
上の写真を見ると、昔「ナインハーフ」で“セックスシンボル”と言われた、
ニヒルでセクシーな姿は微塵もない
子供の頃、「ナインハーフ」という氷を使ったとてつもないエロな映画があるらしい(笑)
という噂を聞き、氷を使ったエロ と想像も付かない想像をしていたのだが、
大人になってから鑑賞したら、このシーンかぁ と納得。
あのミッキー・ロークのキム・ベイシンガーに向けての不敵な笑み
もう、私にはこのイメージが強烈
しかし「猫パンチ」騒動後に劣化したミッキー・ロークを、ここ数年映画の脇役で見かけると、
その容貌の変化振りに直視が出来なかった
芸能人って、つくづく大変な商売だ
過去(若い時)イケメンスターとして栄光を掴み、
年を取ってもそのままのイメージで、未だに現役の人も居れば、
ミッキー・ロークの様に昔と比べられ「この人、こんなに変わったの 」と、
嘲笑され驚愕されても、カメラの前に立つ人もいる。
結局、俳優は俳優でないと居られないのだ。
観客やファンの歓声、ステージ、全てが忘れられないのだ。
「レスラー」ザ・ラムのように・・・
(あらすじ)
“ザ・ラム”のニックネームで、昔は人気を極めたレスラー・ランディ(ミッキー・ローク)
中年になり、現在はスーパーでアルバイトをしながら、ドサ廻りの興業に出場していた。
ある日、試合後に心臓発作を起こし、医者から引退を勧告されてしまう。
孤独なランディは、馴染みのストリッパー・キャシディ(マリサ・トメイ)に病気の事を打ち明ける。
家族に連絡するように勧められ、疎遠になっている娘・ステファニー( エヴァン・レイチェル・ウッド)に電話するが・・・
主題歌、ブルース・スプリングスティーン
「レスラー」(YouTube)
以下、ネタばれありの感想です
始まった瞬間のカメラワークから、低予算だと分かる映画
だけど、そこがリアルでいい。
ひたすら、レスラーの背中を追うカメラ。
前~中盤は、まず、壮絶なプロレスの試合が見ていられなかった。
何故、人はあそこまでしなければならないのか
観客を喜ばす為だけに、あれまでするのか
何故、そこまでして戦うのか
ここまでして、生きなくてはいけないのか
老体に鞭打ちながら懸命に戦うランディの姿が、見ていられなかった。
普段から、プロレスを全く見ない私には、その哲学が良く分からない。。。
でも、試合が始まる前、試合後の雰囲気共々、悲壮な感じは全くない
後輩達は、過去の人であるランディに敬意を示し、仲間達は、ランディの事を気使っている。
ランディ自身も、過去の人という事は充分に分かっているが、
トレーニングに励み、レスラーらしい身だしなみに気を使っている。
老眼鏡を掛けて補聴器をし、筋肉を維持する為にステロイドを服用し、
命を削ってまでリングに上がる
命を削ってまで続けるプロレスだが、それだけでは生活が出来ず、スーパーでのバイト。
トレーラーハウスでの暮らし
心の拠り所は、馴染みの年増のストリッパー・キャシディ
ランディとキャシディは、境遇が似ている。
年増と嘲笑されながらもストリッパーとして働くキャシディ。
彼女は、9歳の男の子がいるシングルマザー。
どんな事があっても、生きる事に貪欲
子供と暮らす為に真面目に働き、将来の展望もある。
しかし、ランディは、一旦は引退を決意し、娘と仲直りしかけるも自分の不注意で約束を破り、
刹那的に生きる事を選ぶ
ランディは、不器用だ。
あえて不器用な選択をする人は、存在する。
何故そうするのか、周囲は理解出来ず本人にしか分からない。
この映画では、その答えをラストシーンでランディ自身が語っている
その後、流れてくるブルース・スプリングスティーン 「レスラー」
「やすらぎを与えてくれるものから 俺は去ってしまう
帰るべき家を買う金はない
俺が唯一信じられるものは、俺の砕けた骨と、
この青痣だけだ」
女の私からしたら、ここでこんな事したら、残された娘はどうなるんだ とか、
現実的な問題が気になったのだが(笑)、
男の人は、もっと違う所でリスペクトするんだろうなぁ。
プロレスしか出来ない不器用な「男の生き方」みたいなもの
不器用と言えば、5月に見たグラントリノも不器用な男の話だったなぁ
ランディの娘・ステファニー役は、
映画「アクロス・ザ・ユニバース」でルーシー役をやっていたエヴァン・レイチェル・ウッド
この映画では、激痩せしていて同一人物とは始め分からなかった
「アクロス・ザ・ユニバース」は、去年、2回映画館に見に行った
サントラも買った パンフレットも買った
だって、もう映像がオシャレで、歌のアレンジも良かったんだもん(笑)
イチゴが、可愛かったぁ
「レスラー」 見る前は、ただただ切ない話しかと思っていたけど、
「苦痛なのは外の現実だよ」
そう言って、リングに上がり観客の前で見せた、ランディの清々しい笑顔に、
家族や近くにいる女性から見放させれたとしても、
「俺の居場所はここにある」
歓声で自分を迎えてくれる場所があり、自分の道を貫けて、幸せだったのではないかと思った。
久しぶりに・・・
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