玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

セグメンテーション(選挙に勝つためには)

2009-01-29 12:07:23 | 海外ニュース
オバマ大統領が大統領選挙選でネットワークをうまく使って勝利したことは良くしれれている。

では具体的にどのような手法で激戦区を勝ち取っていったのか。

その勝利を呼び込むアプローチはどのようにして計画されたのか、その一端を紹介する記事がある。(1)

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オバマ大統領は20日の就任演説で、「データ」というキーワードをつかい経済その他の危機に言及した。

この「データ」こそがオバマを大統領に当選させた最も重要なものだった。

激戦区といわれるフロリダ、ノースカロライナ、ヴァージニア、オハイオで浮動票をとりこむか?

それには浮動票がどのような人で構成されているか詳細な調査データに基づくセグメンテーションがおこなわれ

直接、浮動票獲得に有効な政策を働きかけたのだった。

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民主党の選挙対策チームのひとつであるSpotlight Analysisは全米の有権者175百万人の

家族構成から消費行動にいたるまで詳細にしらべ10種類に分けた。その分類は人種や地域、収入と

いったものではなく政治的な枠を越えた、宗教、コミュニティ、責任、地位などにたいして

どのような考えをもっているかに焦点を当てたものだ。

この10種類の分類の中の一つで、最もオバマ候補にたいして重要と思われるセグメントは

”モラル”を大切にするグループで、およそ1千4百万人、この組を「バーンレイザー」と名付けた。

このグループは人種、宗教もばらばらで40%が民主党27%が共和党支持者で2004年の大統領選ではブッシュを支持した。

他のグループに比較するとやや大学卒業者は少ないが、「ルールに従い、約束を守る」傾向が強いのが特徴。

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激戦区で民主党は、このキーを握るグループに対して対テロ政策、政権交代の重要性を特別に訴えた。

とりわけ人間性の回復について強調した。

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この選挙戦略がどれだけ効果を上げたかその調査結果はまだでていない。

しかし明らかに既成政党の枠を越えた価値観で投票するグループが重要なことは明らかだ。

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保守とかリベラルといった枠組はもう古い。

このダイナミズムこそアメリカの力なのかもしれない。


参照
1)"What Data Crunchers Did for Obama,Businessweek,Jan-23-2009

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